ユーラシア地図 特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会 インターネット版機関紙「日本とユーラシア」 神奈川県地図

2006年3月号

1.行事予定

2.活動報告

3.教室便り

4.組織・財政

5.今月のお勧め商品

6.何でも掲示板

7.会員からのお便り

8.ハバロフスク旅行記

9.スポーツ情報

10.露語で読む現代の世界

11.ロシア語で鑑賞する日本の詩歌

12.最近のロシア&日ロ関係

13.世界のなかのロシア経済
今月の表紙・ロモノーソフのティーカップ

バックナンバー



1.行事予定

◆第2回定期総会延期のお知らせとご出席の御願い

理事長 柴田 順吉

すでに、封書で発送致しましたが、極めて重要な御願いなので機関紙にその概要を再掲載します。
さて、機関紙(神奈川県版)で、本年度定期総会は2月26日(日)開催とお知らせしておりましたが、 委任状の送付をしなかったなど重要な準備不足が判明、急遽、3月12日(日)に総会を延期することとなりました。
事務局の不手際を深くお詫びします。
従来の任意団体とは異なり、NPO法人では総会の定数(会員の過半数)厳守が求められております。
全会員のご出席(委任を含む)を御願いします。
ご出席できない方はご面倒でも必ず別送した返信葉書の委任状にご記入の上、至急ご郵送くださるよう切にお願い申し上げます。

日時:3月12日(日)
13:00~15:00 活動報告、決算報告、会計監査報告、活動方針案、予算案、役員人事案の審議、採択
15:00~16:30 全国総会対策会議
17:00~18:00 懇親会:手作りのロシア料理のおもてなしと、ロシア民謡、ロマンスのすてきな演奏を行います。
会場:横浜平和と労働会館2F音楽ホール
参加費:無料
2006年度活動方針(案)は2月号機関紙とともに既に皆様のお手元に発送済みですので、必ずご高覧下さい。


◆第49回日本ユーラシア協会全国総会(横浜)へのご出席、ご支援のお願い

26年ぶりに横浜で全国総会が開催されます。
総会には諸外国の代表を始め、外務省、県知事、横浜市長など内外の来賓、全国の協会員約200名が参加します。
これらの方々を温かくお迎えし、交流し、1)歴史上初めての2006ロシア文化フェスティバル、 2)2007協会創立50周年記念事業、を成功させるための横浜・全国総会の成功に総力を挙げて貢献することは 当神奈川県日本ユーラシア協会の重要な任務です。

地元として、当会が本部と協力して行うことは;
1)会員が積極的に総会に参加する。(参加費2,000円)
2)下記の分科会テーマに関心のある方(会員外の方も歓迎)の参加を組織する。
3)記念(歓迎)レセプションを成功させる。
4)受付のお手伝いをする。
5)総会終了後、横浜の市内観光を行う。
などです。
いずれかにお手伝い頂ける方は事務局までご連絡下さい。

総会分科会内容は次の通りです。

日時:3月26日(日)午前9時~12時
会場:横浜シンポジア国際会議場
中区山下町2番地 産業貿易センタービル9F

第一分科会 ロシア語&日本語を普及しよう
8F特別会議室
記念講演「江戸時代のロシア語、明治時代のロシア語」
講師 中村喜和先生(一橋大学名誉教授)

第二分科会 ロシア文化フェスティバルを成功させよう
8F805号室
記念講演「日ロ文化交流の発展のために」
講師 中村泰雄先生(ジャパンアーツ会長)
記念講演「ロシア文化フェスティバルの意義」
講師 V.I.ロマネンコ先生(ロシア組織委員会副委員長)

第三分科会 学術・経済交流の諸問題
8F801号室
記念講演 「日ロ経済協力の課題と展望」
講師 V.B.ナボーコフ先生(在日ロシア通商代表部経済部長)
コメント 白鳥正明先生(元富山国際大学教授)

第四分科会 メール時代と組織・広報活動
8F803号室
記念講演 「インターネット時代になすべきこと」
講師 吉田則昭先生(メディア研究者)

第五分科会 テロと戦争ではなく平和と友好を
8F802号室
記念講演 「グローバリゼーション時代の非核・不戦」
講師 岩島久夫先生(元防衛庁防衛研修所戦史部長)

以上のように分科会の内容は非常に充実したものです。

総会への参加経費:
1)総会参加費 2,000円
県連補助 1,000円
本人負担 1,000円
2)記念レセプション 7,000円
県連補助 4,000円
本人負担 3,000円

記念レセプションには
山之内重美さん(ロシア民謡独唱)、アイサ・田所さん(民族楽器ドムラ演奏)、田所俊一さん(バリトン)、ロシア民族楽器アンサンブル(以上、県連会員による)
本部 ユーラシア・コーラス(指揮 河崎美智子)
などが出演します。



活動報告

◆モスクワ音楽院室内合唱団演奏会

2006年2月21日
神奈川県立音楽堂

合唱団 …ソ連軍のたむろする一隅があって、やがて初めて聞く、本物の生の「赤軍の合唱」が聞こえてきた。 以前に聞いたことのあるシャリアピンのロシア民謡のバックに流れる荘重な一種の淋しさを含んだ男性合唱を思い出す。 いやそれよりもずっとすばらしい。まさに、現実そのものの力の所産だったからだろう。
―「沿海州の春」(渡邉 威 著)より引用

 以上は、シベリアのラーゲリでの体験を綴った元当会会員の渡邉 威氏の著書の一節の引用です。 ラーゲリでの過酷な労働に対する思いとは別に、ロシア人のもつ合唱の素晴らしさに多くの日本人は感動し、 その影響は戦後の歌声運動につながりました。シベリア帰りの抑留者の方々によって日本に紹介されたレパートリー、 歌唱スタイルは「赤軍合唱団」を頂点としてソビエト時代に確立されたものでした。 今回、共演した合唱団「道」がとりあげた「前線にも春がきた」もその内の一つで、 E.ベリヤーエフのソロ(ミスター・カリンカといわれた伝説的テナー)による赤軍合唱団の演奏は歴史的名演でした。 (興味がある方はフランス映画「イースト&ウエスト」をご覧ください。)

 一方、今回のモスクワ音楽院室内合唱団は、「赤軍合唱団」の流れとは異なる合唱スタイルとレパートリーを持つ団体です。 嘗て、モスクワにスベシニコフ指揮による、アカデミーロシア合唱団という団体がありましたが、こちらの系統を継ぐ団体なのだと思います。 アカデミーロシア合唱団はソビエト健在なりし時でしたから、日本に持ってくるレパートリーには、正面きって宗教曲はなかったと思います。 これは、体制的な制約のみならず、日本の聴衆の好みを中心にしないと集客が出来ないという商業的配慮もあったのだと思います。 事実、アカデミーロシア合唱団には、メロディアのLPに今回の公演にも取り上げられたラフマニノフの「晩祷」の歴史的名演の録音がありましたが、 日本では演奏されなかったのではないかと記憶しています。(間違いがあれば何方かお教え下さい。)

 今回の公演の第1部では、今迄、ごく一部の専門家だけに知られていた、ラフマニノフ、チャイコフスキー、タネーエフといった ロシアの大作曲家によるロシア正教の宗教曲が中心でした。
 ロシア音楽愛好家の多い日本において殆ど知られていなかったジャンルの曲に、最初は多くの方は戸惑ったようですが、 演奏が進むに従い大きな拍手が沸き起こりました。 今回の公演は、日本におけるロシア音楽の受容において欠落していたロシア音楽のもつもう一つの側面、 正教の合唱曲の伝統を垣間見ることが出来たという意味で大きな意義があったと思います。

 さて、小生は、裏方として働いていたので、I部はモニターテレビ、II部の一部とアンコールを会場内部で聞くことが出来ましたが、 久しぶりに聞く本格的なロシアの合唱団の名演に感激しました。 ただ、嘗てのアカデミーロシア合唱団、赤軍合唱団を知る世代のものとしては、なんとなくこじんまりして、 ソロパートを歌った男性・女性とも線がほそくなってしまったなと感じました。これは、私だけが持った感慨でしょうか。

(一杉)



教室便り

ロシア語教室

入門・初級クラス担当 田所俊一先生より
「ロシア語を教えるというのは、とても興味深く、教えている本人が一番楽しんでいます。
ロシア語は数学的で根気が必要で、なかなか一筋縄ではいかないですが、生徒のみなさんとも、今以上に近い関係をつくっていき、話し合い、楽しんで授業を進めたいと思います。
これから、ロシアの歌や芝居などを通してロシア語を勉強していければと思います。」


◆第104期ロシア語教室は4月10日(月)開講予定です

時間割はこちら。詳細は事務局までお問い合わせ下さい。


◆露語学習への誘(いざな)い

~いざ、来たれ!日本ユーラシア協会神奈川県連露語教室へ!!~
 読者諸氏にとって露語とは一体どの様な言葉ですか?この問いに対する答えは勿論人様々でしょうけれども、 一つだけ確かな事は我々にとって最も近い隣国の言葉と云う事ですね。何しろ北海道の(と云う事は取りも直さず日本の)最北の地宗谷岬に立てば、 晴天の日には宗谷海峡を隔てて約40kmの彼方に露国の地(旧樺太)を遙かに遠望する事が出来るわけですから。 我国の領土から肉眼で見る事の出来る外国なんて、これ以外には沖縄県の西端竹富島から霞んで見える台湾ぐらいなものでしょうか。 露語が中国語や朝鮮・韓国語と並んで我国の中波のラジオ受信機に日常的に飛び込んで来る稀少な外国語の一つであると云う事は、 成程伊達では無いわけですね(いや、もう一つ英語(米軍放送)がありましたね。 昔FEN、今AFNとか称している、哀しいかな我国の半植民地的現状を如実に反映している一例ですね)。

 現在世界中に一体全体幾つの言語が存在するのか詳細には存じませぬが、言語人口が最大なのは中国語でしょうか(12億人以上?)。 又、誰も頼みもしないのに、やれ世界語だ、やれ国際語だとか云って大きな顔をしているのが英語だとして、 通用する空間的拡がりの最も大きい言葉はもしかすると露語ではないでしょうか。 何しろ旧ソ連は地球の全陸地の六分の一の面積を有していたわけですから。 更に露語を知る事は、それを通して広範なスラヴ世界への入場券を手にする事をも意味します。

 例えばバルカン半島に嘗てユーゴスラヴィアと云う連邦国家がありました。 この国名がキリル文字で表記すればЮгославия、つまり「南スラヴ」を意味するであろう事に筆者が思い至ったのは、 勿論露語なる物を学び始めた後の事です。又、同連邦のボスニア・ヘルツェゴヴィナのネレトヴァ川河畔にモスタールと云う町があります。 16世紀に築造された同川に架かる石造りの美しいアーチ橋で有名な町です (残念ながらユネスコ歴史遺産にも指定された本橋は先のユーゴ内戦で無残にも破壊されてしまいましたが、その後再建されたと聞いています)。 この町名「モスタール」が此の古橋に因み、мост старыйと同根であるだろうと推量する事は露語を知る人にとっては易い事でしょう。 斯くして、当時殆ど何の知識も持っていなかったバルカン半島がスラヴ世界に属する事を発見し、 露語を知っている事の意味を空間的拡がりの中で実感した時、妙に嬉しく感動した事を筆者は想い出します。

 その露語ですが、スラヴ語族に属する東方スラヴ語の一つで、親戚言語には同じスラヴ語族に属する白露西亜語、 ウクライナ語、ブルガリア語、ポーランド語、チェコ語、スロバキア語、クロアチア語等々があるわけです。 当然の事ながら露国から遠ざかるにつれて露語との親戚度も下がって参ります。例えば白露西亜語、ウクライナ語、 ブルガリア語は文字もキリル文字を基本とした物を用いていますが、ポーランド語となりますとローマ字を基本とした物となって参ります。 しかし流石に其処は同じスラヴ語、筆者はかってポーランドの映画を観ていて、 俳優さん達が露語を喋っているんじゃないかと云う感覚に時々捉えられた事を良く記憶しています。 又、筆者は嘗て頼まれてブルガリア語の発酵技術に関する文献を翻訳した事がありますが、 依頼人はてっきり露語の文献だと思っていました。これは無理からぬ事で文字が殆ど同一な上、語彙も大部分が共通するのですから。 まあ、お陰様で筆者は先ず図書館でブルガリア語に関する参考書で同語の基本的な特徴(主に露語との差異)を把握・確認した後、 比較的易々と依頼された仕事を遂行し得た訳です。(辞書は露語のそれが在れば実用上十分でした。 例えて言えば日本人が漢文を見れば少なくとも大意は読み取れる、或いはスペイン人がポルトガル語の文を読む様なものでしょうか。)

 文字の話が出た序でにキリル文字について少し触れて見ましょう。露語はその昔、我らが日本語同様文字無し言語でした。 9世紀にギリシャの修道士キリルとメフォージー兄弟がルーシ(露西亜の古名)の地にキリスト教(東方教会=ギリシャ正教)伝道を命じられ、 彼の地へ赴いた際に持ち込んだ文字体系に発祥するのが現在のキリル文字とされています。 従ってキリル文字の基本はギリシャ文字なのですね。露語は文字が取り散らかっていて混乱すると云う話を繁く聞き及びますが、 羅馬(羅典)文字だと思うから混乱するのです。要するにギリシャ文字と見なせば良いのです。 例えば、Г→Γ、γ:放射線の一種のガンマ線、Д→Δ、δ:差分記号デルタ、Л→Λ、λ:波長ラムダ、 П→Π、π:お馴染み円周率パイ、Р→Ρ、ρ:密度ロー、Ф→Φ、φ:角ファイ、Х→Χ、χ:カイ二乗分布、等々先刻お馴染みな文字ばかりではないですか。

 ところで筆者から読者諸氏に外国語学習に関する独断と偏見に満ちた提言を致します。 外国語習得の早道として、兎に角相当難しいとされている言語を一つ或る程度物にしてしまう事をお奨めします。 それは例えば羅典語でも古典ギリシャ語でも何でも良いのですが、残念ながら双方共今や死語ですし、 前者については古代ローマ史の文献、後者については古代ギリシャの先哲ソクラテスやアリストテレスの作品並びに新約聖書等を 原文で読む気を起こした人以外には先ず縁無き世界の言葉でしょう。 その点露語は上述した興味深い数々の特徴や魅力を具備した歴とした現代語で国連公用語の一つでもありますし、 ユーラシア世界を闊歩しようとする人にとって必須の言葉です。しかも文法を始めとする言語構造は羅典語並の複雑さを兼ね備えています。 ですから露語を物にした人にとって他の外国語(例えば擦りっ切れた英語なんぞ)に触れる事は全く苦にならないのです。

 もう大分以前の事ですが、筆者は露西亜からの留学生と話をしていて、 彼らにとっての外国語である英語よりも自国語である露語の方が難しいと彼らが宣うのを聴いた事があります。 その時は大それた事を言う物だと驚き、訝り、感心した訳ですが、今にして思えば納得させられます。 つまり、敢えて相当乱暴に単純化して言うと、彼らにしてみれば露語で発想した事を名詞・形容詞の性や格、 動詞の人称や数に依る変化等を一切合財全部吹っ飛ばして英語に置き換えれば事足りると云う感覚なのでしょうね。

 外国語に通じると云う事は言葉を通してもう一つの世界への窓が開かれる事、即ち、世界が拡がると云う事を意味すると思います。 さあ、読者の皆さんも露語を通して芸術・文学・音楽・映画・スポーツ等々豊かな露西亜文化の世界への扉を開き、 マリヤ・シャラポヴァやイリーナ・スルツカヤと交流するもよし、 或いは又彼の地の純朴な人々との草の根の交流・相互理解を通して当協会の活動目的の一つでもある 国際平和の確立へ向けて細やかな一石を投じるもよし、ではありませんか。

 当協会の露語教室は何処にも引けを取らない多彩で優秀な教授陣(本当かよ、おい)、 質の高い教授内容(そんな大見栄切っちまって大丈夫かい)、 良心的な価格設定(それは確かだ、何しろ半分奉仕活動だもんな)を以て皆さんの露語学習をしっかりと支援出来ると思います。

いざ、来たれ!
日本ユーラシア協会神奈川県連露語教室へ!!

(Т-34-85)


◆ロシア民族楽器アンサンブルの今までの活動とこれから

 半年前からアンサンブルの演奏活動をはじめて、最初に比べるといろいろな場所での演奏ができるようになってきました。
 2週間前には、川崎市宮前区の新春コンサートにもアンサンブルとして出演しました。
 これからの目標としては、アンサンブルを今、ドムラ、バラライカのレッスンを受けている方にもアンサンブルに積極的に参加してもらって、 大きくして最終的には、ミニオーケストラぐらいにしたいと思っています。
 演奏曲もロシアの民族音楽だけではなく、幅広いジャンルを演奏して、横浜、東京で行なわれるフェティバル等でも演奏したいと思っています。
 ユーラシア協会の会員の方で、ドムラやバラライカだけではなく、ギターやアコーディオン、管楽器経験者募集しています。 または、ロシアの歌をアンサンブルの伴奏で、歌いたいかたも募集しています。

(田所)


常設「マトリョーシカ絵付け教室」4月9日開講!

毎月第二日曜日、マトリョーシカ白木の絵付けを楽しく学ぶ教室です。小中学生から熟年の方まで参加出来ます。
マトリョーシカの歴史、材料・道具の説明、準備の仕方、ロシアの伝統模様、絵付けの手順、顔の描き方等、懇切丁寧にお教えします。
世界に一つしかない貴方自身の作品を作るため、奮ってご参加下さい!

初回は4月9日(日)14:00~17:00です。
講師:大杉 豪一(日ユ協会マトリョーシカ絵付け講師)&石原アナスタシア(ウラジオストクの美術専門学校卒業)
会場:横浜平和と労働会館5階
参加費:12,000円(1期・6回分;2分割払いも可)
材料費:サイズ、入れ子数、材質により100円~2,000円
持ち物:水彩絵の具、水彩用絵筆、パレット、水入れ、鉛筆


ロシア料理教室「タチヤーナの台所で」 日時:4月8日(土)13:30~17:00
場所:ふりーふらっと野毛山 2階料理室
講師:タチヤーナ・クジコーヴァ
定員:15名(先着順) 受講料:4,000円(会員3,800円)
持ち物:エプロン、布巾、筆記用具
メニュー:復活祭の料理・イースターエッグ、クリーチ(復活祭のパン)


◆サモワール・スポット

 2月25日(土)、ターニャ先生と生徒8人で開催しました。

 今日はレストランなどで用いる会話を教わりました。「チップをあげる」は、Давать на чай.お茶代を目安に、ということでしょうか。 先生もお好きな牛丼は、рис с говядиной 、豚丼は、рис со  свининой 、海鮮丼は、рис с  рыбойらしい。 日本人のように、全部並べてさっさと食べるのは、ロシア人は苦手だそうです。日本でも会席料理なら手順を追ってでしょうけど、日常的にはせわしい食卓かもしれませんね。

 今日のедаでは、холодец (肉のゼリー寄せ)を作りました。 本来は豚スペアリブを煮崩したものを野菜と一緒にゼラチンで固めるようですが、時間節約のため、コンビーフで作ってみました。 結構いけます。先生にいただいたアドバイスは、1)にんじんを入れること、2)粒コショウやローリエをもっと効かせること、です。 これに限らず総じて、ロシア料理というのは結構スパイシーみたい。中でもコショウはポイントのようです。

 次回予定は3月25日(土)10時30分からです。 当サークルの開催は月1回。出欠・継続・単発参加など、自律・自由で、参加費はその都度参加した人数で割り勘にするという、 とってもいい加減なサークル。平均年齢は60歳をたぶん越える、初心者中心です。参加希望やお問い合わせは協会まで。

(前田)



組織・財政

◆組織状況

年初会員数: 300名
入会者数: 7名
退会者数: 22名 第1・四半期期首の会費請求の際に退会した方がほとんど。
1月末会員数:285 (年初比15名減)
4月末までに300名回復をめざしています。ご協力をおねがいします。


◆財政関係報告

1月~2月
総収入  1,792,490円
前年同期 1,753,226円 (前年比 102%)
総支出  2,197,817円
前年同期 1,377,356円 (前年比 160%)
収支差額 ▲405,327円
前年同期   375,870円 (前年比 ▲781,197円)

収入規模はほぼ前年並みをたもっています。収支は大幅赤字。
原因:
1)今年から税法改悪により消費税など税金が激増(189,600円)した。
2)昨年度は資金繰り悪く支払いの繰り延べがかなりあった。
3)パソコンを新調した。(65,000円)など。

収入の増加、支出の削減に一層の努力を要します。



今月のお勧め商品

こけももフルーツソース 会員価格¥900

おすすめレシピ:ロシア風ジュース「モルス」

作り方:フルーツソース大さじ2杯に冷水または熱湯約120ccを注ぎ、よくかき混ぜて、好みでミントの葉を浮かべる。(分量はお好みで加減してください。)

※単純な料理なので、無添加でこけももと砂糖だけのものを選ばないと香りが薄れてしまいます。 その点、酸味の強いロシア産こけももと砂糖のみを使ったこのソースは最適! 水もミネラルウォーター等を使った方がより風味が際立ちます。 また、砂糖が飴状に煮えたジャムでは溶かすのに多少時間がかかりますが、 このソースなら一瞬で手軽にできるのでお勧めです。懐かしいロシアの家庭の味をお試し下さい!



何でも掲示板

◆ロシアから可愛いシロイルカがやって来る!

3月18日(土)、19日(日)11:00~15:00、八景島シーパラダイスでロシアから来る可愛いシロイルカ(ベルーガ)2頭の歓迎イベントがあります。
これを当会が後援、山之内重美さんのロシア民謡コンサートとロシア物産バザールが行われます。皆さん、是非、見に&聴きに来て下さい!

◆お問い合わせ:八景島シーパラダイス
TEL:045-788-8888


◆清水知加子 ソプラノリサイタル

2006年3月24日(金) 18:30開場
東京文化会館 小ホール (JR上野駅公園口)
ピアノ 中村敏彦  全席自由4,000円
曲目:グリンカ「私はあの素晴らしい時を憶えている」 他
ドヴォルジャーク、チャイコフスキー、ラフマニノフ等の歌曲

◆お問い合わせ:(財)東京二期会 03-3796-1818
◆チケット予約:
東京文化会館チケットサービス 03-5815-5452
二期会チケットセンター 03-3796-1831


◆ルースカヤ・ヂェシャートカ Русская десятка (ザ・ロシア・トップテン)

2月最終日のMTVトップテンです。やはりタトゥ強し!復活後第2弾目シングルがトップ1に輝きました!春には再び来日するタトゥ、今後も目が離せません!
そしてRポップス界を知っているファンにはなじみの強いビラン、ズヴェーリ、サヴィチェヴァ、ディナーミットが堂々ランクイン。

1. Тату (タトゥ) / Friend or Foe (友か敵か)
2. Дмитрий Билан (ドミトリー・ビラン) / Я тебя помню (私は君を憶えている)
3. Город 312 (ゴーラド312) / Останусь (残るよ)
4. Звери (ズヴェーリ) / До скорой встречи (近いうちに会おう)
5. Юлия Савичева (ユリア・サヴィチェヴァ) / Если в сердце живет любовь (もしも心の中に愛が生きているならば)
6. Сергей Лазарев (セルゲイ・ラザレフ) / Lost Without Your Love
7. Серега&Макс Лоренc&Сацура (セリョーガ&マックス・ローレンス&サツーラ) / Возле дома твоего (君の家の近くで)
8. Влад Топалов (ヴラッド・トパーロフ) / Как же так может быть (いったいどうしたらそんな風にできるのだろう)
9. Динамит (ディナーミット) / До весны (春まで)
10. Игра слов (イグラ・スローフ) / Алина Кабаева (アリーナ・カバーエヴァ)

(MTV、2月21日付)


◆必見!映画 「ナイト・ウォッチ」 4月1日公開!

4月1日全国一斉ロードショーする「ナイト・ウォッチ」。「ロード・オブ・ザ・リング」、「スパイダーマン2」を凌駕した観客動員数で、 ロシアで№1となったダークファンタジー映画。毎月1日は映画ファンサービスデーの為、千円で鑑賞できます。 しかも土曜!必見です!今月は、先月号に続き約束どおりストーリーをご紹介します。

いま公式サイトで、3月下旬開催の試写会募集のお知らせをしています。 どしどし応募して皆より先に鑑賞してしまいましょう♪

ナイト・ウォッチ  人間でありながら、特殊な超能力を持つ”異種(アザーズ)”と呼ばれる種族。世界はかつて、 光と闇、彼ら両軍の間で激しい戦争が続いており、破滅の危機にあった。 だが、戦いの無益さに気づいた光の王ゲッサーと闇の将軍ザヴロンは、休戦協定を結ぶ。 それ以来、異種に目覚めた人間は、光につくか闇につくかを本人が決めることに。 そして光の戦士は”ナイト・ウォッチ(闇の監視人)”として、闇の異種の行動を監視。 闇の戦士は”デイ・ウォッチ(光の監視人)”として、光の異種を監視。こうして光と闇の勢力のバランスは、 何世紀もの間、平和に保たれていた。

 現代のモスクワ。1992年。青年アントン・ゴロデツキーは、結婚したばかりの妻イリーナに別の男と逃げられ、 絶望しながらシュルツ夫人宅を訪問。呪術使いの夫人は、妻を取り戻すためには、 彼女が身籠っている胎児を流産させるしかないと言う。だが、その恐ろしい呪いの儀式を実行する途中で、 光と闇の協定違反により、夫人は逮捕されてしまった。

 12年後。実は予知能力を持つ異種であったアントンは、光の側に属し、ナイト・ウォッチのメンバーとして活動していた。 地下鉄に入った彼は、ひとりの少年を狙う闇の異種、ヴァンパイヤのアンドレイと恋人の女ヴァンパイヤを追う。 やがてアンドレイを殺害し、瀕死の重傷を負ったアントンは、仲間たちによりナイト・ウォッチのアジトである”光公社”に運ばれた。

 リーダーのゲッサーの手術を受けつつ、地下鉄で見た、頭上に空気の渦が巻いていたメガネをかけた女について語るアントン。 ゲッサーは、書き物に記された”ビザンチウム伝説”について説明する。その中に登場する”災いを招く乙女”が、おそらくメガネの女の正体であると。 彼女の名前はスヴェトラーナ・ナザロワ、29歳。伝説によれば、彼女が世に現れたとき、光と闇の最終戦争の前兆になるという。 光と闇のバランスが崩れた時、”偉大なる異種”が出現する。

 一方、デイ・ウォッチのリーダーであるサブロンは、普段は歌姫として人気を博すメンバー、アリスに、アンドレイ殺しの犯人を捜すように命令。 結局、アンドレイの恋人だった女ヴァンパイアに、犯人を捜索させることにする。

 かくして彼らの標的となったアントンに、ゲッサーは助け役として、なぜか一羽のフクロウを授けた。 するとその鳥は、人間の女性の姿に・・・。変身能力を持つナイト・ウォッチのメンバーの魔女、オリガだったのだ。

 まもなく、モスクワに異常気象が起きる。トルネードと呼ばれる強力な竜巻が接近する中、 闇の異種たちは、地下鉄にいた12歳の少年イゴールを追いかけている。アントンとオリガは、少年を助けるため接触する。 闇の勢力はなぜイゴールを執拗に狙うのか?そして”偉大なる異種”の正体は?秘密がひとつになる時、アントンとイゴールの衝撃の事実が明らかになる・・・。

(MOPA)


◆シベリア抑留画集

第二次世界大戦直後の1945年8月9日から舞鶴港帰還まで、 山下静夫氏が体験された4年間のソ連抑留生活の実態を 「忠実に、いわば現場写真のように表現する」ことを目指して描かれたペン画による記録 (130×180ミリ、200葉、日本語とロシア語の説明文付き)。

この画集を出版される大村敏也氏が参加された昨年6月のウラジオストク・ビエンナーレにて、 ロシア側参加者の強い関心を集め、これを機にもっと多くの日露両国の人々に伝えるべく、拡大普及版出版の運びとなりました。 プーチン大統領やゴルバチョフ元大統領にも寄贈予定とのことです。 購入のご予約、お知り合いへのご紹介、図書館へのリクエストをお願いします。

シベリア抑留画集 「シベリヤの物語―ある日本人兵士の記録」
山下静夫 画・文
斎藤善美、ワジム・シローコフ露訳
出版:大村敏也
協力:中本信幸、河津一哉、長勢了治
A4版・208頁
頒布価格2,800円(ロシア寄贈関係費込み)
※出版後、代金引換でお送りします。

購入ご予約・お問い合わせは 大村敏也さんのホームページ へ


◆株式会社大陸トラベル主催ツアー

グルジアワイン紀行
~長寿と健康の国で世界最古のワイン体験~

【シリーズ】ロシア文学・芸術紀行 第1弾 チェーホフを訪ねて
~中本信幸氏と行くチェーホフゆかりの地~




会員からのお便り

◆ハバロフスク・レーニン広場の氷の彫刻

氷の彫刻 ハバロフスクのカチューシャから送られてきた
氷の彫刻展の写真・第2弾をご紹介します。(田中)

氷の彫刻  氷の彫刻

氷の彫刻  氷の彫刻


◆テーブルウェア・フェスティバル2006 ~暮らしを彩る器展~

ロモノーソフ「コバルトネット」シリーズ  東京ドームにて開催された「テーブルウェア・フェスティバル」に、ロシアのロモノーソフが初登場しました。
 ロモノーソフとは、ロマノフ王朝時代に誕生した皇帝専門磁器場で、ヨーロッパでは五番目に古い歴史を持つ由緒正しい磁器ブランド。
 デザインは、上品で優美であり、ヨーロッパ上流階級から人気が高いとのこと。
 これまで、ロモノーソフというとあまり日本には入ってこなかった為、認知度が今ひとつだったのですが、 今回取り上げられたことによって、一般にも手に入れ易くなるかもしれません。

 今回中心となって紹介されたのは「コバルトネット」シリーズ。白と青のコントラストが美しく、金の縁取りと相成って高級感を漂わせています。
 ちなみに、ロモノーソフを会場にてコーディネートしたのは、当協会講師のタチアナ・クジコヴァ先生です。
 繊細なデザインは、日本人の気質とも合いそうですね。

サモワール  その他、ロシアならではの絵柄と色合いを見せるカップやサモワールなども多数展示されました。
 特にサモワールは、一般的にはあまり認知されていない為、「これはどうやって使うんですか?」と質問する姿が多数見られました。
 ロシアの伝統文化を知ってもらえるいい機会になったかと思います。

 今回、ロモノーソフが展示されたブースは、会場の中でも一番目立つ正面入口すぐに設置され、かなりの注目度がありました。 会場全体もかなりの人出で、特に女性客の多さには驚きました。
 このフェスティバルは、毎年行われているようなので、来年にも期待したいですね。

(森 美和)



第7回「大河アムール・大自然とふれあいの旅」 参加者の手記

「貧しくも豊かな国」ロシア

 腹膜透析を導入して4年目。イギリス、オーストリア、ベトナム、ニュージーランドにこの間行きました。 ロシアはツアーも含め諦めていたところに、この旅行の企画の案内。さっそく申込み。 透析に関わる件では、柴田団長はじめユーラスツアーズのおかげでクリアーできました。心より感謝します。

 この旅行で、一番知りたかったことは、「ソビエト社会主義」がどのようになっているのかでした。 レーニン像・公園・通り(決してレーニンは望まなかったでしょうが)、カール・マルクス通り、 放送局壁面の数々のソビエト時代からの勲章、英光広場のソビエトを忍ばせるモニュメント等地域差はあるのでしょうが、 決して「ソビエト」全てを否定できないことも垣間見ることができました。 一方、過去の官僚主義的生産や労働者の意欲の話を聞くにつけ、やはり「ソビエトの崩壊」は必然だったということを理解しました。

 社会主義中国・ベトナムを旅行した時に見られた極めて日本的な(資本主義的な) 貪欲な「商業主義」とは対照的な非効率な建築物の改修工事や商売。 また、ダーチャでの人々のくらしを見て、ロシア人の無理をしないしたたかさを感じました。 「貧しくも豊かな国」こんな印象をもちました。また、子供達の輝く目と屈託のない笑顔はどこの国も同じでした。

 非効率といえば、3日目の早朝、透析液を温める為のお湯が出なかったことには、一瞬青ざめました。 冷蔵庫の野菜ボックス?に透析液を入れ、フロアーのポットのお湯を注ぎ、なんとか事無きを得ました。 また、最後の夜透析バック交換中に停電。渡辺さんが懐中電灯を調達してくれてこの時も無事切り抜けることができました。 ちょっぴりスリリングな旅でしたが団体旅行の強み、皆さんの力でのりきれました。みなさんに心から感謝します。

(H.T.)


大河アムール・大自然とふれあいの旅に参加して

一度はロシアに行きたいと思っていたことが実現できまして本当に感動しました。

 これも事務局の一杉さんと事務局の皆さんのおかげです。一杉さんとは仕事の関係で2~3年前に会って3日程しか一緒に仕事をしなかった。 それでも一杉さんの人柄にほれました。ロシアに行きたかったのは本場のバレーを見たかったからです。

 バレーは冬場しかなく夏は題目の予定があるというので参加しました。 今回参加して特に良かったことは、ロシア人の人柄、アムール河、大自然でした。 私は昨年9月に定年退職しました。農家の三男に生まれまして、農業のいろいろなことを経験してきました。

 退職後は海の近くに家を自分で作り、農業をして海でヨットに乗りながら魚を釣り自給自足の生活をすることを夢に見て計画しております。 ダーチャを見学しましてますます夢が膨らんできました。これからはロシア語を勉強して夢の実現に向かっていきます。

(W.K.)

◆今夏のハバロフスク旅行、企画進行中!

お仕着せではない手作りのプランが毎年好評の「大河アムール・大自然とふれあいの旅」、 今ならあなたの企画も実現可能!ツアーのお申し込みと共に、企画の持ち込みも大歓迎です! お問い合わせは当会事務局まで。



◆スポーツ情報

トリノ冬季オリンピック

 トリノオリンピックが終わりました。
 今回のロシアのメダル数は、金8、銀6、銅8、ベラルーシは、銀1、ウクライナは銅2、という結果になりました。
 テレビからではあまり情報が入ってこなかったのですが、フィギュアスケート以外ではバイアスロンや距離の種目で活躍したようです。
 過去の累計個数から計算すると、ソ連時代からも含め、ドイツに次いで第2位を占めていましたが、ここ近年の大会別ではアメリカやカナダに押されている状態です。
 やはりソ連時代の遺産が尽きかけてきたというところでしょうか。
 しかし、次の冬季オリンピック、カナダのバンクーバーの後の、2014年開催地の立候補の中に、ロシアのソチが入っています。
 ソチはスポーツ施設も整っているそうで、1680億ルーブルを用意しているとのこと。
 他立候補地も含めた第一次選考会が今年の6月21日に行われ、最終的には2007年7月7日に決定するそうです。
 ソチでの開催になれば、ロシア流演出での開会式・閉会式も見れることでしょう。期待したいですね。

(森 美和)


◆東洋書店・ユーラシア・ブックレットNo.86「フィギュアスケート王国ロシア」

ご予約受付中!協会事務所でも取り寄せ可能です。
興味をお持ちの方は是非ご一読を。




連載「露語で読む現代の世界」

Седьмое золото Турина в общем зачете и третье в фигурном катании принесли России Навка и Костомаров

アイスダンスのナフカ・コストマーロフ組 Их произвольный танец признали безупречным даже судьи, которые до этого не слишком благоволили нашей паре. После победы Навки-Костомарова претензии российских спортсменов на четыре "золота" в фигурном катании выглядят вполне реальными.

...Наша пара на льду всего пять секунд, а публика уже срывается в овации. Аплодисменты вторят кастаньетам: вот она, мелодия победителей, трибуны решили, кому отдать золото.

Каждое движение - не просто показ техники, создание образа. Татьяна как-то призналась: моя Кармен родилась под влиянием Майи Плисецкой. Российские болельщики волнуются. По сумме двух выступлений: обязательного и оригинального танцев Навка-Костомаров первые. Но соперники буквально дышат в спину. Одна ошибка - и о золоте можно забыть. Ни капли волнения лишь на лице отца Романа Сергея Костомарова. В окружении наград сына спокойно сидит у телевизора: победу научился предсказывать.

Программу откатали блестяще. Главные конкуренты из Америки на льду ошиблись. Чемпионы мира и Европы Татьяна Навка и Роман Костомаров теперь еще и олимпийские чемпионы.

Путь на подиум через объятья родных, тренера и даже телеоператора. Праздник в российском секторе. Общая фотография на подиуме. Для истории и для прессы. Последней чемпионы облегчают работу, подсказывают заголовки: Татьяна Навка и Роман Костомаров пробуют золото Турина на зуб.

Уже традиция - завоевал медаль, распишись на символе сборной. Так начинается пресс-конференция новых чемпионов. Скоро светает, но никого даже и не тянет в сон. Не спит и дочка Татьяны Саша: хотела маму поздравить.

Роман Костомаров, олимпийский чемпион: "Без поддержки наших болельщиков, без поддержки России сделать это было бы гораздо сложнее, а сегодня наших болельщиков было очень много и они нам помогли."

Череда вопросов про настрой, соперников, планы на будущее. И неожиданный на английском: "Русская школа - Плющенко, Авербух... Вы победили, потому что вы русские?" "Нет, потому что самые сильные."

Итак, у России уже 7 золотых медалей. По наградам высшего достоинства мы не уступаем сборным Германии, США и Австрии. По общему количеству медалей -- Россия на четвертой позиции.


「露語で読む現代の世界」、今回は時節柄イタリアのトリノで開催された第20回冬季五輪のフィギュアスケートに関するテレビ報道記事を取上げて見ましょう。
内容はアイスダンスでの露西亜のナフカ・コストマーロフ組の優勝を報じる物です。(上記の露本文中の下線は筆者に依る。
尚、本文中で気付いた誤字・脱字を二箇所訂正してあります。)

(1)一番目及び五番目の下線部:произвольный、обязательный、оригинальный此処では各々「自由(フリー)」「規定(コンパルソリー)」「独創(オリジナル)」と云うフィギュアスケートの競技用語に対応します。танецの所ではпрограммаと云う単語も用いますよ。

(2)二番目及び三番目の下線部:(長文)読解上達の秘訣の一つは「後戻りしない、読解途中で辞書を引かない」事です。途中で解らない単語に出会しても、委細構わず兎に角読み進めて全体の大意を先ず掴む(木を見ずして森を見る)事です。特に辞書何ぞを引いていると其処で折角の読解の流れ(精神の働き)が中断されてしまいます。知らない単語の一つや二つなんぞは文脈の中で取り敢えず適当に想像しておけば良いのです。
又、兎に角一字一句日本語に置き換えなければ気が済まないと云う方、その様な悪癖は一刻も早く直しましょう。露語であれば露語のまま、言葉を像に置き換えて視覚的に文の流れを追い掛けて状況を把握する訓練をお奨めします。
今の場合публика、в овации、аплодисменты、кастаньетамが判れば、観衆が総立ちで(例のスタンディングオベイションと云う奴)カスタネットを打つ様に拍子を取って拍手をしている、この様な状況で毎度お馴染みな情景が文脈から想像できれば可です。
思うに外国語の学習(には限られない)に際しても奔放な想像力が要求される訳です。

(3)四番目の下線部:言わずと知れたМайя Плисецкая、齢七十を超えてなお矍鑠として踊る驚異のバレリーナの事です。成程、ナフカのカルメンの陰にはプリセツカヤがいたのですね。

(4)六番目及七番目の下線部:(2)で述べたように、「競争相手が僅差で追従している、たった一つの失敗が命取り」と云う状況が思い浮かべば可です。字面に囚われていては状況は見えて来ませんよ。

(5)八番目の下線部:米国のベルビン・アゴスト組の女性滑走者がツイズルで両足着氷をしてしまった事を言っているのでしょう。

(6)九番目の下線部:此処では表彰台の事です。пьедестал почетаなんて言い方もしますよ。

(7)十番目の下線部:既出の二つの物を「前者」「後者」と表現するでしょう。露語では此の表現はпервое、последнееとなります。此処の「後者」はпрессаを指しますよ。последнейとなるのは女性(пресса)与格形だからですよね。では「前者」は何でしょうか?そう、勿論историяですよね。

(8)十一番目の下線部:二人が金メダルを囓る仕草で映っている姿を、既に報道写真等で御覧になられた方もいらっしゃるでしょう。

(9)十二番目の下線部:今回の冬季五輪露チームの象徴はと云えば、白い縫いぐるみに包まれた可愛らしいチェブラーシカでしたね。

(10)十三番目の下線部:светаетと云う語の語根がсветである事は見易いでしょう。あとはникого、не、в сонと繋げれば、(2)で述べたように、「夜も明けようとしているのに、誰も(二人を祝して)寝ようとさえしない」と云う状況を述べていると類推するのはさほど困難では無い筈です。

(11)続く三つの下線部:без кого/чего было бы ~と云う語結合・接続法構文ですが、「もしも~が無かったら、~だっただろう」と云う反実仮想文ですね。“Если бы не было кого/чего, то бы + 過去形”構文と同じで、条件節Если бы не было кого/чегоがбез кого/чегоと句になっただけですよね。

(12)最後の下線部:勿論金メダルの事です。露語に限らず概して欧米の言語では同じ単語を単純に繰り返すのは芸が無いとされていて、一つの事を言うのにも言葉を換えて色々な表現をしますよ。
 如何でしたか。難しかったですか?さあ、読者の皆さんも当協会の筆者の級(ンなもの何処にあるんだ!?)に御出下さい。(長文)読解のコツを懇切丁寧にご指導申し上げますよ。それでは又!

До свидания, дорогие друзья!

(Т-34-85)



ロシア語で鑑賞する日本の詩歌

春の夜の
夢ばかりなる
手枕に
かひなく立たむ
名こそ惜しけれ

(周防内侍)


Весенняя ночь,
Мне жалко
Слух о любовной связи зря пустить
Из-за флирта эфемерного
С вами.

(перевод: Т-34-85)



最近のロシア&日ロ関係

▼ロシア警備艇日本領海侵入
 4日午後1時5分頃、北海道の宗谷岬沖合30㌔で、ロシアの警備艇が逃走する外国船を追跡しながら日本領海内に侵入したのを第1管区海上保安部(小樽)が確認。(2.5 Asahi)

▼首相、北方領土返還要求全国大会欠席
 小泉首相が東京都内で7日に開かれた北方領土返還要求全国大会を欠席。ロシアのマスコミから「アジア外交で手一杯の首相が北方領土問題を優先課題からはずした」との観測も。(2.10 A)

▼ロシア、死刑復活か
 過去10年間死刑執行を停止していたロシアで、制度の復活を巡る論議が高まっている。04年9月の北オセチア学校テロ事件の被告に対して死刑が求刑されたことがきっかけとなった。(2.11 A)

▼対露投資、拡大計画
 政府は、ロシア政府と共同で「貿易投資拡大プログラム」を今秋をめどに策定する方針を固めた。具体化の第1弾として、9月に民間企業のトップらをサンクトペテルブルクに派遣、官民一体の投資フォーラムを開く予定。(2.12 Yomouri)

▼サハリン2の天然ガス、生産2割増の見通し
 ロイヤル・ダッチ・シェルと三井物産、三菱商事が進めるロシアの石油・天然ガス開発「サハリン2」の事業会社サハリン・エナジー社のイアン・クレイグ社長は13日、液化天然ガス(LNG)が計画より2割以上多く生産できる見通しと発表。(2.14 A)

▼フルシチョフの「スターリン批判」詳細判明
 スターリンを批判して世界に衝撃を与えたフルシチョフ元共産党第一書記による56年2月の秘密報告から半世紀、13日付けのロシア紙イズベスチヤは最近機密指定を解かれた批判関連文書を掲載し、世紀の独裁者に対する酷評ぶりを伝えた。(2,14 A)

▼サハリン2、課題山積み
 本格生産に向け開発が進む「サハリン2」天然ガスプラントは対象鉱区の天然ガス推定埋蔵量は国内需要の6年分で、巨大資源に期待が集まる一方、建設費の増加や工期の遅れなど課題も多い。(2.15 Y)

▼南オセチア駐留のロシア部隊撤退
 グルジア議会は15日、ロシアへの編入を求めて扮そうが続く南オセチアからロシア平和維持部隊の撤去を求める決議を採択したが、ロシアのラブロフ外相は「部隊は地域の安定に不可欠」として拒否を表明。両国関係は新たな火種を抱えた形となった。(2.17 A)

▼「予言者風刺画」日刊紙を処分
 ボルゴグラード市のコンスタンチン・カラショフ市長は17日、イスラム教の預言者ムハンマド、ユダヤ教のモーゼ、さらにはキリスト、釈迦の漫画を掲載した同市発行の日刊紙「市報」を廃刊処分にすると発表した。(2.18 Y)

▼アムール川汚染、北海道が調査要請
 昨年11月の中国東北部の化学工場爆発で、有害物質が下流のアムール川まで流れ出した汚染で、北海道は16日、環境省に対し、氷が溶け出す春以降にオホーツク海や日本海沿岸で汚染調査をするよう要請した。(2.18 A)

▼ロシアの「新兵いじめ」深刻
 国防省の資料によると、昨年軍内部で起きた犯罪は2万390件。犯罪や事故「不幸な出来事」によって死亡した兵士は1064人にのぼり、このうち半数以上がいじめだった可能性がある。軍最高検も、いじめで昨年5千人以上が脱走したと明らかにした。(2.19 A)

▼麻生氏発言にロシアが「内政干渉」
 ロシア外務省は22日、麻生外相の日ロ関係についての一連の発言について{ロシアへの内政干渉と解釈できる}と厳しく批判する声明を発表した。どの発言を指しているのは明らかにしていないが、麻生氏は18日、都内で開かれたタウン・ミーティングで「島に住んでいる人たちにとって、日本に行った方が生活水準いいぞ、と(思わせると良い)」と述べ、北方4島で日本のテレビを視聴できるようにしてはどうかと発言していた。(2.23. A)

▼麻生氏発言、ロシア批判に外務省が反論
 外務省は23日、麻生氏の発言に対するロシア外務省の批判に対し、「『内政干渉と解されうる発言』との指摘は全く当たらず、受け入れられない」との立場をロシア側に伝えた。(2.24 A)

▼ハバロフスクで日本人?の遺体
 ハバロフスク市郊外で21日、日本人と見られる遺体が見つかり、捜査当局は殺人と見て捜査を始めた。頭部の外傷が死因と見られる。10日に同市を訪れた42歳の日本人男性が行方不明となっており、遺体からこの男性のパスポートが見つかった。(2.22 A)

▼市場屋根崩落、47人死亡
 モスクワの屋内市場で23日午前5時(日本時間午後11時)過ぎ、建物の屋根が崩落し、インターファクス通信によると47人が死亡、31人が負傷した。多数が下敷きになっている可能性があり、犠牲者が増えるおそれがある。同通信は2004年2月、プールの屋根が崩落し30人が死亡する事故が起きたが、このプールの設計者が今回の建物も設計したと報じている。(2,24 Y)

▼危険な建築家、ロシアにも?屋根崩落続報
 屋根の崩落で66人の死者を出した設計家が手がけた建物の安全性に疑念が生じている。この建築家は旧ソ連時代から数多くの大規模な建築物を設計しているノダル・カンチェリ氏。04年の屋内プールでは設計不備の疑いがあり、捜査が続いている。構造設計に使ったプログラムが旧式だった可能性も指摘されている。(2.27 A)

▼ロシア、テロ新法
 ロシア下院は26日、テロ犯に乗っ取られた航空機や船舶を、軍が一方的に人質もろとも破壊する権限を認める新法「テロ取締法」を可決した。「人質がいない場合」に限定していた現行法に比べ、軍や治安機関による強攻策を容易にする内容で、人命軽視傾向を増幅させる懸念が指摘されている。(2.27 Y)

(渡辺)



世界のなかのロシア経済

 現在BRICs(ブリックス)の経済が世界の注目をあびている。BRICsとはBrazil、Russia、India、Chinaの四カ国の英語の頭文字をつないだ新造語である。 この四カ国は、中長期的な視点でとらえたとき、高い成長の可能性に富んだ発展途上国である。
 BRICs各国は、広大な国土をもち、人口規模も大きく、原油や鉄鉱石など様々な資源にも恵まれている。 最近では、外資の導入や産業基盤の整備にも力を注いでおり、四カ国のマクロ経済が現在と同様好調に推移して行けば、 今日の経済大国であるG7(1.米国、2.日本、3.ドイツ、4.英国、5.フランス、6.イタリア、8.カナダ※頭数字は04年のGDPの順位)を追い抜き、 21世紀半ばには巨大な経済圏を築くであろう。四カ国のうち、インドはアジアの国、中国、ロシアは隣国であり、 少子高齢化、人口減で先行きの暗い日本の将来は、BRICsとの有効、相互関係に大きく依存するであろう。

BRICsの地位

2050年の
GDPの順位
2035年の
GDPの順位
2004年の
GDPの順位
2004年の
人口の順位
2004年の
国土面積
中国
米国
インド
日本1061
ブラジル10
ロシア11

(中村)



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