ユーラシア地図 特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会 インターネット版機関紙「日本とユーラシア」 神奈川県地図

2006年12月号

1.行事予定

2.活動報告

3.教室案内

4.組織・財政

5.今月のお勧め商品

6.何でも掲示板

7.ユーラシア芸能

8.スポーツ

9.ハバロフスク旅行記

10.ロシア語で鑑賞する日本の詩歌

11.中世ロシア興亡史講義

12.政治・経済用語解説

13.露語で読む現代の世界
今月の表紙:2006世界バレー・優勝を喜ぶロシア女子チーム

バックナンバー



行事予定

◆県連総会

日時:2007年2月25日(日)13:00~

◆行く年を忘れず来る年を望む「望年会」

日時:2006年12月16日(土)19:00~
会場:横浜平和と労働会館3階  参加費:1,500円
飲食物の持ち寄り、余興大歓迎。お申し込みは事務局へ。


◆ロシアの新年&クリスマス「ヨールカ祭」

日時:2006年1月28日(日)
会場:横浜平和と労働会館2,3,5階
参加費:一般2,500円、会員・ユーラシア諸国出身の方2,000円、小中学生1,000円、未就学児童無料

ロシアの新年を楽しく祝うため、歌、楽器、寸劇、その他アトラクションを披露して下さる方は是非お申し出下さい!
参加お申し込みは事務局まで。



活動報告

荘厳さに感銘 ~ロシア人墓地慰霊祭(パニヒダ)~

 三連休の最終日、11月5日(日)に山手外人墓地で慰霊祭が行なわれました。

 初めて知りましたが、横浜外人墓地22区ロシア軍人墓所というのは、あの有名な「生麦事件」の犠牲者の墓のすぐ隣にあるのです。しかも、外人墓地に最初に埋葬されたのが、この二人のロシア軍人ロマン・モフェトとイワン・ソコロフなのです。その後、横浜で没する外国人が増えたため、平地から山の上へ墓地が拡大していったのです。つまり、普段観光コースで回る外人墓地は「裏口」になるのです。

 その二人の墓前で、慰霊祭=パニヒダが行なわれました。中村平八会長の挨拶の中に、「生麦事件よりも先に起きたロシア軍人二人の事件は全く知られていない。生麦事件は小説にもなっているが、この二人の殺害事件は歴史の中に埋もれている」との言葉がありました。そして、横浜市議会議長のメッセージを柴田順吉理事長が代読しました。また、ロシア大使館からザクレフスキー書記官が家族とともに参加され、挨拶を頂きました。その中に「この慰霊祭が草の根の交流の一つとなるように」との言葉がありました。まさにユーラシア協会の理念を語ってくださいました。慰霊祭の間、ザクレフスキー書記官はしばしば、ロシア正教式の十字を切っていました。

 そして、横浜ハリストス正教会大窪望師によるパニヒダが始まりました。その中での聖歌隊の合唱の荘厳さはこの紙面では表現できないほどのものでした。

 祈りの言葉の折々に、20名近くの聖歌隊の歌が入ります。その清澄な響きは参列者の胸に響きました。この墓所はあの元町商店街のすぐ近くなのですが、その喧騒さはここにはありません。そして、墓所の近くを歩く人々は皆足を止めて、慰霊祭を見守っていました。

 慰霊祭の後に、献花が行なわれ、パニヒダの糖飯が振舞われました。

 横浜で命果てた二人のロシア軍人は、約150年後、日本とロシアを結びつける新たな草の根の交流のきっかけとなりました。

(関戸)

※当日の写真はこちらをごらん下さい。


◆今年もロシアをアピール!横浜国際フェスタ

横浜国際フェスタ  昨年に続き、今年も参加した国際フェスタ。11月18日(土)・19日(土)にパシフィコ横浜を会場とした国際フェスタに物産と食品でブースを開設しました。

 物産も食品も好調な売れ行きで、ピロシキは初日に、黒パンは2日目の昼までに完売したほどです。他にもマトリョーシカキーホルダーやジャム・蜂蜜などが売れました。昨年はなかったロシア国旗を掲げて、大いにロシアをアピールしました。

 勿論、食品の方も順調で、ボルシチ大鍋3つ分、ブリヌイ約700枚は2日目の終了時間前に完売となりました。味とボリュームの点でボルシチとブリヌイのセットが好評でした。

横浜国際フェスタ  協会スタッフの皆さんが前日の下拵えにも夜遅くまで残って仕込みをし、当日は朝早くから会場に集まり、開催に備えました。

 サラファンをまとったMOPAさん・ウズベキスタンの民族衣装を着たTさん、ルパシカのSさん、Iさん、Tさん、Yさんが売り子を担当しました。 また、ハバロフスク旅行でご一緒したOさん夫妻、Wさん、Uさんも応援に駆けつけ、大変にぎやかなブースとなりました。

 多くの人の協力によって、素晴らしい参加になりました。ブースに来た人たちも、「ロシアって面白いね」「ロシアの人はこんな美味しいもの食べてるの」と口々に語っていました。来年も、ロシアのアピールと完売を目指して参加したいと、スタッフ一同張り切っています。


深まる秋に学習を
~中村会長・大山理事出版記念講演と祝賀会~

 11月26日(日)午後1時から、平和と労働会館3Fで秋の学習行事として、中村会長と大山理事が自身の本の出版を記念して、講演会が開催されました。

出版記念講演会  中村会長は「ソ連邦からロシアへ」、大山理事は「ロシア革命と亡命思想家」(共著)を出版されました。

 中村会長は「崩壊したソ連とはどのような国であったのか」「ソ連は20世紀に何を目指したのか」を、歴史的事実を検証しつつ、分かりやすく講演していただきました。 そして、BRICsと呼ばれる国々(ブラジル・ロシア・インド・中国)が21世紀の大国となること。さらに、ロシアの資源の豊富さが、逆に「成金」の誹りも免れないことも指摘されました。

出版記念講演会  大山理事には20世紀初頭のロシア革命後、亡命した思想家について講演していただきました。 関戸は初めて知ったのですが、亡命した思想家はいずれもマルクス主義の洗礼を受けていたというのです。 そして、ロシア正教の影響も強く受けており、マルクス主義とロシア正教の二つの影響を受けながらも、革命後のロシアそしてソ連には根付かなかったという興味深い事実を知ることが出来ました。

 学校で習う歴史とは違い、殆ど知られていない歴史的事実を検証しながらの講演で大変貴重な学習会であったと思います。

出版記念講演会  ふと考えるのですが、今大騒ぎしている「未履修問題」で世界史を学んでいない高校生が21世紀に何を指針とするのか、疑問に思います。 60年前の悲劇は無知と傲慢が原因です。「日本より強い国などない」ということを最後まで信じたのは、世界史の中での事実を知らなかったということが原因です。 二度とそのような不幸を経験しないよう、歴史的事実を学ぶことの重要さを感じた講演会でした。

 講演会の後は、懇親会。お二人の講師を囲んで、質問や歓談で楽しい時間をすごしました。

(関戸)



教室案内

第105期ロシア語・日本語教室生徒募集中

月曜~土曜、入門、初級、中級、通訳・翻訳クラス開講中。授業見学随時&無料、レベルが合えば編入も可能です。個人レッスンのご相談にも応じます。
お問い合わせは事務局まで。

第105期時間割


ユーラス・ロシア語教室開講!

曜日・時間:毎週土曜日10:30~12:00
会場:「株式会社ユーラスツアーズ」の応接スペース
講師:リュボーフィ・マルィシェヴァ先生
お問い合わせ・お申し込みは事務局まで。


◆ロシア語サークル「サモワールスポット」

 12月2日(土)、ターニャ先生と生徒8人で開催しました。今回で40回目のサークルです。

 今日は動詞を中心に習いました。 класть と крастьは一文字違いですが意味は大違い。писатьと письмо と писатель とрасписание は、仲間として捉えると覚えやすいとのことでした。

今日のедаは、一足早いクリスマスと無事に一年間サークルを続けられたことをお祝いして、ミニパーティーとなりました。 メンバーからのお赤飯やシュトーレン、最中なども加わりました。 手作りしたロシア風の料理は、холодец (肉のゼリー寄せ)、красная фасоль (金時豆の冷製)、салат из капусты (キャベツサラダ)、ворщ (ボルシチ)、фруктовый десерт (フルーツミックス)などです。

 次回予定は1月27日(土)10時30分からです。当サークルは、開催は月1回。出欠・継続・単発参加など、自律・自由で、参加費はその都度参加した人数で割り勘にするという、とっても「いい」加減なサークル。 平均年齢は60歳をたぶん越える、初心者中心です。参加希望やお問い合わせは協会まで。

(前田)



組織・財政

◆組織状況

(1~11月)

年初会員数:300名、入会者数:55名、退会者数:60名、10月末会員数:295名。前月比+1-1=0名の増。
11月は増/減各1名で総数は変わりませんでした。
あと、6名増やせば10年連続の会員拡大という全国的に見ても大きな意義のある成果を上げることが出来ます。
今年もあと20日ほどを残すだけになりました。会員、役員の皆様! 1名でも大歓迎です、是非協会に加入して頂けそうな方をご紹介下さい。


◆財政状況

(1~11月)

総収入 15,053,590円
前年同期 15,041,441円、 前年比 100%、 前年度比 0.08%の増。

総支出 14,599,337円
前年同期 13,591,279円、 前年比 107%

税引き前収支差額 442,646円
前年同期 1,450,162円、 前年比 30%

今年度前期繰越金 618,001円
前年度前期繰越金  40,839円

当期未処分利益 871,047円
前年同期 1,421,001円、 前年比 61%

概 況

総収入は前年度比で微増です。内容的には語学教室の大幅な収入減(▲964,766円)が問題です。
ほぼ24名分の受講料に相当し、会員数の減少にもつながっていると考えられます。
一方、支出は昨年度を7%上回りました。これにより税引き前の収支差額では前期比70%という大幅減。
前期繰越を含む当期未処分利益でも39%減となりました。
これは今年度のほうが前期からの繰越が577,162円も多かったことを勘案するとかなり大幅な後退になります。
あと僅かな時間しか残されていませんが引き続き奮闘しましょう。
まだ、ロシア語、日本語の追加募集、お歳暮のウニベルマーグ売出し、年末カンパなど、改善の余地があります。




今月のお勧め商品

お歳暮に!ロシアの蜂蜜&こけももソースセット ¥2,835

「大地が育むユーラシアの味 ロシアの郷土料理」¥1,890

商品の詳細は協会事務所、
または協会オンラインショップ「うにべるま~ぐ」でごらん下さい。



何でも掲示板

◆ベルジャーエフ著作集について

先日の大山理事の講演で、言及されていたN.ベルジャーエフ著作集全八巻について補足します。初版は1960年代で白水社が出版元になります。
以下にタイトルを掲げます。

第1巻 歴史の意味 人間運命の哲学の試み
第2巻 ドストエフスキーの世界観
第3巻 人間の運命 逆説的倫理学の試み
第4巻 孤独と愛と社会
第5巻 精神と現実
第6巻 神と人間の実存的弁証法・霊の国とカイザルの国
第7巻 ロシア共産主義の歴史と意味
第8巻 わが生涯 哲学的自叙伝の試み

筆者は大学入学時に購入したので30年以上前から所蔵しているのですが、正直なところここのうち取り敢えず読了したのは2,7,8の3巻のみです。

この著作集を読むには、キリスト教に関する知識と西欧哲学に対する一定の素養が要求されると思うのですが大山先生の講演で幾許か興味を持たれた方は是非、最寄の図書館で探して挑戦してみては如何でしょうか。

最後に、“ロシア共産主義の歴史と意味”から冒頭の部分を引用します。

“ロシア共産主義が理解しにくいのは、その二面的性格のためである。 一方では、それは国際的(インターナショナル)であり、一つの世界的な現象であるが他方それは民族的でありロシア的である。 ----中略-----その性格を形づくったものがロシアの歴史であった、という事実を理解することが大切である。マルクス主義の知識はこの場合に助けにならないであろう。

これによりベルジャーエフの寄って立つ立場が理解されると思います。
キリスト教に対する理解が必要な場合は大山先生に相談してみるのも良いのではと思います。

(一杉)


サンクトペテルブルグ

サンクトペテルブルグ駐在所 12月開設!

12月4日、当協会の一杉・田所が連絡員としてサンクトペテルブルグへ向かいました。
サンクトペテルブルグ中心地にあるアパートを拠点に、観光・ビジネス・留学等で訪れる方をお世話致します。
ご希望があれば何でもご遠慮なくお申し付け下さい。
上記業務の日本側窓口はNPO法人神奈川県日本ユーラシア協会が行います。
ブログでもペテルブルグ情報を発信する予定です。お楽しみに!


◆街で見かけたヘンテコナモノ ~ロシア紅茶~

ロシア紅茶  ロシア紅茶。この言葉を聞いて貴方はどのような紅茶を思い浮かべますか?大多数は「濃く淹れた紅茶にジャムを匙で一杯二杯。そしてぐるぐるとスプーンでかき回し・・・」のような紅茶を思い浮かべますね。

 でも協会会員のみなさまは、みなさまだけは、それに異論を唱えることができると思います!

 そう。濃い目に淹れた紅茶をサモワールで沸かしたお湯で割って濃さを調節し、小皿に盛ったジャムをひと匙すくってお口の中へ。そして紅茶をコクリと飲んで・・・。これがロシア国民が昔から飲み続けた紅茶の飲み方。

 でも、そうではなく、あくまで前者の飲み方を守り続けるロシア料理レストランがあります。もうご存知ですね。渋谷ロゴスキーです。 少し前までは、渋谷に本館と東急プラザ内、横浜ジョイナスB2F「ワールドアベニュー」内の計3軒ありましたが、不況のあおりで今は東急プラザにある1軒のみとなってしまいました。

 異論を抱きつつも毎回注文してしまう、ロゴスキーのロシア紅茶。ロゴスキーの看板メニュー「つぼ焼ききのこ」と一緒に注文してしまう、ロゴスキーのロシア紅茶。

 器が先ず、いい。シベリア鉄道に乗ったときにデジュールナヤがそっと淹れてくれたような、金属の装飾が施されたガラス製コップが使われています。旅情ソソルではないですか。

 中には濃い紅茶。そして下に沈んでいるのは、ロゴスキー特製の薔薇の花ジャム。 これを掻き回すと紅茶の香ばしい香りと、薔薇の華やかな芳香がブレンドされ、その芳香は湯気と共に鼻腔へふわふわ入り、脳裏にやわらかく焼きつく。

 香りで癒された後は、一口ごくり。ほんのり甘~い口当たり。…やはり「間違っている!」と抗議できなくなるのである。

 その、悩ましいロシア紅茶、520円(税込)也。その悩ましい原因の一つ、ロシア紅茶ジャムは840円(税込)也。

 渋谷ロゴスキー

(MOPA)




ユーラシア芸能

◆Русская десятка(ザ・ロシア・トップテン)

この機関紙が貴方のお手元に届く頃には、時すでに師走。東へ西へせわしなく奔走していらっしゃいますね。
11月最終週のMTVトップテンです。
今月は10曲中4曲がランクイーン。
タトゥのユーリャも大好き♪ハンサムガイユニット・ズヴェーリの「Танцуй (踊れ)」が第1位。
2000年くらいに一斉を風靡した、ちょっと懐かしいアーティストの登場も。
オリエンタルな風貌が特徴のリンダや映画「ロシアンブラザー」の主題歌を歌ったビーツーがチャートにComing Back!


1. Звери / Танцуй
  ズヴェーリ 「踊れ」

2. Дмитрий Билан / Невозможное возможно
  ドミトリー・ビラン 「おそらく不可能」

3. Банд’Эрос / Коламбия пикчерз не представляет
  バンデロス 「コロムビア映画はやってない」

4. Лигалайз / Жизнь
  リガライズ 「人生」

5. Город 312 / Фонари
  ゴーラド312 「灯々」

6. Линда / Толкай на любовь
  リンダ 「愛へ突き進め」

7. Сергей Лазарев / Fake
  セルゲイ・ラザレフ 「フェイク」

8. Виа Гра / Л.М.Л.
  ヴィアグラ 「L.M.L.」

9. Би-2 / Держаться за воздух
  ビーツー 「空気をつかむ」

10. Фабрика / Романтика
  ファーブリカ 「ロマンチカ」

(MTV、11月28日付)



◆t.A.T.u.情報

みんな大好き♪ロシア発世界のスーパーアイドル「t.A.T.u.」関係の情報です。(^^)


リュージ・インヴァリードィ 1)今、セカンドアルバムのタイトル「リュージ・インヴァリードィ(障害者達。以下ЛИ)」を巡って、訴訟が起きてます。
ロシア連邦コミ共和国の障害者達が、タトゥのセカンドアルバムのタイトルチューンにもなっているЛИの歌が侮辱・誹謗中傷したものだと抗議する騒ぎに。
内容はこんな風です。

・障害を持った人々は人間ではない、とЛИで歌っている。

・障害を持った人々は生きているのではなく、機能しているのだと歌っています。そしてこの機能を力学の法則と説明しています。

・障害者は厳しさ、愚鈍さ、貧欲さ、卑劣さという四つの性質しか持っていないという自分たちの意見を国中にばらまいています。

タトゥFANの皆さんは、彼女らのアルバムЛИのコンセプトおよび真意は既にご存知でしょうが、 ここで歌われ定義している「障害者達」とは、身体や知能を患っている人々を指しているのではなく、倫理的にどうかしている人々のことを指しているのです。
彼女らもこのセカンドを世に出すときに何度もきちんと説明しています。
この騒ぎを今後も見とどけたいと思います。


2)タトゥのノベルティグッズ「ショップ・タトゥ・ル」でギフトセール実施中!

(MOPA)


◆「グルーパテチーヤ」劇団員との交流会

グルーパテチーヤ劇団員との交流会 11月25日(土)於協会事務局

「彼らは桜木町のマンションに滞在します。一度遊びに来させましょう」
 ウクライナの劇団「グルーパテチーヤ」の世話人、平田氏のひとことで実現の運びとなったこの企画、直前まで何がどうなるのかわからないまま本番となった。

 当日、劇団員は稽古場から事務局に来る途中、渋滞に巻き込まれ約40分の遅刻。 われわれが待ちくたびれたところにやってきたのは、俳優のロマンさん、マクシムさん、女優のナターリヤさん、そして舞台監督のビクトルさん。 とりあえずシャンパンで乾杯し、日本の菓子などをつまんでもらう。 自己紹介をはじめ、日本とウクライナの文化交流に対する期待や、日本での初公演にかける意気込みなどを語ってくれた。

 悪天候のため来日も1日遅れだったが、疲れも見せずに訪問してくれた彼ら。これからまた稽古だからと酒量もひかえめに、駆け足で事務局を後にした。

(滝沢)

◆「グルーパテチーヤ」来日公演を観て

 12月1日 於 東京・六行会ホール

 第一部 別役 実 「トイレはこちら」

 自殺の場所を探す女と、「トイレのありか案内人」として妻子を養おうとする男がばったり公園の中で出遭う。 男は彼女の自殺願望を消せず、女は「トイレのガイド」をやめさせようとする。不毛なやりとりが続いたあとで、本当に「トイレのガイド」に代金を払う男が現れて…。 全編ウクライナ語で上演されるが、人名や「100円」は日本語と同じ。なにやら怪しい「君が代」まで飛び出して、摩訶不思議な別役ワールドができあがった。 本国でも『100円サービス』という題名で若者に人気の演目だそうだ。


 第二部 テネシー・ウィリアムス「I can’t imagine tomorrow」

 ショービジネスの世界で成功を収めた男女のペアダンサー。しかし実際は互いに依存する脆弱な二人だった。 ある時、女は交通事故で足が不自由になり彼らの生活は一変。すべてに心を閉ざしてしまった女と、そんな女に甘えることしかできない男の葛藤が描かれる。 やがて女は葛藤を乗り越えることに成功。だがそれは「死」を連想させる心の解放だった。 全編ロシア語上演。L.アームストロングの名曲「Oops, I did it again」が随所に使われ、アメリカの古きよき時代が演出されるのだが、 小道具にキティちゃんがあったり、ブリトニー・スピアーズの歌がラストで使われたりと、やや「?」な面もあった。


 二つの演目を通じて感じるのは、彼らが「ウクライナらしさ」を表現するよりも、世界的に普遍な「人間」を表現することに重点を置いていることだ。 彼らが何語で上演しても、われわれが日常感じている葛藤や苦悩と同じものであり強い共感を覚える。 だからあえてウクライナやロシアの戯曲をやらなかったのではないか。 そういえば、演じる彼らはまだ若く、おそらく村上春樹愛読者世代。彼らの世界観は、われわれの想像以上にユニバーサルだ。 これからのウクライナ演劇の動向が楽しみとなった。

(滝沢)



スポーツ情報

◆新体操 ワールドカップファイナル

11月17日(金)~18日(土)  三重県・伊勢市

 ワールドカップファイナルとは、二年間のワールドカップシリーズ大会(今回は05、06年が対象)の順位により獲得したポイント数上位八名で競う種目別チャンピオン大会である。
 三重では、2009年に世界選手権を行う予定であり、今回はイオンカップと併せ、三重県で行うこととなった。

 イオンカップを含め、試合日程は五日間、疲れが日に日に出てくる選手がいれば、調子をあげてくる選手もいる。
 セシナ(ロシア)が後者だった。初日にミスを連発、どうなるかと思われたが、それが目を覚ますきっかけとなったのか、ボール、リボン、クラブで三冠を達成。
 昨年はシンデレラと騒がれたカプラノワに注目が集まったが、今年はまさにセシナが優勢。ヨーロッパ選手権においても総合優勝。 派手さはないが、優雅さと確実な実施により他を寄せ付けなかった。
 カプラノワは、各所にミスが多く順位を上げられなかった。 昨年以降、本人も脱皮を図り模索している時期なのかもしれない。

 団体戦では、ロシアとベラルーシが分けた形となった。リボンではロシアが、フープ・クラブではベラルーシが優勝。 団体においてはロシアが頭一つ抜けている感があり、その牙城を崩すのは難しいと思われたが、 「私達を正当に評価してくれた」とベラルーシチームは勝利を喜んだ。

 団体戦も含め、次々に新しい選手が登場する中、ウクライナはベッソノワ、ゴデュンコ2人に頼り切っているのが気になった。 二選手は人気、実力ともにトップである。しかしそれに見合うジュニア選手がいまだ出てこない。 北京後、2009年の三重での世界選手権の時どうなっているのか、いささか不安感も否めない。
 新体操は、ロシアとウクライナがしのぎを削ってきた。その片方がいなくなってしまうのは、なんとも寂しいばかりか、勝敗の面白さも半減してしまう。 両者共に頑張っていってほしいのが、見ている側の本音だ。

競技結果

(森 美和)


◆バレーボール 2006 世界選手権

世界バレー  三大大会(オリンピック、ワールドカップ、世界選手権)のひとつ、4年に1度の世界バレーが日本で開催された。
 女子大会は10月31日~11月16日まで日本各地で熱い戦いが繰り広げられた。

 ロシアは一時予選(北海道)でアテネオリンピックの覇者中国を破り4戦全勝!

 二次予選は会場を大阪に移し、3勝1敗で決勝リーグへ2位通過。唯一落としたブラジル戦は攻守の要シャチコワを怪我で欠き、ミスも多く、ロシアの完敗だった。

 決勝リーグ初戦は前回優勝国イタリアに完勝し、いよいよ優勝決定戦!!二次予選で敗れたブラジルとの戦いだ。

 1セットはロシアのミスで大差でブラジルが取り、2,3セットはロシアが取り、4セットは再びブラジルが取り、ファイナルセットへ。

世界バレー  手に汗握る攻防でどちらが勝ってもおかしくない試合だったがロシアの勝ちたいという気持ちが勝ってかロシアが16年振り(ロシアとしては初、旧ソ連時代の90年以来)の栄光に輝いた!!

 ロシアの大砲ガモワ、サーブ絶好調のゴーディナ、そしてチームの要シャチコワ…コート上ではチーム全員が喜びを体全部で表現していた。

大会公式サイト

ゴーディナ選手 <おまけ>
ベストサーバー賞はゴーディナ選手(写真左)でした。
MVPは優勝チームから選ばれることがほとんどなので、シャチコワ選手か、それともガモワ選手かと思ったのですが、何故か6位の竹下選手でした。
(以前男子で8位のチームからも選ばれたことがありましたが…)

セミファイナル
ロシア vs イタリア
25-19/25-16/25-20

ファイナル
ロシア vs ブラジル
15-25/25-23/25-18/20-25/15-13

北海道大会
メキシコ 0-3 ロシア/アゼルバイジャン 1-3 ロシア/ロシア 3-1 ドイツ/中国 1-3 ロシア/ロシア 3-1 ドミニカ共和国

大阪大会
ロシア 3-0 プエルトリコ/ロシア 3-0 オランダ/ロシア 3-0 アメリカ/ロシア 1-3 ブラジル

(菊池 幸江)



ハバロフスク旅行記

◆ハバロフスク旅の感想

ハバロフスク旅行 ●アムール川の向こうの大平原に沈む夕日の美しさといったら…。ロシアに芸術が発展したのは、厳しいけれど雄大な自然と、夕日と、やさしい人々がいたからではないでしょうか。

●ダーチャを体験すると、街のホテルに何日滞在してもロシア人のたくましさを知らないまますんでしまうと思いました。それにしても、毎日水をくみに行き、トイレも有機処理すると、本当に筋肉もたくましくなります。ネ。

●お料理はどこでもおいしく、量もたっぷりでした。私は特にイワシ(ニシンも)の酢づけと、キュウリの塩づけが大好きです。ダーチャでは、朝から、テーブルにウォッカとワインがデーン!と出てきて、日本人、目を白黒。”毎日楽しくやろうヨ!”と云われているみたいでうれしかったです。

(O.H./O.M.)


◆ロシア旅行の感想

ハバロフスク旅行  ぼくは、夢の海外旅行へ行く事ができました。久しぶりの飛行機だから不安でした。

 ロシアは、蚊がすごかったです。さされると痛くて後に残ってました。 日本の蚊に比べると大きくて、なんか茶色い色をしていて、日本に帰ってさされないのが不思議なくらいでした。 ぼくは、ロシア式サウナにも入り、サウナはまず、焼け石に水をかけて、室内を蒸し、とんでもなく熱くしてから葉でバシバシ叩き、それを1~2回くりかえすと言う訳です。 今まで入った事なかったからけっこう、すごかったです。

 あと、河がすごく大きいです。日本の河とは比べ物にならないほど大きいです。海のような砂浜で、少し、温かかったのですごく泳ぎやすかったです。

 それとボルシチがおいしかったです。2~3回おかわりしました。野菜はおっきくてしかも、ジューシーです。

 すこし不安だったサマーキャンプもうまくいった気がしました。最初は話しかけられないように願っていました。すると、女の人が僕に話しかけてきました。 アセリましたが、少し練習したロシア語で会話ができました。するとぼくの2コか、3コ上のお兄さんがたっきゅう台へつれてってくれました。 意外とうまくてあっさり勝たれてしまいました。そのお兄さんが帰りにボールペンをくれました。とてもいい旅になったと思いました。

(O.K.)


◆初めてのロシア旅行

ハバロフスク旅行  僕は、世界一大きな国と言われるロシアへ祖父母に誘っていただいた事で行くことが出来て本当に良かったです。
 ロシアに、一週間と長い間でしたが、この一週間が自分の中で、4日間ぐらいに感じてものすごく短いように思いました。

 ロシアの、ダーチャで一般家庭訪問をしました。この訪問は、とても楽しく手作りの料理をごちそうしてもらいすごくおいしかったと思っています。
 そこで、ロシアの名物であるボルシチを、食べました。すごく美味しくて、やっぱり本場の味は違うなと、思いました。

 その後、ロシアへ一緒に来たHさん、Hさんと、アムール川へ泳ぎに行きました。
 その川は、とても広くなんと横幅3km位もある川でした。とても楽しかったです。  そんな広い川で遊べた事が、すごく嬉しかったです。

 ロシアへ一緒に旅行に来た、Tさん、Hさん、Hさん、皆さんと仲良く出来て、このロシアの旅行が、良い夏休みでもあり、良い一週間でもありと、とても良い旅行でした。
 それから、僕達をお誘いしてくださった祖父母に本当に感謝しています。
 ありがとうございました。
 皆さん、どうもお世話になりました。

(O.K.)



ロシア語で鑑賞する日本の詩歌

◆山茶花の宿

(作詞:吉岡 治、1982年)

曇硝子を 手で拭いて
貴男 明日が 見えますか
愛しても 愛しても あゝ他人の妻
赤く咲いても 冬の花
咲いて寂しい 山茶花の宿

抜いた指輪の 罪の跡
噛んで下さい 思い切り
燃えたって 燃えたって あゝ他人の妻
運命哀しい 冬の花
明日は要らない 山茶花の宿

せめて朝まで 腕の中
夢を見させて 呉れますか
尽くしても 尽くしても あゝ他人の妻
二人咲いても 冬の花
春は何時来る 山茶花の宿


У цветов камелии сазанквы

Рукой вытирая тусклое стекло,
Тебе видно ли будущее в окно.
Сколько бы Тебя ни любила, я для Тебя чужая жена,
Хотя красный, но зимний,
Цветок камелии сазанквы печальный.

Ты меня кусни безнравственную сильно
За палец, с которого кольцо обручальное снято.
Сколько бы страсти любви ни разжигала, я для Тебя чужая жена,
На печальную судьбу обреченный,
Цветок камелии сазанквы зимний, данной минутой живущий.

Хоть до утра Ты меня обнимай,
Мне иметь мечту сладкую давай.
Сколько бы для Тебя ни делала, я для Тебя чужая жена,
С Тобой когда-нибудь будущую весну ждущий,
Цветок камелии сазанквы зимний.

примечание: Камелия сазанква-невысокое вечнозеленое дерево, которое зимой цветет красными цветами

(перевод: Т-34-85 в 2006 г)



中世ロシア興亡史講義
~歴代君主の素顔とその真実~ 862-1598

◆第8回 イーゴリの妻オリガ(統治945-961/964)の復讐

大公妃オリガ   945年にイーゴリ・リューリコヴィチが亡くなった後、彼の未亡人で公妃であるオリガが、キエフで統治し始めた。 大部分の史料では、オリガの息子スヴャトスラフの誕生は942年と記されているが、これはつまり、父親が亡くなったとき、彼は三歳の子供だったことになる。 その場合、オリガが自ら統治の実権を握ることになったのは当然であろう。 さらに後の幾つかの年代記ではスヴャトスラフの実際の誕生年は920年とされているが、これはオリガと25歳の息子との間で権力争いがあったのではないかという疑惑を呼び起こす。 しかし、両者間のどのような紛争も史料は伝えていない。

 イーゴリ公が行軍や宴会、猟などに特別な愛着を示し、国務を自分の妻オリガに委ねていたことを思い出せば、状況は幾分か明瞭になろう。 父親の資質を受け継ぎ、その後それが顕著になってきたスヴャトスラフは、公式には長にとどまったまま、自分にとって厄介な国家統治の職務を母親に自発的に渡していた。 あるいは、その当時、父親から息子へ権力が自動的に継承される規則や伝統はまだなかった。 おそらく、イーゴリの遠征でルーシ人の多くの兵士が非業の最期を遂げたことに住民が不満を抱いていたことも、オリガの国家統治をうながす一因となったろう。 父親の戦好きの気質をスヴャトスラフが受け継ぐことを見越して、民衆は民会にて断固としてオリガの側に立った。 イーゴリ・リューリコヴィチの在世中からオリガがすでに、国務の諸事において少なからず重要な役割を果たしていたために、それはなおさらそうであったのである。

 オリガが最初に行ったことは、夫を殺したジェレヴリャーネ族に対する残酷な復讐であった。 946年の早春、イーゴリを殺したジェレヴリャーネ族の首長マル公は、オリガに求婚するためにキエフへ自分の家来たちをつかわした。 ジェレヴリャーネ族の慣習によれば、勝利者は殺した敵の権力、その妻、所有物すべてを相続したからである。 使者団はオリガをみくびって自分らの舟を「このままかつぎあげてキエフに入れよ」といきまいたが、入った途端に舟ごと深い穴に投げ込まれて、生き埋めにされた。

オリガが使者団を蒸し風呂に閉じ込めて焼き殺した話(『ラジヴィル年代記』より)  この最初の使者団に続いて、マルのところからやって来た二番目の使者団は、ヤマナラシの杭で扉を押さえられた蒸し風呂に閉じ込められ、 火を放たれて、生きながら蒸し焼きにされた。(挿絵左)

 三番目の復讐は、オリガが従士団と共に、あたかも殺された夫の追善供養のためであるかのようにやって来た、コロステンの城壁の下で行われた。 和解を求めて、ジェレヴリャーネ族の住民たちは大量のアルコール入りのハチミツと様々なご馳走を持って来たが、オリガの従士らはなぜここにやって来たのかを理解しており、 彼らとは異なってあまり飲まなかった。年代記が伝えているところによると、オリガとその従士団は約五千人の地元の住民を惨殺してキエフに帰っていった。(挿絵右下)

オリガが夫の追善供養を装いながら、住民たちを惨殺した話(『ラジヴィル年代記』より)  この年、大軍を引き連れて、息子のスヴャトスラフと共にオリガは再びジェレヴリャーネ族の地へ向かった。 コロステンの住民らが町を引き渡すことを望まなかったので、オリガはその町をすっかり焼き払ってしまった。 住民の一部は捕虜になり、一部は殺され、また一部は貢物を徴収するために残された。この襲撃において、首長マルは捕らえられ処刑されたのである。

 次回は「オリガの洗礼」。乞うご期待!!

(大山・川西)



政治・経済用語解説

◆サハリン1とサハリン2

 日本などの西側企業が参画するサハリン北部沖の石油・天然ガス開発事業の呼称。1は米エクソンモービル社が、2は欧州のロイヤル・ダッチ・シェル社が運営を主導する。 1の埋蔵量は石油3億700万トン、天然ガス4850億立方メートル、開発費120億ドル、日本の権益分30%、年産量は原油1250万トン。 06年11月、日本の権益分の原油11万キロリットルが初めて試験輸入された。9月に輸出施設が完成。 サハリン沖の油田からパイプラインでサハリン島を横断し、ロシア東部の不凍港デカストリまで運ばれ、タンカーに積み込まれた。 港から日本への輸送日数は5~6日間で、中東からの約4分の1ですむ。

 2はサハリン北部の海底油田・ガス田、石油・天然ガスを生産する。埋蔵量は原油1億4000万トン、天然ガス4250億立方メートル、開発費100億ドル。 天然ガス年間960万トンを約900キロのパイプラインで南部アニワ湾のプリゴドノエまで運び、そこで液化天然ガスにして日本などに輸出するプロジェクト。 シェル55%、三井物産25%、三菱商事20%が出資する国際企業連合が生産分与方式で開発を担っている。 2の天然ガス販売先は日本の電力・ガス会社などに決まり、08年に輸出開始予定だが、06年、ロシア政府が環境破壊を理由に事業の一部の認可を取り消し、 日本への影響が憂慮されている。ロシア天然資源省が挙げた理由は、ガス田開発による海洋汚染、パイプライン敷設による自然環境破壊などの防止対策が不十分というものである。

 公式には表明されていないがもう一つの理由がある。それはロシア資源の外資による収奪的資源開発を阻止しようとするものだ。 94年に締結された2の生産分与方式は、国際企業連盟が利益の6%をロシア政府に払うだけで、 投資額を回収するまで国際企業連合が石油・天然ガスをすべて所有するという内容である。 いわば第三世界の産油国で西側の国際石油メジャーがやっていた方式である。 資源外交を外交の支柱とするプーチン大統領にとって、こうした屈辱的な契約はがまんならないものである。 数年前からロシア政府は、自国の世界最大のガス会社で準国営のガスプロム社の同事業への参入を求めている。 その内容は、シェル社に対して、北海油田のガスプロム社の権益との交換で2の25%の権益を求めるというものである。 ロシア政府も計画の中止を求めているわけではないので、資源主権と環境の問題が交渉で解決され、いずれプロジェクトは再開されるであろう。

(中村)



露語で読む現代の世界

Т-34-85氏によるこのコーナーはブログで公開中です。 今月のテーマ:Последнее соотношение между Россией и Украиной

「今回は最近の露西亜・ウクライナ関係の動きを追い掛けて見ました。ヤヌコーヴィチを首班とする内閣成立後の両国関係を巡る雰囲気を感じて戴ければと思います。」


※「最近のロシア&日ロ関係」は都合により休載とさせていただきます。



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