ユーラシア地図 特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会 インターネット版機関紙「日本とユーラシア」 神奈川県地図

2007年5月号

1.行事予定

2.活動報告

3.教室案内

4.組織・財政

5.今月のお勧め商品

6.何でも掲示板

7.ロシア芸能

8.ハバロフスク旅行記

9.スポーツ情報

10.中世ロシア興亡史講義

11.政治・経済用語解説

12.最近のロシア・日露関係
今月の表紙:サンクトペテルブルグの夕景

バックナンバー



行事予定

◆日本ユーラシア協会創立50周年記念・第50回全国総会

5月26日(土)~27日(日) 北海道・稚内市
※総会代表派遣資金のご支援も引き続きお願いします。


◆国立モスクワアカデミー室内合唱団公演

2007年7月5日(木) 18:30開場 19:00開演
神奈川県民ホール 小ホール
入場料:3,500円 全席自由
横浜国大民謡研究会も賛助出演。


◆夏のハバロフスク旅行説明会

日時:2007年7月16日(月・祝)14:00~16:00


◆第9回大河アムール・大自然とふれあいの旅

日程:2007年8月13日(月)~17日(金) 新潟空港発着
内容:家庭訪問、サマーキャンプ訪問・文化交流、市内観光、アムール河クルーズ 他
旅行手配:株式会社ユーラスツアーズ
旅行代金:164,000~174,000円


◆極東ハバロフスク ダーチャ訪問の旅4日間

日程:2007年8月24日~8月27日 新潟空港発着
内容:ダーチャ協会訪問、市内観光、ダーチャ宿泊、キノコ狩りや野菜の収穫、料理、保存の実習など
旅行代金:156,000~160,000円
共同企画:NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会、ふるさと情報館
企画協力:豊田 菜穂子
旅行手配:株式会社ユーラスツアーズ
協力:ハバロフスク・ダーチャ協会


◆秋の文化学習会

 前号にて11月11日と、日程のみお知らせいたしましたがこの度、大山先生、長縄先生のお骨折りでテーマは「横浜と白系ロシア人」、講師は沢田和彦氏と決まりました。
 沢田先生は1953年大阪府生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。 現在、埼玉大学教授。著書に「異郷に生きる・・・来日ロシア人の足跡」、共著に「異郷に生きるII・・・来日ロシア人の足跡」、「遥かなり、わが故郷・・・異郷に生きるIII」などがあります。 来日ロシア人の実証的研究を一貫してされておられます。
 なお会場、時間は未定です。決定次第お知らせします。

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活動報告

◆ロシアの春を祝う・復活祭「パスハ」

パスハ  3回目となったパスハは4月8日の日曜、午後2時から始まりました。マリーナ・ルザエヴァさんが中心となり、協会スタッフがお手伝いする形での開催となりました。

 参加者は日本人34人、ロシア人22人、それに子供を加えると80人近くにもなりました。

 特に、子供はイースターエッグに興味を持ち、自分で装飾した卵をお土産にしていました。また、会場となった3Fのテーブルには置き切れないほどの料理が並び、参加者のおなかを満たしました。

 全体の流れは、中村会長の挨拶から始まり、乾杯。その後も参加者が増え、上記のような数字となりました。歓談に時間を過ごし、いざコンサートという段に、主役のマリーナさんが、声の調子が悪いということで、急遽山之内重美さんが歌ってくださることになり、マリーナさんの即興伴奏で歌を披露してくださいました。

パスハ  会場の参加者に聞いてみたところ、「身近にこんなに楽しい行事があるなんて知らなかった」「日本人と結婚したロシア人が、こうして交流し合える機会があるのは素晴らしい」「ロシア料理店でも食べたことがない料理を食べられた」という声が返ってきました。

 3Fの会場は柴田理事長の閉会挨拶で午後5時に終わりましたが、余韻を楽しみたいという人のために、二次会は事務所で。パスハが日ロの市民交流の場となることを確認した一日でした。

(関戸)



◆サンクトペテルブルグ報告記

理事長 柴田順吉

開会式・参加者紹介  4月17日から25日まで私は(1)サンクトペテルブルグ園芸家協会主催の「風景と、庭園の暮らし」展に日本庭園、生け花、茶道、盆栽、三線など日本文化紹介のため参加すること、(2)同協会との協力に関する「合意書」に調印することを目的に出張いたしました。

 この企画には(株)高田造園設計事務所社長・高田宏臣氏、京都に留学された裏千家のT.ザヤーナさん、盆栽家の斉藤さん、三線の比嘉さんなどが参加されました。現地は勿論一杉さん、田所さんが準備万端。

 展示会は好評で多くの来会者が日本文化に強い興味と関心を示しました。

茶道  歓迎レセプションでのサンクトペテルブルグ庭園・園芸振興局次長リャフ氏の「『2003・ロシアにおける日本文化年』ではまだまだ日本のことは『雲の上』の存在だったが、今回はあなた方のお蔭で日本文化を非常に身近に感ずることが出来ました。」と言う挨拶が印象的でした。

 当会の展示会出展は20日から27日の予定でしたが、これを観た「フローラ」と言う生け花の団体の強い要請で急遽25日から会場をより大規模な「レン・エキスポ」に移動してまた1週間ほど続行されることとなりましました。(これについては次号に続報します。)別項のように『合意書』の調印も恙無く行われました。

 全体としては大成功といえると思いますが、ロシア側との意思疎通の不十分さなどから、予定の変更が多く、正式のコンサートや盆栽の講演が出来なかったなど今後の課題も少なくありませんでした。関係各位の甚大なご協力に感謝するとともに、これら不十分であった点については深くお詫び申し上げます。


◆当協会、サンクトペテルブルグ園芸家協会との
相互協力に関する合意書に調印

展示会開会式で挨拶する柴田理事長。右に一人置いてザハリャーシチェフ議長  柴田理事長は4月20日から27日まで行われたサンクトペテルブルグ園芸家協会主催の展示会「風景と庭園の暮らし」に参加の為、訪露し、同協会との今後の協力に関する下記合意書に調印した。

 同協会は240万世帯のダーチャ所有者を組織する民間団体である。当会は今回の展示会で日本庭園、茶道、華道、盆栽、三線など日本文化の紹介を行った。

 調印の模様はロシア第5チャンネルを通じて放映された。

合 意 書

理事会議長ヴァシーリー・イヴァーノヴィチ・ザハリヤーシチェフを代表とする地域間社会団体“園芸家協会”及び理事長、柴田順吉を代表とする特定非営利活動法人“神奈川県日本ユーラシア協会”(以下、両当事者と称する)は、相互協力の重要性に鑑み、以下の事項について合意した。

協力の原則

第1条

共通の目的及び課題に立脚し、相互の関係を友情・信頼・尊敬の精神を以て発展させる事、平等と協力者の関係を基礎に協力を構築する事、自らに引き受けた責務を良心的且つ無条件に果たす事、相互の上に害悪又は損害をもたらし得る行動を抑制する事、決定しようとする事項について相互に調整・調和を図る事又は適時に通報し合う事、国際法令、露西亜連邦法規、日本国関係法規並びに他の法的規範に則って協力を構築する事。

協力の分野

第2条

本合意内容の線に沿って、両当事者は社会的意義を有する相互の事業及び計画の実現及び発展に参画するものとする。

第3条

両当事者は、課せられた課題の解決に際し、組織・体系的、助言的、生産・経済的及びその他の活動を通して、相互に支援するものとする。

第4条

協力の整合性確保及び本合意の実現過程の管理の為に、両当事者は定期的協議及び交渉を行うものとする。

合意の地位

第5条

本合意は具体的な分野に於ける両当事者の協力発展の基礎を成す。
本合意の実現過程で生じ得る、本合意条項の解釈及び適用並びにその活動の枠組みの理解に関する意見の不一致は、両当事者間の協議及び交渉を通じた解決に委ねられる。

第6条

本合意は両当事者によって署名された日に発効し、2007年12月31日迄効力を有する。その後、本合意は両当事者間の合意があれば、延長される事を得る。

2007年4月23日、サンクトペテルブルグにて


社会団体“園芸家協会”
理事会議長


署 名
В.И.ザハリヤーシチェフ
特定非営利活動法人
神奈川県日本ユーラシア協会
理事長

署 名
柴田 順吉  


◆高田造園設計事務所・高田社長からのお便り

 柴田順吉様

 ロシアでお世話になりました高田です。この度は何から何まで大変お世話になりました。
 また現地では右も左も分からず、大変にご迷惑をおかけした事と存じます。
 お詫び申し上げますと同時に、今後ともどうか懲りずにお付き合いさせていただくことが叶えば幸いです。

 今、サンクトで考えました事をプレゼンテーションできるように整理しております。
 主な内容は「海外における日本文化交流活動の課題」及び「ダーチャに学ぶ千葉県の里山再生や山村活性化についての一提案」といった形です。
 私も関与させていただいている日本庭園協会では、「海外の日本庭園はどうあるべきか」というテーマの国際シンポジウムを毎年開催しており、今年の秋で3年4回目になります。

 本当の文化交流のためには、祖国を愛し、祖国に根ざして生きる文化人や専門家による、日本のことを正しく客観的に分かり易く伝えることが必要と感じます。同時に心の通った柔軟なものでなければならないことも実感しています。
 私は日本に生き、日本の自然や古きよき自然観、宗教観をとても誇りに思い、そして現代にふさわしい形で庭園を少しでも発展させたいと思い、日々暮らしているものです。
 まだまだ未熟者ですが、自分の専門分野を通して日本を正しく世界に伝え、そして世界から学びながら日本の庭や街を更によくしてゆくことに少しずつでも貢献できれば嬉しく思います。

 私の仕事はひとつの地球をきれいにすることです。
 ひとつの地球をきれいにする仕事、実はこのことは中国蘇州市の元園林局書記官(事務次官)が私に教えてくれたことでした。
 国は違っても造園に関わる趣味や仕事を持つもの全て、同業仲間となります。

 今回、期せずしてロシアでの講演の場をご用意いただき、大変に感謝しております。未熟なものではありますが、私としてできることは全てやって講演に臨む事ができ、講演後はロシアに来て本当によかったと実感いたしました。
 過分なお引き立てを賜ったご恩は忘れることはありません。本当にありがとうございました。

サンクトペテルブルグのダーチャ村散歩  また、ロシア人の自然観は日本人にとてもよく似ていると、驚きました。
 私は日本のルーツには異常に興味を持って調べてきましたが、今まで西欧の歴史文化に親密な興味がなかったのは事実です。実感が湧かなかったのです。
 今回ロシアから帰国し、今更ながら時間を割いては必死にロシアの歴史文化を調べています。今はスムーズに実感を持って吸収できています。
 自分にとって本当に素晴らしい機会となりました。

 私は千葉県の人間ですので、千葉県を美しくしたいというのが第一の願いです。ダーチャの事を今後様々な方々に紹介し、それを千葉県の自然を生かした発展のために生かすことが今、自分の役割と思います。そのためにこれから動きます。どうか今後ともご協力を賜ることができましたら幸いです。

 しかしながら、私は保守的な慎重派ですので、時間がかかるかもしれません。私の最大の使命は従業員を育成し家族の安心を守り、税金を納め、自分の顧客にできるだけ迷惑をかけないことだと思っています。
 身近な事をいい加減にして大切な人たちに迷惑をかけてまで自己実現したいとは思いません。というより、そのくらいのことは片手でこなし、その上で自分の人生を豊かに生きるためのチャレンジをし続けたいと思っています。

 今回は全てお世話になってしまいました。素晴らしい機会を作っていただきましたユーラシア協会の皆様のため、お役に立つことを私なりに見つけたいと思います。
 今後、サンクトでの活動の具体的な見通し、しっかりした活動のための計画、無理のない理念が見えてくれば、微力ではありますが、それなりのご協力が出来ると思います。

 長くなりました。お預かりの大切な帽子をお届けに上がらねばなりません。大変恐縮ながら、たまりに溜まった仕事をある程度片付けた後、5月中にはおうかがいいたしたいと思います。
 いろいろと本当にお世話になりました。柴田様はじめ、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

(株)高田造園設計事務所 高田宏臣

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教室案内

第106期ロシア語教室 4月9日(月)開講!

入門、初級、中級、会話 各コース全20回
入学金:5,250円(会員は無料)
受講料:
入門 一般42,000円、会員38,000円
初級・中級 一般44,100円、会員40,100円
上級・会話 一般47,250円、会員42,250円
通訳・翻訳 一般52,500円、会員47,500円
個人レッスン(1回・90分)
日本人講師6,300円、ロシア人講師7,350円
(以上、全て消費税込。教材費は別途)

第106期時間割


ユーラス・ロシア語教室

 昨年10月スタートした毎週土曜日のこの教室、早いもので1学期が終わり入門クラス(3名)は初級に昇格、新しい入門クラス(3名)も生まれ、2クラスとなりました。
 リューバ先生のご指導よろしきを得て、初級の人たちはたどたどしいながらも立派な発音でロシア語会話が出来るようになりました。
 柴田理事長がユーラスツアーズの顧問として働く傍ら、教室の世話役とリューバ先生の日本語指導を行っています。

毎週土曜日開講 全20回
初級クラス10:30~12:00、入門クラス13:00~14:30
会場・「株式会社ユーラスツアーズ」応接スペース
入学金・受講料等は当協会ロシア語教室に準じます


日本語教室

日本語日常会話、文法、日本文化等を、ロシア語を話せる講師が懇切丁寧に個人指導いたします。
入学金:5,250円(会員は無料)
受講料:1回(120分)2,100円
時間:10:30~19:00の間、応相談
お問い合わせは協会事務局(045-201-3714)まで。


ロシア民族楽器「バラライカ」「ドムラ」教室 4月開講!

内容:個人レッスンまたはグループレッスン
レッスン日程:毎月第四土曜日の午後
時間:受講者の希望にあわせます
講師:粟井国裕・野田宣博(アイサ先生復帰まで)
講師プロフィル:東京バラライカアンサンブル主宰(故)北川つとむ先生に師事するほか、モスクワ・グネーシン音楽大学チューニン教授、アイサ・ナスティノヴァ先生に師事


みなとみらいマトリョミン教室、4月開講!

 4月28日(土)から満を持してスタートしました「みなとみらいマトリョミン教室」。
 A,B,Cクラスのみなさん全員出席し、佐藤先生の指導に耳を傾け、演奏手法に見入っていらっしゃいました。
 最初は演奏姿勢とチューニングの方法などの指導がありました。それを把握した後、早速「カエルの合奏」を試演奏。
 「エーッ!ムズカシイィ!」という嘆きあり、「意外とカンタン♪」というお声もあり。驚きと笑いが絶えない教室でした。

(MOPA)

みなとみらいマトリョミン絵付け教室開講!

マトリョミン ロシアで発明された最古の電子楽器「テルミン」の機能をロシアの有名な民芸品「マトリョーシカ」に収めた電子楽器「マトリョミン」。
白木のマトリョミンにご自分で絵付けをして、世界に一つだけの作品を作ってみませんか?

第1回 2007年6月17日(土)14:00~17:00 下絵と色付け
横浜市市民活動支援センターにて

第2回 2007年6月24日(日)14:00~17:00 ニス塗り
横浜平和と労働会館5階にて

※都合が合わない方はどちらか1日だけの参加も可能。

講師:大杉 豪一(日本ユーラシア協会本部役員・マトリョーシカ絵付け講師)
参加費:次号でお伝えします
テキスト代:「マトリョーシカ絵付け入門」1,575円(別途)
材料費:マトリョミン用白木 44,016円(別途)
持ち物:鉛筆、水彩絵の具、絵筆、エプロン、パレット(牛乳パックでも代用可)、デッサン画(著作権に抵触しないもの)

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組織・財政

◆組織状況 (2007年4月末日)

年初会員数:294名、入会者数:14名、退会者数:23名、4月末会員数:285名。前月比7名増。

2006年下半期から会員の減少が続いていましたが、ロシア語生徒、旅行関係などで前月比増加に転じました。貴重な成果であるこの増勢を大切に維持しましょう。
ピーク時2005年7月の307名を回復するまであと22名です。
8月の旅行参加者の組織にも着実に取り組みましょう。


◆財政状況 (4月末)

A.売上高 4,851,855円
(前年同期 5,593,544円  前年度比 86.7%)
B.売上原価 1,999,436円
C.粗利益(A-B) 2,852,419円
D.一般管理費 2,532,616円
(前年同期 2,989,631円 前年度比 84.7%)
E.当期純利益 320,015円
(前年同期は▲197,201円)
F.純資産 942,085円

 概 況

 4月総収入は前年度比で約13%の減少です。

 一般会計収入が会員減少を反映して若干の減となりましたが、前月まで落ち込んでいた教育事業収入が2,895,366円と前年同期の2,702,677円を7%ほど上回りました。これも貴重な成果です。

 一般管理費は15.3%減となりました。昨年度全国総会の為に膨らんだ60万円ほどの会議費が無くなった事が主因です。支出は全般的に抑制されていますが、通信費(約40万円)と税金(22.5万円)の増加が目立ちます。

 純資産も2005年度の112.6万円には及びませんが、小額ながら当会としてはほぼ正常な水準を保っています。

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今月のお勧め商品

オリジナルマトリョーシカ柄Tシャツ ¥1,800

マトリョミン2000体販売記念、限定版発売!

商品の詳細は協会事務所、
または協会オンラインショップ「うにべるま~ぐ」でごらん下さい。

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何でも掲示板

◆カンパのお礼

以下の方々からカンパをお寄せいただきました。
厚く感謝申し上げます。

1)ワレーリー君治療資金カンパ
神奈川県日本ユーラシア協会より30,000円
I、S、T、S、N、I各氏より
計31,000円  合計61,000円

2)全国総会カンパ
Y、N両氏より計20,000円

3)E、K両氏より協会活動資金として計40,000円

以 上



息子の命を救ってください

~先天性胆道閉鎖症のワレーリー君を支援する募金活動~


◆街で見かけたヘンテコナわりとまともなモノ

 まだロシアが国内で冷遇される中、街角で孤軍奮闘しているプチロシアちゃんを応援するコーナー「街で見かけたヘンテコナモノ」。

 今回は事務局から寄せられました情報を掲載します。タイトルもチョット変わって「街で見かけたわりとまともなモノ」。タイトルジャックされました。(^^;

お祝いカード  高島屋6階「ITOYA」にて発見しました、誕生日お祝いカードです。「Поздравляю Вас с днем рождения.(お誕生日おめでとう)」と正しい綴りで書かれています。

 和を意識したデザインの温かい手作りカードですね。両横は韓国語と中国語バージョンです。ドイツ語、フランス語のものもありました。お世話になったロシア人に一筆書いて送ったら喜ばれるでしょうね。お土産にもいいですね。

(MOPA)



◆サンクトペテルブルグ旅行記(後編)

ロシア語の授業と先生

 毎日90分ロシア人の先生からマンツーマンでロシア語を教えていただきました。 外国人にロシア語をレッスンしている女性の先生で、溌剌とした都会的な感じの方です。 「Поехали!(「さあ始めよう」の意味らしい)」(ISBN: 5-86547-317-4)という初心者用教科書に沿って教えてくださいました。 私が先生の質問に正しい答えを返せた時、「マラジェッツ!(よくやったわ)」。 日常の表現のちょっとしたことでも、私はロシア語が出てこなくて、詰まってしまいます。 おもわず(簡単な)英語で質問してしまったりしても、先生は易しいロシア語を選んでゆっくり会話してくださいました。一緒にバスに乗ったりピロシキを食べたりもしました。

オペラ・バレエ・美術館

劇場内  日本にいるときは、オペラもバレエも高価なチケットで、前から予約して、十分気合を入れて(!)鑑賞するもののような気がします。サンクトペテルブルグでは、美しい芸術でありつつも、それほどまで気合を入れなくてもよいようで、劇場は緊張しすぎないゆったりした雰囲気がありました。休憩時間は若い女性など袖が透けるようなドレッシーなファッションが見えましたし、男女共におしゃべりをしたり時間を楽しむ場面のようでした。

 エルミタージュ美術館は、外国からの観光客も多い、とても大きな美術館で、夜のライトアップも吸い込まれそうな美しさです。内部も上野の美術館全部を集めたような迫力です。ここは、実は前からいつかは実際に見てみたいと思っていました。実際に見たその大きさにはびっくりです。全部は見切れるものではないようです。一部を印象深く見ました。

サンクトペテルブルグ旅行を振り返って

 今回、旅行中安全に充実して過ごせたのも、ユーラシア協会サンクトペテルブルグ駐在員のお二人が、旅の細かい手配やトラブルを防ぐ配慮をしてくださったからだと、とても感謝しています。 観光だけでない「生活のロシア」をとても感じることができました。本当にありがとうございました。

(S.Y.)



◆北極圏の町ムルマンスクに旅して

(2006年12月28日~2007年1月4日)

オーロラの話を聞きながらの年越し

 31日は天文学者・ビクトル氏のお宅でオーロラのレクチャーを受けました。長年の研究のお話の中で、今年はオーロラの発生が低いレベルの時期になっていることが説明されました。そこに宇宙の神秘があることを納得し、博士の撮られた美しいオーロラの写真をたくさん分けていただきました。2003年は特に美しいオーロラが発生したそうです。ここでも仲間が集まり年越しです。持っていたお抹茶をMOPAさんのお手前で日本を味わっていただきました。

 ホテルのある広場は年越しを祝う人でいっぱいでした。初めて海外で年越しを味わいました。花火が上がりお酒を飲み新しい年が希望に満ちた年になることを願っていました。

ムルマンスクの観光と歴史を知る

 11時~2時、明るい時間帯です。史跡を見ながら街を散策しました。明かりがこうこうとついている街は夜でも明るく、太陽によって目覚める体内時計はくるいましたが、それなりに慣れるものです。ショップの形態、品物、値段。24時間営業のスーパーマーケット、たくさんのキオスク、どれも興味深いものでした。ロシア料理もいろいろ楽しみました。ここでも日本食がブームとか、ロシア料理がおいしかったので十分でした。お寿司の値段の高いのにびっくり。

(N.N. 次号につづく)

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ロシア芸能

映画「ロストロポーヴィチ 人生の祭典」

渋谷「シアター・イメージフォーラム」(03-5766-0114)にて上映中

 世界的チェロ奏者で指揮者のロストロポーヴィチ。彼の誕生80年を記念して作られたドキュメンタリー作品であるが、ロストロポーヴィチ氏は奇しくも今年4月27日に死去してしまった。故エリツィン前ロシア大統領の姿も映され、追悼の意味も二倍になる作品となった。

 監督は『太陽』『エルミタージュ幻想』のアレクサンドル・ソクーロフ。監督本人によるインタビューと参考映像、小澤征爾指揮するウィーンオペラ座との共演シーンによって構成されている作品で、主なテーマはロストロポーヴィチ夫妻の波乱に満ちた半生だ。

 ソルジェニーツィンに絡んだソ連政府の「仕打ち」に関しては、さらっと流すのみ。むしろロストロポーヴィチ夫妻の芸術にかける情熱や姿勢、そして自分の良心に正直な生き様に焦点がおかれている。カメラワークも観客の目の高さを意識したソクーロフ手法。

 個人的には、妻・ガリーナの強い生き方に興味をそそられる。もちろん茶目っ気たっぷりのロストロポーヴィチ氏の素顔も魅力的である。

(滝沢)

評 伝

ムスチスラフ・ロストロポーヴィチ

 1927年バクー生まれ。父もチェリストの音楽一家で、若くして頭角を現す。モスクワ音楽院でショスタコーヴィチやプロコフィエフに師事した。
 国内での活動が認められ、ソ連邦人民芸術家の称号が与えられるが、1974年反体制作家ソルジェニーツィンを擁護し別荘にかくまったことで当局と対立しアメリカへ亡命。78年ソ連市民権を剥奪された。
 その後アメリカを中心に世界で活躍。90年に名誉回復したがロシア国籍回復を拒否、世界市民として生きることを公言した。
 大の日本びいきで、指揮者の小澤征爾氏との親交は有名である。

ガリーナ・ヴィシネフスカヤ

 ロシアを代表するオペラプリマドンナ。1926年レニングラード生まれ。4分の1ロマ人(ジプシー)の血を引くという彼女は、家庭的愛情に恵まれることなく成長。
 天賦の美声をもつが、正規の音楽教育は受けずにボリショイ劇場入りした実力者である。
 1955年、ロストロポーヴィチと結婚、数々の主役を演じたがソ連市民権剥奪と同時に彼女の録音や映像も廃棄されてしまった。
 現在はモスクワに将来を担うオペラ歌手を養成するための教育機関を設立し、後進の指導にあたっている。


◆Русская десятка(ザ・ロシア・トップテン)

2007年4月第3週のMTVトップテンです。
先月まで「おそらく不可能」でチャートにとどまっていたドミトリー・ビランの新譜が、初登場堂々第1位を飾りました!
また先月特集を組みました、ゴーラド312の新譜が7位に付けています。才能と貫禄を感じます。
イグラ・スローフやトキオの新譜もチャートイン。

(MOPA)

1. Дмитрий Билан ”Стань для меня”
  ドミトリー・ビラン/自分のためになれ

2. МакSиМ ”Отпускаю”
  マクシム/解き放つ

3. Массква “Разные”
  マスクヴァ/いろいろな

4. Алсу ”Самое главное”
  アルスー/最も大事な

5. Бьянка ”Несчастливая любовь”
  ビヤーンカ/不幸せな愛

6. Чи-ли ”Маки”
  チリ/芥子

7. Город 312 ” Девочка, которая хотела счастья”
  ゴーラド312/幸せが欲しかった少女

8. Серега ”Миллион долларов США”
  セリョーガ/100万ドル

9. Игра Слов ” Любовь на колесах“
  イグラ・スローフ/車輪の上の恋

10. Tokio ”Когда ты плачешь”
  トキオ/君が泣くとき

(MTV、4月23日付)



◆t.A.T.u.情報

みんな大好き♪ロシア発世界のスーパーアイドル「t.A.T.u.」関係の情報です。(^^)

1)4月終わりごろまでL.A.でレコーディングしながら過ごし、5月3日にエジプトのシャルム・エル・ヘイムでライブを開催します!

2)ブログが近々開始されます。乞うご期待!

公式サイト

(MOPA)

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ハバロフスク旅行記

◆悔しい思いをするための旅

ハバロフスク旅行  ロシア語との出会いは、数年前に仕事でカザフスタンに出かけたときである。ちょっと変わったロシアの医療や科学について、いつか通訳なしで話がしてみたいと思った。今回の「ふれあいの旅」の誘いを受けて、ホームステイが組まれていることに大いに惹かれた。しかし、4月からロシア語講座に通い始めたばかりの私にとっては、時期尚早である事はわかりきっている。ただ、言葉が通じない切ない、悔しい思いをすることは、何よりもよい刺激になると期待した。

 外国語が理解できるようになるためには、その言葉に被爆しつづける必要がある。自らの経験から、言葉の習得は決して直線的な伸びを示さず、どうも階段状の発展を示すように思える。言うなれば、外国語の被爆量(語数X時間)の積算がある閾値を越えたところで急に理解度が上昇し、次のステージへと進むと言えそうだ。これも、前向きの被爆と受身の被爆とでは差が出てくる。最も効果的なのは、現地でその言葉を使わなければ何もできない、あるいは身の安全が保てない状況になればなるほど、学習効果があがると考えられる。要は意思を伝える気力、情報を得ようとする必死な気持ちが必要だと思う。

 さて、今回の旅行の収穫は何だったのだろうか。確かに、ロシア語を直接浴びる良い機会だった。そして予想通り、通じない、分からない悔しい思いを一杯に帰国する事になった。大いに落ち込んでいる。これをばねにして、ロシア語の学習意欲が以前よりも増してくることを待つとしよう。ひとつ大きな収穫として、学生時代以来、団体旅行を経験していない私にとって、このツアーの名前のとおり同行した方々や現地の方々とのふれあいは貴重な体験であった。同行された方々、特に世話役の方々に感謝したい。

 ロシア語初心者の私にとって、難解な言語を学んでゆくのは、まだまだ果てしのない道だが、普段使う機会のない言葉の学習意欲をいかに維持して行くかが、これからの大きな課題である。

(Y.N.)

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スポーツ情報

棒高跳び イシンバエワ選手

世界陸上2007大阪

2年に1度の世界陸上が、今夏大阪で開催される。
来年は北京オリンピックも控えており、今年のスポーツはそれを占う意味で大変注目度が高いといえる。
開催期間・会場は8月25日~9月2日 大阪市長居陸上競技場。

(森)

※協会サイト「ロシアのスポーツ」も是非ごらん下さい。

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中世ロシア興亡史講義
~歴代君主の素顔とその真実~ 862-1598

◆第13回 奴隷の子ウラジーミル(統治980-1015)

ウラジーミル  969年にキエフ公スヴャトスラフが諸都市の統治に自分の息子たちを割りふったとき、末息子のウラジーミルにはノヴゴロドが与えられた。少年はまだ10歳にも達しておらず、スヴャトスラフの信頼を受けた者たちが彼と共に出立したが、その中に、後にウラジーミルの最たる助言者、援助者となるウラジーミルの母方の叔父、ドブルィニャがいた。

 ウラジーミルの母親は、ドニエプル川沿いのリューベチという町の平民であったマルコの娘、マルーシャであった。多くの歴史家たちはこのマルコを、公妃オリガが自分の夫の復讐のために死刑に処した、ジェレヴリャーネ族の公マルと同一視している。オリガはマルの子供らを自分の屋敷に捕えていったのであり、成人したマルーシャは公妃の信頼を得て食糧管理係となった。やがてマルーシャはスヴャトスラフの妾となったが、オリガはキエフ公国の後継者である息子が、自分の食料管理係で実質的には捕虜である人間と同居生活するのを許さず、マルーシャをある村落へ送ってしまった。そこで彼女は960年以降に、ウラジーミルと名づけられた少年を生んだ。彼はその後、「奴隷の子」と呼ばれながら、低い出自のために長い間不遇をかこつこととなった。

 ヤロポルクとオレーグの間で起こった内乱の結果、オレーグが非業の死を遂げた。ウラジーミルはオレーグの死に対して、兄ヤロポルクに復讐をなすという誓いを立てた。しかしながら、ウラジーミルはドブルィニャと共に977年に北方へ去り、そこで遠縁であるヴァリャーグ人のオラフ・ツルグヴァソンに迎え入れられた。

 自らの誓いを思い出したウラジーミルはその二年後に、ヴァリャーグ人の従士団を引き連れてルーシへ戻り、キエフに向かった。その道中、ポロツクを攻落し、そこの公ログヴォロドと彼の二人の息子を殺すと、ウラジーミルはログヴォロドの娘、ログネダを力ずくで自分の妻とした。ログネダは、「奴隷の息子の履物をとるのは嫌です」とウラジーミルの求婚を断り、「ヤロポルクに嫁ぎたい」と言い放った女であった。

 980年、ウラジーミルの軍隊はキエフを占領した。ヤロポルクは敗走を余儀なくされ、自分の軍司令官ブルドの裏切りによってウラジーミル側のヴァリャーグ人に刺し殺された。異教徒のウラジーミルはログネダをめとったばかりだったにもかかわらず、ヤロポルクの妊娠中の未亡人をもさらに自分の妻とした。

異教的儀式(想像図)  新しいキエフ大公が行った最初の事は、異教の神々を称揚することだった。ウラジーミルは、自分の館近くの丘に、主要な異教の神々の木像を置くように命じた。スラヴ人の中の異教徒たちは、ウラジーミルのこの行動に活気づけられた。というのは、彼らは、一夫多妻婚禁止のキリスト教にひどく憤慨していたからである。

偶像(異教のルーシ)ニコライ・コンスタンチノビッチ・リョーリフ 1910年  まさにウラジーミル公自身が、肉欲的な生活様式を好んでいた。彼は、「ルーシ人は愉快に食べ、飲む――これなしでは生きられない」と述べている。『原初年代記』の中では、ウラジーミルのとどめようのない女好きが指摘されている。ログネダとヤロポルクの未亡人の後、彼はさらに三度結婚し、近隣の諸都市に約800人の妾を抱えていたという。

 次回は「ウラジーミルの病と改宗」。乞うご期待!!


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政治・経済用語解説

◆ミハイル・ミハイロヴィチ・ベールイ(1945~)

 ロシア連邦の第4代駐日大使、61歳。ロシュコフ前大使が北朝鮮の核問題等をめぐる6者協議のロシア主席代表に復帰したのに伴い、駐インドネシア大使から転任。
 ウラル地方に生まれ、68年モスクワ国立国際関係大学卒業、70年ソ連外務省に入省、シンガポール、中国、ニューヨーク等に勤務。92年ロシア外務省アジア・太平洋地域局副局長、94年第一アジア局長(中国、朝鮮半島、モンゴル専門)、99年第二アジア局長(日本、ほかアジア太平洋地域諸国専門)、04年駐インドネシア大使を歴任し、07年1月駐日ロシア連邦大使に就任。過去に北方領土交渉では日ロ局長級協議などを担当。

 ベールイ新大使の国際・対日認識は次のとおり。

「現在のロシアは自信をもって国益や関心分野に意見を言える国になった。石油等の資源価格の高騰も貢献し、ロシアの国際舞台での地位に好影響を与えた」。

「ロシアは冷戦の再生を望んでいない。世界は一国支配のもとでは発展しない。日米同盟に対するたくらみはない。同盟の時代は終わり、上海協力機構や東アジア共同体など柔軟な組織の時代になった。ロシアは、日ロ関係を中日のレベルまで引き上げ、東アジア共同体との関係を発展させなければならない。近い将来、東アジアサミットにロシアが参加できるよう期待している」。

「北方領土問題という負の遺産からの解放が日ロ2国関係の刺激になる。プーチン大統領の任期内に政治的決断がなければならないという見方には根拠がない。日ロの総合的な関係の発展を通してのみ解決が可能だ。両国民が利益を実感できる環境が整えば、領土問題に関する日ロの世論は変わるだろう。2島とか4島とかの数ではなく、質的なアプローチが必要だ。妥協を見いだす努力を続けつつ、中身の豊かな日ロ関係にすることだ」。

「液化天然ガスの日本への提供は予定通り08年から始め、東シベリア太平洋石油パイプラインの建設事業は13年までに完了する」。

「05年プーチン大統領の日本訪問のおりに、日ロ間の交流拡大の重要性についての共同の取り決めがなされ、現在、観光ビザ発給を含むビザ制度の簡素化についての作業が進行している。日ロ間の現在の相互の渡航者数は年間8万人に達しているが、3年後には相互の訪問者数を約3倍の25万人にするという共同目標もある」。

「拉致問題に関する日本の立場は理解している。この問題は日本と北朝鮮の二国間を超え、高いレベルになった。ロシア側は北朝鮮との対話の中でも拉致を取り上げている」。

(中村)

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最近のロシア・日露関係

∇来春からモスクワで模擬火星実験
 ロシア科学アカデミーと欧州宇宙機関(ESA)は将来に友人火星探査に備え、モスクワに建設された模擬火星住居棟に6人の模擬宇宙飛行士を約500日間滞在させる長期閉鎖環境実験を来年春から実施する。 (4.3 Yomiuri)

∇チェチェン共和国、カディロフ大統領就任
 5日、チェチェン共和国のグデルメスでプーチン大統領が指名したラムザン・カディロフ大統領の就任式が行われた。氏は「強く安定したロシアなしに共和国の繁栄はあり得ない」と述べ、ロシア連邦の構成共和国として存続する考えを強調した。 (4.6 Y)

∇ロシア第1副首相が択捉島訪問
 セルゲイ・イワノフ副首相が5日、北方領土・択捉島を訪問し、島内の軍事、民生部門のインフラ整備を拡充する意向を表明した。 (4.6 Y)

∇ベレゾフスキー氏、「力で露政権打倒」
 プーチン大統領と敵対しロンドンで亡命生活を送る、政商ボリス・ベレゾフスキー氏は13日、英ガーディアン紙とのインタビューに応じ、プーチン政権打倒のためには非民主的な手段も辞さないとの考えを言明、詳細を避けながらも資金面で反プーチン勢力を援助していることを示唆した。(4.14 Y)

∇モスクワ中心部で反プーチンデモ強行
 プーチン政権を批判する連合組織「もう一つのロシア」が14日、モスクワ中心部で反プーチンデモ強行し、政権側は治安機関を動員して約250人を拘束、異論を許さない強硬姿勢を示した。「もう一つのロシア」は、チェスのもと世界王者カスパロフしら第一期プーチン政権で首相を務めたミハイル・カシヤノフ氏らが率いる政治団体で、法的に「政党」と認定される用件は満たしていない。 (4,15 Y)

∇デモ続報・大統領故郷でも2000人集会
 「もう一つのロシア」は15日、モスクワに続き大統領の故郷サンクトペテルブルクで集会を強行し、警察が100人以上を拘束する事態となった。影響力の弱い組織に対する徹底した圧力はこれから本格化する選挙戦での政権批判を押さえると共に、ウクライナのように街頭行動が政治危機に発展する事態を恐れてのことと見られる。 (4.16 Y)

∇デモ続続報・6月にも「反政府デモ」
 14、15両日大規模なデモをした「もう一つのロシア」が19日、モスクワ市内で記者会見し、6月にも再びデモを行う方針を明らかにした。会見に参加したカスパロフ氏によると、 15日のサンクトペテルブルクでのデモでは300人以上が身柄を拘束され、うち120人が法規違反に問われた。警察部隊による暴力で50人がケガをし、5人が入院中とのこと。(4.20 Asahi)

∇サハリン2計画、ロシア主導決定
 ロシア極東の石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」を巡り、これまで事業を進めてきた国際石油資本ロイヤル・ダッチ・シェルと三井物産、三菱商事の3社は18日、ロシア政府系の天然ガス独占企業ガスプロムに経営権の過半数を移譲することで正式に合意し、4社の代表らが合意文書に署名した。(4.20 A)

∇エリツィン前大統領死去
 ボリス・ニコラエビッチ・エリツィン前大統領が23日午後3時45分(日本時間同8時45分)、心臓衰弱による多臓器不全のためモスクワ市内の病院で死去した。76歳だった。(4.24 A)

∇新駐日ロシア大使、講演
 ロシアのミハイル・ベールイ新駐日大使は25日、都内で講演し、「国境関連の問題を解決して平和条約を結ぶほかに(日露間の)未来につながるものはない」と語り、北方領土問題の解決と平和条約締結の重要性を訴えた。(4.26 Y)

∇サケ・マス漁獲量妥結
 ロシア200カイリ内の水域で行うサケ・マス量の2007年の漁獲量について協議する日露政府間交渉が6日、妥結した。漁獲割当量は1万275トンで、前年の漁獲実績8670トンより18.5%多い。操業隻数は2隻増えて6隻となった。(4.27 Y)

∇ロストロポービッチ氏、死去
 現代を代表するロシアのチェリスト・指揮者で、活発な政治活動でも知られたムスティスラフ・ロストロポービチ氏が27日、モスクワの病院で死去した。80歳だった。 (4.28 A)

(渡辺)

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