2007年10月号バックナンバー |
今月の表紙 12歳の体操選手、アリーヤ・ムスタフィナ(ロシア) 9月23日 国際ジュニア体操競技大会にて |
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行事予定◆ 横浜国際フェスタ 当協会ボランティア募集!
10月27日(土)、28日(日)にみなとみらい・パシフィコ横浜(展示ホールB)で開催される国際フェスタの
NGO/NPOゾーン(ブース203)にロシアの食品販売ブースを出店します。
【前日までの作業】
【当日の作業】 ◆ 秋の文化学習会
日露の交流には公式の外交史に現れない民間人同志の深い草の根の交流がありました。 ◆ 望年会
日程:2007年12月15日(日) 活動報告◆ 夏のハバロフスク旅行 事後交流会
2007年9月24日(月)14:00~ 恒例の毎年8月に行なっているハバロフスク旅行の事後交流会が、今年も9月24日(月祝)に県連事務所を会場にして、催されました。 今回は「大河アムールふれあいの旅」と「ダーチャ体験ツアー」、合わせて18人という少ない数でしたが、事後交流会には13人が集まりました。アムール組は10人中7人、ダーチャ組は8人中6人という集まりのよさ。 この日は関戸が昼から来て、交流会のためのサンドイッチを作ろうとしたとたんのことです。ロシア語検定の受験申込にやってきたMさんが「あの、何かお手伝いしましょうか?」と、天の声。友人のYさんも一緒にサンドイッチ作りをしました。まさに、この協会は「必要な時に必要な人材が沸いて出てくる」のです。 御二人の協力で大皿に4つのサンドイッチがたちまち出来上がり、午後二時の始まりとなりました。 埼玉から駆けつけてくる参加者もいて、皆さん旅行中の写真を片手に思い出話に花が咲きました。参加者の感想の中には、「ダーチャ体験はすばらしかった。今度は私がロシアの人を招待したい」と日本でのホームステイの希望を語ってくれる方もいました。何よりも、他の旅行社のパッケージツアーなどでは絶対に味わえない素晴らしい旅が出来たとの嬉しい言葉を頂き、本当にやってよかったと思いました。 そして、ギリギリまで編集をしていた田中事務局次長が旅のビデオを持ってきてくださったので早速「鑑賞会」。あの思い出、こんなエピソードに歓声が絶えませんでした。 ダーチャ組はその後、ロシアンレストラン「アムール」で二次会を楽しみました。 来年は区切りとなる10回目。今から楽しい企画を立案しています。この記事を読んでくださっている皆様も是非、来年は参加してください。生涯忘れることのない素晴らしいたびになること、請け合いです。 (関戸)
●交流会の時に、参加者のFさんから写真をご提供いただきました。北海道のHさんからも写真をメールで送っていただきました。ありがとうございます。 ◆ 10/6(土)、10/7(日) 2007年度ロシア語能力検定試験
10月6日(土) 4級・2級 市従会館3階 教室案内◆ 第107期ロシア語教室 10月開講!【教室に関する規定】
開講:2007年10月9日(火)より順次 【時間割】 こちらをご参照下さい。【新規開講講座続報】
▼中級講読 ~ひらけ、マトリョーシカ!~ ◆ 日本語教室 Курсы японского языка
日本語日常会話、文法、日本文化等を、ロシア語を話せる講師が懇切丁寧に個人指導いたします。 ◆ 10月20日開講!マトリョミン教室生徒募集♪
みなとみらいマトリョミン教室、後期は10月からのスタートです。 ◆ ロシア民族楽器「ドムラ」教室 生徒募集中!
内容:個人レッスンまたはグループレッスン 組織・財政◆ 組織状況 (2007年9月末日)年初会員数:294名、入会者数:22名、退会者数:42名、8月末会員数:274名。前月比9名減。年初比7%減。
会費の請求月にあたったこともあり、依然として、退会者が入会者を大きく上回る状況が続いている。 ◆ 財政状況 (9月末)
概 況 今月のお勧め商品◆ チェブラーシカぬいぐるみ 大¥1,260、小¥945ロシアの国民的人形アニメの主人公「チェブラーシカ」のぬいぐるみ。頭に紐がついているのでお好きな場所に吊り下げることもできます。高さ14cmと10cmの2サイズ。製造:Reward Toys社(ロシアブランド/中国製) ◆ 歌う「わにのゲーナ」ぬいぐるみ ¥3,150(バラの花) ¥2,800(アコーディオン)「チェブラーシカ」に登場する友達のゲーナ。お腹を押すとアニメの挿入歌「わにのゲーナの歌」を歌います。持ち物は花とアコーディオンの2種類。 ◆ カシミヤプラトーク ¥12,600これからの季節、肌を心地良く温めてくれるプラトーク(ストール)。手編みのカシミヤの手触りとつや、美しい模様を、お手元でぜひ確かめてみて下さい。 ◆ マトリョーシカ絵付けミニセット ¥1,260焼きごて下絵付きの白木3個組と固形水彩絵の具7色と絵筆のお手軽セット。付属の絵の具を水で溶き、好きなように塗ったり描いたりすれば出来上がり。絵付けをちょっとだけ体験してみたいあなたに。 ◆ マトリョーシカ型白木マラカス ¥525全長19cm、マトリョーシカ部分7cm。振るとカラカラと心地よい音が鳴ります。お好みの絵をつけて、赤ちゃんや小さなお子さんにオリジナル玩具をプレゼントしてみては?敢えて白木のまま使っても。 ◆ マトリョーシカ大5個組白木に焼きごてで花模様が描かれています。金箔の飾りがアクセント。白木の色の経年変化もお楽しみの一つになるでしょう。金箔は剥がれやすいので、開け閉めの際には気をつけて。 商品の詳細は協会事務所、または協会主催オンラインショップ「うにべるま~ぐ」で。 何でも掲示板◆ 協会の新しいメールアドレスができました
最近、従来のアドレスには迷惑メールが毎日数百通届くようになり、通常のメールが埋もれて対応にも支障をきたしているため、新しいメールアドレスを設定しました。 ◆ 本格料理で知るロシアの食文化 ―名店「ミンスクの台所」で美味しく学ぶ―
ロシアの食文化に詳しい沼野先生の解説を伺いながら、下記の特別なディナーコースをいただきます。 ◆ 山之内重美 ライブコンサート
ロシアの歌、日本の歌、なつかしのシャンソン、カンツォーネ… ◆ 「イリヤ・カバコフ『世界図鑑』絵本と原画」展
旧ソ連のドニエプロペトロフスク市で生まれ、ニューヨークを拠点として国際的に活躍しているイリヤ・カバコフ(1933~)の挿絵画家としての創作を、
約100冊の絵本と、その原画約1000点によって世界で初めて本格的に紹介します。 ◆ 旅行博 20079/15(土)~16(日)に東京ビッグサイトで旅行博が開催されました。世界各国の旅行案内を一気に集め、アジア最大級と言われる旅行イベントです。 ヨーロッパブースではロシアも出展。ロシア以外にもウクライナやバルト三国、ウズベキスタン、グルジア等々、普段はロシアと一緒くたにされがちな国も各ブースで参加。 ロシアはマトリョーシカを飾ったりとそれなりに頑張っていたようですが、ウクライナなどはやる気があるのかないのか?お姉さんがぼーっと座っているだけだったのが、何とも何とも…という感じでした。 ロシア関連の旅行社も出展していましたが、他の国に比べるとやはり今ひとつ営業がないのが残念でした。 普段手に入れることの難しい地図・案内など持って来放題で会場はものすごい熱気。 少しですが世界の料理・ワインなどを用意しているところもあり、とにかくパワーのある会場でした。 日本人の海外旅行好きを改めて感じたイベントでした。 (森) ◆ アンナ・ポリトコフスカヤ追悼集会アンナ・ポリトコフスカヤ記者の追悼集会が9月22日文京区民センターで行われました。 昨年10月7日の暗殺後約一年経っての集会でしたが95人が集まり、第一次チェチェン戦争時からチェチェン問題に取り組んでいたジャーナリストの林克明氏や映像作家の岡田一男氏、アムネスティの川上氏らの報告する現在のチェチェンの状況や強制的失踪、増大している暗殺等の諸問題と日本でも水面下で進行している管理社会化の話に傾聴し、黙祷しました。 NHKBSでのロシア問題特集の再編版VTRも流されました。 深刻な状況が強調されがちですが、岡田氏曰く「モスクワには15万人のチェチェン人コミュニティが存続できているように、全ロシア人がチェチェン排斥の考えを支持しているわけではない。まだ健康な部分も残っているので希望を持っている」という話が印象に残りました。 多くのチェチェン人にとっての希望の光だったアンナ記者。イングーシ、ダゲスタンへ軍事衝突が拡大し北コーカサス戦争の様相をおびてきたチェチェン戦争。記者に止まらず政治家にまで暗殺が行われるという異常なロシアの状況。戦争は遥かに長期化するだろうという悲観的な観測も聞かれますが、そうなった場合ロシアにとって巨大な負の遺産となることに疑いありません。そういった事柄に思いをはせる一日となりました。 (n) ◆ ロシアを楽しむ会「サモワールスポット」9月15日(土)、ターニャ先生と生徒6人で開催しました。 今日は、キャッシュディスペンサーの使い方と、動詞を教わりました。 最近は日本でもロシア語で操作できるCDがあるそうで、先生もご愛用とか。『お引き出し』は“снятие”。服を“脱ぐ”も“снять”を使います。日本通貨の『円』は発音から言うと“эн” ですが、“иен”と決まっています。 心配するという動詞の、“беспокоиться” の “бес” は “не”を、“покоиться” は 『安心』 を意味。『残業する』の “работать сверхурочно” の “сверх” は 『~以上の』 を、“урочно” は 『決められた』 を意味。長い単語も分解することで覚えやすいかもしれません。 なお、「お構いなく」とか「ご心配なく」は、“Не беспокойтесь пожалуйста”と言うそうです。 メンバー間で健康によいと評判の чага と、CMでも何かと話題の кефир (英語でケフィア)の素を、先生にもらいました。次回は作って食してみたいと考えています。 次回予定は11月3日(土)10時30分からです。当サークルは、開催は月1回。出欠・継続・単発参加など、自律・自由で、参加費はその都度参加した人数で割り勘にするという、とってもいい加減なサークル。平均年齢は60歳をたぶん越える、初心者中心です。参加希望やお問い合わせは協会まで。 (前田) ロシア芸能◆ Русская десятка (ロシア・トップ10)
Привет!ロシア・ムルマンスク市から発信開始しましたMOPAです。これからもよろしく。 (MOPA)
1. МакSим Ветром стать (MTV、9月24日付) ◆ ユーリヤ・サヴィチェヴァ&SCSI-9 ライブ潜入ルポ2007年9月7日金曜日。東京・代官山そばのクラブハウス「UNIT」にて「Russian Young Generation Program 2007in JAPAN - Russian Night -」が開催されました。 ロシア側からの来日アーティストは、ユーリャ・サヴィチェヴァとSCSI-9(スカジーナイン)。ユーリャは、ロシアのオーディションバラエティ番組「ファーブリカ・ズビョースト」から誕生したラッキーガール。新人離れした圧倒的な歌唱力と表現力で歌い上げたファーストシングル「Высоко(天高く)」で一躍有名に。ジャンルをロックにも伸ばし、2004年のユーロヴィジョンにロシア代表として出場した経験を持つ実力派シンガー。SCSI-9は1997年に結成され、モスクワのテクノ・エレクトロニックミュージックの第一人者的存在であるアントン・クビコフとサウンドデザイナー、マクシム・ミリューテンコによって構成されています。 日本側からはモデルを初めマルチな才能を発揮しているタレント・土屋アンナさんとハイパーメディアクリエーターDJ高城剛さんがゲストとして参加。土屋アンナさんは本プログラムのアンバサダーも務めています。 9:00開場と開演。開始1時間はUnit専属DJのCooLなミキシングでWarmingUP。 10:00からユーリャ登場。オレンジ色のショートバングス、腹部が大きく開いた白い燕尾服のようなトップに、細身ジーンズ姿で現れたユーリャは、衝撃デビュー曲「Высоко」や代表的ロックナンバー「Привет」など10曲を超える歌を、75分間休み無く熱唱。 すると、クラブに集結した200名の日本人&ロシア人のサヴィチェヴァファンが休むことなく彼女の歌声とともに熱唱。ともに熱唱してくれる程、自分の歌が日本で知られていようとはユーリャもまさか思ってなかったのだろう。ライブ中盤に床に倒れこむ演出があった際、思わず感涙してしまったようだ。 後にアンバサダー土屋アンナさんが登場し彼女の持ち歌を交互に熱唱。ユーリャは日本語でトライし完璧に歌い上げる。6月11日にロシアで開催されたユーリャのライブにゲストとして土屋アンナさんが登場し、今回は9月7日(東京)&8日(大阪)に日本にて開催。2人は「日ロ間の若者世代文化の親善大使」として十二分にその役目を果たせたといえよう。 休みを少し挟む。クラブ内の喫茶室に傾れ込むと、そこで「テレビロシア語教室」の出演者アナトリーさんとばったりと出くわした。興味なのかそれともテレビの取材で訪れたのであろうか。とびきり柔和な笑顔と、とっても流暢な日本語で我々に対応してくれた。来るとわかればテキストとサインペン持ってきたのになあ。 ハイパーメディアクリエーター・高城剛氏のハイテクミキシングを披露し、クラブの客層はロックファンからテクノファンへ移行、再びウォーミングUPした後、ステージ中央に、SCSI-9のアントンとマクシム登場。大きなミキシング装置を前に黙々と「打ち込みテクノ」を披露。 パフォーマンスが地味なのでユーリャファンにとっては物足りなかったかな?演奏は2時から1時間に及び終焉を迎えた。 さてロシア国内ではこのような記事が配信された。出所はコムソモーリスカヤ・プラウダ。 「ユーリャ・サヴィチェヴァ、ロシアを捨てる」ユーリャ・サヴィチェヴァがロシアを離れ日本へ向けて旅立った。静養から復帰したのも束の間、海外へまた出発してしまったのだ。 ユーリャが日出づる国に誘われたのは、来日経験がないという理由だけでなく、日本で開催のロシア文化フェスティバルに名誉ゲストとして招待されたからだ。 ユーリャはKM通信員に明かした。「ずっと前から日本を見たかったの、なにせこの国のカルチャーは豊かだからね。すぐにでも全部見たいわ。」 ツアーには1週間を費やした。この間サヴィチェヴァは日本の名所を訪れ、夜の東京を練り歩き、クラブハウスで楽しく過ごす計画を立てている。ユーリャは、世界で優秀な日本の若者がどう生きているかいつも興味深く注目していた。 …うー。ロシア側親善大使はそう簡単に捨てないと思うが。これは読者の気を引くためのKMの悪知恵だね?(^^; 以上、潜入ルポでした♪ (MOPA) ◆ t.A.T.u.情報みんな大好き♪ロシア発世界のスーパーアイドル「t.A.T.u.」関係の情報です。(^^)
1)t.A.T.u.ファーストコンサートDVD「TRUTH」、9月12日からオンラインショッピング「amazon」にて発売(9月12日付)
2)ブログ「t.A.T.u.」に新しく「FanArtコーナー」登場!(9月18日付) 3)9月4日、レーナからイタリアでの休日を撮った写真が届きました! 詳しくは、公式サイト で見ることができます。(MOPA) スポーツ情報◆ 国際ジュニア体操競技大会
9月23~24日 関内・横浜文化体育館 今年もロシア・ベラルーシ・ウクライナから男女合わせて五名の参加。旧ソ連の体操競技は残念ながら弱体化していると言わざるをえないが、今回の五名の中で一番良い成績を収めたのがロシア女子のアリーヤ・ムスタフィナ12才である。 まだ12才という年齢だがミスの少ない安定性のある選手である。動きも美しく、今は小柄だが体型の整った器量の良い選手といえる。現在の女子体操界は力の体操に流れているが、美しさを追求することも忘れてはならない。 他の選手たちは残念ながらミスの多い演技内容で目立った成績を収めることは出来ず、特にウクライナは男女ともミスが多発した。先の世界選手権でも男子は北京五輪団体出場の切符を逃しており、ベラルーシのように急速に力が弱くなるのではないかと懸念される。 競技以外の側面では、ソ連時代の名選手がコーチとして来日し懐かしさを感じさせた。 アメリカの女子コーチのリューキンは、1985年同大会の優勝者であり、ソウル五輪で活躍した名選手である。またドイツのコーチのベレンキはバルセロナ五輪のCISメンバー。彼らだけでなく、旧ソ連時代の名選手・コーチが今や世界に散らばり指導しているのである。 しかしこうなってくると関係のない国からロシア語が聞こえてくるので少々おかしくなってくるものだ。今回もカナダのコーチがロシア語を話してると思えばロシア人だったなど、競技会はある意味同郷の再会の場でもあるようだ。厳しいながらもほほえましい一面が垣間見える時であった。
【男子】
【女子】 (森) 【観客席より】▼一日目、開場時刻に着くと体育館前は長蛇の列(その大半は体操関係者)。しかもなかなか進まない。入場券を持った客とこれから買う客が同じ列で、さらに中では手荷物検査が行われていた。一瞬飛行場気分になり、X線検査装置を探してしまう。撮影希望者は保証金二千円と身分証明書提示を求められる。今回は警備が厳しいようで、終了後、客席に残ったペットボトルをつまみ上げる警備員の姿に不穏さを感じた。ちなみに二日目は券の有無で入場の列が分かれており、当日券の短い列に並ぶと、券ありの客を差し置いてすぐに入れてしまった。値段が高いからいいのだろうか? ▼体操をやっている女の子達は、一様に髪を一つに結んでパッチン留めをつけ、皆同じように見える。そんな小学生のお喋り。「外国の選手ってみんな同じに見える。髪型も同じだし、色が白くて、金髪だし」「ロシア、白~い」「だってロシアは夏がないんだよ。一番暑い所でも北海道より北にあるから寒いんだよ」「夏がないのー!?」…突っ込みどころ満載である。「ブラッド・ボグダン・コトゥーナ」とルーマニア選手の名前が呼ばれると、すかさず同じ口調で「グラッ・コロガル・ダルーマ」と言い換える。選手を見ればダルマ色のウェア…笑。「外国人の名前、長いよ。みんな自分の名前噛まないのかなあ」…確かに長いですが。しかし「噛む」という業界用語を小学生が普通に使う時代になったのか。 ▼競技進行の外国語アナウンスは英語に加えて、二日目の初めの方はロシア語でも行われていた。客席からはСтой !(止まれ)などロシア語のかけ声も聞こえた。 ▼ロシアのマルケロフはどう見ても小学生。体格も技も大人に近い17~8歳のお兄さん達の中で試合をさせるのは反則なのではと思うほど。後で14歳(中三)と知ってまた驚く。個人総合はほぼ全種目失敗していたが、さすがに倒立の姿勢はピンと真っ直ぐできれいだ。つり輪と鉄棒の下り技は三回宙返りだった。鉄棒の技で有名なマルケロフと同姓なので一部に受けていた。親類じゃないかもしれないが。 ▼今回久々に期待を感じさせたロシア選手がムスタフィナ。身体が軽いので難しい技も軽くこなしてしまう。演技開始の合図一つ取っても、ただ手を挙げるのでなく、両腕を別々の角度で伸ばし、指先まで表情をつけて美しい。床の音楽と振付は中東風。曲に負けている選手が多い中、リズムに乗ってよく踊れていた。古風な書体の「МОСКВА」という文字とモスクワの風景がプリントされたリュックを持っていた。モスクワの名門クラブCSKAの所属らしい。 ▼鉄棒正面の客席に座ると、前方から風が来る。車輪を回る選手が起こす風だ。客席の自分の服と周りの座席一面に白い粉がつく。空調の加減か鉄棒人間扇風機の仕業か、器具の滑り止めに使う炭酸マグネシウム末が飛んで来ていた。平行棒は棒の幅も滑り止めの具合も人によって多少異なるので、練習でも本番でも選手が替わる度に調整し直す。砂糖水を塗り、炭酸マグネシウムを擦り付け、霧を吹き…そして次の選手の番になると、国籍の違う選手やコーチ4~5人がかりでそれをゴシゴシ擦り落としたりする。そうした手間のかかる作業も目の前で見るとなかなか興味深かった。 (Y) 協会サイト「ロシアのスポーツ」ページも是非ごらん下さい。 政治・経済用語解説◆ ロシア下院議員選挙12月2日投票 ―議会翼賛化の恐れプーチン大統領は、このほど下院選の投票日を12月2日とする大統領令に署名した。来年3月には大統領選が予定されており、この秋からロシアは暑い政治の季節に入る。下院選(450議席)への参加要件を満たす政党は16~17あると見られ、10月初めにかけての党大会で候補者名簿が決定され、3か月間の選挙戦が始まる。 全ロシア世論調査センターの世論調査に基づく各党の議席獲得予測によれば、プーチン大統領の与党「統一ロシア」は地方の知事らを同等の集票マシーンとして動員し、圧倒的な組織力で圧勝が確実視されている。準与党の「公正なロシア」は年金や住宅問題で社会民主主義的政策を掲げ、統一ロシアに対する不満票を吸収する役回りを果たし、野党の議席を奪って第二党への浮上を狙っている。野党では共産党と極右のジリノフスキー党首が率いる自民党が残余の議席を分け合うとの見通しで、リベラル計の右派連合やヤブロコは議席に届かないとの予測である。今年9月現在の下院の勢力図は、与党「統一ロシア」303、準与党「公正なロシア」33、野党の共産党47、自民党32、国民愛国連合8、無所属22、欠員5である。 自民党は重要問題でプーチン政権を支える「隠れ与党」とも言われ、共産党も近年は表立った大統領批判を避けており、無所属の野党勢力が少数ながら議席をもつ現行の下院以上の議席数7~8割を占める「翼賛議会」が姿を現す可能性が大きい。こうした議会の力を背景に、来年の大統領選で後継候補を圧勝させ、政権への影響力を残すのがプーチン大統領の狙いとみられる。批判勢力が議会からしめだされる大きな要因は、プーチン大統領が昨年新たに導入した選挙制度改革である。小選挙区を廃し、完全比例代表制に移行、さらに議席獲得に必要な最低得票数を5%から7%に引き上げた。このため、政権に批判的な個人や少数党が議席を獲得できる可能性はほぼ無くなった。 プーチン政権の7年余をエリツィン前政権と比べたとき、最も大きく変化したのが大統領と議会の力関係である。 エリツィンは議会と鋭く対立し、大統領の提案する首相人事を下院が否決するなどの事態があいついだ。 しかし、エネルギー価格高騰に支えられた堅調な経済を背景に、大統領への権力集中が進み、議会も政権を牽制する力を失っているのがロシアの政治の実情である。 (中村 平八) 中世ロシア興亡史講義◆ 第18回 敗走するスヴャトポルク
協会サイト内にロシア興亡史のページが出来ました。 露語で読む日本の詩歌◆ 「雲の墓標」から作詞:阿川 弘之、1958年
我 此の日
海よ
彼の日
嗚呼 その碑
真南風吹き Облачный указатель могилы(перевод: Т-34-85 в 2007 г.)
В этот день
Море,
В тот день
Ах, памятник облачный!
Прямо с юга, 最近のロシア・日露関係
▼下院選挙12月2日投票、大統領令署名
▼スホイ社、新型旅客機製造
▼女性記者殺害事件、特捜責任者を解任
▼プーチン大統領にナチ親衛隊の制服
▼「真空爆弾」投下をTV放映
▼ロシア内閣総辞職
▼ルゴボイ氏、下院選出馬へ
▼ロストロポービチ氏遺品、ロシア富豪が購入
▼チェーホフ「仮想博物館」 (渡辺) |
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