特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙 「日本とユーラシア」
新体操世界チャンピオン、アンナ・ベッソノワ(ウクライナ)

今月の表紙
新体操世界女王、アンナ・ベッソノワ(ウクライナ)
イオンカップ2007世界新体操クラブ選手権にて

行事予定

望年会

歌舞音曲出演者募集!飛び入り歓迎!非会員も歓迎!
今年を忘れず来年を望む「望年会」に是非ご参加下さい。

日時:2007年12月15日(日)18:00~
場所:横浜平和と労働会館2階
会費:1,000円(ユーラシア諸国出身者は無料)
※飲食物1品以上の持ち寄りをお願いします。


ロシア式クリスマス&新年会「ヨールカ祭」

毎年恒例の新年とロシアの旧暦クリスマスを祝うパーティー。
当協会ではちょっと遅めの1月末に行います。
様々なアトラクションとロシア料理をお楽しみ下さい。
こちらも催し物出演者・ボランティア・差し入れ等大歓迎!
日時:2008年1月27日(日)13:00~
会場:横浜平和と労働会館2階・3階・5階
※会費等詳細は次号以降でお知らせします。


TOP



活動報告

2007年度(第51回)ロシア語能力検定試験実施報告

 今年も例の如く、東京ロシア語学院主催の標記試験(横浜会場)の監督を務めましたので、その概要を以下の通り報告致したいと存じます。

 試験は10月6日(土)~7日(日)の二日に亘り、初日が午前4級、午後2級、二日目が午前1級、午後3級の順で実施されましたが、試験の形式・実施要領等は此れまでと較べて全く変わっておりません(その意味では極めて安易な試験であります)。

 受験者数は1~4級(1級以外では数名の欠席者あり)の順で各々5、18、30、30名、計83名(但し、隣接級間で重複受験があるため、この数字は延べ計となります)でした。確か昨年のこの数字は60名台だったと記憶していますから、英語検定や中国語検定等とは比すべくもないとしても、昨今の国際情勢を反映してか、露語に対する関心も僅かながら上向いて来ている様な印象を持ちました。

 試験会場は昨年と異なり、初日が市従会館、二日目が平労会館となりました。

 市従会館の利用は今回が初めて思いますが、暗くて薄汚い平労会館と較べると、明るく広く尚且つ静かな環境で、今後受験者数が増えて行くのなら県連事務局と離れている不便はあるものの、本会館の利用を積極的に考えても良いのではないかと考えます。

 試験の内容に関して気付いた点を幾つか列挙すると、2級の文法問題では此れまで定番であった形動詞に関する問題に替わって、関係詞に関するものが出題されていました。また、同じく2級の文法問題中、完了体・不完了体の動詞対の中から適当な方を選択する問題の説明文末尾に、「同じ動詞を二度使用しないこと」と云う注釈が付加されていましたが、此れには思わず苦笑してしまいました。と言うのも、愚輩の“2級対策”と銘打った露語教室で生徒と一緒に此の種の過去問題に取り組んでいた時、(何処かの誰かが言っていた様に“露語は数学的”、ではない故)解答の非一義性を生徒さんの前で大いに腐していたからです(東京ロシア語学院に聞えたのか知らん)。

 事務局の案内の不手際(?)から、4級の試験に遅刻された受験者に試験終了時刻を延長する一幕もありましたが、二日間に亘り愚輩と柴田理事長、それにOさんとで全てを切り盛りし、何とか無事に検定試験を終了する事が出来ました。御両名の御尽力・御協力に、この場を借りまして厚く御礼申し上げまして、愚輩の報告を終わります。

(Т-34-85)

※合格発表は2006年11月25日(土)です。


新たな発見 外人墓地調査

外人墓地

 11月11日(日)の学習講演会に先立ち、事前調査として10月20日(土)に横浜山手外人墓地を散策しました。すでに何回か訪れたことがありますが、調査を目的として時間を十分に取り、散策するのは初めてです。この日は会員のMさんが参加し、事務局の田中さん、ロシア語講師のOさんと関戸の4名で行きました。

 最初に、昨年パニヒダの会場となった山麓の墓群から見ていきました。外人墓地は海に近い山の麓に葬られたのが始まりだったのです。そして、だんだん山頂の方へ広がり、現在は一番新しい墓が並ぶところが観光コースになっているのです。ですから、実は観光コースとなっているところは「裏口」ということになります。

ヴィノグラドフ氏の墓にて

 この日はロシアの墓群を丁寧に見て回りました。すると今まで気付かなかった新たな発見がありました。ロシア正教の十字架だったので、てっきりロシア人かと思って墓碑を詳細に見てみると出身はポーランドでした。ピアニストのポール・ヴィノグラドフです。作曲家スクリャビンから自分の作品を最もよく受け継いでくれるのはヴィノグラドフであると賞賛されたピアニストでした。1937年に来日し、演奏活動を行ない、その傍ら多くの弟子を育て1969年には政府から勲四等瑞宝章を授与されています。1974年死去し、三回忌の際に多くの門下生が記念碑を建立したのです。

墓碑

 他にも細かく見ていくと、ロシア正教横浜教会が設立した新しい墓碑がありました。墓誌を記していくのですが、その墓誌はまだほんの僅かで、これから墓誌が埋まっていくのでしょう。横浜にはそれだけロシア正教が根付いていることがわかります。

 管理事務所でもらった案内図をみると、ロシアの墓群は外人墓地全体の1/5を占めていることが分かりました。ロシアと横浜の深い関係がうかがえます。

 「横浜と白系ロシア人」講演の事前調査は新たな発見がありました。講演ではさらにいろいろなことが学べるでしょう。

(関戸)

横浜国際フェスタ2007
 「凄い!本当に必要な時に必要な人材が湧いてくる」

 今年で3回目の参加となる国際フェスタは10月27日(土)・28日(日)でした。今回は、昨年中心となっていたTさん・MOPAさんが不在で、人手不足の中での参加でした。正直言って不安だらけでした。

 ところが、いざ取り掛かってみると、本当に必要な時に必要な人材が湧いて出てきて大成功となりました。

 まず、事前準備の買出しと下拵えの時のことです。買出しは10月25日(木)でした。この日は会員のWさん・Mさんが手伝いに来てくださり、車で買出しに。戻った後は早速下拵え。遅くまで事務所に残って下拵えをしてくれました。

 26日(金)は関戸は夜勤明け。眠い目をこすりながら、午後になってから事務所へ行くとすでにボルシチのいい匂いが。何とWさんがやってきて材料を仕込んでいるではありませんか。大きな寸胴鍋を木佐森副理事長の職場から借りてきて最後の仕込み。味付けまでしてもらいました。はっきり言って、関戸は何もしていませんでした。全部MさんとWさんがやってくれたのです。特に、Wさんは本職の料理人。長年鍛えた腕を振るってくれました。本当に感謝感謝。関戸は次の日に備えて早めに帰りましたが、Wさんは夜まで残って仕込んでくれました。

 いよいよ当日。初日は朝8時に事務所に集合。事務局の森さん、吉原さんをはじめ、「シェフ」Wさん、木佐森さん、田中さんが来てくださり搬入から。パシフィコへ着くなり会場設営。趣向をこらした飾りつけはひときわ目立ちました。

 10:30から営業開始。黒パン付きのボルシチは、お得感があるのかすぐに売れ始め、午後2時過ぎには完売しました。その売れ行きを見て、「シェフ」は次の日の仕込みに掛かり、木佐森さん・吉原さんとともに早めに事務所へ。残った森さんと関戸でワインと物産を担当しました。結局、この日はボルシチとワインは完売、ピロシキと黒パンも持っていったものはほぼ売り切れでした。また、ジャムやアクセサリーも評判よく売れました。

 二日目はこれまた、必要な時に必要な人材が湧いて出てきてくれました。サモワールスポット主催者の前田さん、何でも屋のUさん、午後には歌い手のHさんまで。特に、Hさんはルパシカを着て、関戸と左右に店先に分かれて「ステレオ」効果の呼び込みをしてくれました。おかげで二日目は初日以上の売上で完売しました。

 会場では、オーボエ奏者のIさんとOさん夫妻もロシアの物産展を開催していました。また、二年前の国際フェスタでは一緒にマトリョーシカを実演してくれたAさんも顔を見せてくれました。この春めでたく大学生となったAさん、学習講演会の参加も約束してくれました。マトリョーシカ講師のOさんも来られ、店先での話しに花が咲きました。柴田理事長も「客」として来られ、売上に協力していただきました。

 考えてみると、本当に人に支えられて成功したフェスタでした。事務局の力だけでは出来ないことも、皆さんの力を貸していただければ出来るのです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんの力添えで来年もまた元気に参加したいと思います。

(関戸)


TOP



教室案内

第107期ロシア語教室 10月開講!

【教室に関する規定】

開講:2007年10月9日(火)より順次
入学金:5,250円(会員、継続の方は免除)
受講料:1期、90分×15回(一括払いでお願いします)

▼セミプライベートレッスン(2~4名)
入門55,000円、初級・中級57,100円、会話60,250円

▼個人レッスン(1回、90分)
ロシア人講師 7,800円、日本人講師 6,800円、アシストクラス(ロシア人アシスタント)3,600円

※神奈川県日本ユーラシア協会会員はセミプライベートレッスン5千円引、アシストクラス・個人レッスン5%引。

教材費:別途
授業見学:無料(1回30分、3クラスまで)
毎週月曜日~土曜日。中途入学も随時可能。
見学・入学ご希望の方は事務局045-201-3714まで。


【第107期 開講中の教室】 こちらをご参照下さい。



日本語教室 Курсы японского языка ボランティア講師募集中!

 日本語受講希望者増加により、当協会日本語教室のボランティア講師を募集しています。
 日本語講師有資格者(420時間修了)、またはロシア語能力検定試験2級程度の会話力のある方歓迎。交通費全額支給、授業の分はボランティアでお願いいたします。
 授業は平日10:00~17:00の間に1コマ2時間行われます。(受講生の都合により90分または60分の場合もあり)
 教材は文字練習用「かなマスター」、文法・会話などの総合学習に「みんなの日本語初級I・II」本冊とロシア語訳文法解説、漢字の学習に「みんなの日本語 漢字」、検定受験希望者には検定対策問題集などを使用しています。
 生徒はロシア語圏の方が中心ですが、最近はフィリピンやブルガリア出身の方も当教室で学習していました。
 是非、お力を貸して下さい。お待ちしております。


みなとみらいマトリョミン教室 生徒募集中♪

 3ヶ月ぶりのみなとみらいマトリョミン教室が、10月20日(土)に開講しました。後期からは講師に、マンダリンエレクトロン公認のマトリョミントレーナー、平野麻里先生を迎え、新しいスタートとなりました。

 初めてマトリョミンに触れる生徒さんもいて、最初は緊張で手が震えてしまうなんてこともありましたが、平野先生の的確なアドバイスやマトリョミン、テルミンのお話を交え、次第に打ち解けた雰囲気の教室となりました。

 Bクラスでは平野先生が実際に曲を演奏して下さる場面もあり、一同聞き惚れてしまいました。

 マトリョミンは音を出すのが難しくない楽器なので、始めたばかりの人でもすぐに曲を演奏できるようになるのが、大きな魅力だと思います。

 一度手にすると自分のマトリョミンが欲しくなってしまいますよ。

 引き続き、Cクラス生徒募集中です!(16:00~17:00)次回のレッスンは11月24日(土)になります。

(蓬田)

クラス・時間:A 13:30~14:30/B 14:45~15:45/C 16:00~17:00 (空席2、途中参加歓迎)
開催日: 第2回 11月24日(土)/第3回 12月15日(土)/第4回  1月26日(土)
講師:平野 麻里(マンダリンエレクトロン公認マトリョミントレーナー)
会場:平和と労働会館2階音楽ホール
受講料:11月新規入学の方は、受講料¥3,000×3回+入学金¥3,000(前期から継続の方、協会員の方は免除)=¥12,000
※協会事務所にてお支払いください

♪楽器をお持ちでなくても、講師のをお貸しします。お気軽にお問い合わせ下さい。
♪マトリョミンの演奏は歌が歌える程度の音感があれば大丈夫。途中からでも気楽にどうぞ。


ロシア民族楽器「ドムラ」教室 生徒募集中!

内容:個人レッスンまたはグループレッスン
レッスン日程:毎月第四土曜日の午後
時間:応相談  講師:野田宣博、粟井国広
受講料:3,150円/回 月3,000円で楽器レンタルも可

※ドムラ演奏体験も随時受付中です。ご希望の方は事前に事務局045-201-3714までご連絡下さい。


TOP



組織・財政

組織状況 (2007年10月末日)

年初会員数:294名、入会者数:29名、退会者数:42名、8月末会員数:281名。前月比7名増。年初比4.4%減。

ロシア語新学期のため会員数は若干の増加となった。ただし、転居等のため郵便物が届かなくなっている“潜在的退会者”も数名発生しているので会員数の増加には最大限の努力が必要である。


財政状況 (10月末)

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2007/10/31
単位:円
摘 要収 入支 出
一般会計2,266,7047,496,623
教育事業7,534,7564,098,541
一般事業4,760,0902,636,931
当期剰余金 225,255
合 計14,457,35014,457,350
前年同期2006/8/31
摘 要収 入支 出
一般会計3,064,8027,065,037
教育事業6,267,2293,886,854
一般事業5,572,6692,206,480
当期剰余金 1,746,329
合 計14,904,70014,904,700

 概 況

6月以来4ヶ月続いてきた当期剰余金の赤字が僅かながら黒字に転じた。
しかし、これは10月新学期で一時的に受講料収入が増大したためで、前年同期の剰余金に比べると152万円以上落ち込んでいる。
新たに受講料収入の入ってくる来年4月までをどう切り抜けるかが大きな問題である。

 対前年度比で収入は:
1.一般会計が寄付金(70万円)、会費(10万円弱)の減少を反映して80万円弱の減少。
2.教育事業は127万円弱の増加。
3.一般事業は81万円強の減少となり、
4.収入全体では45万円弱の減少となった。困難ではあるがあと2ヶ月の奮闘で前年度並みに回復することは不可能ではない。

 支出面では:
1.一般会計支出が43万円強の増加。
2.教育事業支出は21万円強の増加。
3.一般事業支出も43万円強の増加。
4.支出全体では107万円強の大幅な増加となった。印刷費38万円増、サンクト関係経費72万円増が主因である。

 1997年以来最悪であった本年8月末の状態に比べ可成り改善されたが、収支差額は僅か23万円弱、正味財産もマイナスを脱出したものの僅か85万円弱である。
 しかし、この改善により事務局員給与の遅配は解消され、本部会費は7月分まで支払われた。
 年末の事業活動、募金の組織、1月のヨールカ祭、来年3月の特別講座、補習講座などの企画を急ぎ、財政の好転を図らねばならない。


TOP



今月のお勧め商品

芸術の秋にロシアの調べを~楽譜特集~

グリンカ合唱曲集 ¥4,200

「皇帝に捧げた命」「ルスランとリュドミラ」など有名オペラからの抜粋、アカペラの曲など、バラエティに富んだ24の合唱曲を集めた楽譜。歌詞もプーシキン、レールモントフをはじめとする有名な詩人によるもので、音楽と共に言葉の響きの美しさも味わえます。英語訳の題名とローマ字での読み方付き。


ロシア宗教音楽の宝庫 ¥5,250

グリンカ、バラキレフ、リムスキー=コルサコフ、チャイコフスキー等、18世紀~20世紀前半の作曲家によるロシア宗教曲集。各数ページの混声四部合唱を中心に編纂されています。楽譜とともにロシア語の歌詞を読み解く愉しみも味わえます。全25曲。


ラフマニノフ宗教曲 各¥3,200

聖金口イオアンの聖体礼儀
ロシア正教の典礼のために作られた合唱曲。聖餅と葡萄酒による聖体礼儀の進行に沿って、歌の全てにラフマニノフ自身が曲をつけています。ローマ字による読み方付き。

晩祷
ロシア正教の典礼のために作られた大規模な合唱曲。1915年初頭に書き上げられ、同年3月にモスクワで初演。ラフマニノフ自身にとっても合唱交響曲「鐘」と並ぶ会心の作であったと言われます。ローマ字による読み方付き。


昔のロシアロマンスI~IV 各¥2,800

古くから伝わる代表的なロシアロマンス(歌曲)が収録された歌集。声楽とピアノ伴奏のために編曲されています。叙情感溢れるロマンスの世界を味わってみて下さい。

商品の詳細は協会事務所、または協会主催オンラインショップ「うにべるま~ぐ」で。


【番外編】協会事務所にて10月よりミニ蚤の市開催中!

ロッカーから出てきた不用の食器類など、超・超・超格安でお引き取りいただけます。また、入口横の小部屋にある2台の事務机も、希望者に差し上げます(運搬の人手・費用はご負担下さい)。是非ご利用下さい。


TOP



何でも掲示板

映画「この道は母へとつづく」上映中

極寒のロシア。寂しく佇む孤児院で生活する子供たちの希望は、金持ちの養父・養母に引き取られていくことだった。ある日イタリア人夫婦が孤児院に訪れ、6歳の少年ワーニャを養子として選ぶ。孤児院の仲間たちは彼を羨望と嫉妬のまなざしで見つめる。しかしワーニャは、イタリアに行く前に起きたとある出来事がきっかけで“本当の母親”の存在を考え始めるようになる。“実の母親に一目会いたい…”その想いが次第に強まり、そしてひとり孤児院を抜け出す決心をする…。実話に基づく感動の物語。2005年ベルリン国際映画祭、少年映画部門グランプリ受賞。

監督:アンドレイ・クラフチューク/脚本:アンドレイ・ロマーノフ/出演:コーリャ・スピリドノフ マリア・クズネツォーワ他
2005年/ロシア/99分

渋谷 Bunkamuraル・シネマにて 10月27日より上映中
10:40/12:50/15:00/17:10/19:20
一般1,800円、学生1,500円、シニア1,000円
TEL:03-3477-9264


杉並公会堂リサイタルシリーズ2007
ヴァイオリン・スピリット第5回「ロシアのクリスマス」

出演:アナスタシア・チェボタリョーワ(ヴァイオリン)、
ドミトリー・チェチェーリン(ピアノ)
プログラム:チャイコフスキー「白鳥の湖」より6曲/くるみ割り人形」より8曲/ラフマニノフ「ヴォカリーズ」ほか
日時:2007年12月14日(金) 会場:杉並公会堂大ホール
入場料:S席4,000円 A席3,000円 B席2,000円
主催:杉並公会堂 日本経済新聞社
お問い合わせ:杉並公会堂 03-5347-4450


ロシアの文化に浸った夕べ

 10月11日(木)に神奈川県立音楽堂で「ロシア民族楽器の巨匠とロシアワルツの夕べ」が開催されました。このコンサートは県連も後援団体として名を連ねています。

 4部構成で1部は合唱団「道」のロシアワルツでした。ステージいっぱいにあふれんばかりの団員が歌い上げるワルツに聞き惚れました。

 そして、2部はお待ちかねアンドレイ・ゴルバチョフ、タチアナ・ハーニノワのクラシックデュエットです。ゴルバチョフのバラライカとハーニノワのピアノの絶妙のコンビ。ことにバラライカを曲芸のように弾きまくるゴルバチョフには1曲演奏が終わるたびに万雷の拍手でした。実はアンドレイ・ゴルバチョフは1998年に県連主催で招聘したことがあり、その時にはみなとみらい小ホールを満席にしたのです。9年前よりもさらに腕をあげての来日になりました。

 3部はタマーラ・ヴォリスカヤのドムラとハーニノワのピアノによるデュエット。誰もが知っている「くるみ割り人形」のメロディーに酔いしれました。

 4部はバラライカアンサンブル「ポーレ」との合同演奏。「バイカル湖のほとり」では涙を浮かべて聞き入る聴衆の姿もありました。

 時間が経つのを忘れるほどの素晴らしい文化の夕べでした。

(関戸)


日中国交回復35周年記念祝賀会

 同じ友好団体である日中友好協会神奈川県連の、日中国交回復35周年記念祝賀会が10月14日(日)に中華街で行われました。

 地元の華僑団体の代表者や中国大使館からの来賓も交えておよそ40名が集まり、国交回復と21世紀の友好関係を祝福し、乾杯をしました。

 また、昨年新たに会長となった長尾光之氏の講演は、戦争の悲劇を乗り越えて、新たな21世紀の友好運動を訴えるもので、参加者は皆深くうなずいていました。

 このとき、驚くべき数字が発表されました。日本から中国へ行く旅行者の数は何と年間380万人もいるとのこと。日本からロシアへは僅か6万人。60倍以上の差です。

 日本と中国、日本とロシア、そして中国とロシアはいずれも戦争の悲しい歴史を持っています。しかし、21世紀を迎えた今、友好運動は大きく前進していると言うことを確信する集いとなりました。

(関戸)


千葉に日本式ダーチャ完成!

日本式ダーチャ

 サンクトペテルブルグのダーチャへ一杉さんと私が案内した高田さんが、千葉県の安い農地に、管理小屋として純日本式のダーチャを建て、安い費用で首都圏の住民が週末を楽しめるような立派な試作品を完成させました。今後これを改善しながら普及してゆく予定です。

 これは都市住民の日常生活の質を高め、退職後の人生を安定させるだけでなく、ダーチャの農園は荒廃する里山の保全、農村の活性化にもつながります。千葉県知事もこの構想に賛成、支持しています。

 千葉県以外の都市周辺の農山村でも実践できます。

 日本人の新しい生活スタイルを創造する運動として高く評価されます。

 日本でのダーチャ運動を発案した一杉さんが暫く「国外亡命」されるそうなので亡命が終わるまで私が暫く運動をつなげ、全国的展開を図りたい考えです。

 この純日本式ダーチャを訪問(来春)したい方は私までご連絡下さい。

(柴田)


TOP



ハバロフスク旅行記

ダーチャ ●今夏のダーチャ旅行の感想文をお寄せいただきました。今月より随時、届いたものからご紹介していく予定です。

働く者

 キザなハンチン帽のレーニンが迎えてくれたハバロフスク。ここで私はある感慨に耽りました。

 ゴーシャさんのダーチャにお邪魔したときのこと。彼のお父様は庭作りの最中にこうおっしゃいます。

 「ロシアでは手話で『働く』を意味するにはこう(両手の握り拳を上下に重ねる)で、『食べる』はこうだ(その握り拳を腹の前にもってくる)。つまり『働く』と『食べる』とは同じこと。『働かざる者、食うべからず』ということさ」。

 働かざる者、食うべからず。これは自然への働きかけの中に理想を見たレーニンの言葉でもあります。

 それは「忙しなく働いてお金を稼がねばならない」という意味ではない。土に戯れて働くことで、自然は必ず食物を与えてくれる。その恵みは永遠の円環であり、常に人とともにあるということ。

 ルドミラさんや土地の人々はこの労働を「趣味」ではなく、自然な活動として無理なく実践しているのです。

 私には、この土地でレーニン像が転んでいないことがとても印象的でした。

(S)


ダーチャ

 とても楽しい旅行だった。どこへ行っても笑顔とご馳走で迎えてくれ、ダーチャそのものも、とても素敵なものばかりだった。

 その中でも強く心に残るのは現地ガイドのゴーシャさんのお父さんが教えてくれたことだ。

 ロシアの手話では、「働く」と「食べる」とが、極めて似た動きをするという。つけ加えて「たくさん働けばたくさん食べるんだ」と。

 どこの世界でも人は年を重ねれば説教じみてくるもんだという印象がまづ第一だったが、考えてみればダーチャの自給自足に近い生活では、都市生活に比べてはるかに両者が近いところにある存在なのであろう。

 ダーチャでの労働のたまものであるトマトをかじりながら、なぜそんな話をしてくれたのか妙に納得してしまった。

 実は、この旅行に参加するまで、私はダーチャのことはまったく知らなかった。

 しかし、旅行を終えた今では、自分もダーチャ的な生活ができないものかと夢見るほどになった。

 それほどダーチャはインパクトのあるものだった。

(M)


TOP



ロシア芸能

Русская десятка (ロシア・トップ10)

ヴィアグラ

Привет!ロシアのアーティストは、とても魅力溢れる音楽PVを公開してくれます。音楽三昧で美味しい毎日を送っています♪(^^)
さて、2007年10月最終週のMTVトップテンです!
トップテンの半分が新曲!セクシーユニット・ヴィアグラの新曲「パツェルイ」がランクイン。ヴィアグラはメンバーの入れ替えが激しいユニットで知られています。
2003年来日時に参加したメンバー3人のうち残留しているのはヴェーラのみですが、今回のシングルPVには登場していません。
数年前から加入したアリビナとメセーダのデュオで新譜を出しています。PVがラグジュアルセクシー&ホラーな仕上がりで不思議なゾクゾク感をそそります。
MTVサイトにPVが30秒ほど納められているので見てみて♪

(MOPA)

1. Сергей Лазарев TV or Radio
  セルゲイ・ラザレフ/テレビかラジオか

2. Дмитрий Билан Number One Fan
  ドミトリー・ビラン/一番のファン

3. Виа Гра Поцелуи
  ヴィアグラ/キスして

4. Дискотека Авария Серенада
  ディスコテーカ・アヴァーリヤ/セレナーデ

5. А-Студио Ангел
  アー・ストゥーディオ/天使

6. Массква Один телефонный звонок
  マスクヴァ/1回の電話のベル

7. МакSим Ветром стать
  マクシム/風になる

8. Стася (Настя Задорожная) Буду
  ナースチャ・ザダロージュナヤ/するわ

9. Ангел-А / DJ Slon Ты меня любишь? Ага!
  アンゲル-A/DJスローン/愛してる?あはん!

10. Звери Брюнетки и блондинки
  ズヴェーリ/ブルネットとブロンド

(MTV、10月29日付)


=おまけ=

ユリア・サヴィチェヴァ

10月18日午後4時半からMTVで「Live с Савичевой」と題し、ユリア・サヴィチェヴァの日本公演の模様が放映されました。
自分と同じ世代の日本人の生活をとても知りたがっていたユーリャ。
皇居周辺、渋谷のクラブなどお決まりの観光コースを巡り、「どこも清潔だし美しくて、楽しいわ♪」と、とても興奮していました。

(MOPA)


t.A.T.u.情報

みんな大好き♪
ロシア発世界のスーパーアイドル「t.A.T.u.」関係の情報です。(^^)

ユーリャ

1)10月2日に新曲「ベールィ・プラーシック(Белый Плащик;白い外套)」のPV撮影のためL.A.へ。この曲は現在制作中の3rdアルバム「ウプラヴレーニエ・アトブラサーミ(Управление Отбросами;屑どもによる支配)」からのシングルカットにもなる予定。現在公式サイトにてシングル「ベールィ・プラーシック」のPV写真を公開中。

2)世界中に発信しているインターネット公開サイト「myspace」で、ここ半年にテクノポップTop10に一度も登場してないのにも拘らず、t.A.T.u.のコーナーの訪問者数が60,000人に達しました。

レーナ

3)10月4日、レーナは23歳になりました!モスクワのFMラジオ局Love Radio(106,8 FM)からおめでとうメッセージを受け、この日は何度か生放送で出演しました。レーナ、お誕生日おめでとう!

4)プロデューサーのボリス・レンスキー氏が、スタッフのヴォエヴァディーナ女史に宛てたメールを紹介。3rdアルバム制作の感想について話しています: 「10月6日15時~27時と、7日正午~30時にかけて収録したよ。みんな疲労困憊だったけど、本当にいいモノを録りこんだ、っていうところからくる疲労を僕達は感じたね。 僕は収録ビデオのことや、作品に関して創造力溢れるチームメンバーが何を感じているか、について語りたくないな。みんなで見て評価して。 疲れきっているけど活き活きとしているレーナとユーリャは、月曜晩にはL.A.を発って、翌日晩には無事家路に着いたって。」

5)2008年夏に各所で開催される「ヨーロッパ音楽祭」に参加を計画中。来年ヨーロッパはアツイ夏を迎えそうですね。

(MOPA)

TOP



スポーツ情報

新体操 イオンカップ

ベッソノワ フープ

10/5~7 東京体育館

 ギリシャでの世界選手権から二週間後、メダリスト達が一同に介しイオンカップが開催された。

 世界選手権ではウクライナのベッソノワが悲願の金メダル。大きな話題となった。
「ウクライナの新体操が一番だと世界が認めた」
 ベッソノワは東京でこう語ったが、ロシアもこのまま負けを 認めるわけにもいかない。
 世界選手権からわずか二週間の疲れが残る中、女達の意地とプライドをかけた戦いが繰り広げられたのである。

カプラノワ リボン

 ロシアとウクライナ、華々しくも美しい新体操の世界でも激しい戦いが続いている。北京を来年に控え、それは最高潮を迎えようとしているようだ。

 世界選手権ではロシアのカプラノワがもっとも調子が良いと思われ、優勝するだろうとささやかれていたが、肝心のところでミスを出しベッソノワに金をさらわれた。

表彰式

 しかしながらシンデレラと称され話題をさらった二年前と比べ、今ではすっかりロシアの顔となり自らに課せられた役割と責任を正面から受け止められる存在となったようである。
 各選手ミスを続出させる中で自らの役目を確実にこなし、借りを返すかのごとく優勝を果たした。

 「ミスを出した方が負け」 トップ選手たちは口を揃えてこう語る。  計り知れないプレッシャーの中にこそ、彼女達の美しい世界があるのである。

(森)


ベッソノワ エキシビション

大会情報

▼バレーボール ワールドカップ
開催中~12/2 各開催地
※当協会記者も取材中!次号以降で紹介予定です。

▼東京国際女子マラソン
11/18 東京

▼フィギュアスケート NHK杯
11/29~12/2 宮城県仙台市

▼豊田国際体操競技大会(旧中日カップ)
12/8~9 愛知県豊田市

協会サイト「ロシアのスポーツ」ページも是非ごらん下さい。

TOP



中世ロシア興亡史講義

♪ブレイクタイム♪ 第19回 ロシア正教とは?

協会サイト内 ロシア興亡史のページ をごらん下さい。

TOP




政治・経済用語解説

プーチン大統領、下院選に出馬―大統領退任後首相に就任か

 プーチン大統領(55)は、10月1日モスクワで開かれた与党「統一ロシア」の党大会で、12月に行われる下院選で同党の比例名簿第1位の候補者として立候補する考えを明らかにし、同党が下院選で勝利することを条件に首相ポストにつくと表明した。来年3月任期切れを迎えるプーチン大統領は、憲法で禁止されている三選出馬を否定、その一方で国政への影響力を保ち続ける考えを示し、その去就が注目されている。

 同大統領は、「統一ロシアは社会的安定の手段となり、議会とすべての権力機関の活力を確保することができる。

 下院選で比例代表名簿の第1位に登載するとの提案を感謝とともに受け入れる」と述べた。その上で大統領は、「(わたしが)内閣を率いるとの提案は現実的なものだ」と述べ、将来の内閣で首相に就任する考えを表明し、大統領はその条件として下院選での統一ロシアの勝利のほか、後継大統領に「きちんとした活力ある現代的な人物が選出される」ことを挙げた。

 統一ロシアは、下院定数450の三分の二を握る巨大与党であり、高い支持率を誇るプーチンの出馬で同等がさらに勢力を広げ、勝利するのは確実とみられている。プーチン大統領は首相への横滑り後も実験を握り続けるとみられ、首相権限の拡大や議員内閣制への移行にむけた憲法改正が行われる公算が大きい。

 今月の政治経済用語解説は、10月号掲載の「ロシア下院議員選挙12月2日投票」に密接に関連するプーチン大統領の下院選立候補の用語を取りあげた。なお現行のロシア連邦憲法における大統領と首相の権限・役割については、『世界憲法集』岩波文庫の第4章「ロシア連邦大統領」、第5章「連邦議会」、第6章「ロシア連邦政府」を参照されたい。

(中村 平八)

TOP



最近のロシア・日露関係

∇プーチン氏、下院選に立候補
プーチン大統領は1日、モスクワで開かれた与党「統一ロシア」の党大会で、12月に行われる下院選で同党の比例名簿第一位の立候補者として立候補する考えを明らかにした。(10.2 Asahi)

∇旧ソ連7カ国、平和部隊創設
ロシアなど旧ソ連7カ国で構成する集団安全保障条約機構(CTSO)が、域外派遣も想定した「平和維持部隊」を創設。これにより旧ソ連諸国への影響力を取り戻し米国への対抗軸を形成することを狙うロシアの思惑が鮮明になってきた。(10.7 Nikkei)

∇高度1万メートルから生還
ウラル地方ペルミに住む15歳の中学生が9月20日、ジェット旅客機の車輪格納庫に潜り込み、機はそのまま離陸、約1300kmを飛行した。モスクワブヌコボ空港に到着した際に発見された時は人事不省に陥っていたが、凍傷の他命に別状はなかった。(10.2 A)

∇政権批判の女性記者暗殺1年、追悼集会
プーチン政権の強権体質を批判したアンナ・ポトリコフスカヤさんが暗殺されたから丸1年となった7日、反政権派が、モスクワ中心部で追悼集会を開いた。集会には200人以上が参加、カシヤノフ元首相やネムツォフ元第1副首相などが演説した。(10.8Yomiuri)

∇プーチン崇拝活発化
プーチン大統領が55歳の誕生日を迎えたのに合わせ、氏を個人崇拝する動きが活発になってきた。モスクワでは青年組織「ナーシ」が一万人の大集会を開き、大統領の肖像をデザインしたTシャツを着て行進、市内の高層建物に1000枚以上の国旗を掲げた。(10.9Y)

∇カムチャッカ海域で一時カニ漁解禁の方針
ロシア国家漁業委員会のクライニー委員長は19日付けのロシア紙コメルサントのインタビューで、日本に近いカムチャッカ半島付近の一部海域でカニ漁を一時解禁する方針を明らかにした。(10.20A)

∇ゴルバチョフ氏、政治団体議長に就任
ゴルバチョフ元大統領(76)が20日、ロシア政治の改革を目指す団体「社会民主主義者同盟」の結成大会で議長に選ばれた。就任演説で「議会は一党のほぼ支配下にある。サハの理念も自由主義も取り込んだ幅広いものにするべきだ。」と現状を批判した。(10.22A)

∇「北方領土問題で日本が新案打診」?
ロシア紙「コメルサント」は24日、日本がロシアに対し、北方4島のうち国後、択捉両島の地位に関する交渉継続を条件として平和条約を締結するよう非公式に打診したと報じた。日本の外務省は同日「報道されたような提案をしたことはない」と否定した。(10.25Y)

∇モスクワ、空前の和食ブーム
モスクワでは今日本食がブームとなっているが、一方でにわか仕立ての料理人を抱える“偽物”の店も多く、「日本人調理師会」が研修を行って和食の質を高めようとロシアの料理人に技の伝授を始めた。(10.26Y)

∇北方領土、外資導入姿勢変えず
セルゲイ・ナルイシキン副首相は30日、本誌と会見し「寮内のあらゆる場所への投資活動を歓迎する」と述べ、日ロ間で帰属が解決していない北方領土での第3国企業による経済活動を引き続き受け入れる方針を強調した。(10.31 Y)

(渡辺)

TOP

特定非営利活動法人 神奈川県日本ユーラシア協会
НПО Канагавское общество "Япония-страны Евразии"

(c) Copyright by Specified Nonprofit Corporation Kanagawa Japan-Eurasia Society.
All rights reserved.