特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙 「日本とユーラシア」
ウラジオストクのロシア正教会

今月の表紙
ウラジオストクのロシア正教会


行事予定

2009東北・信越・関東ブロック研修会

本部機関紙既報の通り下記により研修会が開かれます。
時:3月28日(土)13:00~ 29日(日)12:00~
所:上越新幹線「越後湯沢」駅下車徒歩3分「新ゆざわ莊」
研修内容(予定):(1)協会の歴史 (2)ロシアの政治・経済、文化・芸術 (3)ロシア語の普及と授業の改革 ④友好運動の課題と展望(研修会には必ず出席が必要です)


2009年度(第53回)ロシア語能力検定試験

先月号でもお知らせした通り、今年から3級・4級は年2回試験を行うことになりました。是非挑戦してみて下さい。
日程:
4級 5月31日(日)
文法・露文和訳・和文露訳 10:00~11:30
テクストの朗読(録音)  11:30~
3級 5月31日(日)
文法・露文和訳・和文露訳 13:00~15:00
聴取  15:00~15:15
テクストの朗読(録音)  15:20~
横浜会場:横浜平和と労働会館3階
その他の会場は03‐3425‐4011へお問い合わせ下さい。
試験手続:4月1日(水)~5月20日(水)
検定料:4級 7,000円、3級 8,000円
申込方法:申込書(当協会で配付中)と検定料持参、または現金書留にて申込書と検定料を同封の上、封筒の表に「検定受験」と朱書きして郵送して下さい。
(宛先・持参先) 〒231-0062 横浜市中区桜木町3-9
横浜平和と労働会館5階 NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会


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活動報告

第5回定期総会

 2月22日(日)午後1時から、NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会の定期総会が開催されました。

 司会の竹村さんの開会の挨拶の後、議長に棚田さん、総会書記に木佐森、資格審査委員に森さんを選出し、始まりました。

 来賓として来られたユーラスツアーズ社長の坂田さんからは、ルーブルが安くなっているのでロシア旅行が有利になっているとのお話がありました。

 08年の経過報告案は関戸事務局次長から、09年活動計画案は田中事務局長から、決算・予算案は柴田理事長から、監査報告は太田さんから、それぞれ提案、報告されました。

 総会が出席者20名、委任状143名で成立していることを確認した後、出席者全員の賛成で承認されました。

 出席会員からは、「せっかく入った会員がやめない工夫が必要だ」「協会は安くて質の良いロシア語講座を維持すべきだ」「ロシア人を組織することが必要だ」などの意見が出されました。


総会記念講演会「横浜外人墓地のロシア人墓碑」

沢田和彦教授

 総会関連行事として、総会、マトリョミンコンサートの後に、埼玉大学の沢田和彦教授による、上記題名の記念講演が行われました。この講演で、昨年の5月と11月に当協会が行ったロシア人墓地調査の分析結果について、沢田先生がお話されました。

 主な内容は、①横浜外人墓地について、②これまでの経過と成果、③採録した主なロシア人、④未採録の墓碑、⑤問題点と今後の作業、です。

 採録したロシア人として、日本にバレエを伝えた有名なエリアナ・パブロワのほか、日本で始めてロシア料理レストランを開業した人や、亡命ロシア人の中心となった人など、十数人について、日本での足跡が語られました。墓地調査時には、エリアナ・パブロワのほかは、どのような人であったかも知らずに機械的に記録していましたが、文献に残るような人が多数含まれていたことに、感慨深いものがあります。

 2回にわたって調査を行ったにもかかわらず、文献に残るロシア人7人の墓碑が見つかっていないとのことです。そのうち何人かは場所も特定されていますが、そこはすでに調査済みの場所でもあります。私たちの調査の精度のなお一層の向上が求められています。

記念講演

 問題点と今後の作業についてでは、ユダヤ系ロシア人の扱いをどうするかについて話されました。1回目の調査で一部記録していましたが、数が多いのとロシア正教ではないとの理由で、記録を中止し、データベース化もしていません。沢田先生によると、疑わしきは記録したほうがよいとのことでした。分析は専門家に委ねるということです。また記録のデータベースについては、生格の表記で記録されているロシア人の名前は、主格に戻すべしとの助言をいただきました。そのほうが学問的価値が高まるとのことです。

 結論として、もう1回は調査が必要であるとの提言がなされました。

 この講演を受けて、理事会では第3回目の墓地調査を5月に行うことを決定しております。(5月17日予定) 興味のある方は、ぜひご参加をお願いします。

以 上

(田中)


大河アムール・大自然とふれあいの旅
「60年以上前の父に思いを馳せて」

 99年に、ロシア語教室90期修了の意味を込めて、修学旅行のつもりで行なった旅行ももう10回目。毎年何かしら新しい企画を取り入れ、参加者と一緒に手作りの旅行を行なってきた。それらのことは他の参加された皆様の感想文でわかると思う。

 今回の旅行は私にとっては、大変思い出に残る旅になった。旅行3日目のホームステイの時のことだ。初めて訪問するタマーラさん宅。通訳が二人もいたので「ラッキー」と思っていた。ところがその二人というのは大学生で、一人は日本語学習歴1年半、もう一人は1年というものだった。

 何と、片言に近い日本語であり、私のロシア語が一番コミュニケーションが取れたのだった。とはいっても、私も旅行で買い物や見物に不自由しない程度の力。幸いに二人の学生は和露辞書を持っていたので、わからない言葉は「スラバーリ、ダワイ」と言い、目当ての言葉を見つけると「スマトリー」で通じたのだった。

 そんなこんなで次の日までを過ごしたのだが、この経験でいまさらながらにロシア語学習の必要性を身にしみて感じた。

 そして、私は60年以上前の父に思いを馳せたのだった。

 私の父は1944年に学徒出陣で陸軍に入隊した。父は当時の高等無線電信学校で学んでいた。この学校は卒業後の就職先が3つしかない。一つは当時の逓信省である。現在ならば、NTTとJPを合わせたものと考えればいいだろう。残りの二つは陸軍と海軍の通信隊である。

 父は陸軍の飛行隊で通信士をしていたのだった。1945年にソ満国境の飛行隊に配属され、8月9日を迎えた。その後、バイカル湖よりもさらに西のタイシェットに、1949年まで抑留された。

 父がいた「クリコン」ラーゲルは捕虜約800人。ドイツ語の出来る将校(旧制高校文乙でドイツ語が第一外国語)がソ連軍との会話をしていた。独ソ戦の影響からか、ソ連軍の将校はドイツ語を話したのだ。ところが、ある時期にその将校は将校収容所へ異動となった。

 残った捕虜の中にソ連軍と会話の出来るものはいなかった。「誰か言葉が分かるものはいないか」と聞かれた時に、父は「英語なら少し」と答えたのだった。すると、ソ連軍将兵は、父を相手に話を始めたのである。

 もちろん、父はロシア語は全く知らなかった。しかし、ソ連軍の将校も兵士も皆、父に向かって話をする。英語を交えて、片言ながらロシア語を話すようになっていったという。最初は「ラボータイ」とか「ストーイ」とか「ダワイ」とか、ソ連兵からの命令をそのまま覚えたそうだ。文字も初めて接するものばかり。ノートやペンなどはないから、目で見て、地面になぞって頭にいれたそうだ。

 時には、うまく話ができなくて、ソ連兵の銃で頭を小突かれることもあったという。しかし父は「上手く話ができれば黒パン一枚、余計にもらえるかもしれない。ジャガイモ一個、分けてくれるかもしれない」そう思って必死になってロシア語を身につけた。それは自分のためでなく、ラーゲル全体のために本当に命がけで勉強したという。

 戦後30年40年たってから、父のシベリヤでの思い出話を聞いたことを思い出した。

 今の私は、ユーラシア協会に集うすばらしい仲間たちと一緒に、明るく楽しい雰囲気の中でロシア語を勉強できるという環境に恵まれている。60年以上前、零下40℃~50℃の中で銃を突きつけられながらロシア語を覚えた父に比べて、どれほど幸福か。ロシア語を学ぶということさえ、平和でなければ自由にはできない。

(関戸)


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教室案内

マトリョミン教室活動報告

総会コンサートで演奏するマトリョミンアンサンブル

 『マトリョミン…これは本当に奥が深い楽器ですね。テルミンと比べ、非常に身近に感じられるお陰で、誰でもレッスンを始めやすい!これは、大きなポイントだと思います。ハンディなので、“家で、じっくり復習できる”のも、とても助かります。電子楽器というと、他にも(オンド マルトノ等々…)ありますが、マトリョミンは、特にシンプルな演奏法で、『人の肉声のような温もりのある音色を表現できる』という点に、とても惹かれています。とはいえ、マトリョミンを上手に歌わせるには、本当に練習がかかせないなぁ~と、痛感しております。それだけ、ゴールのない奥深さがありますね。少しずつ、上達したい!この気持ちを大切に、練習を続けていきたいと思います(*^_^*)』(Hさん)

 今月で今期の最後のレッスンを終え、受講生の皆さんからいただいた感想をご紹介しました。 今期は新しい仲間も少しずつ増え、クラスの中でもお互いに情報交換ができたり、皆さん仲良くなれたと思います。 また、アンサンブルクラスの皆さんは県連総会終了後のコンサートに出演しました。 来期も受講を継続される方も多く、さらにレベルアップして演奏会も行いたいと考えております。 来期は4月18日開講、月1回、全5回の予定です。詳細はHPの教室案内をご覧下さい。

(世話人)

※09年度前期は毎月一回土曜日、4/18、5/23、6/6、7/18、8/22に開講します。
お問い合わせは次のメールアドレスまで。
minatomirai_matoryomin@yahoo.co.jp


横浜ロシア語教室 公開講座 (会員無料)

ロシア語教室 第110期開講に先立ち、当教室の講師による公開講座を行います。
会員は無料ですので、ロシア語に興味のある方は是非お試しを。
日程:4月4日(土) 受講料:会員無料、非会員ロシア語教室生徒500円、一般1,000円 (教材コピー代別途)
●13:00~14:30 会話入門 講師・今井イリーナ
●14:40~16:10 ロシア語入門 講師・大山麻稀子


横浜ロシア語教室 第110期 生徒募集中

詳細はリンク先をご覧下さい。
時間割は変更される場合もありますので、入学・見学ご希望の方はお問い合わせ下さい。
最少開講人数2名、定員4名。お申し込み先着順。
受講料:入門50,000円(一般55,000円)、初級・中級・会話52,100円(一般57,100円)、全15回、各90分。
土曜中級・会話クラスは58,900円(一般64,700円)、全17回。
平日昼間の講座はお得です!会員45,000円または48,000円。奮ってご参加下さい。
お申し込み方法:氏名、受講クラス、連絡先電話番号・メールアドレスを事務局までお知らせ下さい。
連絡先:TEL/FAX 045-201-3714、
メールyokohama-rosiago@hotmail.co.jp
教室ホームページ www.rosiago.org


日本語教室 Курсы японского языка ボランティア講師募集中!

月曜~金曜、10:00~17:00の間、1コマ90分(受講生の都合により60分の場合もあり)。基本的には個人レッスン、同レベルで同時期に始める場合はグループレッスンも可。
入学金5,250円(会員は無料)、受講料1回3,000円。
お問合せ先:045-201-3714 (事務局)


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組織・財政

組織状況 (2009年2月末)

年初会員数:230名、入会者数:5名、退会者数:3名、2月末会員数:232名。
前月比1名増、年初比2名増。 前年同期比19名減。
1月、2月とも各1名の貴重な微増で、後退は食い止めております。
退会者3名の内訳はそれぞれ転勤、病気、死亡(前号既報の永年会員柏木さん)とやむを得ざるものでした。


財政状況 (2月末)

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2009/2/25
単位:円
摘 要収 入支 出
一般会計169,585918,252
教育事業109,908431,890
一般事業540,438435,035
当期剰余金 ▲965,246
合 計819,931819,931

 概 況

 ヨールカ祭、総会と事業は充実していますが、例年、財政的に2月はいわば協会の農閑期です。 最近4年間の推移は下表のとおりです。

 2006200720082009
総収入1,792,4901,799,7201,363,930819,931
総支出-405,327-946,859-235,755-965,246

 協会の活動規模を表す総収入は2006~2007年の半分以下となり、赤字は最高だった2007年を超えました。最近に無い大きな危機と言えます。折から、世界金融危機という条件も重なっています。 

 今年度、ヨールカ祭、総会記念行事は成功裏に行われました。したがって不振の原因は疑いも無くロシア語を始めとする教育事業、一般事業にあります。この事はまた会員の減少と直接つながっています。

 これを打開するためには、①教育事業の見直し、特に、ロシア語新入生増加対策を的確に行う、②運転資金の借入れを行うなどして、現在、売り切れが多く、品揃えの乏しい“うにべるまーぐ”を慎重且つ大胆に充実する事が重要です。また、これを成功させるための大量宣伝が欠かせません。原因も、対策もハッキリしていますから後は実行あるのみです。

 まだ年度始めです。みんなの智恵と力をあわせれば回復は十分可能です。

(柴田)


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今月のお勧め商品

電気式サモワール(銀色) \39,000

サモワールの生産地として歴史のあるトゥーラの製品。横から見ると楕円形で、湯を沸かす部分がやや寸の詰まった丸い形なのが特徴です。置く場所を選ばないオーソドックスな銀色・凹凸加工付き。
詳細は上記リンク先ページをごらん下さい。


ロシア関連書籍取扱中

●白系ロシア人と日本文化 沢田和彦著 成文社 3990円
●ハラショーな日々 イワノワ・ケイコ著 ソフトバンク クリエイティブ株式会社 1260円
●おさんぽロシア 蒲田有希著 文芸社 1575円
●おとぎの国、ロシアのかわいい本 小我野明子著 ピエ・ブックス 1890円
●映画に学ぶロシア語 佐藤千登勢著 東洋書店 1995円
上記はほんの一部です。商品の詳細は協会事務所でごらん下さい。


●取扱商品の詳細は協会事務所、または協会主催オンラインショップ「うにべるま~ぐ」でごらん下さい。


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何でも掲示板

イベント情報

「オランダ映画祭2009」

東京国立近代美術館フィルムセンター
「ドゥスカ」(2007) 監督:ヨス・ステリング
上映日 3月15日(日) 午後4時 (117分)
自由な一人暮らしを満喫する映画脚本家のマンションに、ある日突然「ドゥスカ」と名乗るロシア語しか離せない男が押しかけてきた。
正体不明の男をなかなか追い払えない主人公のジレンマをコミカルに描く秀作。
「12人の怒れる男」に出演したセルゲイ・マコヴェツキーが、その不思議なロシア人役。
モスクワの名門「ヴァフタンゴフ劇場」で多くの主役を演じるマコヴェツキーの演技は必見。


無声時代ソビエト映画ポスター展 第3期

3月3日‐3月29日(月曜休館) 東京国立近代美術フィルムセンター 展示室(7階) 料金:一般200円、大学生・シニア70円、高校生以下および18歳未満・障害者無料


●山之内重美ライブ

当協会会員の歌手・山之内重美さんのライブが毎月横浜で行われています。ロシアの歌、日本の季節の歌、なつかしのシャンソン、カンツォーネ…お聴きになりたい歌も、一緒に歌いたい歌も、どんどんリクエストして下さい!ご一緒に楽しいひとときを過ごしましょう! 場所:カフェ・コンセール デュモン 045-641-2968
みなとみらい線「元町・中華街」駅3番出口より徒歩2分
3月21日、4月18日、5月16日、6月20日、7月18日(土)
ピアノ伴奏:日野敦子 料金:1ドリンク付き 3,500円


「ロシア それは・・・ Vol.1」 追加公演

1887年製ニューヨークスタインウェイ使用のソプラノとピアノのコンサート
3月30日(月) 18時半開場、19時開演 4000円(ウォッカ付)
チャイコフスキー、ラフマニノフ、グリンカほか
タカギクラヴィア松濤サロン
問合せ ヴィノミュージック 045-561-3660
ソプラノ:岩崎芳佳 ピアノ:須江太郎


●チェルノブイリ23周年救援キャンペーン

広河隆一 最新チェルノブイリ報告会 4月20日(月) 18時半開場、19時開演 文京シビックホール 小ホール
(地下鉄 後楽園駅、春日駅)
前売り券 1000円、当日券 1300円 全席自由
問合せ 電話・ファクス 03-5228-2680 チェルノブイリ子ども基金
cherno1986@tokyo.email.ne.jp
収益金はすべてチェルノブイリの子どもたちのために使われます。

※関連イベント(入場無料)
広河隆一 チェルノブイリ写真展 4月13‐15日
文京シビック展示室

朗読 「チェルノブイリの祈り」(約12分) 4月13-15日

ウクライナ刺繍の展示・実演 4月13、15日


●バレエ 「ザハーロワのすべて」

4月29日(水・祝) 神奈川県民ホール 大ホール
開演16:00 S席 16,000円、A席 13,000円、B席 10,000円、C席 7,000円、D席 4,000円
問合せ:神奈川芸術協会  045-453-5080


書籍情報

「チェチェン民族学序説―その倫理、規範、文化、宗教=ウェズデンゲル」
ムサー・アフマドフ著 今西昌幸訳 林克明序 大富亮編/画
高文研刊 本体 2,500 円
ロシアとの対峙を続ける少数民族・チェチェン。
その世界観、宗教観、先史時代から受け継がれる慣習がいま明らかに。
厳しい慣習と神への尊敬が人を律する、チェチェンとその精神を理解するための一冊!
資料編として、チェチェン共和国憲法(独立時代版、傀儡版)などの法律・条約の全訳を掲載。
(チェチェンニュースから転載)


文学紹介「釣魚雑筆」

釣魚雑筆

 S・T・アクサーコフ作 貝沼一郎訳 600円 岩波書店

 偉大なロシアの大地を前にすると、釣り人さえ、散文詩を奏でるようになるらしい。

 アクサーコフはロシアのカザン大学を出た有能な官吏であった。趣味は釣りと文書を書くこと。これが見事にマッチしたのが本書である。有難い事に今回は岩波書店から文庫版で出ているので、手軽に手に入る。

 太公望同士にはもってこいの本である。

 いや初心者にも手引書になりえる。ロシアには湖沼やせせらぎが実に多いが、そこで川釣りを楽しみながら、たくさんの魚の生態を散文的に書き綴り、ありがたいことに釣りから生まれるもうひとつ道楽-料理の方法まで言及しているのはさすがである。自分で釣り糸を調節し(なんとそれは馬の尾で出来ているらしいがいろいろな比較の上に立って最上と判断されているのだ)自分で浮きをつくり、自分で魚を追い求め、最後につった魚の生態学から料理法まで一息に書き綴る。さりげないユーモアと自然の驚異とに時を忘れるに違いない。そしてその中におりまぜられる文学論を決して見逃してはいけない。ここに出てくる太公望と言うものは、細くか弱い魚がつれれば、舌打ちなどせず、若い娘の様だときてゴーゴリの小説などを引き合いに出し、マヨネーズで食べるとおいしいと言う人種である。つまりこの一冊で魚の生態と愛着と絵と料理法とロシアの自然がすぐわかり、どこでつれるかという手引書にもなるのである。そこには、何らの誇張もなく簡明率直に書かれた散文詩であり「ロシアの一大事件」と呼ばれるに相応しい文学的記念碑である。古きよきロシアがここにある。アクサーコフ56歳の遅いデビュー作である。

(中出)


ロシア語初級者のロシアひとり旅+観劇日記(3)

フォンタンカ橋の欄干

 北のヴェネツィア、古都サンクトペテルブルグ。街中を大小の川が走る。訪れた11月末には、まだ水は凍ることもなく穏やかに流れていた。川には約800の橋がかかる。欄干には人物だけでなく魚、ライオン、馬などの彫刻が施され、それを見て廻るだけでもおもしろい。橋を渡ると世界遺産だけあって名所がぎっしり。そしてまた橋。この繰り返しで、メトロが発達しているにもかかわらずついつい歩いてしまう。水面に映る夜景も幻想的である。結局毎日足が痺れるまで、いや痺れても8時間以上歩くこととなった。

マリンスキー劇場バルコニー

 さてマリンスキー劇場である。総監督はゲルギエフ。最寄り駅から徒歩30分。ドストエフスキーの罪と罰の舞台となったセンナヤ広場付近を川沿いに進む。昼は駅の入り口のように見える門構えのマリンスキー劇場だが(一応ネオ・ビザンチン様式)、夜はライトアップされて美しく変身。客席を見回すと平日はカジュアルな服装、週末はちょっぴりドレスアップした人々。ロシア語以外の言葉も聞こえてくる。1階席は傾斜が小さいので、バルコニー席の方が見やすい。

マリンスキー劇場

 観劇前にパンフを入手する。30ルーブル(約120円)、ロシア語版と英語版あり。各幕のストーリ-付きなので幕間に読んでおくと分かりやすい。歌詞の訳は舞台の最上部に設置された電光掲示板にでる。舞台と掲示版の間で首を上下させ続けなければならないのが大変。ロシアとイタリア、2つの国のオペラを見たのだが、ロシアオペラの時は英語表示、イタリア作品の時はロシア語表示だった。

 まずチャイコフスキー「スペードの女王Пиковая дама」。原作プーシキン。19世紀のサンクトペテルブルグを舞台にした奇譚。老伯爵夫人役が存在感有り。次にヴェルディの「椿姫Traviata」。ヒロインはキャサリン・ゼタ・ジョーンズ似。両作ともバレエシーンがあり、これがなかなかいい。お得感あり。演奏の音は丸い。スペードの女王は正当派、椿姫は少々モダンな演出。指揮者も演出家も複数いるので、日替わりで色々なテイストが楽しめる。2作品を比べた場合、母国語だからかもしれないが、スペードの女王の方がよりこの歌劇団、特に歌手達に合っているように感じた。

マリンスキー劇場

 オペラ観劇において心配だったことは、帰りの交通手段。通常19時開演で、終演は23時半予定だったりする。メトロが動いているのは24時頃まで。また深夜の一人歩きは危険とも聞く(実際は、22時台なら親子連れや女の人の一人歩きも割といた)。となればタクシー利用しかないが、料金が高い。メトロなら17ルーブル(60~70円)で済むところを数百ルーブル!さらに料金の交渉もしなければならない・・・ が、オペラの仕上げに光輝く街並みをゆっくり鑑賞しながら夢見心地で帰途につける。

マリンスキー劇場 Мариинский театр
住所 Театральная плошадь,д.1
最寄り駅(メトロ) センナヤ・プローシャチ Сенная площадь

(濱田)


極東放浪記 ・2009冬

ウラジオストク

2)氷像

 寒い地域の冬の楽しみ―雪や氷で「像」を作ること―は世界中どこでも行われているようである。日本の場合「札幌雪まつり」に代表されるように「雪像」が多いが、ハバロフスクの場合は圧倒的に「氷像」が多い。冬場はレーニン広場を中心に多くの氷像が作られ、飾られる。天気の良い日は陽の光を浴びて輝き、夜はライトアップされ幻想的な光景となる。私の冬のハバロフスク旅行の楽しみの一つはこの氷像を撮影することである。

 ハバロフスク到着から一夜明け、7:00(日本時間6:00)に起床。辺りはまだ真っ暗であるが、目が覚めてしまった。休みだろうが、外国だろうがどんな状況でもいつも起きている時刻に目が覚めてしまうところは何か悲しいものを感じるが、疲れていたせいかぐっすり眠れたようで頭もすっきりしていた。さて、まず何をしようか…。知り合いのところに顔を出したいが、今日はまず昼間は氷像を撮影することにした。

 朝食を済ませた後すぐに準備して出発した。目指すはレーニン広場である。私の足ならアムールホテルからはさほど時間はかからないため、ゆっくり歩いていくことにした。ようやく周りが明るくなったころであり、また年末のせいか歩いている人はそう多くなかった。しかし何か昨年とは違う。妙に違和感があった。しばらく歩くうちに理由がわかった。「通りに氷像が無い(正確に言うと非常に少ない)」ということである。不景気のせいか?と思ったがよく考えてみれば昨年はハバロフスクの市制施行150週年だった。そのため記念行事を盛大に行ったからであろう。そう考えると普段はこんな感じで、広場など特定の場所でのみ氷像が飾られているに違いない。レーニン広場にたどり着き氷像群を見た時は少々安心した。

 広場に着くと早速撮影を開始した。天気は曇り。少し雪がちらついている。撮影条件としてはまあまあである。氷像の写真はロシア以外にも何度か撮影したことがあるが結構難しい。雪と違って「透明感」や「輝き」が氷像の持ち味であるため、これをどう生かすかが撮影する人のセンスである。「光の有無」、「太陽の向き」、「風向(雪が降っている場合は特に)」、「構図」、「観光客の有無」…。いろいろな条件を考慮しながら撮影を行うが、何十枚撮影しても最高の写真を撮るのはなかなか大変である。昔のフィルムカメラの時代は現像した後になってがっかりすることが多かったが、今の「デジカメ」はその場で削除や撮り直しができるので非常に便利である。調子に乗ってかなりの枚数を撮影した。(もっとも後でかなり削除したが…。)

 氷像はいろいろな物語をモチーフにしているものが多く、大きさは結構大きく、それでいて細部まで細かく彫られているものが多い。全体像を撮影するか、細部を撮影するか結構迷うが、時間と後の整理の関係上私は全体像を撮影することが多い。今回も全体が写るように撮影した。美しい氷像が多かったが少々残念だったのはいくつかの大きい氷像には雪が積もり、「雪の塊」と化しているものがあったことである。形や大きさによっては、除雪は難しいようである。

氷像

 明後日、今度は夜に同じ場所を撮影しに行った。ライトアップされた氷像は幻想的で、昼間とはまた違った美しさがあり、ここへ来たかいがあったと感じた。

 これから冬のハバロフスクへ行って氷像を撮影したい方は次のことをお勧めする。
 1.昼間と夜間両方の時間帯を撮影する。
 2.昼間に行く時はできるだけ12時より前にする。(人が少ない)
 3.昼間の天気は快晴よりも曇り気味(時々日が差す程度)で、無風で雪が降っていない時が望ましい。
 4.夜は極力誰かと一緒に行く。
 5.大晦日は極力避ける。
 6.デジカメの場合必ずバッテリーの予備を持っていく。
 それといまさら言うまでもないが防寒対策はしっかりし、時間に余裕を持って行くこと。

(つづく)

ウラジオストク 金角湾  ウラジオストク ニコライ二世凱旋門

(棚田)


ロシアのテレビ番組をパソコンで見る方法

ロシアで今放映されている番組がオンラインで多数視聴できます!興味のある方は是非(自己責任で)お試し下さい。

【WebTV:概要】
公式サイト http://rutelevision.com/
※トライアルとして、3日間無料で見られます。 トライアル期間が切れたら、公式サイトから30日有効な使い切りのPincodeを買うことで試聴できます。

【WebTV:視聴に必要なもの】
・WindowsのPC(Mac他不可)
・クレジットカード(イーバンクのデビットカードでも可)
・PayPalのアカウント(以下で取得)
https://www.paypal.com/j1/cgi-bin/webscr?cmd=_home

【WebTV:ダウンロード&インストール方法】
1.http://rutelevision.com/ にアクセスする(ページ上部の「English」をクリックし、英語化した方がわかりやすい)
2.「Free trial!!」 ボタンをクリックし、ダウンロード
3.パソコンにインストール後、必要なら画面上の「English」を選択し、英語化
4.南京錠アイコンをクリックし「Get trial」ボタンを押してOKする
5.パソコンの絵のアイコンをクリックし、名前、メールアドレスなど入力(偽名・偽アドレス可)。
6.好きなチャンネルを選ぶ
※1台のPCにつき3日無料で見られます


投稿歓迎!

字数は1行~800字程度が目安です。
紙面等の都合により、編集・分割させていただく場合、掲載できない場合もありますがご了承下さい。
締切は掲載号の前月の末日です。2009年4月号(15日発行)なら3月末までに届けば間に合います。
原稿送付・持参先は下記の通り。

【原稿送付・持参先】
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 機関紙編集部
〒231-0062 横浜市中区桜木町3-9 横浜平和と労働会館5階
Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp


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ロシア芸能

t.A.T.u.情報

タトゥ

1)サイト情報
・タトゥシュキのふたりから、バレンタインフォトです。
・2月20日、ユーリャが24歳になりました!
また、今年はt.A.T.u.デビュー10周年でもあります。
おめでとう、ユーリャ!!
・レーナの日記から[090130]
 やっほー!みんな!!!ご無沙汰でゴメン。妹が初試験に臨んだの。モー最悪だったの。けどその変わり落ちこぼれることなく受かったけど。今は少し寂しいかな。MTVのお蔭でとても取り乱したんだから。もっと寂しいのはブランカが亡くなったこと。末期癌で安楽死させなければならなかった。ブランカは12年間私たちと一緒に暮らし、もう家族の一員だった。私たちのエゴでブランカのつらい命を半年だけ延命したけど、もうお別れすることになったの。いいワンコ達がいる天国へ行けますように。
 本についてなんだけど、最近コリーン・マッカロー著「接触」を読んだの。いいデビュー作品だったわ。読書に没頭させる。映画は、「チェンジリング」見たけど気に入ったわ。ジョリー素晴らしいわ!オペラ「ワルキューレ」はコメントなし。あんまり面白くなかったわ・・・。
 以上!またね!KissYou!
 みんなの私より
 追伸:ユーリャの唇の事に関しては、もうみんなから「襲撃」があって・・・・・・

2)イベント情報
・ケルン(12月29日~1月1日)とクラクフ(1月16日)で開催されたタトゥのウィンターパーティの主催者が遂に、その模様を写真・動画で掲示板上に公開!このパーティには欧州のFANも駆けつけたとか。フェイクタトゥ(でもウタトゥじゃないよ?!)も登場。見るべし![090113]

3)ロシアの雑誌「ルースキー・レポルテル」新刊号に、「t.A.T.u.にビッグインタビュー」内容を少しずつ紹介! [080321]

***

Q.ところでどうして、最初のイメージ(レズビアン)を否定したの?

大人への成長過程で、若い人は自身の中で傷つき、自分を見つけ、愛し愛される。経験していって大人へと変わっていく。レーナとは一度も(レズビアンに及ぶ行為)なかったし、いかなる(性的)関係もなかった。そして今、わたしたちは(レズ関係を)喧伝していない。私達はすでに(大人への成長過程を)経験したの。わたしには素晴らしい夫がいるし、以前のイメージから成長した。そして今は家族と共に幸せよ。

Q.あなたは、母であることの務めが自身のキャリアを壊すことになることを恐れてない?母であることの務めは、あなたのイメージを壊したし。

わたしは一度も何も恐れたことない。私は全部自分でしてきている。わたしが若かった頃、いつも自分のことばかり考えて他の人のことは考えてなかった。今わたしは初めての本当の愛に出会った。私達は全て計画した。子供のこともそう。今わたしは23歳。18歳じゃないですよね?今全てが別なの。夫との出会いまでは、自分のためだけに生きてきたし、全て自分でしてきた・・・。少しも後悔してないわ。

(おわり)

(MOPA)


РУССКАЯ ДЕСЯТКА (ロシア・トップ10)

ロシア・トップ10

 2月最終週のチャートを紹介します。10曲中3曲が初ランクイン!

 ロシアで有名なオーディションバラエティ番組「ファーブリカ・ズビョーズド03」のファイナリストであり、ユーロヴィジョン05で第3位、MTVロシアの音楽祭典RMA08で最優秀グループ賞を獲得し、今後も目が離せない女の子3人組ユニット・セレブローの新譜「スカジー・ニェ・モルチー」が初登場10位に。

 勢い衰え知らずのビッグヒップホッパー、チマチの新譜「サントロペへようこそ」は先週からチャートINし、今週第8位にランクイン。Rポップス界の貴公子ラーザレフとのコラボ「レーザーボーイ」がまだ第9位にしっかりあるのにこの人気。すごい!

 第2位には、新星DJと評されるDJレオニード・ルデンコの新譜「エブリバディ」。先々週からのランクインで、じりじり上位に上がってきたぞ!

 そして、今月第1位になったのは、日本にもFANが多いグリュコーザの「ドーチカ」。グリュコーザと聞くと、3Dアニメに出てくる勇敢な女の子を思い出しますが、みなさんはイメージがからうまく分離できたかな?「タンツィ・ロシア」でロシア国民の心をコミカルに踊らせたポップアイドルはまだまだ快進撃中!

セレブローの公式HP

1. Глюк'Oza/Дочка
グリュコーザ 「娘」

2. DJ Leonid Rudenko/Everybody
DJレオニード・ルデンコ 「みんな」

3. Сentr /Ночь
ツェントル 「夜」

4. МакSим/Лучшая Ночь
マキシム 「よりいい夜」

5. Quest Pistols/Клетка
クエスト・ピストルズ 「檻カゴ」

6. Дмитрий Билан/Lonely
ドミトリー・ビラン 「孤独」

7. Банд'Эрос/Адьос!
バンデロス 「じゃあね!」

8. Тимати/Welcome To St.Tropez
チマチ「サントロペへようこそ」

9. Сергей Лазарев&Тимати/Lazerboy
セルゲイ・ラーザレフ&チマチ 「レーザーボーイ」

10. Serebro/Скажи, не молчи
セレブロー 「黙ってないで教えて」

(MTV、2月23日付)

(MOPA)


アナスタシア・プリホーチコ

【速報】ユーロヴィジョン09ロシア代表決まる!

 今年5月にモスクワで行われる欧州最大の音楽祭典「ユーロヴィジョン09」に出場するロシア代表が決まった。

 祭典に出場するアーティストはアナスタシア・プリホーチコ。選考会の模様が3月7日午後8時から1TVで生放送され、16組のアーティストの中から選ばれた。次号ではこのアーティストについて詳しく紹介。

(MOPA)

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ユーラシアスポーツ

フィギュアスケート番外編 ~プレゼントに託されたもの~

 リンクに散らばるプレゼントの山、雨のようにそれはふりそそいだ。

 韓国で行われたグランプリファイナル。キム・ヨナ出場の、母国での初のビックタイトル、観客もヒート気味だった。あのプレゼントは一体どうなっていたのか? もちろん観客が投げ込んだには違いないが、そこにはキム・ヨナファンの「メンツ」も大きくかかわっていた。

 キム・ヨナ出場当日、ゴミ袋であろうか、大きなビニール袋いっぱいにぬいぐるみを詰め込んだ、サンタさながらの若者が観客席の最前列を陣取っていた。ふと周りを見渡すと似たような若者がちらほら。競技時間が近づくと、若者はそれを周りの観客に配り始めた。韓国語で何かをしゃべっている。どうやら、これをキム・ヨナの時に投げ込めと言っているようだ。配られた側も、母国のスターのためと喜んで引き受ける。

フリー演技終了直後、失敗してしまったことに苦笑いするキム・ヨナ。リンクには花やプレゼントが雨のように降り注いだ。

 キム・ヨナ演技終了後、それは一斉に投げ込まれた。もちろん自発的にプレゼントを持ち込んだ観客も大勢いた。しかしながら投げ込まれたものを見てみると、同じようなぬいぐるみを多数発見できた。アジア諸国では、とかく「メンツ」というものが重要になっている。キム・ヨナが母国でいかに愛されているのか、ファンは世界に見てもらいたかったに違いない。

 キム・ヨナの滑走順がSP、フリーを通して最後だったことは大いに幸いだった。後処理に手間取っては、大会運営に支障をきたす。韓国では、近年までフィギュアスケートの国際大会が開かれることは少なかった。これはまさに「お祭り」だったのだ。

 この「メンツ」の象徴は、審判席にも容赦なく飛び込んで、運の悪い審判を直撃したらしい。この熱狂ぶりが数年先まで続くのならば、大会運営としての「メンツ」も重要になるだろう。

(森 美和)


協会サイト「ユーラシアスポーツ」ページもご覧下さい。
紙面でご紹介できなかった写真や記事が満載です!


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政治・経済

協会員にも金融危機、解雇の嵐!

 昨年末、ロシア巨大企業G社と日本企業T社の合弁事業で働いていたMさんが、北洋漁業関連のY社で働いていたSさんが、今年の2月には部品製造業で働いていたTさんと、対ロ貿易企業で働いていたIさんが、何れも正社員であったにも拘わらずそれぞれ1ヶ月の解雇予告手当のみで突然解雇を通告されました。

 子供や老父母を抱える方もあり、悩んだ末、協会に相談に見えました。

 柴田理事長が相談に応じ、弁護士、労働組合などの支援を得て、Mさんは賃金6ヶ月分、Sさんは4ヶ月分の解決金で会社との交渉を妥結しました。Tさん、Iさんは目下対策を協議中です。

 理事長は「会員の生活を守るのも協会の任務の一つなので、解雇された方は一人で悩まず、気軽に相談に来て下さい。」とのことです。

(S)


ムルマンスク便り・追伸

ムルの名誉のために、敢えて追加しておきます。

★ムルマンスク 3つの利点★

・有給休暇 52日(国の政策によって義務付けられている)
・治安&人間オーチンハラショー
・素晴らしい大自然&自然現象(夏の白夜&冬のオーロラ)

(MOPA@貧乏はするもンじゃねぇ味わうもンだょ)


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最近のロシア・日露関係

∇大統領政権批判紙と会談
メドベージェフ大統領は先月29日、プーチン前大統領時代から厳しい政権批判を展開してきた「ノーバヤ・ガゼータ」の編集長や株主であるゴルバチョフ元ソ連大統領と会談した。 (2.2 Asahi)

∇露、鉄鋼関税引き上げ
ロシア政府は今月14日から一部鉄鋼製品の輸入関税を引き上げることが4日、わかった。1月12日に外国製自動車の輸入関税を引き上げたばかりで、相次ぐ保護主義的な動きに対して外国からの反発が高まる可能性がある。 (2.5 Yomiuri)

∇露大使に河野氏
政府は4日、河野雅治前外務審議官をロシア大使に内定した。氏は昨年7月の洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で、当時の福田首相をシェルパ(首相の個人代表)として支えた。 (2.5 Y)

∇拿捕漁船 解放
ロシア当局に拿捕されていた鳥取県境港市のカニかご漁船「第38吉丸」は、船長を含む乗員10人全員が解放された。保証金として560万ルーブル(約1400万円)が支払われた。(2.8 Y)

∇ロシアの億万長者半減
露経済紙「フィナンス」によると世界的経済危機の影響でロシア長者番付上位400人(2008年末現在)のうち、資産10億ドル(約920億円)を越えたのは49人で前年(101人)の半数以下に激減した。上位10人の総資産額も前年比66%減少した。 (2.17 Y)

∇日本向けLNG来月末輸出開始
ロシアにとって初の液化天然ガス(LNG)の生産・輸出拠点となる「サハリン2」は欧米主体だった資源供給先をアジア太平洋地域へ広げる意味を持つ。年間生産量は960万トンで約6割が日本向け。 (2.18 A)

∇日ロ首脳 サハリン会談
麻生首相は18日、メドベージェフ大統領とサハリン(樺太)のユジノサハリンスクで会談し、北方領土問題を「新たな独創的で型にはまらないアプローチ」によって解決することで合意した。また、プーチン首相の5月の来日を決めた。 (2.19 Y)

∇ウラジオ東部、橋建設にIHIと伊藤忠
ウラジオストク市東部と離島を結ぶ吊り橋建設にIHI(旧・石川島播磨重工業)と伊藤忠商事が協力する。離島はプーチン前大統領が誘致した12年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の主会場になる予定。全長1872メートルで吊り橋としては世界最大級。 (2.19A)

∇大統領と首相、支持率低下
ロシアの調査機関「世論調査基金」の調査で、メドベージェフ大統領とプーチン首相の支持率が共に低下していることが明らかになった。大統領支持率は50%で1週間前より5ポイント減、首相の支持率は前回比3ポイント減の66%。また不支持率は大統領が4ポイント増の17%、首相も4ポイント増で12%。 (2.26 Y)

(渡辺)


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中世ロシア興亡史講義

第35回 モノマフ、キエフ入城

協会サイト内 ロシア興亡史のページ をごらん下さい。

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特定非営利活動法人 神奈川県日本ユーラシア協会
НПО Канагавское общество "Япония-страны Евразии"

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