今月の表紙:フィギュアスケートロシア国内選手権 アイスダンス5位 シニツィナ・ジガンシン組

特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙「日本とユーラシア」

2013年2月号 No.616

行事予定

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会
第9回定期総会・徳永晴美氏講演会・マトリョミンコンサート

 2月24日(日)、当協会の定期総会が行われます。会員の方は機関紙に同封された議案書とチラシをごらんの上、出欠席の返信と、出席できない方は委任状を、同封の葉書またはFAX用紙にて、必ずご提出ください。

【日時】2013年2月24日(日)13:00~16:30
【会場】横浜平和と労働会館3階会議室

【内容】
●定期総会 時間:13:00~(事業計画、決算、予算、役員案承認、質疑応答他)
参加費:無料

●講演会『在ロシア体験を通して垣間見た日本人のメンタリティーと言語生活の若干の特徴―善隣関係発展を望む立場から』(仮題)
時間:14:45~15:45
講師:徳永 晴美(元ロシア語通訳協会会長・朝日新聞モスクワ特派員・上智大学教授、現朝日新聞客員/当協会会員)
参加費:一般500円、日本ユーラシア協会会員無料
定員:40名(お申し込み先着順、要予約)

●マトリョミンアンサンブル「MMM」コンサート
時間:16:00~16:30
出演:みなとみらいマトリョミン教室アンサンブル「MMM」
参加費:無料

【お問い合わせ・お申し込み】
神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax: 045-201-3714
E-mail: eurask2@hotmail.co.jp

ハバロフスク市民の日本友好訪問ツアー2013企画中!

「すずらんの会」会長ゾーヤさんも来日予定
 2013年4月1日(月)~5日(金)、ロシア・ハバロフスクの市民団体メンバーを日本に迎える予定です。宿泊受け入れ等にご協力いただける方を引き続き募集しています。

【企 画】
1.日程
2013年4月1日(月)~5日(金)
2.旅行団メンバー
「すずらんの会」を中心とする6名(女性)
3.旅行スケジュール
●1日目 ハバロフスク→横浜 歓迎夕食会(みなとみらい地区)
●2日目 みなとみらい、山下公園、外人墓地、中華街など 協会訪問
●3日目 三渓園、八景島シーパラダイス、ショッピング(横浜駅周辺)
●4日目 鎌倉(八幡宮、長谷の大仏)、江ノ島 歓送会
●5日目 横浜→ハバロフスク

会員の皆様にお願いしたいこと
A.宿泊の受け入れ
●JR 桜木町駅からの交通の便がよく、夫婦或いは女性のみの家庭
B. 受け入れ資金カンパ
●任意、金額の多寡を問いません
●振込先:
(1)郵便振替 口座番号 00210-9-4922
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会
(2)【店名】ゆうちょ銀行〇二八(ゼロニハチ)店【店番】028 【口座番号】7815599 【預金種目】普通預金
(3) 横浜銀行本店営業部(普)1301483
日本ユーラシア協会神奈川県連合会
C. 随行者募集
●ロシア語生徒、ロシア人と交流したい方。一日のみでも可。交通費、弁当代実費支給。

★お問い合わせ、お申し込み
神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax: 045-201-3714
E-mail: eurask2@hotmail.co.jp

活動報告

ロシアの新年&クリスマス ヨールカ祭2013

 1月27日(日)、横浜平和と労働会館にて、恒例の「ヨールカ祭」が行われました。
 一般参加者と出演者、ボランティアスタッフ合わせて116人が集まりました。
 2階のコンサート会場では子供向けプログラムと劇や音楽、3階ではロシア料理の会食と歓談を楽しみました。
 今回はフェイスブックでの呼びかけで集まった初めての参加者も目立ち、会館各所にロシア語が響いてユーラシアらしい雰囲気が醸し出されました。
 近年にない盛況に会場は満員御礼、運営上の課題も多々ありましたが、全体としては楽しんで帰られた方が多かったようです。
 今年も当協会をどうぞよろしくお願いします。

ヨールカ祭 ヨールカ祭
(左)ジェッドマロース・スネグーロチカと子どもたち (右)梶谷さんの紙切り芸

ヨールカ祭 ヨールカ祭
(左)渡辺さん・樋口さんのドムラ演奏 (右)木曜ロシア語クラスのロシア語劇

ヨールカ祭 ヨールカ祭
(左)歌手マリーナ・ルザエヴァさんの歌 (右)マトリョミンアンサンブル「MMM」

ヨールカ祭 ヨールカ祭
(左)今回は初参加の若いロシア人客も目立った (右)ロシア語教室講師陣と一緒に

(写真撮影/提供:桜井)

教室案内

横浜ロシア語教室 第117期 生徒募集中

 そろそろ今学期も終わりに近づいてきました。4月からの入学を検討されている方の見学も歓迎しますが、2月中に全17回が終了するクラスもありますので、お早目にどうぞ。
 入門・初級・中級・上級・応用・会話クラスの他、時間や内容を学ぶ方に合わせた個人レッスンの生徒も募集中。
 時間割・内容・料金(会員割引有)等の詳細はホームページをごらんください。新学期のスケジュールは2月末頃に決まる予定です。
 受講お申し込み・お問い合わせ先は次の通りです。


日本語教室 生徒募集中 Курсы японского языка

 1月・2月から勉強を始めた新しい生徒も入って、生徒は現在6名です。結婚により来日し、日常生活に必要な言葉を覚えたいという方がほとんどですが、学習レベルが各々で異なるため、実質的には全て個人レッスンになっています。

 レッスンは月曜~金曜、10:00~17:00の間で応相談。1コマ90分。同レベル・同時期開始の場合はグループレッスンも可。入学金5,250円(会員無料)、受講料1回3,000円。連絡先は下記の通り。

ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室

2012年度後期予定(毎月2回、土曜日開講):前半:10/20、11/10、11/24、12/8、12/22 後半:1/12、1/26 2/2、2/16、3/2、3/16
時間・内容はお問い合わせ下さい。
講師:北川 翔
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:60,000円

みなとみらいマトリョミン教室

日程:毎月1回、土曜日開講
2012年度後期予定:10/20, 11/17, 12/15, 1/19, 2/16, 3/16
◆アンサンブルクラス(90分)
13:00~14:30
◆グループレッスン(60分)
Aクラス14:45~15:45(空席1)
Bクラス15:55~16:55(空席2)
入学金:3,000円(継続の方、会員は免除)
受講料:アンサンブル3,500円×6回=21,000円、グループレッスン3,000円×6回=18,000円
会場:横浜平和と労働会館2階
講師:平野 麻里(マトリョミン演奏家、指導者)

組織・財政

組織状況

(2013年1月31日現在)
 年初会員数:218名、1月末会員数218名(前月比増減なし)。
 去年は残念ながら通年で3名の後退になりました。
 しかし、今年は出足よく立派な協会案内/入会申込書も出来、最初の行事ヨールカ祭は大盛会で入会の予約もありました。行事に結び付けて確り会員の増加を実現しましょう。

財政状況

 1月末現在の総収入は前年比132,484円減少、赤字幅は200,175円の増加となっています。
 減少幅の大きいのは一般会計収入の80,885円、一般事業収入の185,404円です。教育事業収入は133,805円の増加です。

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2013/1/31
単位:円
摘 要収 入支 出
一般会計193,835613,070
教育事業335,650289,510
一般事業310,191233,423
当期剰余金 ▲296,327
合 計839,676839,676
前年同期(単位:円)2012/1/31
摘 要収 入支 出
一般会計274,720570,989
教育事業201,845275,020
一般事業495,595222,303
当期剰余金 ▲96,152
合 計972,160972,160

貸借対照表 (2013/1/31)
科 目本年1月末残高前年同期残高対前年同期増減
流動資産4,879,3434,661,871217,472
固定資産1,884,7751,680,000204,775
資産合計6,764,1186,341,871422,247
流動負債000
固定負債000
負債合計000
純資産6,764,1186,341,871422,247

純資産は前年度比422,247円の増。負債はゼロです。

(柴田)

文化・芸能

ユーラシア音楽芸能情報

Русская Десятка ロシア・トップ10

ロシア・トップ10
 冬将軍様ご滞在中のロシアから、RussianAirplayChartから1月第3週のTOP10をご紹介します。初登場は10曲中2曲のみの穏やかな展開に。

 第1位に輝いたのは、Винтаж & ChinKong の「Свежая вода」。先月は5位でしたが競合アーティストを抜き首位獲得、おめでとうございます!:-)

(続きはこちらから)

(Tophit.ru, Russia Airplay Chat,1月14~20日/MOPA)


ユーラシア圏でのLGBT※アーティスト事情(3)

スルガノヴァ・スヴェトラーナ
 今回は女性の方にスポットを当てる。皆さんの記憶の中で「ロシア」「レズビアン」と言えば、恐らくt.A.T.u.であろう。2000年初期に世界を席巻し、日本でもドタキャン騒ぎを起こしたことでメディアから「お騒がせデュオ」という代名詞をもらった、お嬢さんたちである。しかし彼女らは本物のレズでなく、ユニットのコンセプトによる営業であったことは、大体の方がご存知であろう。レズをコンセプトにしたユニットは他にReflexなどもいたが、メンバー替えされ今では、特定の性向けというコンセプトがないごく普通の金髪アイドル3人娘になってしまった。

 ではいないのか、というとそうではない。ロシアンロック(Rロック)の世界で活躍している。
 Сурганова Светлана(スルガノヴァ・スヴェトラーナ)である。

(続きはこちらから)

(MOPA)


映画・演劇

劇団だるま座 廃屋のチェーホフシリーズ 其の壱 「ワーニャおじさん」


12月24日 於:アトリエだるま座(東京・荻窪)

「ワーニャおじさん」
 劇団だるま座が2009年から取り組んできたチェーホフ四大戯曲「廃屋のチェーホフシリーズ」。2012年12月末から2013年1月いっぱい、「無謀な企みが年をまたぐ」(劇団の弁)という売り込みで、4作品を毎日日替わりで上演、ロシアでは一般的なレパートリー公演に打って出た。

 今回観劇したのはシリーズ初日「ワーニャおじさん」。薄暗いアトリエの半分に配置された古物屋のような調度品と装飾物がいかにも廃屋といった感じだ。俳優たちとの距離はわずか1メートル。始まりの合図もなく、観客はいつの間にか芝居の中へ。

 亡き妹の夫であるセレブリャーコフ教授を、物心ともに支えてきたワーニャと姪のソーニャ。教授は若いエレーナを後妻にとり、ワーニャが経営する領地へ帰ってきたが、それによってワーニャたちの日常は混乱をきたしていた。イライラを募らせるワーニャ。彼はエレーナの気を引こうと言い寄るが相手にされない。ある日、教授が領地を売ってフィンランドに別送を買うと言い出したため、怒り心頭に達したワーニャは銃を持ち出し発砲する。

「ワーニャおじさん」

 だるま座のワーニャは、開幕直後から教授に対して罵詈雑言全開。エレーナへの思いが失恋に終わったときの彼は、まるで「男はつらいよ」の寅さんのようにせつなさを感じさせる。日本人がチェーホフ劇を演じるときにありがちな上品ぶった感じが微塵もなく、強い親近感を覚える。

 器量の悪いソーニャも医師アーストロフに片思いだが、結局失恋。教授夫妻とアーストロフは領地を去る。後に残った叔父と姪は虚無感を、仕事で埋めようとする。やりきれなさを抑えきれないワーニャをソーニャが慰める。つまるところ一番割を食っているのはこの二人。しかし浪花節の好きな日本人には響くものがある。

 台本・演出・美術は山本健翔。最大の特徴は、台詞の訳が日常の言葉に限りなく近いことだ。たとえば、彼女がワーニャに語るラストシーンの有名な台詞は「あの世に行ったら、苦しかった、いっぱい泣きました、辛かった、って神様に言うのよ」は、琴線に触れる直球表現。

 だるま座は、生活の延長上にあって誰もが楽しめる芝居作りに取り組んできた。俳優との距離が非常に近い「廃屋シリーズ」は、チェーホフの四大戯曲という威風を難なく取り払う。リピーターが多い理由も大いに納得した。

(文・滝沢、写真・劇団だるま座)

催し物情報

エイゼンシュテインシネクラブ 定期総会

とき:2月16日(土)18:15開会
ところ:文京シビックセンター5階会議室B
基調報告:「映画のゆくえとエイゼンシュテイン」(講演:井上徹氏)
会費:一般会員無料、当日会員1200円、通信会員600円
問合せ:jimukyoku@eisenstein.jp

ザーラ・イマーエワ スピーキングツアー・イン・ジャパン
「ディアスポラ・トラウマ・アート」

とき:2月23日(土) 14:00~17:00
ところ:大妻女子大学千代田校舎 A棟366号教室
入場:無料、資料代として500円
内容:「ディアスポラ・トラウマ・アート~災厄から再生へ」
講演:米田網路(ジャーナリスト)
映画上映「いって・らっしゃい」(ザーラ・イマーエワ/岡田一男 2012年)
ザーラ・イマーエワに聴く「戦争/子ども/アートセラピー」

 ザーラ・イマーエワは、アゼルバイジャン在住のチェチェン人映像作家。戦争によるトラウマを抱えた子どもたちのために、国際アートセラピーセンターDidi創設。

主催:大妻女子大/チェチェン連絡会議 問合せ:チェチェン連絡会議

ロシアンカルト

とき:3月16日(土)~24日(日)
ところ:渋谷アップリンク
 今も熱狂的ファンを持つ「不思議惑星キン・ザ・ザ」「ドウエル教授の首」「アリエータ」など12本を上映。

ユーラシア通信

フィギュアスケート 2012/2013 ロシア国内選手権

2012年12月24日~28日
ロシア・ソチ「アイスバーグ」
撮影:森 美和

 ソチオリンピックのテストマッチが今シーズンから各競技ではじまった。
 本番と同じリンクで開催されているが、まだまだ周囲は工事まっただ中、完成した施設でもエレベーターの不具合などいささかの難ありで、それもまたロシアらしい。

ヨールカ祭 ヨールカ祭
(左)アデリーナ・ソトニコワ(女子シングル3位)(右)川口悠子&A.スミルノフ(ペア2位)

ヨールカ祭 ヨールカ祭
(左)ボブロワ・ソロヴィヨフ組(アイスダンス1位)(右)イリニフ・カツァラポフ組(アイスダンス2位)

競技レポートとその他の写真は「ユーラシアスポーツ」特集ページでごらんください。

歴史・社会

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(機関紙編集部)