今月の表紙:ケーニヒスベルク大聖堂(ロシア・カリーニングラード)

特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙「日本とユーラシア」

2013年3月号 No.617

行事予定

4月にハバロフスクからお客様が来ます!
「ハバロフスク市民の日本友好訪問ツアー2013」

「すずらんの会」会長ゾーヤさんも来日予定
 ハバロフスクで日本との親善交流を20年間行い、当協会も毎年夏の旅行でお世話になっている市民団体のメンバーと日本で交流するツアーを今年4月に企画しています。会員の皆様にもご協力をお願い申し上げます。


歓迎夕食会

日時 4月1日(月) 午後7時~9時
会場 JR桜木町駅前クロスゲート4階
和風レストラン「千の庭」 tel 045-640-3255
参加費 4,000円 (飲み放題)
ハバロフスクの旅行メンバーと受入の家族を紹介します。その後歓談。


観光ツアーの随行員募集

ロシア人と交流したい人、ロシア語ができなくても一緒に観光したい人
4月2日(火) みなとみらい→外人墓地→中華街→山下公園
4月3日(水) 三渓園→横浜港クルーズ
4月4日(木) 鎌倉鶴岡八幡宮→長谷大仏→江の島
集合 いずれの日もJR桜木町駅改札口9時15分
出発 9時30分


歓送夕食会

日時 4月4日(木) 午後7時~9時
会場 ランドマークタワー5階
イタリアレストラン MANGIA MANGIA (マンジャ マンジャ)
毎晩ジャズの生演奏があります
参加費 5,000円 (飲み放題) tel 045-227-0369


【参加お申し込み】
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax: 045-201-3714
E-mail: eurask2@hotmail.co.jp

活動報告

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会
第9回定期総会・徳永晴美氏講演会・マトリョミンコンサート


第9回定期総会

 2月24日(日)2013年度第9回定期総会が開催され、18名が出席(委任状102通)しました。総会では柴田順吉会長の挨拶のあと、2012年の活動報告と2013年の活動方針、ならびに決算・予算案が各担当者より報告され、拍手を以て承認されました。今年度の新しい活動方針として、ロシア語補習サークル、大使館見学などの提案が承認されました。

 【役員人事】(新任)理事長・田中豊造=前事務局長、事務局長・吉原れい=前事務局次長、理事・野口福美、市井健、オクサーナ・ピスクノーワ。(退任)理事長・木佐森雅道=理事に留任、副理事長・棚田喜之、事務局次長・田邊由紀子=理事に留任、理事・大友美枝子。(敬称略)


徳永晴美先生の 軽妙洒脱、笑いの絶えない「講義」

講演会
 総会の後はジョイント企画の講演会。講師は徳永晴美先生。参加者の集まり具合を見て、先生が「雑談から始めましょう」と、自らの体験を語ってくれました。

 その話の面白いこと。いくつかを書き出すと……。

 (1)名歌「百万本のバラ」秘話、その誕生(歌のメジャーデビュー)には徳永先生の紹介があったこと。

講演会

 (2)日本語の省略度の高さ。「明日は学校がない」をロシア語に訳したらどうなる?ロシア人なら「火事で学校がなくなったのか!」と考えてしまう。曖昧にせず、「明日、学校では授業が行われない」と、論理的に組み立てて、通訳しなければいけない。寿司屋で「やっぱり日本人はマグロだね」日本人は魚か?どういう意味だ?

 (3)日本語の混乱ぶり、「ホテルを『貸し』切って」、「求人を募集する」、「『近くで』見るとデカイ」などはその典型。有名大学を卒業し、難関を突破して採用されたマスコミのアナウンサーが話す言葉。

講演会

 会場には、ロシア語通訳協会で同僚として仕事をなさっていた事務局の野口福美さんもおられて、当時のエピソードもまじえながらの楽しい話。時折の失敗談には大爆笑もありました。

 楽しい中に、日ロ関係について精密な分析もされていて、領土問題については日本側とロシア側の認識のあまりの相違に改めて気づかされました。

 司会をしていた関戸は、次のマトリョミンコンサートの時間があるので「先生、終了してください」と声をかけるのが申し訳なかったです。徳永先生は「これからがいいところなのになあ」と言い、会場の参加者も「もっと聞きたい」との声。次回を企画することを約束して、終了となりました。


いつもながらの楽しい音色-マトリョミンコンサート-

マトリョミンコンサート
 定期総会の恒例となったマトリョミンコンサート。楽しい音色が会場いっぱいに。オルガニートによる「バイカル湖のほとり」から始まり、オルガニートとマトリョミンによる「知床旅情」の合奏はほのぼのとしたメロディでした。

 その後は平野講師のソロで「ルパン三世のテーマ」。それからアンサンブルとなり、メドレーが行われました。その中で興味を引いたのは「マシュケナダ」のラテン系の軽快なリズムをマトリョミンで奏でたことです。地元横浜を意識して「伊勢佐木町ブルース」も。最後は荘厳な「ロシア国歌」が響き渡りました。

(文・関戸/写真・桜井)

教室案内

横浜ロシア語教室 第117期 生徒募集中

 4月15日(月)からロシア語教室新学期が順次開講します。ロシア語を初めて学ぶ人のための「入門」クラスは火曜夜、土曜夕方に開講予定です。
 また、初級・中級・上級・応用・会話クラスも前期から持ち上がりで続きます。
 時間割・内容・料金(会員割引有)等の詳細は同封のチラシ、またはホームページをごらんください。
 受講お申し込み・お問い合わせ先は次の通りです。


会員無料!3/30 公開講座「ロシア語入門体験」「やさしいロシア語会話」

 第118期ロシア語教室開講に先立ち、3月30日(土)に当教室講師で土曜入門クラス担当予定の須藤アレキサンドラ先生による公開体験講座を行います。 見学のみでも歓迎。当教室への入学を考えている方、ロシア語に興味をお持ちの方、ぜひご参加ください。詳細は教室サイトにて、お申し込みは事務局まで。

補習サークル創設!「ロシア語寺子屋」

 欠席した授業の課題や日頃の授業・宿題・独習でわからない点の補習が受けられます! 横浜ロシア語教室講師のサポートつきで、毎月1回第4日曜日の13:30~15:30に開催。4月28日(日)スタート予定です。当教室生徒・神奈川県日本ユーラシア協会会員限定、定員8名、要事前予約。詳細は教室サイトにて、お申し込みは事務局まで。

日本語教室 生徒募集中 Курсы японского языка

 1月・2月から勉強を始めた新しい生徒も入って、生徒は現在6名です。結婚により来日し、日常生活に必要な言葉を覚えたいという方がほとんどですが、学習レベルが各々で異なるため、実質的には全て個人レッスンになっています。

 レッスンは月曜~金曜、10:00~17:00の間で応相談。1コマ90分。同レベル・同時期開始の場合はグループレッスンも可。入学金5,250円(会員無料)、受講料1回3,000円。連絡先は下記の通り。

ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室

2013年度前期予定(変更の場合あり):
(前半)3/30, 4/20, 5/11, 5/18, 6/1, 6/15
(後半) 7/6, 7/20, 8/3, 8/17, 9/7, 9/21
時間・内容はお問い合わせ下さい。
講師:北川 翔
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:60,000円

みなとみらいマトリョミン教室

日程:毎月1回、土曜日開講
2013年度前期予定:4/20, 5/18, 6/15, 7/13, 8/17, 9/21
◆アンサンブルクラス(90分)
13:00~14:30
◆グループレッスン(60分)
Aクラス14:45~15:45(空席1)
Bクラス15:55~16:55(空席2)
入学金:3,000円(継続の方、会員は免除)
受講料:アンサンブル3,500円×6回=21,000円、グループレッスン3,000円×6回=18,000円
会場:横浜平和と労働会館2階
講師:平野 麻里(マトリョミン演奏家、指導者)

「カリンカ」に挑戦!マトリョミン体験レッスン

 4月6日(土)、毎月1回土曜日に行っている「みなとみらいマトリョミン教室」新学期を前に、教室アンサンブルクラスのミニコンサートと体験レッスンを行います。
 かわいいマトリョーシカにロシア民謡「カリンカ」を歌わせてみませんか?
 ぜひ、気軽にお試しください。4月からの教室への参加も大歓迎です!
 詳細は体験レッスンのページにて。

組織・財政

2013年度の決算・予算

 2月24日の定期総会では2013年度活動方針、活動計画とともに、下記の予算が可決されました。寄付金を除く総収入は前年度比10%増、事業支出は13%増となっています。これは活動計画を完遂するために必要不可欠な予算です。

 決算は宣伝、事業、組織活動の結果金額を表します。予算は事業計画を完遂した場合の計画金額を表します。

 予算における収入はこれ以下であってはならない金額、支出はこれを超えてはならない金額です。

 私たちの協会は「日本とユーラシア諸国民との相互理解と親善を図り、世界平和に寄与する」という目的(定款第一条)を持った特定非営利活動法人であり、サークルや仲良しクラブではありません。総会における決定事項は全会員の総意であり、役職員一同はこの決定を誠実に、責任を持って遂行する義務があります。

 総会で選出された2013年度役員はこの予算の超過達成を目指し、協力し合って日常活動に励みます。

(柴田)


2013年度予算

お勧め商品

バニラハルヴァ

バニラハルヴァ 450円

 アラブ諸国やヨーロッパで親しまれているハルヴァ。米原万里著「旅行者の朝食」の魅力的な著述でも知られます。
 こちらはひまわりの種から作られたバニラ風味のもの。お茶のお伴に、お土産にどうぞ。
 (この大きめサイズのハルヴァは切って食べるのが一般的なようですが、散らかさず上手に食べるこつをご存じの方は、ぜひ教えてください。)

パスポートカバー 1,575円

パスポートカバー裏 パスポートカバー表
サイズ 9.6×13.7cm
(パスポートを閉じた状態)
ビニール製。
内側にポケットが付いていて、ちょっとしたメモなど挟めます。

ミトンのキーホルダー(赤×白) 3,150円

ミトンのキーホルダー
サイズ:約16cm(ミトン部分 約8cm)
材質:皮、毛・ミンク 一点限り
※茶、黒の色違いも在庫あり

チョコレート城

チョコレート城 100円

ウエハースサンドチョコレート。
ウクライナ製。
現在協会事務所でのみ販売中。

文化・芸能

ユーラシア音楽芸能情報

Русская Десятка ロシア・トップ10

ロシア・トップ10
 つい最近隕石雨が降ったロシアから、2月第4週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。初登場は10曲中2曲のみ。先月のメンバーで1~8位の椅子とりゲームをした展開に。

 10位は全く新しい知性的HIPHOPプロジェクト30.02のデビューシングル「Звёзды в лужах」。9位はデニス・クリャベル。第1位に輝いたのは、歌謡界の大御所アッラ・プガチョワの愛娘 クリスティーナ・オルバカイテの「Маски」でした。おめでとうございます!:-)

(全文はこちらから)

(Tophit.ru, Russia Airplay Chat,2月18~24日/MOPA)


【緊急告知!】露ガールズポップトリオ「セレブロ」日本初上陸間近!

 ロシアで大人気のセレブロ(SEREBRO)というユニットをご存知だろうか?

 2007年に欧州最大の音楽祭典ユーロヴィジョンで「Song #1」を熱唱、メンバーの可愛らしさとクールなキリリ感で欧州の若者の眼差しを釘付けにし、第3位を獲得。その後ヒットを飛ばし続け、8thシングル「Мама люба(世界版「MamaLover」)」がロシアを始め世界で第1位を獲得した、「旬」なユニットなのだ。

 敏腕音楽プロデューサー、マクシム・ファデーエフが2009年にユリア・サヴィチェワを日本へ送り込んだのは2007年。2都市での小規模ライブだったが、予想以上の観客動員数に手ごたえを感じたようだ。「次はセレブロを送り込む!」と意気込んで発表したものの、その翌年震災があり万事休した。しかし回復してきた日本に再び熱いまなざしを注ぎ、世界第2位の音楽消費国日本に2013年3月、大進出する。

 日本のレコード会社EMIミュージックと長期契約し、デビューアルバム名も日本人に馴染みよく「セレブレーション!」にしリリースする(1980円)。その他、リリースに向け来日し、着うたが2月27日配信開始、デビュー記念来日イベント(応募締切は3月6日、EMI公式サイトまたはカルチャー全般の情報サイトABC振興会http://abcdane.net/site/music/2013/02/SEREBRO-three-artist.html で応募可能)、日本の各種メディアに登場を計画中。また日本の有名アーティストとのコラボレーションも企画中だとか。

露ガールズポップトリオ「セレブロ」

 上陸する前に、彼女達についてちょっとおさらいしておこう。

●エレーナ・テムニコワ(写真中央)
※EMIミュージックでは「エレナ」と紹介。
1985年4月18日、クルガン市生まれ。2003年にロシアの音楽オーディション番組「ファーブリカ・ズビョーズド-2」3位入賞。番組で現プロデューサーと出会い、多くの有名アーティストを抱えるレコード会社「モノリットレコード」とレーベル契約。先ずソロデューし「Беги(走れ)」「Тайна(秘密)」をリリース。その後、現在のユニットSerebroに加入。いつもユニットのセンターで歌う。

●オリガ・セリャプキナ(写真右)
※EMIミュージックでは「オルガ」と紹介。
1985年4月12日、モスクワ市生まれ。7歳の頃から社交ダンスを習い、幾つもの大会に出場し、スポーツマスターの候補者だった。芸術学校の歌手コースを卒業。また英語と独語はプロ通訳の資格を持つ。ファデーエフとの出会い後、最初はバックヴォーカルとして従事したが、その後現在のユニットSerebroに加入。

●アナスタシア・カルポワ(写真左)
1984年11月2日、バラコヴォ市生まれ。幼少から音楽には興味あったが、最初はバレエの道へ進んだ。歌唱教室へ訪れた後、歌手への道へ路線変更し、マリーナ・リゾルキナ脱退後のSerebroに加入。

 さあ、日本のRポップFANも、またそうでない方も、ちょっと興味沸いた方は応援しよう!

(記事全文はこちらから)

(MOPA)


映画・演劇

映画レビュー「故郷よ」


(ウクライナ・ポーランド・フランス、ドイツ 2011年)
於:シネスイッチ銀座

「故郷よ」
 1986年4月26日に起こったチェルノブイリ原発事故当日と10年後を生きる人たちの物語。監督はイスラエル出身のミハル・ボガニム。演じる役者たちも、ウクライナ、ポーランド、ロシア、フランスと多彩だ。

 プリピャチに住むアーニャとピョートルは、原発事故が起こった日に結婚式を挙げた。消防士だったピョートルは、披露宴のさなか「森林火災」消火命令を受け、そのまま帰らぬ人となる。一方、事故の日に魚釣りをしていた少年ヴァレリー。技師の父は原発事故の知らせを受け、極秘に少年と妻を遠隔地に避難させる。事故から3日目、多くの人たちが強制的に避難をさせられた。

 10年後、アーニャは「チェルノブイリ・ツアー」のフランス語ガイドとなる。母とブラスティチに住み、ひと月の半分はプリピャチで添乗をする。彼女にはフランス人の婚約者がいるが、一方で亡夫ピョートルの友人ディミトリからも思いを寄せられる。そしてヴァレリーもブラスティチに住むが、父が死んだことを信じられず、プリピャチに父の足跡を探しに行く。

 死んだ魚や黒い雨など、放射能のもたらすさまざまな被害を典型的に描く前半はやや退屈だが、生き残った者たちの10年後が描かれる後半は、彼らの故郷への思いにとり憑かれた日常が痛々しい。

 アーニャに思いを寄せるディミトリは、高給を求めて「石棺」で働く。彼はプリピャチの廃屋を手に入れ、新居にしようと考えていたが、タジキスタン難民に占拠されてしまう。ヴァレリーは学校で「チェルノ野郎」とからかわれ、いじめを受ける。そしてアーニャも長年の被ばくから身体に変調をきたし始める。彼らがプリピャチに思いを寄せ続けるのは、あの日を境に故郷から引き離されたという思いにつきる。

 そうした故郷喪失者の心情は、レバノン紛争から故郷を捨てざるを得なかったボガニム監督と共感をもって余りあるものだろう。事故後に二十数年を経て、再生の兆しもあるが、放射能が原因である限り、故郷帰還への道は遠い。

 発電所労働者の幼い娘がひとり廃墟で遊ぶシーンがある。彼女の原風景がこの廃墟だと思うと空恐ろしい。そして故郷喪失、家族離散の現実は私たちの身近にも存在する。

(滝沢)

催し物情報

生きる権利と文化フェスティバル

ところ:東京労音R'sアートコート(新大久保)
内容:4月6日
15:00~19:00 ナターシャ・グジーコンサート/シンポジウム「3.11から2年 震災復興・原発ゼロかへ生きる権利と文化」パネラー:三上満、笠井喜美代ほか

4月7日
14:00~18:30 講演「フクシマから見えてきた日本」ソ・キョンシク東京経済大教授/映画上映「大津波のあとに」
料金:1日券1800円、2日券2300円(前売りあり)
問合せ:文化団体連絡会議 03-3576-7005

横浜市立大学 エクステンション講座

●「もっと知りたいロシアⅢ
~ロシア語を通して、ロシアの文化、歴史、思想を探る~」
とき:4月26日~7月5日(毎週金) 全10回 12:50~14:50

●「チェーホフの”サハリン島”をロシア語で読もう」
とき:4月26日~7月5日(毎週金) 全10回 15:00~17:00

ところ:横浜市立大学金沢八景キャンパス
受講料:各コース全10回18000円 別途テキスト代
講師:渡辺雅司氏(横浜市立大学非常勤講師、東京外国語大学名誉教授)
問合せ:横浜市立大学地域貢献センター045-787-8930

サンクトペテルブルグ交響楽団

内容:チャイコフスキープログラム、指揮:井上道義
とき:4月15日(月) 19:00開演
ところ:サントリーホール
問合せ:カジモトプロジェクト 0570-06-9960

とき:4月17日(水) 14:00開演
ところ:東京オペラシティ コンサートホール
問合せ:東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999

とき:4月21日(日) 15:00開演
ところ:横浜みなとみらいホール
問合せ:横浜みなとみらいホールチケットセンター 045-682-2000

映画「アンナ・カレーニナ」

(2012、ジョー・ライト監督)
出演:キーラ・ナイトレイ、アーロン・テイラー=ジョンソン、ジュード・ロウ
3月29日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国ロードショー
神奈川県内の上映館:TOHOシネマズららぽーと横浜、109シネマズMM横浜、TOHOシネマズ上大岡、TOHOシネマズ川崎、川崎チネチッタ、TOHOシネマズ海老名、109シネマズ湘南

春のロシアフェア ロシア風ランチ

3月17日(日)限定 11:30~14:30
馬車道「らふぃーね」045-664-9505

 ロシア家庭料理教室「リビーナ」主宰で当協会ロシア語講師のマリーナ・ルザエヴァさんと、馬車道のレストラン「らふぃーね」のコラボレーション企画!
 ロシアのお祭り「マースレニツァ」最終日のロシア風ランチ。ボルシチ、ビーフストロガノフ、ロシア風ロールキャベツ、ペリメニ、ピロシキ、ブリヌィなどのロシア料理が楽しめます。皆さんもぜひ足をお運びください!(要予約)

※マリーナさん主催、ロシア正教の復活大祭「パスハ」のパーティーも企画中!5月5日(日)、八景島シーパラダイスでバーベキューや復活大祭にちなんだゲームを行う予定です。

 ご予約・お問い合わせはロシア家庭料理教室「リビーナ」サイト
 または馬車道「らふぃーね」045-664-9505 へ。

ユーラシア通信

バルト諸国縦断旅行記
第4回 カリーニングラード カントが眠る街

プレゴリャ川沿いの街並み

 ラトヴィアの首都・リガを離れ、夜行バスに乗ること8時間、ロシアのカリーニングラードに着きました。ここは周りをリトアニアとポーランドに挟まれた飛び地になっています。カリーニングラードは旧称をケーニヒスベルクといい、プロイセン王国の首都として栄えたドイツの都市でした。場所は知らなくとも、名前だけは数学の授業で聞き覚えがあるという人もいるかもしれません。

 しかし、第二次世界大戦中、米英軍による爆撃や、ドイツとソ連の激しい戦いの結果、かつてのドイツ風の美しい町並みは殆ど失われてしまいました。また、戦後ソ連に併合され、ドイツ系住民が追放されてソ連による復興計画が進められた結果、コンクリートの高層アパートが立ち並ぶ無機質な都市に姿を変えてしまいました。

 ガイドブックには「カリーニングラードを訪れるかつての住民には、変わり果てた街の姿に涙する人もいる」との記述があります。往時の街並みを知らない私でさえ、中世の趣を残すタリンやリガといった都市を見たあとでは、この街には殺風景な印象を受けざるを得ませんでした。かつて丘の上にあった王宮は再建されることなく解体され、跡地には「ソヴィエトの家」と名付けられた、ブロックを積み上げたようなビルが建てられました。ドイツ風の家の廃墟と、ソ連式の集合住宅が左右に並ぶ通りを歩いていると、いたたまれない気持ちになります。

ケーニヒスベルク大聖堂

 しかしながら、ソ連崩壊後の混乱期を経て、歴史的建造物の復興が少しずつ進んでいるのは喜ばしいことです。90年代には大聖堂が再建されました。その一角には、ケーニヒスベルクで一生を送ったドイツの哲学者イマヌエル・カントの墓碑があり、今でも花を捧げる人が絶えません。

 ヨーロッパが戦乱に荒れた18世紀末、カントは著書「永遠平和のために」で、戦争のない世界を実現するための方法を説きました。果たして、彼の理想が実現する日は来るのでしょうか。激動の時代を通り抜けたこの街で、カントは今も静かに眠っています。

(桜井)


「ショコラーシカ」

街で見かけたかわいいロシア
「ショコラーシカ」

 メリーチョコレートの商品で、ショコラーシカシリーズです。
 写真のはその中のシーニィで、その名の通り青色のパッケージです。
 他にもクラスニィやエリーナ、ターニャなどがあります。
 人気のようで、店頭よりもオンラインショッピングでの購入が確実かも。

(前田)

Eurasia Gallery


Ekaterina PUSHKASH / Jonathan GUERREIRO

Ekaterina PUSHKASH / Jonathan GUERREIRO
フィギュアスケート ロシア国内選手権(2012年12月、ロシア・ソチ)
撮影:森 美和

投稿歓迎!

 ユーラシア関連記事、写真、本紙に関するご意見・ご感想など歓迎します。記事は1記事800字以内を目安にお願いします。紙面の都合により若干編集する場合、分割して掲載する場合がありますがご了承ください。ペンネームでの掲載・肩書をご希望の場合はお書き添えください。特に記載のない場合はフルネーム(WEB版では苗字のみ)で掲載させていただきます。締切は毎月末になります。投稿はEメール・郵便・FAXのいずれかで。宛先は下記の通りです。

(機関紙編集部)

歴史・社会