今月の表紙:ロシア極東・ハバロフスクの猫

特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙「日本とユーラシア」

2013年6月号 No.620

行事予定

第15回 大河アムール・ハバロフスク市民交流の旅

大河アムール・ハバロフスク市民交流の旅
 当協会が1999年より実施してきたロシア極東・ハバロフスク市への旅行も今年で第15回目となりました。
 大河アムール遊覧やハバロフスク市民の家庭訪問あるいはダーチャ生活、子供たちのオケアンキャンプ場訪問、現地市民団体との文化交流会を企画しています。
 その他市内観光、子ども鉄道、博物館・寺院めぐり、民族楽器ドムラのレッスンなどの楽しいオプションも用意しています。
 ロシア語が話せなくても大丈夫。ロシア渡航歴15回~数十回のベテランの協会役員が引率いたします。
 この機会にぜひお申し込み下さい!

【日程】2013年8月6日(火)~8月11日(日)
【旅行地】ロシア・ハバロフスク市
【代金】188,000円(ホテル&ホームステイコース、ダーチャ生活体験コース)
【基本企画】1.ダーチャ生活体験 2.児童サマーキャンプ「オケアン」訪問 3.さよならパーティー
※旅行の詳細は上のチラシ画像をクリックしてごらんください。PDFファイルが開きます。 【第一次お申し込み締切】6月25日(火)
【最終締切】 7月12日(金)
【旅行と説明会のお申込み・お問合せ】
第15回「大河アムール・ハバロフスク市民交流の旅」実行委員会(神奈川県日本ユーラシア協会内)
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

★旅行説明会開催!
【第2回説明会】
2013年6月23日(日)14:00~16:00
横浜平和と労働会館5階
過去の旅行ビデオ上映、旅行内容説明と質疑応答。参加費無料。

【事前交流会】
2013年7月14日(日)14:00~16:00
横浜平和と労働会館5階(予定)
今回の旅行参加者のための交流会です。

活動報告

第61回 ロシア語能力検定試験開催

5月26日(日)
横浜平和と労働会館4階

 5月26日(日)はロシア語検定。午前に4級17名、午後に3級15名の受験がありました。アンケートを実施したら、そのうちの27名の方から回答をいただきました。

 残念な数字は横浜ロシア語教室を知らなかったと答えた方が18名いたことです。三分の二の方が知らなかったとは。逆に言えば、ロシア語教室の受講生はまだまだ増える可能性があるということです。春の教室開講の際には、横浜市内のいくつかの区にポスター貼りを実施しましたが、宣伝はやや弱かったようです。秋にはもっとがんばって、宣伝をしたいと思いました。

 そのロシア語検定の際の一コマです。3級・4級ともに朗読試験がありました。ロシア語のテキストを録音機に吹き込むのですが、その録音機はカセットテープ。受講生の大半が初めて扱う人ばかりでした。考えてみれば最近は、音楽はCDで映画はDVD。確かに20代の人には初めてなのでしょう。一緒に監督を担当した市井さんは、かろうじて「僕、使ったことがあります」とのこと。

 カセットテープを入れることさえわからず、「これ、どうやって使うんですか」「開かないんですけど」「どのスイッチを押せばいいんですか」と質問の連発。一人一人に説明して、何とか試験は実施できましたが、終わったあと確認してみると吹き込めていない人もいて、再度の試験。

 検定試験もCDでないとダメなんですね。時代遅れの関戸は考え込んでしまいました。

(関戸)

注目を浴びた「平和のための戦争展」

5月31日(金)~6月2日(日)
かながわ県民センター

 6月2日(日)は戦争展の最終日。この日は市井さん・田中さんと関戸が会場に。昨年は展示だけで説明する担当もなく、さびしいものでしたが今年は他の参加団体から注目されました。

 何といっても、若い市井さんの姿が目立ちました。田中さんと関戸は午後にハバロフスク旅行の説明会があったので、一旦会場を出て4時過ぎに戻りました。すると隣の展示の日中友好協会の方が、「あの若い男性はどなた?」と聞いてきたのです。「ウチの新任理事です」と答えると「ユーラシア協会さんはいいですねえ。若い人がいて」とうらやましがられました。また、他の展示場の方からも「あの若い方、熱心に見てましたよ。声をかけたら、本当に気持ちよく話をしてくれましたよ」とのこと。

 戦争展の参加団体の大半は70代80代の人ばかり。息子、いや孫にも等しい市井さんの姿は注目の的でした。

 来年もこのように次の協会をしょってたつ若い人たちと一緒に参加したいものです。

(関戸)

心は早くもハバロフスクへ
大河アムール・ハバロフスク市民交流の旅 第1回説明会

6月2日(日)
横浜平和と労働会館5階

 その戦争展を抜けて、午後2時からは田中さんと関戸は事務所でハバロフスク旅行の説明会へ。

 ユーラスツアーズからも滝澤さんがお見えになり、早速旅の内容の説明。田中さんと関戸が交互に旅の特色や思い出などを語り、田中さん苦心の作のDVDに見入りました。

 参加者も「こんな楽しい旅なのか」「他のツアーでは味わえない内容ですね」と興味深く説明を聞いてくれました。まだパスポートを取得していない方はその申請から。また、参加者の一人は柴田さんの知人で、説明会の後は柴田さんの自宅へ電話。「柴田さんが会長やってる団体の旅行なら行かなくちゃね」とのうれしい返事。

 心はハバロフスクへ向かっていることを感じた説明会でした。

(関戸)

ロシアゆかりの地 西伊豆・戸田を訪問 ~協会スタッフ親睦会~

戸田訪問
 5月12日(日)、協会理事同士での親睦会を催行しました。今までにこういった企画はあまり無かったとの事なので、新人理事の市井が、張り切って企画と準備を担当させていただきました。

戸田訪問
 目指す先は西伊豆の戸田。ここにある沼津市戸田造船郷土資料博物館には、日ソ友好の碑をはじめ、幕末に日本にやってきたプチャーチンに関する資料が展示してあります。

 数日前から心配の声が沢山寄せられていた天候も、当日になってみれば中々の晴れ模様。雨ではせっかくの西伊豆の眺めも台無しになってしまうので、これは嬉しい限りでした。

 朝の9時に協会に集まって、10人乗りの車でいざ伊豆へ出発。東名高速を西へと走り、途中に海老名や足柄のSAに寄りながら、伊豆半島へと向かいました。

 途中の海沿いから、富士山が綺麗に見える事を期待していたのですが、残念ながら重たそうな雲のベールを纏い、額をほんの少しばかり覗かせているだけでした。

戸田訪問
 予定よりだいぶ遅れつつも無事に資料館に到着すると、ガイドさんが待ち草臥れた様子でお待ちでした。ガイドの方はボランティアで休日に資料館の案内をされているそうで、本業は大工さんだそう。午後からは現場で仕事との事で、早速案内を始めていただくと、素晴らしく弁の立つガイドさんの解説が、皆さんとても強く印象に残ったようです。

 ちなみに飛行機好きの市井は、ロシアの飛行機の父アレクサンドル・フョードロヴィチ・モジャイスキーの銀板写真と、世界初の和露辞典の複製ばかりを見ておりました。

戸田訪問
 資料を一通り説明していただいた後は、お待ちかねのお昼ご飯。選んだ場所は深海魚料理で有名な「魚重食堂」というお店。駿河湾で獲れる深海魚を、天ぷらや刺身にして食べさせてくれます。これがまた、どれを頼んでもけっこうなボリュームなのですが、皆さんパクパクと食べていました。

 食後は砂浜へ行き、ゆっくりと休憩。時間は15時を過ぎた頃だったでしょうか。段々と雲が厚くなり始め、早く帰路につけと言わんばかりの空に変わってきていました。

戸田訪問
 帰り道は渋滞にも引っかかり、桜木町に戻ってきたのは20時半頃。西伊豆を初めて訪れる方、過去に来た事があり懐かしく感じる方、皆さんそれぞれの想いでこの度の小旅行を楽しんでいただけた様でした。

 この次もこういう企画をとの要望をいただいたので、次回は1泊して時間と体力に余裕を持たせる事が出来る物を作りたいと思っています。

 コンセプトとしては、やはり何かひとつはロシアに関する物や場所を取り入れつつ、食べて美味しい、見て楽しい所へ。そして出来る限り格安で…といった所でしょうか。

 今後は会員の皆様との親睦を深める事が出来る物も企画したいと思っております。 

(文・市井 写真・桜井)

教室案内

横浜ロシア語教室 第118期 生徒募集中

 入門・初級・中級・上級・応用・会話クラス開講中。
 3クラス・各30分まで見学無料。時間割・内容・料金(会員割引有)等の詳細は教室ホームページをごらんください。
 受講お申し込み・お問い合わせ先は次の通りです。


補習サークル創設!「ロシア語寺子屋」

 欠席した授業の課題や日頃の授業・宿題・独習でわからない点の補習が受けられます! 当教室講師のサポートつき。
 次回は6月23日(日)13:30~15:30に行います。
 当教室生徒・神奈川県日本ユーラシア協会会員限定、定員8名、要事前予約。お申し込みは事務局まで。

日本語教室 生徒募集中 Курсы японского языка

 現在は帰国中の生徒もいるため、生徒数は4名ほどで、レッスンは木曜日に集中しています。
 月曜~金曜、10:00~17:00の間で応相談。1コマ90分。同レベル・同時期開始の場合はグループレッスンも可。
 入学金5,250円(会員無料)、受講料1回3,000円。お申し込みは事務局まで。

ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室

2013年度前期予定(変更の場合あり):
(前半)3/30, 4/20, 5/11, 5/18, 6/1, 6/15
(後半) 7/6, 7/20, 8/3, 8/17, 9/7, 9/21
時間・内容はお問い合わせ下さい。
講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円

みなとみらいマトリョミン教室

 マトリョミンは他のどんな楽器とも違う、触らないで弾くという不思議な奏法がとても面白い楽器です。
 ワンフレーズ弾くぐらいなら触れたその日からでもOK。
 可愛さ、不思議さ、ロシアっぽさなどもさることながら、楽器としてのポテンシャルも非常に高く、弾く人の内面を如実に映し出します。
 会社や友人同士の集まりに持って行くと、話題性もパフォーマンス性も抜群で、注目の的です。
 一度、教室に遊びにいらっしゃいませんか。見学、体験も大歓迎です。

日程:毎月1回、土曜日開講

2013年度前期予定:4/20, 5/18, 6/15, 7/13, 8/17, 9/21
◆アンサンブルクラス(90分) 13:00~14:30
◆グループレッスン 暫定Aクラス(90分)14:40~16:10、Bクラス 開講待ち
※Bクラスはあと2名のお申し込みで開講可能です。Bクラス開講待ちの方(2名まで)には、当面、暫定Aクラスの時間帯でレッスンを受けていただきます。空席についてはお問い合わせください。
※Bクラス開講決定後のレッスン時間は下記の通りになります。
Aクラス14:45~15:45 (満席)
Bクラス15:55~16:55 (空席4)
入学金:3,000円(継続の方、会員は免除)
受講料:アンサンブル3,500円×6回=21,000円、グループレッスン3,000円×6回=18,000円
会場:横浜平和と労働会館2階 神奈川音楽センター 音楽ホール
講師:平野 麻里(マトリョミン演奏家、指導者)

組織・財政

組織状況

(2013年5月31日現在)
 年初会員数:218名、年初来入会者31名、退会者数13名、実増18名、5月末会員数236名。
 昨年は残念ながら通年で1名の会員が減少しました。今年は良く努力しています。
 会員の増加は、協会が県民、市民の願いを実現するために活発に活動していることの現れであり、さらなる発展の条件でもあります。今後も、気を緩めず一人でも多くの人に入会をお願いし、活動に参加していただき、楽しく、多彩な事業を行ってゆきましょう。

(柴田)

財政状況

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2013/5/31
単位:円
摘 要収 入支 出
一般会計809,1003,071,992
教育事業4,368,8001,628,280
一般事業1,310,7351,318,213
当期剰余金 470,150
合 計6,488,6356,488,635
前年同期(単位:円)2012/5/31
摘 要収 入支 出
一般会計812,8133,025,648
教育事業3,650,6461,595,982
一般事業1,763,724904,334
当期剰余金 701,410
合 計6,227,1835,525,964

 全般に堅調ですが当期剰余金(収支差額)が5か月間で去年¥701,410、今年は¥470,150で、低空飛行?状態です。一般事業は今年は珍しく収入¥1,310,735、支出¥1,318,213とマイナスですが、この原因を解明し、これを大きく改善する必要があります。

貸借対照表 (2013/5/31)
科 目本年5月末残高前年同期残高対前年同期増減
流動資産5,645,8205,254,658391,162
固定資産1,884,7751,884,7750
資産合計7,530,5957,139,433391,162
流動負債000
固定負債000
負債合計000
純資産7,530,5957,139,433391,162

(柴田)


文化・芸能

ユーラシア音楽芸能情報

Русская Десятка ロシア・トップ10

ロシア・トップ10
 蒸し暑い初夏のロシアから、5月最終週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。10曲中3曲が初登場。1曲が返り咲き!5位は ナタリーの「О, Боже, какой мужчина」がランクイン。デビューした90年代中頃はユーロビート全盛期でした。本曲もそれを彷彿とさせていて、どうして今頃チャートで5位にまで浮上してきたのか謎ですが、中高年世代を中心にリクエストが多かったのでしょうかね。第1位に輝いたのは、ニューシャの「Наедине(独り)」でした。トップを2ヶ月占領してたグラードゥスィを2位に落としました。ニューシャ強し!おめでとうございます!:-)

(チャート詳細と全文はこちらから)

(Tophit.ru, Russia Airplay Chart、5月20~26日/MOPA)

5.5オクターブ歌手ヴィタス、女性自転車旅行者を轢く

ヴィタス
 ヴィタスといえば、ロシアをはじめ世界的に人気の5.5オクターブ歌手。日本にも来日し、某テレビ番組で紹介され、その優美な風貌と顔に溢れるたっぷりの自信から「ドヤ顔」と評価されたことがある。本機関紙5月号でも彼の新譜がチャートインしていることを紹介したので、読者のみなさんにとっては記憶に新しいだろう。そんな彼だが、実は今年5月に深刻な交通事故を起こし、今後の芸能生活が危ぶまれている。

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(MOPA)

ユーロヴィジョン2013

ユーロヴィジョン2013
 5月14日から18日まで、スウェーデンでユーロヴィジョン2013が行われた。第1位はデンマークのエミリー・デ・フォレストの「Only Teardrops」。CIS勢からはウクライナが最高位で3位だった。

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(MOPA)

映画・演劇

映画「ザ・ゴッド」(2003年、ロシア)

映画「ザ・ゴッド」
 世界の短編映画専門上演館、ブリリア・ショートショート・シアター(みなとみらい)で開催された5周年記念ベストショートプログラムの一つとして上映されたアニメーション作品。

 ロシアのアニメといえば、素朴な手作り感のあるアニメが日本で人気だが、この作品はコンスタンチン・ブロンジットによる3Dを駆使したリアルな作品。

 ギリシャのドラマ短編映画祭で最優秀アニメーションに選ばれたほか、日本でのショートショートフィルムフェスティバル EXPO 2005では最優秀賞を受賞している。

映画「ザ・ゴッド」

 シヴァ神と思しき金剛像が、1匹のハエを追い払うために悪戦苦闘。ついには自分が台座から落下してしまうというストーリーだ。

 ブロンジットは1965年生まれのアニメーター。YouTubeでも彼の作品を観ることができるので、興味のある方はご覧いただきたい。

(滝沢)

ユーラシア通信

イベント報告
エカテリーナNew Collection & Concert ~日本の美を纏う~

5月18日、於:大森福興教会

エカテリーナNew Collection & Concert
 チタ出身のエカテリーナは1995年に来日。母国では民族舞踊団の専属歌手として活躍し、日本でもNHK「みんなのうた」での登場やロシア大使館で来賓を前にパフォーマンスをするなど、内外に多くのファンをもつ。歌手エカテリーナの第二の才能といえるのが、和服生地を使ったドレスデザインだ。今回のコンサートとファッションショーは3年ぶりとのことで、大田区にある大森福興教会礼拝堂は、多くのエカテリーナファンで埋まった。

 ステージはファッションショーを間にはさむ3部構成。コンサートの部では、オペラのアリア、ロシアのロマンス、日本の民謡やオリジナル曲にいたるまで、バラエティに富む選曲をエカテリーナがさまざまなスタイルで歌いこなし喝采を浴びた。

エカテリーナNew Collection & Concert
 ファッションショーでは、日本とロシアのモデル6人が次々と登場。27点に及ぶ華やかかつ斬新なドレスやカジュアルウェアが披露された。これまで欧米人による和服のリフォームは何度か目にしたことがあるが、エカテリーナのデザインには既成概念を打ち破る素材選びが多く、作品の紹介ごとに会場も大いに沸いた。中でもびっくりさせられたのは、剣道着を裏返しにして作ったベストと蚊帳を使ったパーカ。帯締めで作ったコサージュの胸飾りなども日本人には発想できないデザインだった。

 「日本人になりたい」というほど日本が大好きなエカテリーナ。東日本大震災後も積極的に支援活動を行っている。ただし、ロシア人としてのアイデンティティも捨ててはいない。アンコールで自ら電子ピアノを即興伴奏しながら歌ったロシアのロマンスが、それを証明していた。

(文・滝沢 三佐子/
写真提供・オフィス・ディーバ)


BalalaiQuartet ファーストアルバム6/20発売!!

日本のバラライカ・アンサンブルを聴くならまずこのアルバム!!

ばららいかるてっと
 ロシアのバラライカという民族楽器を、BalalaiQuartetが時には楽しく、時には美しく、時には情熱的に演出する。
 このアルバムにはオリジナル曲に加え、ロシア民謡、クラシック、ジャズ、ポップスを新たにアレンジして収録。
 普段バラライカでは演奏されない曲も、この4人にかかればすばらしいアレンジで生まれ変わる。

 販売価格:2,500円(税込)

◆ BalalaiQuartet
北川 翔(バラライカ)
大田智美(アコーディオン)
廣瀬 謙(コントラバスバラライカ)
岡山晃久(パーカッション)

◆ 収録曲
1.おぉ、白樺/2.牧神のワルツ/3.碧い湖を見つめて/4.カリンカ5.ノクターン/6.グロテスクと瞑想/7.Close to you/8.追懐/9.日陰のまち/10.iMAя/11.ESCUALO/12.Oblivion/13.禿山の一夜

投稿歓迎!

 ユーラシア関連記事、写真、本紙に関するご意見・ご感想など歓迎します。記事は1記事800字以内を目安にお願いします。紙面の都合により若干編集する場合、分割して掲載する場合がありますがご了承ください。ペンネームでの掲載・肩書をご希望の場合はお書き添えください。特に記載のない場合はフルネーム(WEB版では苗字のみ)で掲載させていただきます。締切は毎月末になります。投稿はEメール・郵便・FAXのいずれかで。宛先は下記の通りです。

(機関紙編集部)

催し物情報

プーシキン美術館展 フランス絵画300年

2013年7月6日(土)~9月16日(月)
10:00~18:00(木曜休館)一般当日1,500円
横浜美術館(みなとみらい駅徒歩5分、桜木町駅~「動く歩道」経由徒歩10分)
展覧会お問い合わせ:03-5777-8600
詳細や最新情報は公式サイトで。
※協会事務所に展覧会チラシと割引券あります!

フリージャーナリスト、常岡浩介氏に聞く
「なぜチェチェン人はシリアで戦っているのか?」

 チェチェン・アフガニスタンなどイスラーム世界の紛争地域の取材を続けて来られた 常岡浩介さんが、シリア北部の取材から帰国されました。その中で、チェチェンから難民としてヨーロッパ諸国に移住した、多くのチェチェン人の若者たちが、シリアの内戦に反政府側の義勇兵として参加している状況を目撃されました。マスコミでは 語られないシリア内戦のホットな実態を語っていただきます。

とき:6月23日(日) 17:45開場 18:00開始
ところ:新宿区大久保地域センター会議室B
会費:1000円 (学生は500円)
主催:チェチェン連絡会議

イリヤ・ラシュコフスキ ピアノリサイタル

とき:6月29日(土)18:00
ところ:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」
料金:一般3000円、学生2000円
問合せ:カワイ音楽振興協会
03-3320-1671

東京交響楽団公演

指揮:ドミトリー・キタエンコ
プロコフィエフ作曲「チェロ協奏曲第2番ホ短調」ほか
6月29日(土)18:00
ミューザ川崎シンフォニーホール
料金:S席7000円、A席6000円、B席4000円
問合せ:TOKYO SYMPHONYチケットセンター 044-520-1511

展覧会「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」

とき:7月12日~9月1日 10時~19時
(8月2日・3日は20時まで開館。入館は閉館の30分前まで)。
ところ:八王子市夢美術館
観覧料:一般500円、学生(高校生以上)・65歳以上250円、中学生以下無料(夏休み時別料金)

モンタージュ理論を生み出した男―レフ・クレショフ傑作選

ロシア帝国からソビエト連邦へと体制が移りあらゆるものが変化した、激動の1910~20年代のロシア。
芸術でもロシア・アバンギャルドという新しいムーブメントが生まれた時代に、映画においてその先頭にたったレフ・クレショフは、モンタージュ理論を打ち立て、現代映画の基礎を築き上げた。
今回は次の3作品が公開される。
伝説の奇天烈コメディー『ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険』(1924年)
異色のサスペンスドラマにしてクレショフ自身が認める最高傑作『掟によって』(1926年)
戦乱を舞台にした道化師達の人間ドラマ『二人のブルディ』(1929年)

8月中旬より、ユーロスペースほか、全国順次公開予定。

歴史・社会

日露領土問題の歴史(3)

和人地の変遷図
 12世紀前半ば、擦文文化*はオホーツク文化と融け合い、次第にアイヌ文化へと変ってゆきます。

 13世紀の半ば頃、主として樺太南部に住むアイヌと北部のギリヤーク(ニブヒ)* は勢力圏をめぐって抗争を繰り返していました。ギリヤークの要請にこたえ蒙古・元朝は樺太に出兵しました(1264~1308)。このころ現ロシアの沿海州、ハバロフスク州など極東地方は大部分が蒙古・元朝の支配下にありました。

 鎌倉時代~室町時代には和人が函館~江差の海岸線付近地域まで進出しました。

 1443年、安東盛季が南部氏に破れ、津軽十三湊 * を放棄し、蝦夷島に逃亡しました。

 その後、東北の豪族が相次いで渡来するようになり、和人の本格的な北海道移住が始まりました。

 1457年、コシャマインの乱 * が起こりました(1457年、康正3年、長禄元年)。

 これより約1世紀、アイヌの蜂起が相次ぎ、生き残った和人の多くは松前付近に集結し、後の和人地のもとができ、松前藩形成に至りました。

 1482年、*夷千島王(えぞがちしまおう)が朝鮮へ使節を送りました。

 1514年頃、上ノ国**の花沢館主***蠣崎氏は、他の館主を被官化****して勢力を伸ばしていました。

 1514年、蠣崎氏は松前の大館に移城して蝦夷島における和人勢力の唯一の現地支配者の地位を確保しました。

 そして、1551年、蠣崎氏は「夷狄の商舶往還の法度」を公布して天の川―知内川間の地を和人専用の地 (和人地) と宣言しました。

(次号に続く/柴田 順吉)