今月の表紙:全国総会横浜開催

特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙「日本とユーラシア」

2014年3月号 No.629

行事予定

第54回日本ユーラシア協会全国総会 横浜開催に際し
全国の友人たちを温かくお迎えしましょう!

【日時】2014年4月12日(土)、13日(日)
【会場】分科会、総会、理事会=横浜市健康福祉センター4階ホール、9階会議室横浜平和と労働会館(JR桜木町駅より徒歩)、レセプション=ナビオス横浜大宴会場

会長 柴田 順吉

ナビオス横浜
 神奈川県日本ユーラシア協会では1980年の第42回日ソ協会全国総会、2006年の第49回日本ユーラシア協会全国総会に続き、2014年第54回日本ユーラシア協会全国総会の4月12日(土)、13日(日)横浜開催をお引き受けすることになりました。

 北は北海道から南は沖縄まで、全国の会員さんたちが横浜総会に遠路参加されます。地元、神奈川の協会としてはこれらの方がたを温かくお迎えし、おもてなししたいと思います。全国総会の詳細については本部機関紙をご覧ください。

 今回、参加者をおもてなしするレセプション会場は国際港都横浜に相応しい、横浜MM21にあるナビオス横浜(横浜国際船員センター)にしました。

 アトラクションは①当会のバラライカ・ドムラ教室講師で第7回国際ロシア民族楽器コンクール「ベロゴーリエ杯」バラライカ部門第1位に輝いた世界第一級の奏者・北川翔氏のバラライカ演奏、②当会会員で歌手、女優、ロシア演劇・ロシア大衆歌謡研究家の山之内重美さんの新機軸、カラオケによるロシア歌曲歌唱、③同じく当会の誇るマトリョミン教室生徒によるマトリョミン・アンサンブルのコンサート、④今年のヨールカ祭で一部ご披露した、かの有名なニコライ堂のロシア正教聖歌 オーソドックス合唱団の重厚な合唱などを用意して総会参加者皆様のお出でを心からお待ちしております。

 会員の皆様、貴方も是非この総会に参加して見聞、知識を広め、全国の活動に学び、お友達を増やして下さい。総会には様々な分科会があります。平和問題、原発問題、シベリア抑留、旅行、文化・芸術、学術・経済交流、ロシア語・日本語、青年・婦人、等々。お好みの分科会にご出席ください。レセプションのみの参加(7,000円)も歓迎します。また、12・13両日のいずれかのご参加でも結構です。ボランティアで設営、観光案内などにご協力くださる方も募っています。

 参加ご希望の方は神奈川県日本ユーラシア協会事務局まで、電話、Fax、メールなどでお申し込みください。

 総会参加費は2,000円ですが、神奈川県日本ユーラシア協会の会員には1,000円の補助がありますので半額の1,000円となります。

「シベリヤ物語」上映会、開催迫る

DVD上映会「シベリヤ物語」
 3月23日(日)は三連休の最終日、その日曜の午後、シベリヤ物語上映会が開催されます。今回はアトラクションとして、神奈川合唱団の「バイカル湖のほとり」の合唱が企画されています。

 日本のうたごえ運動の中で、「うたごえ喫茶」は大変重要な位置を占めています。多くの人々が一つの場所で歌い、聞き、笑ったり、涙したりといううたごえ運動のルーツがうたごえ喫茶なのです。日本にそのうたごえ喫茶をもたらすきっかけとなったのが、今回上映される「シベリヤ物語」なのです。

 その関連から、映画を観るだけではなく、実際に映画の中で歌われている「バイカル湖のほとり」を神奈川合唱団に歌っていただきます。音楽映画の最高峰ともいわれる「シベリヤ物語」、ぜひこの機会にご鑑賞ください。

【参加費変更についてのお詫び】
 参加費について、すでに先月号までの機関紙・ホームページでは200円とお知らせしましたが、会場変更のため参加費を500円にさせていただくことになりました。開催間際の変更をお詫びするとともに、何卒ご了承くださるようお願い申し上げます。

【日時】2014年3月23日(日)14:00
【会場】横浜平和と労働会館3F会議室
【参加費】500円(お茶代として。紅茶・黒パン付き)
【お申し込み・お問い合わせ先】
神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax: 045-201-3714
E-mail: eurask2@hotmail.co.jp
※詳細はリンク先のチラシをごらんください。

活動報告

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会
第10回定期総会・記念講演会・コンサート

2014年2月23日(日) 横浜平和と労働会館3階会議室

第10回定期総会
 さる2月23日(日)午後1時より、平和と労働会館3階の会議室で、当協会の、NPO法人としては第10回目の総会がありました。

 高橋理事の司会で開会し、議長として桜井理事を選出したのち、以後議長による進行で議事が行われました。

 最初に柴田会長のあいさつがあり、800万人の県民の中で、会員は少ないが、24名の会員を増やし、財政もよくなってきていること、また若い会員に新しい目標を持って活動してほしいなどを述べました。

 その後来賓として、本部理事長の木佐森さんのあいさつが続き、4月12日、13日の横浜で開催される全国総会への協力要請を述べました。

 その後活動報告がありました。活動報告は、各項目について報告分を担当した人がかわるがわる報告しました。この方式は去年度より採用しています。会計報告は、柴田会長が行いました。

 引き続いて活動方針の提案がありました。これについても、活動報告と同様に、各担当が報告を行いました。予算案については柴田会長が行いました。

 続いて会計監査報告を監査の金子さんが行い、何点かの記帳ミスと、収入印紙と切手の取り扱いに問題があることを指摘しましたが、その他については問題ないことを報告しました。

 活動報告、会計報告、活動方針、予算、監査報告について一括しての質疑応答に入りました。

 ハバロフスク旅行について、参加費が安くならないかとか、期間の延長や時期の変更はできないかなどの質問がありました。回答としては、勤労者の夏休みの条件と、オケアンキャンプ場交流などの条件から、夏休み期間を利用せざるを得ないとのことです。定年退職者やダーチャ関係の人たちの条件に合った旅行も検討してほしいとの要望もありました。

 キルギスの対日友好協会との交流を検討してほしいとの要望があり、キルギス人の友人や大使館を通して検討していきたい旨の回答がありました。

 質疑応答時間が終わり、拍手によって活動・会計、監査報告、及び、活動方針・予算が採決されました。

 続いて定款の改正案が田中理事長より出されました。

 改正案は、第4章(役員、職員及び顧問)第13条(種別および定数)の(1)理事20人以上30人以内を、5人以上30人以内に変更するものです。

 理由は、毎年行っているNPO法人としての行政当局への報告で、理事の届け出事務が戸籍謄本の提出まで及ぶため、20人分の実務が大きな負担となっており、これを5人までにして軽減するためです。他のNPO法人でもその程度の人数とのことです。届け出る理事としては、会長、副会長、理事長、副理事長、事務局長にするとの提案がありました。これについては反対意見がなく、拍手で確認されました。

 続いて次期役員の提案が、役員選考委員より以下のようにありました。

 会長 柴田順吉/副会長 大貫憲夫、大山麻稀子/理事長 田中豊造/副理事長 関戸真哉/事務局長 吉原れい/事務局次長 佐藤友吉、森美和、梅津千里、野口福美(新)、市井健(新)/理事 木佐森雅道、滝沢三佐子、水野ひろみ、菊池幸江、ジャブライロフ・スレイマン、福島留美、髙橋今日子、桜井直哉、ピスクノーワ・オクサーナ、小新幸康(新)、杉山弘子(新)/会計監査 加田龍彦、金子隆一/退任理事 田邊由紀子

 他に推薦、立候補がなく、提案通り、拍手で承認されました。

 選出後、新役員を代表して、大山副会長が挨拶しました。また新任の理事の小新さん、杉山さん、野口さんも挨拶しました。

 それをもってすべての議事が終了し、議長が任務解任のあいさつを行い、司会が閉会のあいさつを行って、総会が無事終了しました。

(文・田中/写真・桜井)

総会記念講演会&マトリョミンコンサート

総会記念講演会
 総会終了後、「ソチ五輪から見えた今日のロシア」というテーマで坂本博先生に講演をしていただきました。

 ちょうど開催中のソチ五輪に関連しての話。「ソチという場所でオリンピックが開催できるか?」という問題を抱えていたことを話していただきました。先住民族であるチェルケス人を大量虐殺し、19世紀のカフカス戦争後、支配下に置いたこと。そのため、チェチェン武装勢力は「先祖の骨の上でのオリンピックは許せない」との声明を発表し、テロが発生したこと。4年前のバンクーバー五輪は「先住民族に敬意を」ということが明白に謳われていたが、今回のソチは全くされていないこと。

 いずれも、華やかな五輪報道ばかりの中で、一般にはほとんど知られてはいないことばかりでした。また、アメリカ・フランス・ドイツが反感を示していた同性愛者に対するロシアの態度についても、旧ソ連時代以上の強硬姿勢であったことが知らされました。

 質問の時間では、直近のウクライナ情勢についても話をされました。熱心な参加者はマトリョミンコンサートの準備の時間、5Fの教室で坂本先生に質問されていました。

 ロシアは、黒人以外のすべての人種・民族が存在している多民族国家です。帝政ロシア時代の支配体制から、ソ連邦の時代、そして現在のロシアについての民族問題について新たな見識を持つことができた講演会となりました。

マトリョミンコンサート
 講演の後は、おなじみのマトリョミンコンサート。地元横浜を意識してか、「ブルーライトヨコハマ」のオープニング。そして、オルガニートの調べにのせての「ロンドンメリー」。また、今回は新しい楽器としてマトリョールの初演奏で映画音楽の「ライムライト」が奏でられました。「モスクワ郊外の夕べ」の後、しめくくりは「ロシア国歌」。

マトリョミンコンサート
 初めてマトリョミンを聞いた参加者はアンサンブルの方々にいろいろな質問をされていました。

 日曜の午後、学習で見識を高め、音楽で心を潤した充実した時間となりました。

(文・関戸/写真・桜井)

北川翔プレゼンツ-ロシア民族音楽の祭典 物産展報告

 2月16日(日)は都内でもまだ雪が残っていましたが、その中で上記のコンサートが行われました。

 神奈川からはロシアの雰囲気づくりと物産ということで、田中理事長と関戸が参加しました。本部からも木佐森理事長と、地元の市川さんが来てくれました。

 冒頭に書きましたが、14日の雪のため首都高速は通行止め。仕方なく、山ほどの荷物を積んで、下道で江東区の「ティアラこうとう」へ。ついてすぐに物産展を準備しました。コンサートの前後と、間の2回の休憩の時間に物産展には多くの人が来てくれました。

 その結果、ジャムは完売。ボルシチの素は1ケース半のうち、3本残してほぼ完売。マトリョーシカをお孫さんのお土産に買っていかれる年配の方が何人もいました。また、小物やアクセサリーも売れ行きは好調。行きは山ほどの荷物が帰りは軽々となりました。

 関戸は、コンサート自体は会場の外のモニターで見ていたのですが、楽器の響きやうたごえのメロディは十分に楽しめました。特に、合唱団「白樺」の声の素晴らしさは紙面では伝えられないほどです。

 そして、こぼれ話も一つ。関戸はウサギの毛皮のシャプカ(耳あて付の帽子)を被り、濃紺のルパシカを着て、物産を担当していたのです。その際、客の女性が「あなたの帽子と着ている衣装が欲しい。これは売っていただけないんですか?」と聞いてきたのです。生まれてこの方、着ているものをねだられたのは初めてのことでした。「申し訳ありません。これは行事の時に使っているので、私もこれ一つずつしか持っていません。ですから、売ることはできません」と答えると、「残念だわ。じゃあ、売っているところは何処ですか?」とのこと。やはり、こういうコンサートに来る人はロシア大好き人間なんですね。県連でもシャプカとルパシカを常時、販売できるようにしなければならないかもしれません。

 そんなことを感じた物産展でした。

(関戸)

2013年 大河アムール ハバロフスク市民交流の旅

第2日目 8月7日(水)の続き

ハバロフスク
 リュドミラさんのダーチャについた時、ご主人のバロージャさんが迎えてくれ、私たちをダーチャに案内しました。

 このダーチャは結構広いです。母屋の他に2つの建物があり、そのうちの一つは子ども用の建物で、小学生のリーダちゃんが使っています。ブランコやジャングルジムもあります。

 畑には様々な野菜や植物が植えられ、又ビニールハウスもありました。

ハバロフスク
 例のテレビ局の取材チームが先に到着しており、私たちがダーチャの中を見て回っている様子を撮影したり、リュドミラ夫妻や旅行メンバーの野口さんなどを取材していました。

 野口さんは通訳ができるので、ロシア語で答えました。

 一通りダーチャの中を案内された後、近くに流れるアムール河まで散歩がてら行くことになりました。ダーチャとダーチャの間の細い道を、他のダーチャの様子を塀や垣根越しに見ながら歩きました。リーダちゃんも水着に着替えてついてきます。

ハバロフスク
 ほどなくしてアムール河が見えるところにつきました。道から手すりのついた階段が、下に向かって降りていましたが、途中から水没していました。例年なら、階段の下は、小さなグランドになっているところです。洪水のために全く見えません。

 他のダーチャの子供が既に泳いでいるところに、リーダちゃんと旅行メンバーの山田さんの孫の雄希くんが服を着たまま、河に入りました。流れが速いので岸から離れることはできません。水は暖かったそうです。

 ダーチャへの帰途で、ガイドのオリガさんや現地の旅行社「イリスツアー」の女性社長が道端の草木の説明をしてくれました。

ハバロフスク
 ダーチャに戻った頃は、ちょうど昼食の時間で、屋根までつるや葉っぱで覆われた、細長いテーブルを囲んで、リュドミラさんが作ったロシアの家庭料理をごちそうになりました。

 昼食後、私はイリスの車でダーチャをあとにしますが、他の人達はダーチャに残って、一泊します。

ハバロフスク
 ホテルに向かって戻る途中、アムール河を渡る前で、並走するシベリア鉄道を、ハバロフスクに向かって走る長い貨物列車を見かけました。あまりに長いので、3台の電気機関車がけん引していました。

 ホテルには3時ころに戻りました。

 ダーチャに泊まらないホームステイコースの5人は、5時にロビーに集合して、まず露日協会に向かうことになります。

(田中)

教室案内

横浜ロシア語教室 第120期生徒募集

  月曜~土曜、入門・初級・中級・上級・会話クラス4/14より順次開講。3クラス・各30分まで見学無料。時間割・内容・料金(会員割引有)等の詳細はホームページをごらんください。受講お申し込み・お問い合わせ先は次の通りです。


会員無料!初心者歓迎! ロシア語第120期公開講座

「ロシア語入門体験」
初めてロシア語を勉強する方を対象に、不思議な形のアルファベットや簡単な挨拶などに触れながら、ロシア語の世界へご案内します。
日時:3月29日(土)11:00-12:00
※希望者多数の場合は13:00-14:00にも開講予定

「現代ロシアの外来語」
日常の様々な場面で最近使われ始めた「いまどきの外来語」を解説します。辞書には載っていなくてもわかると楽しくためになる新しいロシア語を、学んで覚えて使ってみましょう!
時間:3月29日(土)14:30-16:00

講師:須藤アレキサンドラ
受講料:会員無料、非会員生徒500円、一般1,000円(2講座共、両方参加可)
※詳細はリンク先のページをごらん下さい。

日本語教室 生徒募集中 Курсы японского языка

 月曜~金曜、10:00~17:00の間で応相談。1コマ90分。入学金3月まで5,250円(会員無料)、4月から5,400円、受講料(1回)3月まで3,000円、4月から3,200円(税込)。
 お申し込み・お問い合わせは協会事務局まで。

ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室

2013年度後期予定:
(後半)1/11, 1/25, 2/1, 2/15, 3/1, 3/15
生徒募集クラス
17:00~17:45 ドムラ初級
18:00~18:45 バラライカ初級

講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円


みなとみらいマトリョミン教室

 マトリョミンは他のどんな楽器とも違う、触らないで弾くという不思議な奏法がとても面白い楽器です。
 ワンフレーズ弾くぐらいなら触れたその日からでもOK。
 可愛さ、不思議さ、ロシアっぽさなどもさることながら、楽器としてのポテンシャルも非常に高く、弾く人の内面を如実に映し出します。
 会社や友人同士の集まりに持って行くと、話題性もパフォーマンス性も抜群で、注目の的です。
 一度、教室に遊びにいらっしゃいませんか。見学、体験も大歓迎です。

日程:毎月1回、土曜日開講

2013年後期残り:3/15, 3/22
2014年度前期日程:4/6, 5/17, 6/21, 7/19, 8/16, 9/20
◆アンサンブルクラス(90分)
13:00~14:30 (満席)
◆グループレッスン
Aクラス 14:45~15:45 (空席1)
Bクラス 15:55~16:55 (空席3)
入学金:3,000円(継続の方、休学1年以内の方、当協会会員は免除)
受講料:アンサンブル3,500円×6回=21,000円、グループレッスン3,000円×6回=18,000円
会場:横浜平和と労働会館2階 神奈川音楽センター 音楽ホール
講師:平野 麻里(マトリョミン演奏家、指導者)

消費税増税のため 4月から受講料等各種料金が変わります

 4月から消費税額が現行の5%から8%に増税になり、諸経費も増加するため、課税対象となる当協会教室の入学金、受講料、教材費、その他販売している物品の価格も改定されますが、何卒ご了承ください。4月開講クラスの受講料も3月中にお支払いの場合は税額が5%ですので、4月以降にお支払いになるよりお得になります。

 神奈川県日本ユーラシア協会の入会金と会費に関しては、即時改定はいたしませんが、会員の皆様への機関紙送料、本部会費、事業費、維持費などのあらゆる経費に影響が出ることが予想されます。

組織・財政

組織状況

(2014年2月28日現在)

会員動向:1月1日~2月28日
今年度年初会員数243名、前月末会員数239名、今月入会者数3名、退会者数0名。2月末会員数242名。年初比1名減。

(柴田)

2013年度決算・2014年度予算

 2月23日の定期総会では2014年度活動方針、活動計画とともに、下記の決算、予算が可決されました。

 私たちの協会は「日本とユーラシア諸国民との相互理解と親善を図り、世界平和に寄与する」という目的(定款第一条)を持った特定非営利活動法人であり、単なるサークルや仲良しクラブではありません。総会における決定事項は全会員の総意であり、総会で選出された役職員一同は総会の諸決定を会員の皆様と共に誠実に、責任を持って遂行する権利と義務があります。

(柴田)


2013年度決算・2014年度予算

お勧め商品

そばの実 945円 (税込)

そばの実
内容量:1000グラム
原産地:ウクライナ
賞味期限:2014年11月
ビタミンB1,B2の多い健康食品。カーシャ(お粥)にして食べると美味。

ボルシチの素 525円(税込)

ボルシチの素
本格的な伝統ウクライナボルシチ2リットル(5-6人前)が手軽に作れます!
内容量:210グラム
原産国:ウクライナ
原材料:乾燥テーブルビート、乾燥玉ねぎ、乾燥にんじん、トマトペースト、乾燥にんにく、塩、砂糖、ひまわり油、コーンスターチ、乾燥パースニップの根、乾燥ディル、乾燥パセリ、黒こしょう、クエン酸、調味料(核酸)

キルギスの鍋敷き 420円

キルギスの鍋敷き
サイズ:直径約13cm
材質:フェルト
伝統的な模様が刺繍されたキルギス特産のフェルトの鍋敷き。色違いあり。

文化・芸能

ユーラシア音楽芸能情報

Русская Десятка ロシア・トップ10

ロシア・トップ10
 ソチ五輪が一段落し、パラリンピック開催中のロシアから、2月第3週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。10曲中4曲が初登場、2曲が返り咲きチャートイン!
 ヴィアグラの元メンバー、ブレジネワの新曲Доброе утроが8位にランクイン。昨年9月下旬にリリースされたDJスマッシュのStop The Timeがこの時期いきなり2位に急上昇。1月下旬にはヴィンターシュとのコラボ新譜3 желанияが出たばかり。第1位に輝いたのは、昨年来日したセレブロの新曲Я тебя не отдам。1月20日にリリースですが、僅か2週間で総合チャート(ロシアと欧米の音楽のチャートをMIX)7位にランクインしました。おめでとうございます!:-)

(チャート詳細と全文はこちらから)

(Tophit.ru, Russia Airplay Chart、2月10日~16日/MOPA)

お騒がせデュオ・タトゥー
ソチ五輪を機に復活アピール → スピード再解散

タトゥー
 昨年秋に某菓子メーカーのCM登場で、瞬く間に再びお茶の間の話題となったお騒がせデュオ・タトゥー。来日ドタキャン騒動から10年が経ったのだ。色褪せそうであるが、経年を感じさせない。相変わらずの溢れる大物感と、何を仕出かすかわからないところは全く変わっていなさそうだ。

 その彼女らが2月7日、ソチ五輪のオープニングイベントに登場。彼女らのヒット曲「Нас не догонят」を熱唱した。私達の殆どは英題「Not gonna get us」の方を聞いているが、いずれも「私達に追いつけない」 という意味。またこの彼女達の代表曲はロシア代表団入場行進のときにも使われたが、これがまた凝っていた。英国の永遠のロックユニットQUEENの名曲「We will rock you」のビートの強いリズムに、フランスのハウス&エレクトロデュオDaft Punkの「Harder Better Faster」がマッシュアップされたものが使用されたのだ。こんなクールなリミックスをしたのは、ロシアの精鋭DJ、レオニード・ルデンコ。ロシアの戦闘魂を呼覚ますにも、1分1秒を争い世界一を決める大会の場にも実に相応しい。会場も世界中の視聴者も大いに沸いた。

 開会式後、スウェーデン、スイス(275位)、デンマーク、日本(89位)、ノルウェー(153位)、ドイツ(285位)、カナダ、ポーランド(59位)、香港、ロシア、スロバキア(313位)、サウジアラビア(376位)各国でこの「Нас не догонят」やこれが収録されているアルバム「t.A.T.u.-The Best」などがiTuneチャート内に急上昇した。彼女達の新時代が到来したかに見えた。

 ところが事態は急転。2月18日にレーナが公式チャンネル上で、ユーリャとのコラボレーションは今後不可能であることを表明したのだ。ユーリャ側から圧力があり、「t.A.T.u.の一切のクリエイティブの方向性をユーリャ側に従わないと、レーナとはやらない。」更にレーナに対して暴言を吐き続けたそうである。これに対しユーリャは2月20日に公式チャンネル上で、レーナに真意を問うたが…。修復は不可能に近い。

 再結成に向け、ラッパーのリガライズと組んだ新曲「Любовь в каждом мгновении」もリリースするはずだった。またモスクワ、ミンスク、チェコ、スロバキアなどで再結成&新曲お披露目コンサートをするはずだったのに、ドタキャン。タトゥー再結成から4ヶ月、五輪開会式から僅か2週間足らずで解散になった。曲のように、ロシア代表団はメダル獲得数がぶっちぎり首位になったが、それ以上にt.A.T.u.の毎度のお騒がせには、もはや誰も追いつけない、ついていけない…のか。

 ユーリャ・ヴォルコーヴァ公式HP
 レーナ・カーチナ公式HP

(MOPA)

映画・演劇

劇団キンダースペース第35回公演「プラトーノフ」

1月31日 於:シアターΧ(東京・両国)

「プラトーノフ」
 まともに上演すれば9時間はかかるというチェーホフの処女長編小説「プラトーノフ」(原題:父の不在)を、劇団キンダースペースは2時間15分で演じた。2007年の初演時に出演した矢野宣氏(俳優座)の追悼公演と銘打った再演だが、キャスティングは変えず、演出をより深めた形だ。

 主人公プラトーノフは、文学の夢破れた小学校教師。父は判事で地元の名士だったが、彼は父のことを憎んでいる。退役軍人の娘サーシャと息子の三人で平凡に暮らしているが、彼の言動は自由奔放でエキセントリック。泥棒のオシップでさえ一目おいていた。

 ある日、地元の没落名家ヴォイニーツェフ家のパーティに招かれて、後妻で未亡人となったアンナ、前妻の息子ニコライ、そしてニコライの新妻ソフィアと再会する。

 ソフィアとプラトーノフはかつて学友で、恋人どうしだった。彼女が好きでもないニコライと結婚したことを知り、プラトーノフはソフィアに詰め寄る。また、アンナもプラトーノフに好意を寄せており、経済的な援助を約束するユダヤ人実業家ヴェンゲローウィチの求愛を拒んでプラトーノフを誘惑。さらに町で高等教育を受けた女性のグレコワも、プラトーノフを愛していると素直に表現できず、名誉棄損を罪状に彼を起訴する。

「プラトーノフ」
 妻のサーシャは良妻賢母でプラトーノフにとって安定したよりどころだったが、彼は三人の女性との関係を清算できずサーシャは自殺、彼自身も殺されてしまうのである。

 人物関係はプラトーノフをめぐる多角関係で複雑だが、それぞれの個性がとてもよく演じ分けられているので、ドロドロのメロドラマが逆に楽しめる。4人の女性の間でゆれる優柔不断なプラトーノフの心理を白洲本樹が巧みに演じ、自業自得といえる最期も悲劇というより悲喜劇。言い寄る男たちをうまくあしらうマダムぶりが見ていて心地よいアンナ、一本気なソフィアや地味で善良なサーシャなど、女優陣の演技が光っていた。

(文・滝沢/写真・劇団提供)

映画評「フィンランド式残酷ショッピングツアー」

(監督:ミハイル・ブラシンスキー 2012)
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

 ロシア人の母と息子が、フィンランドへの買い物バス旅行に参加した。フィンランドの入管や売り子のホスピタリティに感激しつつ、ロシア人団体客一行は「貸切状態」となった大型ショッピングモールへ。買い物にいそしむ中、突然店員たちが食人鬼と化し、ロシア人たちは次々と襲われる。フライパンや電動ドリルなど、売り場の商品で応戦しながら命からがら逃げだした親子は、ガソリンスタンドへ逃げ込むが、そこでも店員が襲いかかり母は負傷。さらに助けを求めて逃げ込んだ警察で二人は拘束され、同じく捕えられていた外国人から恐るべきことを聞く。「菜食主義者」も多いフィンランドだが、なんと夏至祭になると外国人の血肉を食べるという習慣があり、いずれ自分たちも餌食になるのだ、と。

 ストーリーは、息子がスマートフォンで撮影しながらの旅日記として展開する。母子家庭で育つ反抗期の息子と母のケンカも見もの。また、平和なイメージの強いフィンランド人が、この時期だけロシア人をも食すほど血に飢えるという発想が逆説的で笑える。ロシアとフィンランドの合作だが、自虐なのかリベンジなのかわからない不思議なホラー作品。

(滝沢)

催し物情報

チェルノブイリ28周年救援キャンペーン

インナと娘
◆ 講演会「チェルノブイリと福島」
2014年4月24日(木)19:00開演(18:30開場)
文京シビック小ホール(東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅、都営地下鉄三田線・大江戸線春日駅)
入場料:1000円(中学生以下無料)
要予約

●スライド講演:広河 隆一
「最新報告 チェルノブイリと福島」
(フォトジャーナリスト/Days Japan編集長/ 「NPO法人 沖縄・球美の里」理事長/「チェルノブイリ子ども基金」設立者)

●ゲスト:シネオカヤ・インナ(ウクライナ)
「原発事故の被災者として、母として生きる」

◆ 広河隆一写真展「チェルノブイリと福島」
4/12(土)~4/16(水)10:00~20:00(初日のみ12:00~) 
文京シビック1F展示室2 入場無料

〔主催〕チェルノブイリ子ども基金/チェルノブイリ子ども基金・文京/未来の福島こども基金
〔予約受付・問合〕
チェルノブイリ子ども基金
Tel/Fax: 03-5228-2680
E-mail : cherno1986@tokyo.email.ne.jp

☆このイベントの収益は、チェルノブイリと福島の原発事故被災児童の医薬品代や保養費用などに用いられます。

ユーラシア通信

中央アジア見聞録 キルギス編(3)~キルギスとバイリンガル教育~

キルギスとバイリンガル教育
 私が今回泊まった宿はゲストハウスで、いわゆるホームステイに近いものでした。お世話になったご家庭は、お姉さんと妹の家族が一緒に住んでおり、お子さんもいらっしゃいました。

 サダちゃんという4歳の女の子はとても可愛く、よく私の部屋に遊びにきて一緒にかくれんぼをしたり、ボール投げをしたりして遊びました。あるとき、サダちゃんが“один, два, три…”とロシア語で数字を数えているのが聞こえました。すると次に、“бир, еки, үч…”とキルギス語で数えているのが聞こえました。キルギスでは国家語はキルギス語ですが公用語はロシア語。キルギス人は必然的にバイリンガルといえるでしょう。

 いつも子どもロシア語教室「ラシンカ」のお手伝いをしている私は、ロシア人と日本人のハーフの子を教えているので、バイリンガル教育には興味があります。ハーフの子でも、人によってロシア語をしゃべれる度合いは違うので、やはり親なり、学校なり、教室の教育によってバイリンガルとなるかが決まってくるのだと思います。

 キルギスでは、ロシア語学校、キルギス語学校と分かれているので、得意不得意は出てくるのかもしれませんが、街中でも、家庭でも両方をしゃべることが多いようです。泊まったご家庭でも、私としゃべる時はお母さんもお子さんもロシア語をしゃべりましたが、2人でしゃべるときはキルギス語の方が多かった気がします。サダちゃんが、「ママ、今日子はキルギス語がしゃべれないんだよ。」と言っていて、お母さんが、「でも今日子は日本語がしゃべれるのよ、サダはしゃべれないでしょ?」と言っていました。子どもにとっても両方の言語をしゃべるのが当たり前という意識があるのかもしれません。

 ところで、もうすぐ新年の時期だったので、お母さんとサダちゃんは、ロシア語で、新年の詩の朗読をしてくれました。お母さんが読んで、子どもが繰り返す、親子での詩の朗読はラシンカでも宿題としてやっていて、これもまたバイリンガル教育の一つなのだなと思いました。

(高橋)

ダーチャを国民運動に!

ダーチャ
 1999年に当会が第一回「大河アムール、大自然とふれあいの旅」を始めて以来、私たちはロシアのダーチャに注目してきました。それは私たち日本人の生き方にも大きな教訓となるからです。近代資本主義の発展は工・商業発展のために農民を土地から切り離し賃金労働者に転化してきました。何千万と言う労働者が土地の無い人間として、生き物としては不自然な生活をしています。ダーチャはこの問題の解決の重要なカギになります。

 それは人間に自然を取り戻してくれます。安全な食料の自給自足、農業、里山の再生、定年後の生活安定、人と人との連帯の回復、文化・芸術の振興などなどその効用は計り知れません。当会のホームページのダーチャの記事は各方面に大きな反響を齎しています。最初にダーチャをホームページに掲出した時は「ダーチャ」で検索しても僅か数十件しかヒットしませんでしたが今では約89,400件もがヒットします。こうした中で大阪の高草俊和さんが「ダーチャを国民運動に!」と呼びかけておられます。以下は高草さんの呼びかけです。

柴田 順吉

ダーチャ
「皆さんはおそらくダーチャのことはご存じなのでしょうね。私は去年の10月までダーチャのことは知りませんでした。ホームページや文献で何回かは目にしていたはずなんですが、それがロシアの週末別荘だということなどまったく知りませんでした。

 あるきっかけでドイツのクラインガルテンやデンマークのコロニヘーブといった各国の市民農園システムについて調べ始めた時にダーチャに出会ったのです。そこから色々調べ始めたのですが残念なことに資料がほとんどありませんでした。

 本として見つけたのは豊田菜穂子さん著の「ダーチャで過ごす緑の週末」(←「ロシアに学ぶ週末術~ダーチャのある暮らし」の改訂版)のみ。インターネットではユーラシア協会のダーチャのページを含めても数件ヒットするくらいでさっぱりでした。

 でも豊田さんのあの本が、ダーチャのことを雄弁に語ってくれました。たよった資料はほとんどこれだったのですが多くの事を知ることができました。 ■国民の8割がダーチャ生活をしている!
■ジャガイモ生産量がロシア全体の92%!
■旧ソ連崩壊の時に餓死者が出なかったのはダーチャのおかげ!
■ほとんどが農薬を使っていない!
■手作りする文化が根付いている!
■家族との絆、自然との結びつきがあり、豊かで幸福な生活がある!

ダーチャ
 こんな素晴らしいことを実現している国がある! 日本でも同じように国民の大多数がこんな風な生活ができるようにならないだろうか?・・・本当に真剣に考えました。

 この素晴らしいシステムを日本でも実現しませんか?

 そのためにNPOダーチャサポートを設立準備中です。ユーラシア協会の柴田順吉様、一杉次郎様(広島)、高田宏臣様(千葉)また先述の本の著者豊田菜穂子様(北海道)、さらには向山邦史様(山梨・五風十雨農場)、中村陽子様(NPOメダカのがっこう理事長)など、多くの方々にご賛同・ご参加頂きながら船出しております。 皆様のご参加・ご協力をお待ちしております。」

希望者は eurask2@hotmail.co.jp 柴田あてへメールしてください。

Eurasia Gallery

キルギスとバイリンガル教育 キルギスとバイリンガル教育
(左)NHK杯フィギュアスケート ペア優勝 ボロソジャル・トランコフ組(ロシア)
(右)ロステレコム杯フィギュアスケート 女子シングル優勝 ユリア・リプニツカヤ(ロシア)

(撮影:森 美和)

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(機関紙編集部)

歴史・社会

日露領土問題の歴史(10)

日露領土問題の歴史
 江戸時代中期の元禄13年(1700年)になると、幕府の命令により松前藩は千島や勘察加(カムチャツカ)を含む蝦夷全図と松前島郷帳を作成し、正徳5年(1715年)には、幕府に対し、「十州島(北海道)、唐太(カラフト)、千島列島、勘察加」は松前藩領と報告した。この時作られた蝦夷全図は1644年に作られた「正保御国絵図」と、殆ど違いは無いものであった。

 大坂谷町の質屋の息子だった伝兵衛は、1696年、江戸に向かう途中嵐に遭い、漂流の後カムチャツカ半島に漂着したが現地民に捕えられたが1697年にロシア人ウラジーミル・アトラソフ(Владимир Васильевич Атласов)の探検隊に発見された。その後、1702年1月8日ロシア帝国のモスクワに連れて行かれ、ピョートル1世に謁見した。さらに、ロシアにおける最初の日本語教師となった。また日本人初の正教徒となった。デンベイの証言により、ロシアは日本に対する詳細な知識を得た。ピョートル大帝はこれに基づき日本との交易ルートをひらくようにとの勅令を出した。

 しかし、勅令が出ても、実際には幕府の鎖国政策により、それは簡単に実行できなかった。

 1705年ペテルブルグに日本語学校が開校された。

 1710年4月? 、日本人サニマはカムチャツカの太平洋岸、ペトロパヴロフスクの北方のカリギル湾ボブロヴォエ海岸に漂着、10人の仲間とともに上陸したが、原住民カムチャダールに襲われて4人殺され、6人が捕虜になった。その後、カムチャダール人とロシアのコサック兵との戦闘が起こり、さらに日本人2名が死に、残るサマニら4名がロシア軍の捕虜となった。ロシア人はサマニらをカムチャツカ川上流のヴェルフネ-カムチャツクへ連れて行き、代官のピョートル・チリコフに引き渡した。 (ピョートル・チリコフに引き渡された4名の日本人は、1708年にカムチャツカに漂着した別の日本人で、サマニらは4人がカムチャダール人に殺され、6人がコサックのダニラ・ヤコブレヴィチ・アンツィフェロフに捕らえられたという説もある。) ヴェルフネ-カムチャツクに連行された日本人のうちサマニともう1人を残してあとは間もなく死んだとも伝えられる。

 1711~13年アンツィフェーロフとコズイレフスキーはクリル列島を探検、サニマはコジレフスキーの千島探検に水先案内人および通訳として同行した。

 探検隊は1711年8月、千島最北端の占守島に上陸。さらに、第2島のパラムシル島に立ち寄り、住民にサヤーク(毛皮税)の献納を求めるが拒絶される。 1713年、コズイレフスキーは再び占守島に立ち寄った後、パラムシル島に上陸し、苛烈な戦いの末、住民にサヤークを献納させ、ロシアの支配を認めさせた。このとき、コズイレフスキーは、パラムシル島に交易に来ていた択捉島の住人シタナイを連れ帰った。

(柴田)