第54回日本ユーラシア協会全国総会 横浜開催に際し
全国の友人たちを温かくお迎えしましょう!
【日時】2014年4月12日(土)、13日(日)
【会場】分科会、総会、理事会=横浜市健康福祉センター4階ホール、9階会議室 、横浜平和と労働会館 (JR桜木町駅より徒歩)、レセプション=ナビオス横浜大宴会場
会長 柴田 順吉
神奈川県日本ユーラシア協会では1980年の第42回日ソ協会全国総会、2006年の第49回日本ユーラシア協会全国総会に続き、2014年第54回日本ユーラシア協会全国総会の4月12日(土)、13日(日)横浜開催をお引き受けすることになりました。
北は北海道から南は沖縄まで、全国の会員さんたちが横浜総会に遠路参加されます。地元、神奈川の協会としてはこれらの方がたを温かくお迎えし、おもてなししたいと思います。全国総会の詳細については本部機関紙をご覧ください。
今回、参加者をおもてなしするレセプション会場は国際港都横浜に相応しい、横浜MM21にあるナビオス横浜(横浜国際船員センター)にしました。
アトラクションは①当会のバラライカ・ドムラ教室講師で第7回国際ロシア民族楽器コンクール「ベロゴーリエ杯」バラライカ部門第1位に輝いた世界第一級の奏者・北川翔氏のバラライカ演奏、②当会会員で歌手、女優、ロシア演劇・ロシア大衆歌謡研究家の山之内重美さんの新機軸、カラオケによるロシア歌曲歌唱、③同じく当会の誇るマトリョミン教室生徒によるマトリョミン・アンサンブルのコンサート、④今年のヨールカ祭で一部ご披露した、かの有名なニコライ堂のロシア正教聖歌 オーソドックス合唱団の重厚な合唱などを用意して総会参加者皆様のお出でを心からお待ちしております。
会員の皆様、貴方も是非この総会に参加して見聞、知識を広め、全国の活動に学び、お友達を増やして下さい。総会には様々な分科会があります。平和問題、原発問題、シベリア抑留、旅行、文化・芸術、学術・経済交流、ロシア語・日本語、青年・婦人、等々。お好みの分科会にご出席ください。レセプションのみの参加(7,000円)も歓迎します。また、12・13両日のいずれかのご参加でも結構です。ボランティアで設営、観光案内などにご協力くださる方も募っています。
参加ご希望の方は神奈川県日本ユーラシア協会事務局まで、電話、Fax、メールなどでお申し込みください。
総会参加費は2,000円ですが、神奈川県日本ユーラシア協会の会員には1,000円の補助がありますので半額の1,000円となります。
3月23日(日)は三連休の最終日、その日曜の午後、シベリヤ物語上映会が開催されます。今回はアトラクションとして、神奈川合唱団の「バイカル湖のほとり」の合唱が企画されています。
日本のうたごえ運動の中で、「うたごえ喫茶」は大変重要な位置を占めています。多くの人々が一つの場所で歌い、聞き、笑ったり、涙したりといううたごえ運動のルーツがうたごえ喫茶なのです。日本にそのうたごえ喫茶をもたらすきっかけとなったのが、今回上映される「シベリヤ物語」なのです。
その関連から、映画を観るだけではなく、実際に映画の中で歌われている「バイカル湖のほとり」を神奈川合唱団に歌っていただきます。音楽映画の最高峰ともいわれる「シベリヤ物語」、ぜひこの機会にご鑑賞ください。
【参加費変更についてのお詫び】
参加費について、すでに先月号までの機関紙・ホームページでは200円とお知らせしましたが、会場変更のため参加費を500円にさせていただくことになりました。開催間際の変更をお詫びするとともに、何卒ご了承くださるようお願い申し上げます。
【日時】2014年3月23日(日)14:00
【会場】横浜平和と労働会館3F会議室
【参加費】500円(お茶代として。紅茶・黒パン付き)
【お申し込み・お問い合わせ先】
神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax: 045-201-3714
E-mail: eurask2@hotmail.co.jp
※詳細はリンク先のチラシをごらんください。
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NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 第10回定期総会・記念講演会・コンサート
2014年2月23日(日) 横浜平和と労働会館3階会議室
さる2月23日(日)午後1時より、平和と労働会館3階の会議室で、当協会の、NPO法人としては第10回目の総会がありました。
高橋理事の司会で開会し、議長として桜井理事を選出したのち、以後議長による進行で議事が行われました。
最初に柴田会長のあいさつがあり、800万人の県民の中で、会員は少ないが、24名の会員を増やし、財政もよくなってきていること、また若い会員に新しい目標を持って活動してほしいなどを述べました。
その後来賓として、本部理事長の木佐森さんのあいさつが続き、4月12日、13日の横浜で開催される全国総会への協力要請を述べました。
その後活動報告がありました。活動報告は、各項目について報告分を担当した人がかわるがわる報告しました。この方式は去年度より採用しています。会計報告は、柴田会長が行いました。
引き続いて活動方針の提案がありました。これについても、活動報告と同様に、各担当が報告を行いました。予算案については柴田会長が行いました。
続いて会計監査報告を監査の金子さんが行い、何点かの記帳ミスと、収入印紙と切手の取り扱いに問題があることを指摘しましたが、その他については問題ないことを報告しました。
活動報告、会計報告、活動方針、予算、監査報告について一括しての質疑応答に入りました。
ハバロフスク旅行について、参加費が安くならないかとか、期間の延長や時期の変更はできないかなどの質問がありました。回答としては、勤労者の夏休みの条件と、オケアンキャンプ場交流などの条件から、夏休み期間を利用せざるを得ないとのことです。定年退職者やダーチャ関係の人たちの条件に合った旅行も検討してほしいとの要望もありました。
キルギスの対日友好協会との交流を検討してほしいとの要望があり、キルギス人の友人や大使館を通して検討していきたい旨の回答がありました。
質疑応答時間が終わり、拍手によって活動・会計、監査報告、及び、活動方針・予算が採決されました。
続いて定款の改正案が田中理事長より出されました。
改正案は、第4章(役員、職員及び顧問)第13条(種別および定数)の(1)理事20人以上30人以内を、5人以上30人以内に変更するものです。
理由は、毎年行っているNPO法人としての行政当局への報告で、理事の届け出事務が戸籍謄本の提出まで及ぶため、20人分の実務が大きな負担となっており、これを5人までにして軽減するためです。他のNPO法人でもその程度の人数とのことです。届け出る理事としては、会長、副会長、理事長、副理事長、事務局長にするとの提案がありました。これについては反対意見がなく、拍手で確認されました。
続いて次期役員の提案が、役員選考委員より以下のようにありました。
会長 柴田順吉/副会長 大貫憲夫、大山麻稀子/理事長 田中豊造/副理事長 関戸真哉/事務局長 吉原れい/事務局次長 佐藤友吉、森美和、梅津千里、野口福美(新)、市井健(新)/理事 木佐森雅道、滝沢三佐子、水野ひろみ、菊池幸江、ジャブライロフ・スレイマン、福島留美、髙橋今日子、桜井直哉、ピスクノーワ・オクサーナ、小新幸康(新)、杉山弘子(新)/会計監査 加田龍彦、金子隆一/退任理事 田邊由紀子
他に推薦、立候補がなく、提案通り、拍手で承認されました。
選出後、新役員を代表して、大山副会長が挨拶しました。また新任の理事の小新さん、杉山さん、野口さんも挨拶しました。
それをもってすべての議事が終了し、議長が任務解任のあいさつを行い、司会が閉会のあいさつを行って、総会が無事終了しました。
(文・田中/写真・桜井)
総会記念講演会&マトリョミンコンサート
総会終了後、「ソチ五輪から見えた今日のロシア」というテーマで坂本博先生に講演をしていただきました。
ちょうど開催中のソチ五輪に関連しての話。「ソチという場所でオリンピックが開催できるか?」という問題を抱えていたことを話していただきました。先住民族であるチェルケス人を大量虐殺し、19世紀のカフカス戦争後、支配下に置いたこと。そのため、チェチェン武装勢力は「先祖の骨の上でのオリンピックは許せない」との声明を発表し、テロが発生したこと。4年前のバンクーバー五輪は「先住民族に敬意を」ということが明白に謳われていたが、今回のソチは全くされていないこと。
いずれも、華やかな五輪報道ばかりの中で、一般にはほとんど知られてはいないことばかりでした。また、アメリカ・フランス・ドイツが反感を示していた同性愛者に対するロシアの態度についても、旧ソ連時代以上の強硬姿勢であったことが知らされました。
質問の時間では、直近のウクライナ情勢についても話をされました。熱心な参加者はマトリョミンコンサートの準備の時間、5Fの教室で坂本先生に質問されていました。
ロシアは、黒人以外のすべての人種・民族が存在している多民族国家です。帝政ロシア時代の支配体制から、ソ連邦の時代、そして現在のロシアについての民族問題について新たな見識を持つことができた講演会となりました。
講演の後は、おなじみのマトリョミンコンサート。地元横浜を意識してか、「ブルーライトヨコハマ」のオープニング。そして、オルガニートの調べにのせての「ロンドンメリー」。また、今回は新しい楽器としてマトリョールの初演奏で映画音楽の「ライムライト」が奏でられました。「モスクワ郊外の夕べ」の後、しめくくりは「ロシア国歌」。
初めてマトリョミンを聞いた参加者はアンサンブルの方々にいろいろな質問をされていました。
日曜の午後、学習で見識を高め、音楽で心を潤した充実した時間となりました。
(文・関戸/写真・桜井)
北川翔プレゼンツ-ロシア民族音楽の祭典 物産展報告
2月16日(日)は都内でもまだ雪が残っていましたが、その中で上記のコンサートが行われました。
神奈川からはロシアの雰囲気づくりと物産ということで、田中理事長と関戸が参加しました。本部からも木佐森理事長と、地元の市川さんが来てくれました。
冒頭に書きましたが、14日の雪のため首都高速は通行止め。仕方なく、山ほどの荷物を積んで、下道で江東区の「ティアラこうとう」へ。ついてすぐに物産展を準備しました。コンサートの前後と、間の2回の休憩の時間に物産展には多くの人が来てくれました。
その結果、ジャムは完売。ボルシチの素は1ケース半のうち、3本残してほぼ完売。マトリョーシカをお孫さんのお土産に買っていかれる年配の方が何人もいました。また、小物やアクセサリーも売れ行きは好調。行きは山ほどの荷物が帰りは軽々となりました。
関戸は、コンサート自体は会場の外のモニターで見ていたのですが、楽器の響きやうたごえのメロディは十分に楽しめました。特に、合唱団「白樺」の声の素晴らしさは紙面では伝えられないほどです。
そして、こぼれ話も一つ。関戸はウサギの毛皮のシャプカ(耳あて付の帽子)を被り、濃紺のルパシカを着て、物産を担当していたのです。その際、客の女性が「あなたの帽子と着ている衣装が欲しい。これは売っていただけないんですか?」と聞いてきたのです。生まれてこの方、着ているものをねだられたのは初めてのことでした。「申し訳ありません。これは行事の時に使っているので、私もこれ一つずつしか持っていません。ですから、売ることはできません」と答えると、「残念だわ。じゃあ、売っているところは何処ですか?」とのこと。やはり、こういうコンサートに来る人はロシア大好き人間なんですね。県連でもシャプカとルパシカを常時、販売できるようにしなければならないかもしれません。
そんなことを感じた物産展でした。
(関戸)
2013年 大河アムール ハバロフスク市民交流の旅
第2日目 8月7日(水)の続き
リュドミラさんのダーチャについた時、ご主人のバロージャさんが迎えてくれ、私たちをダーチャに案内しました。
このダーチャは結構広いです。母屋の他に2つの建物があり、そのうちの一つは子ども用の建物で、小学生のリーダちゃんが使っています。ブランコやジャングルジムもあります。
畑には様々な野菜や植物が植えられ、又ビニールハウスもありました。
例のテレビ局の取材チームが先に到着しており、私たちがダーチャの中を見て回っている様子を撮影したり、リュドミラ夫妻や旅行メンバーの野口さんなどを取材していました。
野口さんは通訳ができるので、ロシア語で答えました。
一通りダーチャの中を案内された後、近くに流れるアムール河まで散歩がてら行くことになりました。ダーチャとダーチャの間の細い道を、他のダーチャの様子を塀や垣根越しに見ながら歩きました。リーダちゃんも水着に着替えてついてきます。
ほどなくしてアムール河が見えるところにつきました。道から手すりのついた階段が、下に向かって降りていましたが、途中から水没していました。例年なら、階段の下は、小さなグランドになっているところです。洪水のために全く見えません。
他のダーチャの子供が既に泳いでいるところに、リーダちゃんと旅行メンバーの山田さんの孫の雄希くんが服を着たまま、河に入りました。流れが速いので岸から離れることはできません。水は暖かったそうです。
ダーチャへの帰途で、ガイドのオリガさんや現地の旅行社「イリスツアー」の女性社長が道端の草木の説明をしてくれました。
ダーチャに戻った頃は、ちょうど昼食の時間で、屋根までつるや葉っぱで覆われた、細長いテーブルを囲んで、リュドミラさんが作ったロシアの家庭料理をごちそうになりました。
昼食後、私はイリスの車でダーチャをあとにしますが、他の人達はダーチャに残って、一泊します。
ホテルに向かって戻る途中、アムール河を渡る前で、並走するシベリア鉄道を、ハバロフスクに向かって走る長い貨物列車を見かけました。あまりに長いので、3台の電気機関車がけん引していました。
ホテルには3時ころに戻りました。
ダーチャに泊まらないホームステイコースの5人は、5時にロビーに集合して、まず露日協会に向かうことになります。
(田中)
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月曜~土曜、入門・初級・中級・上級・会話クラス4/14より順次開講。3クラス・各30分まで見学無料。時間割・内容・料金(会員割引有)等の詳細はホームページ をごらんください。受講お申し込み・お問い合わせ先は次の通りです。
お申し込み・お問い合わせ:
TEL/FAX 045-201-3714
メール yokohama-rosiago@hotmail.co.jp
教室ホームページ
※フェイスブック でも教室情報発信中。各クラスの様子や講座案内などをどなたでもごらんいただけます。
「ロシア語入門体験」
初めてロシア語を勉強する方を対象に、不思議な形のアルファベットや簡単な挨拶などに触れながら、ロシア語の世界へご案内します。
日時:3月29日(土)11:00-12:00
※希望者多数の場合は13:00-14:00にも開講予定
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日常の様々な場面で最近使われ始めた「いまどきの外来語」を解説します。辞書には載っていなくてもわかると楽しくためになる新しいロシア語を、学んで覚えて使ってみましょう!
時間:3月29日(土)14:30-16:00
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※詳細はリンク先のページ をごらん下さい。
ロシア旅行に役立つフレーズが盛り込まれたスキットで楽しく学びましょう。スポーツ観戦旅行にも使える表現をこの機会に覚えてみませんか?
「話してみよう!旅のロシア語」
「ソチで困らない!ロシア語!」
「旅のロシア語 ソチ編(短縮版)」
月曜~金曜、10:00~17:00の間で応相談。1コマ90分。入学金3月まで5,250円(会員無料)、4月から5,400円、受講料(1回)3月まで3,000円、4月から3,200円(税込)。
お申し込み・お問い合わせは協会事務局まで。
お申し込み・お問い合わせ:
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp
2013年度後期予定:
(後半)1/11, 1/25, 2/1, 2/15, 3/1, 3/15
生徒募集クラス
17:00~17:45 ドムラ初級
18:00~18:45 バラライカ初級
講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円
お申し込み・お問い合わせ:
eurask2@hotmail.co.jp
Tel/Fax 045-201-3714
マトリョミンは他のどんな楽器とも違う、触らないで弾くという不思議な奏法がとても面白い楽器です。
ワンフレーズ弾くぐらいなら触れたその日からでもOK。
可愛さ、不思議さ、ロシアっぽさなどもさることながら、楽器としてのポテンシャルも非常に高く、弾く人の内面を如実に映し出します。
会社や友人同士の集まりに持って行くと、話題性もパフォーマンス性も抜群で、注目の的です。
一度、教室に遊びにいらっしゃいませんか。見学、体験も大歓迎です。
日程:毎月1回、土曜日開講
2013年後期残り:3/15, 3/22
2014年度前期日程:4/6, 5/17, 6/21, 7/19, 8/16, 9/20
◆アンサンブルクラス(90分)
13:00~14:30 (満席)
◆グループレッスン
Aクラス 14:45~15:45 (空席1)
Bクラス 15:55~16:55 (空席3)
入学金:3,000円(継続の方、休学1年以内の方、当協会会員は免除)
受講料:アンサンブル3,500円×6回=21,000円、グループレッスン3,000円×6回=18,000円
会場:横浜平和と労働会館2階 神奈川音楽センター 音楽ホール
講師:平野 麻里(マトリョミン演奏家、指導者)
お申し込み・お問い合わせ
minatomirai_matoryomin@yahoo.co.jp
Tel/Fax 045-201-3714
消費税増税のため 4月から受講料等各種料金が変わります
4月から消費税額が現行の5%から8%に増税になり、諸経費も増加するため、課税対象となる当協会教室の入学金、受講料、教材費、その他販売している物品の価格も改定されますが、何卒ご了承ください。4月開講クラスの受講料も3月中にお支払いの場合は税額が5%ですので、4月以降にお支払いになるよりお得になります。
神奈川県日本ユーラシア協会の入会金と会費に関しては、即時改定はいたしませんが、会員の皆様への機関紙送料、本部会費、事業費、維持費などのあらゆる経費に影響が出ることが予想されます。
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中央アジア見聞録 キルギス編(3)~キルギスとバイリンガル教育~
私が今回泊まった宿はゲストハウスで、いわゆるホームステイに近いものでした。お世話になったご家庭は、お姉さんと妹の家族が一緒に住んでおり、お子さんもいらっしゃいました。
サダちゃんという4歳の女の子はとても可愛く、よく私の部屋に遊びにきて一緒にかくれんぼをしたり、ボール投げをしたりして遊びました。あるとき、サダちゃんが“один, два, три…”とロシア語で数字を数えているのが聞こえました。すると次に、“бир, еки, үч…”とキルギス語で数えているのが聞こえました。キルギスでは国家語はキルギス語ですが公用語はロシア語。キルギス人は必然的にバイリンガルといえるでしょう。
いつも子どもロシア語教室「ラシンカ」のお手伝いをしている私は、ロシア人と日本人のハーフの子を教えているので、バイリンガル教育には興味があります。ハーフの子でも、人によってロシア語をしゃべれる度合いは違うので、やはり親なり、学校なり、教室の教育によってバイリンガルとなるかが決まってくるのだと思います。
キルギスでは、ロシア語学校、キルギス語学校と分かれているので、得意不得意は出てくるのかもしれませんが、街中でも、家庭でも両方をしゃべることが多いようです。泊まったご家庭でも、私としゃべる時はお母さんもお子さんもロシア語をしゃべりましたが、2人でしゃべるときはキルギス語の方が多かった気がします。サダちゃんが、「ママ、今日子はキルギス語がしゃべれないんだよ。」と言っていて、お母さんが、「でも今日子は日本語がしゃべれるのよ、サダはしゃべれないでしょ?」と言っていました。子どもにとっても両方の言語をしゃべるのが当たり前という意識があるのかもしれません。
ところで、もうすぐ新年の時期だったので、お母さんとサダちゃんは、ロシア語で、新年の詩の朗読をしてくれました。お母さんが読んで、子どもが繰り返す、親子での詩の朗読はラシンカでも宿題としてやっていて、これもまたバイリンガル教育の一つなのだなと思いました。
(高橋)
ダーチャを国民運動に!
1999年に当会が第一回「大河アムール、大自然とふれあいの旅」を始めて以来、私たちはロシアのダーチャに注目してきました。それは私たち日本人の生き方にも大きな教訓となるからです。近代資本主義の発展は工・商業発展のために農民を土地から切り離し賃金労働者に転化してきました。何千万と言う労働者が土地の無い人間として、生き物としては不自然な生活をしています。ダーチャはこの問題の解決の重要なカギになります。
それは人間に自然を取り戻してくれます。安全な食料の自給自足、農業、里山の再生、定年後の生活安定、人と人との連帯の回復、文化・芸術の振興などなどその効用は計り知れません。当会のホームページのダーチャの記事は各方面に大きな反響を齎しています。最初にダーチャをホームページに掲出した時は「ダーチャ」で検索しても僅か数十件しかヒットしませんでしたが今では約89,400件もがヒットします。こうした中で大阪の高草俊和さんが「ダーチャを国民運動に!」と呼びかけておられます。以下は高草さんの呼びかけです。
柴田 順吉
「皆さんはおそらくダーチャのことはご存じなのでしょうね。私は去年の10月までダーチャのことは知りませんでした。ホームページや文献で何回かは目にしていたはずなんですが、それがロシアの週末別荘だということなどまったく知りませんでした。
あるきっかけでドイツのクラインガルテンやデンマークのコロニヘーブといった各国の市民農園システムについて調べ始めた時にダーチャに出会ったのです。そこから色々調べ始めたのですが残念なことに資料がほとんどありませんでした。
本として見つけたのは豊田菜穂子さん著の「ダーチャで過ごす緑の週末」(←「ロシアに学ぶ週末術~ダーチャのある暮らし」の改訂版)のみ。インターネットではユーラシア協会のダーチャのページを含めても数件ヒットするくらいでさっぱりでした。
でも豊田さんのあの本が、ダーチャのことを雄弁に語ってくれました。たよった資料はほとんどこれだったのですが多くの事を知ることができました。
■国民の8割がダーチャ生活をしている!
■ジャガイモ生産量がロシア全体の92%!
■旧ソ連崩壊の時に餓死者が出なかったのはダーチャのおかげ!
■ほとんどが農薬を使っていない!
■手作りする文化が根付いている!
■家族との絆、自然との結びつきがあり、豊かで幸福な生活がある!
こんな素晴らしいことを実現している国がある! 日本でも同じように国民の大多数がこんな風な生活ができるようにならないだろうか?・・・本当に真剣に考えました。
この素晴らしいシステムを日本でも実現しませんか?
そのためにNPOダーチャサポートを設立準備中です。ユーラシア協会の柴田順吉様、一杉次郎様(広島)、高田宏臣様(千葉)また先述の本の著者豊田菜穂子様(北海道)、さらには向山邦史様(山梨・五風十雨農場)、中村陽子様(NPOメダカのがっこう理事長)など、多くの方々にご賛同・ご参加頂きながら船出しております。 皆様のご参加・ご協力をお待ちしております。」
希望者は eurask2@hotmail.co.jp 柴田あてへメールしてください。
Eurasia Gallery
(左)NHK杯フィギュアスケート ペア優勝 ボロソジャル・トランコフ組(ロシア)
(右)ロステレコム杯フィギュアスケート 女子シングル優勝 ユリア・リプニツカヤ(ロシア)
(撮影:森 美和)
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ユーラシア関連記事、写真、本紙に関するご意見・ご感想など歓迎します。記事は1記事800字以内を目安にお願いします。紙面の都合により若干編集する場合、分割して掲載する場合がありますがご了承ください。ペンネームでの掲載・肩書をご希望の場合はお書き添えください。特に記載のない場合はフルネーム(WEB版では苗字のみ)で掲載させていただきます。締切は毎月末になります。投稿はEメール・郵便・FAXのいずれかで。宛先は下記の通りです。
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 機関紙編集部
〒231-0062 横浜市中区桜木町3-9 横浜平和と労働会館1階・5階
Fax 045‐201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp
(機関紙編集部)
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