継続は力なり-「スパイ・ゾルゲ」上映会
6月22日(日)、この日に因んだ映画「スパイ・ゾルゲ」DVD上映会の事前の申し込みは2~3人でしたからスタッフを入れても5~6人かなと思っていました。ところが、2Fの音楽センターでレッスンをしている外部のコーラスグループの飛び込みがあり、全部で9人の参加でした。
73年前のこの日、独ソ戦が始まりました。この情報を正確にモスクワに伝えたスパイ・ゾルゲの活動を詳細に描写していました。新聞記者の肩書で日本に入国し、ドイツ大使館にも顔が利くゾルゲは極めて情報分析力に優れていました。「2・26事件」では、「武器は機関銃だけで大砲もない。正規軍が戦車を出せばすぐに鎮圧される」と見抜きました。東北を視察した際には凶作により、農村の疲弊を正確に分析しました。日本のことを客観的に理解したのは日本国民ではなく、ゾルゲだったのです。
3時間の長い映画でしたが、その長さを感ずることなく映像に見入っていました。上映の後、柴田さんの戦争時代のことから直近の「集団的自衛権」まで、話題が弾みました。参加者の中では23歳の男性が「ネットで『横浜 ロシア』と検索したら、この上映会のことが出てきて、興味を持ったので来ました」と言っていました。おまけにその場で入会もしてくれたのです。
ミニ上映会ですが、「継続は力なり」でこつこつと続けていけば仲間も増えるということを実感しました。
(関戸)
横浜ハリストス正教会見学
6月8日(日)、横浜ハリストス正教会の見学会を行いました。日本にある正教会の聖堂といえば、東京・神田のニコライ堂や函館のハリストス正教会が有名ですが、実は横浜にも、正教会の聖堂(教会)があるのです。神奈川区松が丘、国道1号線から少し入った住宅街の丘の上にある特徴的な丸屋根を頂いた建物が、横浜ハリストス正教会の「生神女庇護聖堂」です。
当日は梅雨らしいすっきりしない天気でしたが、21人もの参加者が集まり、グリゴリイ水野宏神父の案内で聖堂内を見学しました。
横浜ハリストス正教会の歴史は今から130年以上前、1878年にまで遡ります。戸部町と花咲町に開かれた講義所に始まり、市内の幾つかの場所を移転したのち、1980年に現在の場所に聖堂が建設されたとのことです。
聖堂内に入るとまず目に飛び込んでくるのは、壁面に飾られた数々のイコン(聖像画)。日本正教会は、ロシアから派遣された司祭、ニコライ・カサートキンが国内での布教活動に尽力したこともあってロシア正教会との関係が深く、横浜ハリストス正教会の聖堂にも、ロシアで描かれたイコンが多く飾られています。
水野神父からは、正教の歴史やその名称の由来、聖堂の構造や十字架、イコンなどが持つ宗教的な意味を、分かりやすく説明していただきました。また、通常は扉で閉ざされていて見ることのできない奥の部分・至聖所も、特別に見せていただくことができました。
見学参加者からは、「美しいイコンに感銘を受けた」「正教会についての理解が深まった」などの感想が聞かれました。
神奈川県日本ユーラシア協会は、今年4月にもパスハ(復活祭)にちなんだイベントで、水野神父に祈祷を行っていただきましたが、今年の秋にも山手の外国人墓地にて、パニヒダ(永眠者のための祈祷を捧げる儀式)を実施する予定です。
(文・写真:桜井)
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徳永晴美氏特別講義!
ロシア語教室から皆様へのサプライズ!???
ロシア語通訳界の大御所・徳永晴美氏が教えてくれるロシア語習得のコツ。
これから勉強したい人からプロまで誰にでも役に立つ話のはず。
これは出席しなければ聞けない話です!
本人が名づけた演題は、
「ロシア語習得―もう一歩前へ進むコツ!???」
日時:9月13日(土)14:00~15:30
場所:横浜平和と労働会館4階会議室
参加費:一般1,500円、会員1,000円
※徳永晴美近著「実務のロシア語I,II」サインセール実施予定
お申し込み・お問い合わせ:
TEL/FAX 045-201-3714
メール yokohama-rosiago@hotmail.co.jp
6月1日、みんなで歌いました。ロシアのロマンスと民謡を!
この「歌う会」は川北ナターリア先生の提案で実施された初めての試みでした。おかげさまで参加者は全員で15名にもなりました。
ナターリア先生と、ピアノを弾いてくださった馬場タチヤーナさんはロシアの民族衣装を着て、楽しい雰囲気を作ってくださいました。
ロマンスの「夜は明るく」と民謡の「祖国」の二つの歌について先生はロシア語で解説され(通訳付き)、また自分で録音された有名な歌手の歌も聞かせて下さいました。タチヤーナさんの伴奏のもと、先生と皆さんは何回も一緒に楽しそうに歌われました。
最後に皆様に記入していただいたアンケートでは、全員の方がまた参加したいとのご希望でした。アンケートの結果にナターリア先生も大喜び。無理のないところで、各シーズンに一度開催しようということになりました。
(野口)
「ナターリア先生と一緒に歌う会」次回予告
日 時:8月3日、13:30~15:30
場 所:横浜平和と労働会館 5階教室
参加費:会員1,000円、一般1,500円
歌は、あの有名な「行商人」と、「暁に彼女を起こさないでおくれ」という甘美な題名のロマンスです。
先生は今、次はロシア語の発音と発声法に力を入れたいと鋭意準備中です。
また、今回はお茶とお菓子をお出しする予定でいます。♪♪♪楽しみですね♪♪♪
皆様、お申し込みはどうぞお早めに事務局へ!
お申し込み・お問い合わせ:
TEL/FAX 045-201-3714
メール yokohama-rosiago@hotmail.co.jp
月曜~土曜、入門・初級・中級・上級・会話クラス開講中。3クラス・各30分まで見学無料。時間割・内容・料金(会員割引有)等の詳細はホームページをごらんください。
お申し込み・お問い合わせ:
TEL/FAX 045-201-3714
メール yokohama-rosiago@hotmail.co.jp
教室ホームページ
授業を欠席した分や日頃の授業でわかりにくい箇所の補習の場としてご参加ください。皆さんの独習のお手伝いをします。土曜中級クラス他担当の野口福美先生がサポートに当たります。
参加費は1回500円、参加資格は横浜ロシア語教室在籍中の生徒限定とさせていただきます。
補習希望者は5日前までに氏名、クラス名、使用テキスト、補習希望内容をお知らせください。
● 今後の予定
7月27日(日)13:30~15:30
8月31日(日)13:30~15:30
9月28日(日)13:30~15:30
実施予定日は協会の行事との兼ね合いなどで変更になる場合もありますので、ご了承のほどお願い申し上げます。次月の予定日は、教室の寺子屋掲示板、機関紙およびFacebookでお知らせいたしますので、ご確認ください。
授業予定
(後半)7月12日 (休講、後日振替)、7月19日、8月2日、8月23日、9月(2回、未定)
生徒募集クラス
17:00~17:45 ドムラ初級
18:00~18:45 バラライカ初級
講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円
お申し込み・お問い合わせ:
eurask2@hotmail.co.jp
Tel/Fax 045-201-3714
マトリョミンは他のどんな楽器とも違う、触らないで弾くという不思議な奏法がとても面白い楽器です。
ワンフレーズ弾くぐらいなら触れたその日からでもOK。
可愛さ、不思議さ、ロシアっぽさなどもさることながら、楽器としてのポテンシャルも非常に高く、弾く人の内面を如実に映し出します。
会社や友人同士の集まりに持って行くと、話題性もパフォーマンス性も抜群で、注目の的です。
一度、教室に遊びにいらっしゃいませんか。見学、体験も大歓迎です。
日程:毎月1回、土曜日開講
2014年度前期日程:4/6, 5/17, 6/21, 7/19, 8/16, 9/20
※レッスン日に見学随時可能です。発表会、協会行事等で演奏の機会もあります。是非お気軽にご参加ください!
◆アンサンブルクラス(90分)
13:00~14:30 (満席)
◆グループレッスン
Aクラス 14:45~15:45 (空席1)
Bクラス 15:55~16:55 (空席2)
入学金:3,000円(継続の方、休学1年以内の方、当協会会員は免除)
受講料:アンサンブル3,600円×6回=21,600円、グループレッスン3,085円×6回=18,510円
会場:横浜平和と労働会館2階 神奈川音楽センター 音楽ホール
講師:平野 麻里(マトリョミン演奏家、指導者)
お申し込み・お問い合わせ
minatomirai_matoryomin@yahoo.co.jp
Tel/Fax 045-201-3714
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キエフ・バレエ~華麗なるクラシックバレエハイライト~
とき:7月19日(土)13:30~
ところ:めぐろパーシモンホール 大ホール
演目:「白鳥の湖」第1幕第2場より、「くるみ割り人形」第2幕より、「海賊」より、「眠りの森の美女」より
料金:全席指定8,000円
問合せ:光藍社チケットセンター 050-3776-6148
チャイコフスキー3大バレエ・ハイライト
とき:8月2日(土)13:30
ところ:新宿文化センター 大ホール
料金:全席指定6500円
問合せ:光藍社チケットセンター 050-3776-6148
フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2014 読売日本交響楽団
指揮:ダレル・アン、「眠りの森の美女」よりワルツ、交響曲第6番「悲愴」ほか
とき:7月29日(火)15:00 ところ:ミューザ川崎シンフォニーホール
料金:S 4000円、A 3000円、B 2000円
問合せ:ミューザ川崎シンフォニーホール 044-520-0200
カワイサロンコンサートin表参道
有森博&長瀬賢弘 ピアノデュオシリーズ
ロシア秘選集Vol.2「縁」~ロシア5人組
とき:7月31日(木)19:00
ところ:カワイ表参道パウセ
演目:バラキレフ「ヴォルガにて」、ボロディン・キュイ・リャードフ・リムスキー=コルサコフ パラフレーズ集、ムソルグスキー「展覧会の絵」ほか
料金:一般3500円、学生2500円
問合せ:カワイ音楽振興会 03-5485-8511
戸田港祭り
とき:7月19日(土)12時30分より
ところ:沼津市 戸田 中央桟橋 等
内容:プチャーチン・ロード・パレード実施、ディアナ号慰霊祭(供養祭)宝泉寺、海上花火大会など
問合せ:戸田観光協会 0558-94-3115
URL:http://www.heda-kanko.com/
H. P. Liddell マトリョミンの小さな演奏会Vol.9 ~花とロマンス~
とき:8月31日(日)19:00開場 19:30開演
ところ:名曲喫茶ヴィオロン(阿佐ヶ谷駅徒歩5分)
チャージ:1,000円(コーヒー付)
問合せ:helen.liddell71@gmail.com
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日露領土問題の歴史(14)
18世紀のロシア帝国の版図拡大において、不可欠の手段となったのが地図である。1552年には、イワン雷帝がモスクワ公国の地図作成を開始、その後、かなり詳細な全国地図がロシアで作られたのは17世紀末の事であった。
1745年9月13日、『サンクトペテルブルクの帝国科学アカデミーにより地理学的手法と最新の実地検分、観測に基づく、辺境地方を含む全ロシア帝国の全12葉の部分図と左の大帝国の全図とからなる『ロシア地図帳』が編纂、出版された。
この地図では、ベーリング、シパンベルグ等の航海上の見聞を集大成し、初めてオホーツク海およびその周辺地域がほぼ正確に表示されていた。「日露領土問題の歴史(8)」 で紹介したマルチン・ゲルリッツェン・フリースの地図とは比較にならない正確さである。ただし、この地図では未だ樺太南部・蝦夷地は欠落していた。
1747年 修道司祭イオアサフは千島に渡り先住民布教に当り、1749年までにシムシュ島・パラムシル島のアイヌ208人をロシア正教に改宗させることに成功、18世紀には、中・北千島の多くのアイヌはロシア正教徒となった。(М. В. Осипова: МИССИОНЕРСКАЯ ДЕЯТЕЛЬНОСТЬ РУССКОЙ ПРАВОСЛАВНОЙ ЦЕРКВИ СРЕДИ АЙНОВ КУРИЛЬСКИХ ОСТРОВОВ)
(註)
幌筵島(ぱらむしるとう、ほろむしろとう)は、千島列島の北東部にある島。波羅茂知島(ぱらもしるとう)と表記されることもある。ロシア名はパラムシル島 (о.Парамушир)、英語表記はParamushir。<島の名前の由来>は、アイヌ語の「パラ・モシル(広い・島)」「ポロ・モシル(大きい・島)」から。千島アイヌは「ウレシパモシリ(人を多く育てた島)」とも呼んでいた。パラムシル島のアイヌは ロシア化されていた。
占守島(しゅむしゅとう)は、千島列島北東端の島。ロシア名はシュム・シュ島(о.Шумшу)、英語表記はShumshu。サンフランシスコ条約締結以来、領有権の帰属は未確定であるが、ロシアの実効支配下にある。元禄御国絵図にある地名「しいもし」や鳥居龍蔵の記録にある「シュモチ」はこの島に当たるとされる。
<島の名前の由来>は、アイヌ語の「シュム・ウシ(南西・<そこに>ある→南西に存在する、或いは南西に入る)」からとする説があるものの、この島の語源を「シー・モシリ(本島)」とし新知島の語源を「シュム・シリ(西島)」とする説や、占守島を「シュム・シュ(油・鍋)」とし新知島を「シュム・ウシ(南西にある、入る)」とする説もあり、山田秀三は「判断がつかない地名」としている。
※(註)はウィキペディアより
~続く~
(柴田)
中世ロシア興亡史講義 ~歴代君主の素顔とその真実~ 862-1598
第99回 ダウマンタス公の偉業
協会サイト内 中世ロシア興亡史のページ をごらん下さい。
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