【日時・内容】
2016年3月21日(月・祝)
13:30~14:30 定期総会
(内容:活動報告、事業計画、決算、予算、2015年度役員案の承認、質疑応答他)
15:00~15:20 ピアノコンサート 演奏:スクリャービン川西さん
15:30~16:00 マトリョミンアンサンブル「MMM」コンサート
【会場】横浜平和と労働会館2階 音楽センターホール
【参加費】総会:無料(会員限定)、コンサート:会員500円、一般700円
※会員の皆様には総会議案書をお送りしますので、ご一読の上、出欠席や委任について必ずご回答ください。
(機関紙同封のFAX用紙・ハガキをご利用ください。今年からEメールでの回答も受け付けます。)
総会成立のため、皆様のご協力をお願い申し上げます。
※今回のジョイント企画は、ミニコンサート2本立てです。
午後のひととき、ヨールカ祭でも好評だった「神の左手」と呼ばれるピアニストのスクリャービン川西さんと、おなじみのみなとみらいマトリョミン教室アンサンブル「MMM」の電子楽器「マトリョミン」の演奏をどうぞお楽しみください。
コンサートにはどなたでもご参加いただけます。
詳細はチラシ画像をクリックしてPDFファイルでごらんください。
横浜三溪園で夜桜見物を楽しんでみませんか?宵闇に浮かびあがる桜の花と歴史的建造物の競演をご覧いただきながら散策します。
当会ロシア語教室のユーラシア諸国出身の先生方なども参加される楽しい親睦会です。地元、本牧三之谷に1933年に生まれ、育った柴田会長が皆様をご案内します。会員の方は勿論、会員以外の方のご参加も歓迎します!
■ 日時:2016年4月2日(土)
■ 集合時間:18:00
■ 集合場所:三渓園正門前
■ 交通案内:根岸駅1番乗り場《市バス58・99・101系統》10分 本牧下車・徒歩10分
桜木町駅2番乗り場《市バス8・148 系統》約25分 本牧三溪園前下車・徒歩5分
横浜駅東口2番乗り場《市バス8・148 系統》約35分 本牧三溪園前下車・徒歩5分
元町・中華街駅4番出口 山下町バス停《市バス8・148系統》約15分・徒歩5分
■ 入園料金:大人(中学生以上)500円、こども(小学生)200円 ▲横浜市民の高齢者、障碍者入園料金免除(65歳以上“濱ともカード”、“横浜市敬老特別乗車証”、“障害者手帳”の提示必要)
お申し込み先:神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp
今年も楽しいゴールデンウィークがやってきます。その「こどもの日」にちなんで、アニメの鑑賞を企画しました。
かつてソ連は世界最大のアニメ制作国でした。ディズニーよりも多くのアニメを制作していたといいます。「アニメーションは児童の情操教育に大変有益である」との理由で、国を挙げて児童の感受性を高めるのに適しているアニメを制作したからです。東西冷戦下では、このような事実は日本では報道されませんでした。今ではチェブラーシカのグッズが日本でも簡単に手に入るようになりました。冷戦のもとでは、こどもたちの夢まで壊されてしまうのですね。
今回の鑑賞会では、演劇でも有名な「森は生きている」(1956年制作)を上映します。内容についてはよく知られていますね。1月から12月までの森の妖精が、少女を助ける物語です。
大人の皆さんもこの日ばかりは、童心に戻ってお子さん・お孫さんと一緒に楽しまれたらいかがでしょうか。親子そして、孫まで交えての楽しい鑑賞会にしましょう。
【映画情報】1956年・ソ連作品/カラー/49分/監督: イワン・イワノフ=ワノ/原作: S.マルシャーク/脚本:S・マルシャーク、N・エルドマン/美術:A・ベリャーコフ、K・カルボフ、A・クリツィン/撮影:N・ヴォイノフ、E・ペトロワ/音楽:M・ワインベルグ/声の出演(日本語吹替版)清水マリ、滝沢久美子、神谷明、松金よね子
日時:2016年5月8日(日)14:00~
会場:横浜平和と労働会館5階 当協会教室
参加費:300円(黒パン・お菓子・飲み物付き)
お申し込み先:神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp
4月から新学期が始まります。水曜夜と土曜昼に初めて学ぶ方のクラス「入門」を新設。
また、初級・中級・上級・会話・演習の各クラスも生徒募集中です。
既存クラスは継続受講生2名以上で来期も同じ曜日・時間に持ち上がり存続となります。中途編入も可能です。
見学は3クラス・各30分以内まで無料ですが、今期は授業が終了しているクラスが大半ですのでお問い合わせください。
詳しくは教室ホームページをごらんください。受講お申し込み・お問い合わせは教室事務局まで。
徳永晴美先生による上級者向け本格的ロシア語ゼミ『徳永ゼミ』。
好評につき第124期も開講します。
4月6日オリエンテーション、4月27日開講。詳しくはホームページをごらんください。
昨年12月に『3パターンで決める日常ロシア語会話 ネイティブ表現』(語研)を共著で上梓された大山麻稀子先生が、同書の中から初めての方でも使える表現をご紹介します。
ロシア語ってどんな言葉?日本語との違いは?ロシア語の魅力とは?…などなど、初歩のロシア語に触れながら、楽しく学んでみませんか?
全く初めての方から、少し独習した方まで歓迎します!
会員無料、11時~12時開講、定員12名。詳しくはホームページをごらんの上、奮ってお申し込みください。
毎月2回、土曜日に開講します。魅力的なロシアのメロディーを、ご自分の手で体感してみませんか?初めての方でも歓迎、楽器レンタルもご相談に応じます。
2015年度後期(後半)の予定:1/9, 1/30, 2/6, 2/20, 3/5, 3/19
生徒募集クラス
17:00~17:45 ドムラ初級
18:00~18:45 バラライカ初級
講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円
マトリョミンは他のどんな楽器とも違う、触らないで弾くという不思議な奏法がとても面白い楽器です。
ワンフレーズ弾くぐらいなら触れたその日からでもOK。
可愛さ、不思議さ、ロシアっぽさなどもさることながら、楽器としてのポテンシャルも非常に高く、弾く人の内面を如実に映し出します。
会社や友人同士の集まりに持って行くと、話題性もパフォーマンス性も抜群で、注目の的です。
一度、教室に遊びにいらっしゃいませんか。見学、体験も大歓迎です。
日程:毎月1回、土曜日開講
2015年度後期予定:10/24, 11/21, 12/19, 1/16, 2/20, 3/19
※レッスン日に見学随時可能です。発表会、協会行事等で演奏の機会もあります。是非お気軽にご参加ください!
◆アンサンブルクラス(90分)
13:00~14:30 (満席)
◆グループレッスン
Aクラス 14:45~15:45 (満席)
Bクラス 15:55~16:55 (空席1)
入学金:3,000円(継続の方、休学1年以内の方、当協会会員は免除)
受講料:アンサンブル3,600円×6回=21,600円、グループレッスン3,085円×6回=18,510円
会場:横浜平和と労働会館2階 神奈川音楽センター 音楽ホール
講師:平野 麻里(マトリョミン演奏家、指導者)
組織状況
(2015年2月29日現在)
年初会員数:209名、入会:3名、退会:4名、現在会員数:208名。年初比1名減。
会員が減少すると言う事は協会と市民、県民との繋がりが弱くなることを意味します。
毎月一人でも会員数が実増するよう目的意識を持って努力しましょう。
只今、人口比率で0.000228%です。県民1万人に1名を会員に迎える事が出来れば9,100名の強大な協会が出来ます。これは決して単なる空想ではありません。長期的視点に立って、大県神奈川に相応しい協会を役職員、会員が一丸となって築きあげましょう。
諸国民の相互理解、親善を進める事は世界平和の基礎です。
(柴田)
財政状況
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 | 2016/2/29 |
単位:円 |
摘 要 | 本年度収入 | 前年同期収入 | 対前年同期増減 |
一般会計 | 190,000 | 267,696 | -77,696 |
教育事業 | 483,350 | 1,112,922 | -629,572 |
一般事業 | 388,903 | 715,273 | -326,370 |
合 計 | 1,062,253 | 2,095,891 | -1,033,638 |
前年同期(単位:円) | 2015/2/29 |
摘 要 | 本年度支出 | 前年度支出 | 対前年同期増減 |
一般会計 | 1,477,723 | 1,463,738 | 13,985 |
教育事業 | 547,460 | 568,814 | -21,354 |
一般事業 | 304,378 | 454,950 | -150,572 |
支出合計 | 2,329,561 | 2,487,502 | -157,941 |
当期剰余金 | -1,267,308 | -391,611 | -875,697 |
合 計 | 1,062,253 | 2,095,891 | -1,033,638 |
貸借対照表 (2016/2/29) |
科 目 | 本年2月末残高 | 前年同期残高 | 対前年同期増減 |
流動資産 | 5,879,676 | 5,281,615 | 598,061 |
固定資産 | 9,604,775 | 9,604,775 | 0 |
資産合計 | 15,484,451 | 14,886,390 | 598,061 |
流動負債 | 122 | 0 | 122 |
固定負債 | 0 | 0 | 0 |
負債合計 | 122 | 0 | 122 |
純資産 | 15,484,329 | 14,886,390 | 597,939 |
財政も依然として縮小均衡です。収入は全ての項目でマイナスとなり、合計では97.31%の激減。主な原因は教育事業収入の130.25%の減少。これは昨年に比べ4月新学期分受講料の徴収が教科編成など諸般の事情でほぼ1か月遅く成った為です。3月に入って改善される見込みです。支出は6.78%の減少。結果として当期剰余金は1,267,308円の大幅赤字となりましたが、新学期受講料が順調に徴収されれば大きな問題はありません。
(柴田)
会費納入のお願い
今月は会費請求月に当たりますので、2016年6月までの請求書を該当の方に送付させていただきました。ご納入方法は請求書記載の通りです。郵便振替の場合は同封の振替用紙をご利用ください。納め忘れ防止に便利な自動振替のお申し込みも受付中です。事務局までお申し出ください。
自動振替でご納入の方は、3月中旬に4月~6月分がご指定の口座から引き落としになりますのでご確認ください。
会員の種類が変更になった場合は、会費の額も変わるため、こちらの会費一覧表をご覧の上、新しく当てはまる会員の種類を事務局にお申し出ください。改めて金額をお知らせします。※3月21日の総会で会費が改定される可能性があります。次回(6月)の請求分より改定後の会費になりますがご了承ください。
また、協会を退会される場合はその旨を事務局にご連絡の上、会費未納分がある方は速やかにご納入ください。
会員がロシア語教室を退学する場合、協会も自動退会にはなりません。ご連絡のない場合は会員のみ継続の扱いになりますので、協会を退会される場合は必ずお申し出ください。
会費のご納入や退会のお申し出と請求書送付が入れ違いになりました場合は何卒ご容赦ください。
皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
(事務局)
ユーラシア音楽芸能情報
もうすぐマースレニツッアだ!待ち遠しいロシアから、2月第2週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。10曲中4曲が初登場!
10位に、ArtikとAstiのマイルドなR'n'B&HIPHOPデュエット«Тебе все можно»(君なら全ていいよ)が初登場。
ドミトリー・コルドゥンの新曲«Метели»(吹雪)が9位です。
スラーヴァの新曲2 «Л» 2 «Ю»が8位にランクイン。何て読むのか、どんな意味か不思議な題名ですが、これは「ЛЮбЛЮ(愛している)」つまり、ЛとЮがそれぞれ2文字ずつあることから来ています。詳しくはPVをご覧ください。
4位にはMOTとビアンカのデュエット«Абсолютно всё»(絶対全部)が入りました。
ヨールカの新曲«Грею счастье»(幸せを温めてる)が3ヶ月連続1位!どこまで続く快進撃!おめでとうございまーす!:-)
(チャート詳細と全文はこちらから)
(Tophit.ru, Russia Airplay Chart 2016年2月8~14日/MOPA)
映画・演劇
映画紹介「広河隆一 人間の戦場」
(長谷川三郎監督作品、2015年/全国順次公開中、自主上映会募集中)
フォトジャーナリストであり、報道写真誌「DAYS JAPAN」の編集長を10年間務めてきた広河隆一氏。このドキュメンタリー映画は、広河氏の写真取材の歴史と足跡を記録したもの。
一昨年、「DAYS JAPAN」の編集長を若い世代に譲った。健康上の理由と最後までフォトジャーナリストでありたいという選択による決断だった。広河氏のキャリアは、1967年のパレスチナ取材に始まる。学園闘争終結後、イスラエルのキブツで働いていた広河氏は、キブツの向こう側に広がる廃墟に関心を抱いたが、キブツの人たちは誰も何も教えてくれなかった。ほどなくその廃墟が追われたパレスチナ人の集落であったことがわかり、広河氏は追われた人々の足跡を記録に残すという仕事をスタートさせた。
1982年のレバノンのサブラ・シャティーラ難民キャンプで起きた虐殺事件を撮影したことが世界に認められ、チェルノブイリ原発事故後 に初めて現地へ取材に入った西側ジャーナリストとなる。以後、活動は取材だけにとどまらず、「パレスチナの子どもの里親運動」「チェルノブイリ子ども基金」を立ち上げるなど、紛争や原発事故で被害を受けた子どもたちを救済する運動を行っている。福島原発事故以降は避難地の子どもの保養施設「球美の里」を自費で開設、現在はこれまでのフィールドに加え、日本人のあゆみをたどる壮大な取材を行っている。
「取材者が入っていれば、息子は殺されなかった」。これはジャーナリストが紛争現場などにいることが、暴力の抑止力になるという現地の人の言葉だ。広河氏はこの言葉に押されて数々の危険地帯を取材してきたのだが、決して話し上手とは言えない訥々とした話し方が、本当に現地の人たちの気持ちを汲んで仕事をしているのだなあと実感させるシーンである。また広河氏は、人間の尊厳が失われている場所を「人間の戦場」と呼ぶ。本作のタイトルでもあるこの言葉は、ジャーナリストである前に人間であるという広河氏の行動原理でもある。彼が子どもの支援を始めた理由はそこにある。
今年はチェルノブイリ原発事故発生30年、そして3.11から5年の節目である。今も続いている「人間の戦場」に終わりはあるのか。今年改めて考えたいテーマである。
(文:滝沢 三佐子/写真(c)2015 aureo)
書籍紹介『チェチェン 平和定着の挫折と紛争再発の複合的メカニズム』
富樫耕介著(明石書店 2015)
454ページにわたる学術論文であるので、気軽に読めるものではない。しかし、ウクライナにおける紛争やシリアなどの内戦などをかんがみるとき、紛争発生のメカニズムや平和定着をいかに成し遂げるかという「紛争学」の視野はこれからいっそう重要になると思う。
本書はエリツィン政権下に始まった第1次チェチェン紛争とその終結を起点に、第2次チェチェン紛争が勃発するまでのマスハドフ政権を中心に、なぜ平和が定着しなかったのかを詳細に検討したもの。ロシアが経済危機を背景にチェチェンの復興支援をきちんと履行しなかったこと、マスハドフ政権が努力した外交政策が急進的イスラーム主義者によって失敗に終わったこと、ダゲスタン共和国のワッハーブ派による影響がチェチェンの平和定着を阻害したことなどは、一般に知られているとは言い難く、特に第2次紛争のきっかけが「チェチェンによるダゲスタン侵攻」によるとされてきた一方的報道を覆す。世俗的実利的に復興をめざしていたマスハドフ政権のおかれた立場が、想像以上に難しい立場にあったことが理解できる。欧米諸国が一貫してチェチェン問題は人権問題であるとしてきたことが、9.11発生後「対テロ戦争」の焦点とされたことも見逃せない。次作はぜひ第2次紛争について分析したものを期待したい。
(滝沢 三佐子)
オーケストラ・ナデージダ第14回演奏会
~国民楽派から後期ロマン派、そして映画音楽。ロシア音楽史の旅にご案内いたします~
ドゥナエフスキー:映画音楽「グラント船長のこどもたち」より序曲/ボロディン:中央アジアの草原にて/イッポリトフ=イヴァノフ:アルメニアの旋律による狂詩曲/チャイコフスキー:ノクターン 作品19-4*/バラキレフ:3つのロシア民謡による序曲/ボルトキエヴィチ:交響曲第2番 作品55
*チェロ独奏:大島純
指揮:渡辺新
■日時:2016年4月3日(日曜)14時開演(13時30分開場)
■会場:杉並公会堂 大ホール(JR中央線・東京メトロ銀座線「荻窪駅」 北口徒歩7分)
■チケット:全自由席 1,000円
※65歳以上無料(当日証明書をお持ちください)
※後援・協力 ロシア連邦大使館・日ロ文化交流センター
1月号にてご紹介頂きました「2016年ニューイヤー演奏会」はお陰様でチケット完売の運びとなりました事、厚く御礼申しあげます。また完売後にお問い合わせ頂いたお客様にはご迷惑をおかけしました事、合わせてお詫び申しあげます。
オーケストラ・ナデージダは、「ロシア・北欧作曲家による知られざる傑作の発掘・紹介」というコンセプトに賛同する音楽愛好家達が集まり、2008年に発足しました。現在5名のロシア人が団員として参加しています。
今回の演奏会では、色とりどりのロシア文化をお届けします。ドゥナエフスキーは’60年代頃までに幼少期を過ごしたロシア人にとって懐かしい楽曲であることでしょう。ボロディン、バラキレフ、イッポリトフ=イヴァノフによる旋律は、雄大なユーラシア大陸の旅行に皆さまをお連れいたします。プログラムのメインは、戦争に翻弄された不遇の作曲家、ボルトキエヴィチによる「儚さと力強さ」を併せ持った美しい交響曲です。そして、チェリスト大島純の独奏を主軸とした、チャイコフスキーのノクターンも必聴です。
■チケット取り扱い・お問い合わせは
Eメール orch.nadezhda@gmail.com
電話090-8500-7029 (高橋:10時~19時)
★ここが変わった!8年ぶりのウラジオストク 第1回
2月11日~14日、ユーラシア協会の青年会員3名および一般2名の計5名で、3泊4日の日程でウラジオストクを旅行しました。
私がウラジオストクを最後に訪れたのは2008年夏ですので、今回は実に8年ぶりの再訪ということになります。この間に、ウラジオストクはどのように変わったのかを、数回に分けてお伝えしたいと思います。
第1回目でお伝えしたいのは、2012年のロシアAPECに合わせて建設された、巨大建築物郡です。いちばん目立つのは、なんといっても、金角湾を横切るザラトイ橋です。この橋が建設されたことにより、湾を挟む地区の往来が格段に便利になり、市内の渋滞もかなり緩和されたそうです。
橋はあまりにも巨大なので、市内中心部のほぼのどこからでも目に入ります。霧の向こうに、以前は街のランドマークだった州行政府庁舎よりずっと高い橋脚が浮かび上がる光景は、以前の光景を知っている自分には、夢か幻のように見えました。
ザラトイ橋の次に語るべきなのは、ウラジオストク市に隣接するルースキー島と市をつなぐルースキー橋、そして島内に新たに建設された極東連邦大学のキャンパスです。市内各地に点在していたキャンパスを統合して島に移転させたとのことで、ガイドの学生さんによると、約5,000人の学生が島の新キャンパスで学んでいるそう。
以前のルースキー島は静かな保養地で、特に夏は市民たちが海水浴やバーベキューなどを楽しむ場所として親しまれていましたが、それがいまや巨大な「学園都市」に変貌を遂げました。大学の校舎はAPEC本会議や、昨年は東方フォーラムなど国際会議場としても使われており、国際都市としてのウラジオストクの立場を更に際立たせています。
2014年ソチオリンピックでもそうでしたが、開催直前まで、建造が間に合うのかどうか危惧されつつも、きっちり間に合わせてくるところが、ロシアのすごいところだとつくづく感心してしまいます。
次回は、よりミクロな視点で市内の雰囲気の変化についてお伝えしたいと思います。
(桜井)
ウラジオストック訪問記 ~露日協会との交流~
2月11日~14日の4日間、会社を一日だけお休みして、ユーラシア協会青年交流委員会のメンバー等でウラジオストックに行って参りました。本部で交流のある露日協会のゾーヤさんの計らいで、ロシア人との様々な交流を経験しましたので、その思い出を綴りたいと思います。
ウラジオ2日目には、アルセーニエフ博物館に行きました。ガイドさんに館内を案内いただきましたが、展示物を見ていて気付かされたのは、ウラジオの歴史、地理がロシアというよりもアジアに近いということでした。中国から来ている銅器や、中央アジアのものに近い文様などを見ることができ、また古来の宗教もシャーマン教だと教わりました。ちなみに、かごに何人もの赤ちゃんが寝かされている写真は、ソ連時代のものです。私達が取り違えたらどうするんだとひそひそしていたら、たまには間違えることもありましたよ、とガイドさん。ソ連あるあるでしょうか。
午後は、ロシア式茶道に参加。茶道と聞いて、紅茶の葉でも配合するのか想像していましたが、いわゆるティーパーティーでした。ただし、カップの受け取り方に作法があるとのこと、しっかりと伝授いただきました。お茶を楽しんだあとはなぜか皆でダンスタイム。その後、私達はロシア人の子どもたちに折り紙を教えました。鶴、かぶと等日本の伝統的な折り紙を作りましたが、面白かったのは、手裏剣を作っていたところ、いつのまにかЗвёздочка(星)と呼ばれていたことです。夕食後は、友人らでミュージックバーへ行きました。ミュージックバーとはいえ、中はほぼクラブ。昼間のダンスといい、やはりロシア人はダンスが好きなのでしょう。そこで露日協会のマイヤさんと合流し、ウォッカとレッドブルを飲みながら語りました。
3日目は、学生のダリヤさん、エリザベータさんにルースキー島の極東連邦総合大学を案内いただきました。敷地は広大で、サミットが行われた建物も目にすることができました。数年前までルースキー島への橋がなかったのかと思うと、APEC開催をきっかけに急速に発展したことがうかがえました。3日目夜は、ロシアの青年との懇親会を行いました。京都府連の伊藤さんから日本とロシアについてのプレゼンテーションがあり、両国について語り合いました。彼らと話していて思ったことは、彼らは決して遠い国の人ではなく身近な友人のようだということです。私の向かいにいたトーニャさんは文学が好きで、学生時代ロシアの詩にはまっていた私は、久々に熱い文学トークをしたのを覚えています。
今回、私にとって初めてのウラジオ旅行でしたが、東京からたったの2時間半で、こんなに近いロシアがあったということが本当に驚きでした。知り合いもできたことなので、近いうちにまた遊びに行きたいと思います。
(田中)
日本ユーラシア協会日本キルギス交流センターから
チムールさん緊急支援のお願い
昨年10月まで在日キルギス共和国大使館職員として勤務されていたチョンムルノフ・チムールさんは、日本とキルギスの架け橋となるべく、日本とキルギス両国の交流発展に尽力し、日本ユーラシア協会の各種催しにも多大な協力をいただきました。
ところが、そのチムールさんが、脳腫瘍で倒れ、昨年末に日本で緊急手術が行われ現在治療を行っています。
しかしながら医療保険適用外の施術・治療を伴うため、莫大な額の医療費がかかる見込みです。
ついては、困難に直面するチムールさんの治療に寄与するため、キルギス交流センターでは皆様の温かいご支援をお願いする次第です。心よりお願い申し上げます。
集められた支援金は、日本キルギス交流センターが責任を持ってお届けします。
現在のところ、協会のチムール基金には30万円の募金が集まっていますが、全額自己負担の治療費には遠く及ばない額です。少しでも援助したいと思いますので、よろしくご配慮をお願いいたします。
◆「チムールさん緊急支援」払込先:
○ 郵便振替
00190-6-71351 日本ユーラシア協会
※振替用紙に「チムールさん支援」と明記してください。
○ 銀行振込
(ゆうちょ銀行から)記号10180 番号32219131 日本ユーラシア協会
(他の金融機関から)店名 〇一八 普通預金 3221913 日本ユーラシア協会
※払込後、「チムールさん支援」送金のご連絡を下記までお願いします。
◆ お問い合わせ先:
日本ユーラシア協会 日本キルギス交流センター
〒156-0052 東京都世田谷区経堂1-11-2
電話03-3429-8231
FAX 03-3429-8233
E-mail info@jp-euras.org
投稿歓迎!
「日本とユーラシア」神奈川県版は会員みんなで作る機関紙です。もっと面白くしたい方、新しい企画を思いついた方、協会や機関紙について感想や意見のある方は、読むだけでなくぜひ投稿してください。
ユーラシア関連ネタなら文章でも写真でも絵でも、ジャンルを問わず何でもOK。
ただし全てボランティアで、自分のオリジナル、または権利者の許可を得たもの、著作権法に触れないものをお願いします。ペンネームや注意事項があればそれも忘れずに。
文章は1記事800字以内が目安で、長ければ編集・分割して掲載する場合もあります。
担当者に忘れられない限りボツになることもほとんどないので、今のうちがチャンスかも?
原稿はメールやFAXや郵便で下記へ送ってください。締切は毎月末で、翌月15日頃に発行されます。投稿をお待ちしています!
(機関紙編集部)