今月の表紙

特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙「日本とユーラシア」

2016年9月号 No.659

行事予定

手軽にできる簡単ロシア料理教室

カツレツ ロシア料理というと材料の入手から調理まで手がかかると思われています。
けれども、今回はそんな心配はご無用。
1時間あれば誰でも手軽にできる料理を作ります。
メニューはものすごく簡単なカツレツ3種。
作った料理は、ハバロフスク旅行事後交流会参加者の皆さんと一緒に試食しましょう。
ぜひ、お気軽にご参加ください!

日時:2016年9月25日(日)12:00~
(13:00頃より旅行事後交流会参加者と一緒に試食、その後交流会参加も可能)
会場:横浜平和と労働会館5階教室
参加費:会員1,500円 一般2,000円(交流会参加費含む)
持ち物:エプロン、余った場合の持ち帰り用容器
お申し込み締切:9月23日(金)※要予約

お申し込み・お問い合わせ先:神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

ハバロフスク旅行事後交流会

ハバロフスク旅行 「第18回大河アムール・ハバロフスク市民交流の旅」は少人数ながら今年も無事実施されました。
今回旅行に行かなかった方も遠慮なくご参加ください。
料理教室で作ったカツレツを試食しながら、旅の土産話を聞いたり、現地で撮影してきた写真やDVDを見たりして一緒に楽しみましょう。

日時:2016年9月25日(日)13:00~15:00
交流会のみの参加費:会員1,000円 一般1,500円
お申し込み締切:9月23日(金)※要予約

お申し込み・お問い合わせ先:神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

ロシア語能力検定試験(第68回)10月開催

 東京ロシア語学院主催の2016年度(第68回)ロシア語能力検定試験が10月8日(土)、9日(日)に行われます。
 横浜会場は横浜平和と労働会館の4階会議室。合格発表は11月20日です。

●4級 10月8日(土)
筆記(文法、露文和訳、和文露訳)14:00~15:30
テクストの朗読 ※録音 15:30~
●3級 10月9日(日)
筆記(文法、露文和訳、和文露訳)13:30~15:30
聴取 15:30~15:45
テクストの朗読 ※録音 15:50~
●2級 10月8日(土)
筆記(文法、露文和訳、和文露訳)10:00~12:00
聴取 12:00~12:25
会話(口頭作文)※録音 12:30~
●1級 10月9日(日)
筆記(文法、露文和訳、和文露訳)10:00~12:00
聴取 12:00~12:25
会話(口頭作文)※録音 12:30~

※試験の詳細については東京ロシア語学院のページにてごらんください。

受験お申し込みは東京ロシア語学院窓口、インターネット、コンビニ端末で。
お問い合わせ:ロシア語能力検定委員会(東京ロシア語学院内)
Tel: 03-3425-4011
Fax: 03-3425-4048
E-mail: kentei@tokyorus.ac.jp

よこはま国際フェスタ ボランティア募集!

よこはま国際フェスタ  10月8日~10日、グランモール公園にて、国際協力・多文化共生をテーマにする神奈川最大級のイベント「よこはま国際フェスタ2016」(主催:よこはま国際協力・国際交流プラットフォーム運営委員会/よこはま国際フェスタ2016プロジェクト)が開催されます。

 世界の料理、民芸品、踊りや音楽、ボランティア活動が楽しめます。

 神奈川県日本ユーラシア協会も、10月10日(月・祝)に食販ブースでロシア料理(ピロシキ、ボルシチ)やジョージア(グルジア)ワインを販売しますので、ぜひご来場ください。

 前日・当日の当協会ボランティアスタッフも募集しています。一部だけでも、会員以外の方もお気軽にご参加ください。多くの方々のご協力をお待ちしています。お申し出は当協会事務局まで。

【当協会スケジュール】
◆10月9日(日) 10:00~18:00
【内容】食材買い出し・ロシア料理(ピロシキ、ボルシチ)の調理(11:00~17:00)、運搬、翌日準備
【調理の場所】「野毛地区センター」料理室

◆10月10日(月・祝) 9:00~18:00 ※フェスタは10:30~16:00開催
【内容】会場準備・調理・運搬・販売・撤収
【会場】 グランモール公園  F1B食販ブース(横浜市西区みなとみらい3丁目 JR桜木町駅下車徒歩12分 みなとみらい線みなとみらい駅下車徒歩5分)
【調理の場所】「野毛地区センター」料理室

詳細はこちらのチラシをごらんください。

当協会ボランティアお申し込み・お問い合わせ先:神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

「キルギスを知る会」10月23日開催!

キルギスを知る会  7月末の「ジョージアを知る会」に続いて、10月には「キルギスを知る会」が開催されます。
 2013年11月には三溪園で「キルギス大使交流会」が行われましたが、今回はまた違った角度からの発見があるでしょう。
 キルギス文化や現代のお国事情について、若い3人の講師から直に聞くことができるチャンスです。
 キルギス料理の試食もできるかも?どうぞお楽しみに!

日時:2016年10月23日(日)14:00~
会場:横浜平和と労働会館5階
講師:
◆ イスマノフ・ヌルガズィ(28歳。ジャララバード出身。国際貿易に従事。外国語学習が趣味で、日本語、英語、トルコ語、ロシア語が話せる。来日2年半。)
◆ カンバラリエフ・ジャヌィベク(写真右、27歳。エカテリンブルグ生まれ、ビシケク育ち。東京藝術大学大学院にて映画を専攻。来日6年。趣味は太鼓。)
◆ ジェイナリエワ・グルムカン(写真左、28歳。キルギス南部バトケン出身。国士舘大学卒、現在求職中。来日6年。趣味はダンス、テニス、バレーボール。)
参加費:会員1,000円 一般1,500円

お申し込み・お問い合わせ先:神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

キルギスを知る会

慰霊の「パニヒダ」10年ぶりに開催

パニヒダ  パニヒダとは正教会において永眠者の為に行われる奉神礼。永眠した人が神の国に安住するために祈り、かつ永眠した人の信仰を受け継いで共に永遠の国に与れるよう祈願するものです。

 前回の開催2006年11月5日から10年。今回は11月6日に行います。

 横浜外国人墓地に最初に葬られたのはロシア太平洋艦隊所属のロマン・モフェトとイワン・ソコロフという海軍軍人でした。開港後、横浜で没する外国人が増え、墓地は港近くから段々と山上へ向かっていきました。現在、観光コースとなっている丘の上は実は裏口ということになるのです。そのことを知る人はほとんどいません。また、関東大震災までは横浜が在日ロシア人の最多の地であったことも知る人は多くありません。

 今回のパニヒダでは、埋もれた歴史に光を当て、21世紀を迎えた今日、改めて日本とロシアの相互理解と親善を深める一歩としたいと思います。

 当日は、横浜ハリストス正教会の水野宏神父に執り行っていただきます。異国の地であるこの横浜で骨を埋めることになった二人のロシア軍人に思いを馳せ、草の根からの友好を深めたいと思います。

日時:2016年11月6日(日)14:00~
会場:横浜外国人墓地(当日は「みなとみらい線 元町・中華街駅 3番出口(中華街口) ※訂正 6番出口(アメリカ山公園口)」で集合)

お申し込み・お問い合わせ先:神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

人間と自然―「デルス・ウザーラ」DVD上映会
協力監督・河崎保氏との座談会もあり

デルス・ウザーラ  「森の人」。シベリヤの大森林に暮らす人をそう呼びます。人跡未踏のシベリヤには今もなお未知であり、未開発の地が残されています。

 そのシベリヤで生き、文明と接しながらもその文明を受け容れられず、シベリヤに戻り事件により非業の死を遂げた20世紀初頭の実在の人物を描いた「デルス・ウザーラ」を上映します。2016年を締めくくる上映会です。そして、この映画のソ連ロケの際、協力監督として参加した河崎保氏も来られます。いろいろな撮影の裏話も聞くことができます。日ソの映画事情に通じた河崎さんならではの興味深い話に耳を傾け、映画を楽しみましょう。

日時:2016年11月27日(日)14:00~
会場:横浜平和と労働会館5階教室
参加費:500円(黒パン・お茶付)

【映画情報】
ロシア人探検家(作者)のアルセーニエフは、当時ロシアにとって地図上の空白地帯だったシホテ・アリン地方の地図製作の命を政府から受け、探検隊を率いることとなった。先住民ゴリド(現ロシア名:ナナイ)族の猟師デルス・ウザーラが、ガイドとして彼らに同行することになる。シベリアの広大な風景を背景に、2人の交流を描く。黒澤明監督、1975年ソ連・日本合作。ユーリー・ソローミン、マクシム・ムンズク他出演。

お申し込み・お問い合わせ先:神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

活動報告

参加者が驚嘆 ―「戦争と平和を考える」DVD上映会-

追想  8月最後の日曜日、台風がいささか心配でしたが、参加者5人で上映会を開催しました。

 毎年、「8・15」を迎え「戦争と平和」を考えるための行事を企画していますが、今年はフランス映画「追想」を鑑賞しました。

 映画は実話を映像化したものです。1944年のフランス。連合軍のノルマンディー上陸後のことです。敗走するドイツ軍は、狂気の所業を繰り返しました。その中で、ある村が皆殺しという悲劇に見舞われました。その死者の中に、一組の母子がいました。その殺戮のシーンは参加者が悲鳴をあげるほどの悲惨なものでした。ドイツ兵は母親に乱暴を加えました。その母親にしがみついた子を、母親は逃がそうとしました。何と銃を持ったドイツ兵を殴り倒したのです。我が子を守る母親は、いざという時にはこれほどの勇気を奮うのです。ところが、子どもはわずか数メートル走ったところで射殺されました。射殺したナチス将校は、まるで射的ゲームのように腕前に満足し、笑みを浮かべていました。さらに、母親を追い詰め火炎放射器で焼き殺したのです。この時、参加者全員が「ああっ」と声を上げました。

 火炎放射器は沖縄の人にとっては、怨嗟の的です。沖縄戦は住民を巻き込んだ地上戦でした。沖縄には自然洞窟が多数存在します。その洞窟に住民は、爆弾や砲弾から身を守るために避難したのです。しかし、日本軍も同じ洞窟に逃げ込んで来ました。その結果、アメリカ軍の攻撃を受けることになりました。アメリカ軍はスピーカーで「安全デスカラ、出テキナサイ」「決シテ危害ハ加エナイカラ、降服シナサイ」「死ンデハイケマセン」と呼びかけましたが、誰も出てきませんでした。そして、火炎放射器を使い、しらみつぶしに洞窟を掃討していったのです。火炎放射器は炎を内部に吹き込むから、逃げようがありません。銃弾や手榴弾なら奥へ逃げ込めば安全ですが、火炎放射器はそうはいきません。そのため、兵隊のみならず一般の住民も多数が犠牲になりました。女性や子どもやお年寄りもです。戦争は全てを殺戮するのです。

 映画の内容に戻りますが、その母子の夫であり父である、外科医はたった一人で妻と子の復讐をしていくのでした。途中、レジスタンスと出会いますがその協力も断って、一人また一人とドイツ兵を殺戮していきました。その合間合間に、映画の題名通りの「追想」が盛り込まれていくのです。妻との出会い、かわいい子の様々な思い出、三人で過ごした楽しい日々。その追想が美しいだけ、なおさら戦争の悲劇が明確になりました。

 終了後に、ひととき語らいの場がありました。参加者の安根美智子さんは、「初めて見たけれども、本当に衝撃的。こんなことがあったのかしら」と語りました。事実は本当に悲惨です。戦争はそういう悲劇を起こすのです。フランスは連合国の一員として、第二次世界大戦では戦勝国となりました。しかし、国家として戦争に勝利しても愛する肉親を失った悲しさは何ともなりません。

 改めて、戦争と平和について深く考えることのできた上映会となりました。

(関戸)

「初めて尽くし」と「最~」のハバロフスク

 今年で18回目となるハバロフスクへの旅。今回は「初めて」と「最◯◯」となることが実に多かったと思う。

 まずは、「最小」の参加者数。全員で6人。ダーチャ・ホームステイ共に3人ずつ。開催が危ぶまれるほどの人数だった。例年、十数人の参加者で行ってきたことを考えれば本当に少ない。次回は必ず二桁を目指そう。

 それから、ホームステイも「最小」の人数。何と、一家庭に一人だったのだ。今まではどんなときでも複数だったのに、これは「初めて」のこと。関戸がステイしたのは、これまた「初めて」のワレンチーナさん宅。ご夫婦と息子さんが迎えてくれた。英語とロシア語を交えての会話となった。娘さんは慶應大学に留学し、現在はアメリカ人と結婚し、カリフォルニア州で日本語講師をしているとのこと。その娘さんが使っていた辞書(和露・露和共に)を使いながらのコミュニケーション。今回はロシア語の学習不足を痛感した。やはり、もう少し話せるようになりたいものだ。

 そして、アムール川遊覧の船の中のダンス。今回、キャビンはある団体の貸切で、飲食を伴ったパーティー会場となっていた。たまたま、下に降りたところダンスに誘われたのだ。いきなり、手をつかまれて踊りの輪に加わることになったのだ。学校の体育祭・文化祭でのフォークダンスや創作ダンスの際に、男子の数が足りなくて引っ張り出されることがあった。女子からは「先生、トロい。何やってんの」とか「先生、動き合ってないよ。恥ずかしいじゃない」とか、言われながらもとりあえずステップは覚えていたので、何とか調子を合わせて踊ることができた。これは「初めて」のこと。また「最高」に恥ずかしかった。(田中さん、DVDの編集の際にはこの関戸のダンスの所だけは絶対にカットしてください。)

 さらに、恒例のオケアンでの「初めて」の出来事のいくつか。今回、「初めて」関戸が旅行団の挨拶を行ったのだ。今までは柴田さん・木佐森さんが行っていたが、今年はお二人とも不参加。田中理事長は撮影のため、スタッフは私一人という事情があった。次の「初めて」は乗馬。もちろん、手綱はスタッフが持っていたくれたのだが、馬上というのは意外と高く感じられる。上下の揺れが思いの外大きく、一周が長く感じられたのだ。その後の書道も、「初めて」というぐらい子どもたちがやってきた。ゾーヤさんから「関戸さん、時間です」と言われて終了したところ、何人かの子どもは泣きべそをかいていた。子どもの数も今回は「最多」であったと思う。うれしかったのは、何年も続けてきている私のことをオケアンの子どもたちが覚えていてくれたことだ。この思いが来年へと続くのだ。

 スタッフとして参加してきたこの旅行だが、例年と違うことがいくつもあった。こういうことを感じるのは続けて参加しているからだ。一回だけでは味わえないすばらしさである。今後もこの楽しさを味わえるように、来年はもっと多くの人数で参加したい。

(関戸)

第18回大河アムール・ハバロフスク市民交流の旅

ハバロフスク市民交流の旅 ハバロフスク市民交流の旅
ハバロフスク市民交流の旅 ハバロフスク市民交流の旅
ハバロフスク市民交流の旅 ハバロフスク市民交流の旅
ハバロフスク市民交流の旅 ハバロフスク市民交流の旅

(写真:佐々木)

教室案内

横浜ロシア語教室 第125期、10月開講!

 10月15日(土)より、第125期ロシア語教室を順次開講します。

 来期は初心者のための「入門」クラスを火曜夜と土曜午前に、体で覚える参加型授業の「体得会話」を水曜夜に、ロシア映画でロシア人のコミュニケーションと会話を学ぶ「映画会話」を木曜昼に新規開講します。映画会話担当のスヴェトラーナ・フョードロヴァ先生は第125期からの新任講師です。

 既存の初級・中級・上級・会話・演習の各クラスも生徒募集中。中途編入も可能です。見学は3クラス・各30分以内まで無料です。

 詳しくは教室ホームページをごらんください。受講お申し込み・お問い合わせは教室事務局まで。


授業補習サービス「ロシア語寺子屋」

 当教室受講生補習のための「ロシア語寺子屋」は、学期中の第2土曜日と第4土曜日に行っています。
 ロシア語を学んでいて何か分かりにくいことなどありましたら、どうぞ気軽にご相談ください。
 ご利用の際には前もって教科書のページや質問内容をご連絡下さい。
 人数が多い時は、個別に20分単位で時間の調整をさせていただきます。
 皆様のご利用をお待ちしています。

【今後のロシア語寺子屋開催日】
8月27日(土)15:00~16:30
9月10日(土)13:30~15:00
9月24日(土)15:00~16:30
10月22日(土)13:30~15:00
11月12日(土)13:30~15:00
11月26日(土)15:00~16:30
12月10日(土)13:00~15:00

会員無料!ロシア語体験講座

 10月からの第125期開講に先立ち、9月24日(土)に新規クラスの体験講座を行います。
 ロシア語を初めて学ぶ方のための「入門」、習った言葉でスムーズに会話ができるようになりたい方のための「体得会話」の2クラスです。
 詳しくは体験講座のページをごらんの上、奮ってお申し込みください。

◆11:00~12:00 ロシア語入門
講師:オリガ・タラルイキナ(極東連邦大学文学部外国人対象ロシア語教授法専攻。2016年4月より当教室講師)

◆13:00~14:00 体得会話
講師:野口福美(モスクワ民族友好大学文学部卒、東京外国語大学大学院修士課程修了。2013年より当教室講師)
ゲスト講師:オリガ・タラルイキナ

第3回 ロシア語講師のためのミニシンポジウム

 ロシア語教育に携わる方々を対象にした、知識と経験を共有する「ミニシンポジウム」を開催します。
 会場の都合により当教室の講師優先となりますが、ロシア語教授法に関心をお持ちの方もご参加いただけます。

日時:10月1日(土)15:00~17:30
会場:横浜平和と労働会館5階教室
テーマ:「教科書«Дорога в Россию»の活用方法について」
報告者:竪山洋子先生 他
定員:15名(当教室講師優先)

ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室

2016年度前期(2016年4月~9月)
レッスン予定日:前半:4月2日、4月16日、5月7日、5月14日、6月4日、6月18日
後半:7月2日、7月16日、7月30日、8月20日、9月10日、9月24日
2016年度後期(2016年10月~2017年3月)
前半:10月8日、10月22日、11月5日、11月12日、12月3日、12月17日
生徒募集クラス:
17:00~17:45ドムラ中級
18:00~18:45バラライカ初級

講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円


みなとみらいマトリョミン教室

日程:毎月1回、土曜日開講

2016年度前期日程:4/16、5/21、6/18、7/16、8/20、9/17
2016年度後期前半日程:10/15、11/19、12/17

※レッスン日に見学随時可能です。発表会、協会行事等で演奏の機会もあります。是非お気軽にご参加ください!

◆アンサンブルクラス(90分)  13:00~14:30 (お問い合わせ下さい)
◆グループレッスン
 Aクラス 14:45~15:45 (空席3)
 Bクラス 15:55~16:55 (空席2)

入学金:3,000円(継続の方、休学1年以内の方、当協会会員は免除)
受講料:アンサンブル3,600円×6回=21,600円、グループレッスン3,085円×6回=18,510円
会場:横浜平和と労働会館2階 神奈川音楽センター 音楽ホール
講師:檜垣 紀子

組織・財政

組織状況

(2016年8月30日現在)

 今年度年初会員数209名、入会者累計29名、退会者累計16名、8月末会員数 222名。

財政状況

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2016/8/30
単位:円
摘 要本年度収入前年同期収入対前年同期増減
一般会計1,120,0001,113,2306,770
教育事業4,780,9295,342,670-561,741
一般事業1,325,8481,513,222-187,374
合 計7,226,7777,969,122-742,345
前年同期(単位:円)2015/8/30
摘 要本年度支出前年度支出対前年同期増減
一般会計4,287,3134,569,920-282,607
教育事業2,248,2412,308,824-60,583
一般事業979,679832,143147,536
支出合計7,515,2337,710,887-195,654
当期剰余金-288,456258,235-546,691
合 計7,226,7777,969,122-742,345

 8月分の損益計算では288,456円の赤字になり、258,235円の黒字であった昨年同月比では、546,691円の剰余金減少。
 9月以降の収入を増やすことが課題になってきている。
 新入会者数は昨年同月の10名と比べると10名の増加になる。

(野口)

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文化・芸能

映画・演劇

演劇集団ア・ラ・プラス 第13回公演「かもめ」

8月1日 於:東演パラータ(東京・下北沢)

「かもめ」

 今まで観た「かもめ」の中で、最も祝祭的、官能的、暴力的な舞台だった。劇団が前回公演したセルビアの演劇作品「バルカンのスパイ」の残り火が再び燃え立ったように、狂乱するバルカンミュージックがステージを包む。早い話が、エミール・クストリッツァの映像世界が脳裏に浮かぶ仕掛けだ。舞台に設けられた大きな台が謎の存在感を放つ。ブルーシートにくるまれたこの台は、場面に応じて酒宴のテーブル、湖畔の浜辺、恋人たちの隠れ家、そして暴力の現場ともなる。

「かもめ」  女優アルカージナの息子、トレープレフは反抗期のパンク少年のようないでたち。彼に片思いしているマーシャも露出の多い衣装に身を包み女番長という雰囲気だ。トレープレフのガールフレンド、ニーナは世間知らずな乙女らしい体裁だが、劇中劇を演じるときの彼女は、観客に食らいつくような攻撃的な一面を見せる。

 失敗に終わったトレープレフの「新しい形式」たる芝居を機に、ニーナとアルカージナの恋人・トリゴーリンが接近し、「退屈な田舎」における恋の駆け引きが一転する。特に、アルカージナとニーナが湖畔でお互いのビキニ姿を競い合うという、これまでにない大胆な演出は痛快という一言に尽きる。一方、ニーナに魅かれていくトリゴーリンの心情吐露は長い独白だが、哀れな男心を見せつけられ思わず同情。言葉使いは翻訳戯曲が主体となっているのでところどころにやや違和感があった。たとえば、人生に対して投げやりなマーシャが「~してくださる」「~とおっしゃる」のように必要以上に丁寧な言葉使いをしているときなどだ。現代的な服装と同じく、言葉遣いも少し品位を落とせばもっと登場人物に感情移入できるのではと思った。

「かもめ」  最も衝撃的だったのは、トリゴーリンに捨てられたあとのニーナだ。場末の娼婦のようなけばけばしいいでたちの彼女は、トレープレフ以外の登場人物たちから酒(おそらく唾棄のメタファー)を浴びせられ、罵倒を食らい、踏みにじられる。堕ちたニーナがこれほどの暴力にさらされるとは、いくらチェーホフ先生でも考えつかなかっただろう。

 トレープレフの死をほのめかすセリフはなく、芝居は圧倒的なエネルギーを包括したまま終わる。これだけすさまじい演出なのに、感傷的なところは一切ない。まことにセルビア的ともいうべきか。

(文:滝沢 三佐子/撮影者:Yann Moreau)

音 楽

【催し物情報】オーケストラ・ナデージダ 第15回演奏会

めずらしいプログラム、というだけではありません。歴史にロマンを感じる貴方に!

オーケストラ・ナデージダ 第15回演奏会 ルビンシテイン:ピアノ協奏曲 第4番 ニ短調**
ラフマニノフ:ヴォカリーズ*
スヴェトラーノフ:3つのロシアの歌*
アリャービエフ:ナイチンゲール*
グラズノフ:交響曲 第4番 変ホ長調
*ソプラノ:中村初惠
**ピアノ:ナターリヤ・コーリチェヴァ
指揮:渡辺新

■日時:2016年9月25日(日曜)14時開演(13時30分開場)
■会場:タワーホール船堀 大ホール(都営新宿線「船堀駅」 北口徒歩1分)
■チケット:全自由席 1,000円
※65歳以上無料(当日証明書をお持ちください)
※後援 ロシア文化フェスティバル日本組織委員会・日ロ文化交流センター

 過去に生まれた音楽作品のうち、様々な場所で繰り返し演奏される曲はそのわずかひと握りでしかありません。あまりに多くの作品が、演奏される機会なく、大多数の聴衆から忘れ去られた存在となっています。オーケストラ・ナデージダは、数少ない音源などで聴くことが可能であっても日本では演奏される機会が乏しい作品の中から、後世に名を残すに値する作品を積極的に紹介しています。

 今日、チャイコフスキーやラフマニノフのピアノ協奏曲をコンサートで聴く機会を得るのはたやすい事です。しかし、ルビンシテインの協奏曲は果たしてどうでしょうか。

ルビンシテイン ■ルビンシテインて、いったい誰?
アントン・ルビンシテインは1800年代に活躍した作曲家ですが、ロシアのピアニストとして初めて世界的名声を手にした人物でもありました。また、ロシア最初の専門的な音楽教育機関であるサンクトペテルブルク音楽院創設者の顔も持っています。同時代を生きたチャイコフスキーは弟子であり、親友でもあった間柄でした。今回オーケストラ・ナデージダが取り上げる「ピアノ協奏曲 第4番」は、ラフマニノフも愛し、好んで演奏した作品です。

ラフマニノフ ■関係性を読み解こう!
そのラフマニノフについては、今回「ヴォカリーズ」を演奏いたします。こちらも大変美しい声楽曲です。この他にも、オーケストラ・ナデージダのプログラムには興味深い歴史、伏線・関係性が用意されており、歴史好きな方にも大いに楽しんで頂ける内容となっております。

チケット取り扱い・お問い合わせは
Eメール orch.nadezhda@gmail.com
電話090-8500-7029 (高橋:10時~19時)

ユーラシア通信

オリンピック観戦でウクライナに関心

オレグ・ヴェルニャエフ選手  約二週間、夢中になってオリンピックを観戦した。日本が金メダルをかけてロシア、ジョージア、アゼルバイジャンなどの選手と競う場面も多く、毎日のように国名・国旗を目にすることができ嬉しかった。

 中でも体操男子ウクライナ代表のヴェルニャエフ選手は、今大会日本で一番話題になった外国人選手だと思う。記者会見で、内村選手へのジャッジについての心ない疑いを「無駄な質問だ」と一蹴したというのはテレビで何度も取り上げられた。彼への注目がきっかけにウクライナの状況、それに伴う過酷な練習環境なども紹介され、大使館へ寄付を申し出た人もいたそうだ。日本で、ウクライナにここまで関心が集まる機会は今までなかったように思う。また今大会で使用された体操器具がウクライナへ寄贈されることも決まったようだ。

 オリンピックを通して今までなじみのなかった国へ興味と理解の気持ちが促される、このためにこそオリンピックはあるのだなと心から思った。

 自分も今回ウクライナに関心を持ったうちの一人であり、しかもユーラシア協会会員でロシア語を勉強しているのだから、せめて他の人よりはウクライナについて理解できるよう努力したいと思う。

 ちなみにロシアのニュースサイトを見たところ、例のヴェルニャエフ選手の記者会見での言葉は«никаких вопросов не должно быть»と書かれていた。映像を見てもそのような音が聞こえたが、ウクライナ語の知識がゼロのためロシア語との違いがよくわからない。ウクライナ語講座があればいいのに。今なら受講しに来る人多いと思います!

(文・長山/写真・Wikipediaより)

【編集部より】
 ウクライナの公用語はウクライナ語ですが、ロシア語話者も東部を中心に多く住んでいます。

 ヴェルニャエフ選手は東部のドネツク出身で普段はロシア語を話しており、五輪記者会見の応答もロシア語だったようです。

 ただ、多少訛りはあるようで、ウクライナのインタビュー動画を見たところ、готовить(「準備する」の意、標準ロシア語では「ガトーヴィチ」)を「ハトーヴィチ」と発音するなど、ウクライナ語の影響か、г(g、ガ行)の音をことごとくハ行で発音していました。一方、アクセントのないо(オー)は標準ロシア語と同じく「ア」と発音しているように聞こえました。ちなみにウクライナ語のоはアクセントがなくても「オ」と発音します。

 そのインタビュー番組の司会者はウクライナ語で質問し、ヴェルニャエフ選手はロシア語で答え、視聴者からの質問もウクライナ語とロシア語と両方ありましたが、お互い通訳なしで理解し合っており、視聴者も当然両方理解できる前提なのか、字幕もありませんでした。

 ウクライナ言語事情の一端が垣間見られたようで興味深かったです。

(Y)

街中で見かけたリトアニア!

 8月20日、青森県八甲田山麓での亡父の戦友会に参加しました。せっかく東北へ行ったのだから、車でぶらりとあちこちを巡りました。太宰治の乳母である「タケ」と一緒の銅像で有名な、中泊の小説『津軽』記念館。岩手県盛岡市の石川啄木記念館。そして、岩手県久慈市の琥珀博物館。

 すると、その琥珀博物館の目の前に「リトアニア館」があるではありませんか。こんなところにリトアニアとは。琥珀博物館の後に、こちらにも足を運びました。入口の看板には「日本唯一」と書かれていました。確かにリトアニア関係の施設など聞いたことありません。何をかくそう、関戸はユーラシア協会本部の国別交流委員会ではリトアニア委員会所属なのです。とは言っても、杉原千畝に惹かれて希望したのですが。

 入館料は無料で、内部は物産店でした。リトアニアの民族衣装や民芸品、特産のウォッカ、名産の革細工などが並べられていました。ウォッカ大好き人間の関戸は、当然ウォッカと分厚い革細工のノートを買いました。ちょうどお昼時だったので、これまた名物のリトアニア風ホットドッグの「パンデーレ」に舌鼓を打ちました。思わぬところで思わぬリトアニアに出会いました。

 琥珀博物館の展示説明で知ったのですが、リトアニアからは毎年琥珀商人がやってくるとのこと。当地の琥珀と毛皮は土産としても有名ですが、久慈の琥珀もそれに勝るとも劣らないものだそうです。意外と日本とユーラシアはこんな所でも結びつきがあったのですね。

(関戸)

ドストエフスキーの「センナヤ広場」で「甘いたい焼き」を食べてきた!

たい焼きカフェ  今回のサンクトペテルブルク旅行では、Facebookなどでお知り合いになった方々と街歩きをしました。彼女らは「日本語学習者」、私は「ロシア語学習者」、おたがいレベルはまだまだというとこで、日本語・ロシア語まぜこぜ会話です。

 そんな彼女に紹介されたのが、ここ「たい焼きカフェ!」でした。オーナーのアナスターシャさんは、アメリカ旅行の際、様々な日本の食べ物に感銘をうけたそうですが、その時最も感動したのが「たい焼き」でした。

 さっそく中へ入りますと、「いらっしゃいませー」という日本式のあいさつに出迎えられます。スタッフは笑顔で、日本のお店に入ったかのようです。

たい焼きカフェ  お店を見渡すと「たいやき」と書かれた「暖簾」がかかり、壁中が「奈良・京都・東京タワー・浅草・鎌倉」などの写真で埋め尽くされ「日本愛」を感じます。

 客層は圧倒的に若者です。日本が好きな若者、日本語学習者が多く、現地の日本人の割合は5パーセントほどとのこと。日本人ロシア語学習者が行くと、間違いなく誰かとお話ができるでしょう。私は「明後日からいよいよ大学生」という女の子と、お話ししてきました。

たい焼きカフェ  メニューは「たい焼き」「おにぎり」「アイスクリーム」「飲み物」の4つ。もちろん一押しは「たい焼き」です。たい焼きには種類があり「あずき(こしあん)」「チェリージャム」「ピーナッツ&ヌッテラ(チョコクリーム)」などから「ベーコン入りチーズクリーム」など、オリジナルの物までありました。1つ110ルーブル、3つ注文すると300ルーブルです。日本語メニューもあるので安心です。

たい焼きカフェ  店を出る時に「ありがとうございました!」と笑顔で元気な女の子の声を聞いて「来年ペテルブルクに来るときは、お土産に漫画をたくさん持ってきますね」と伝え、ホテルに帰りました。

 場所はセンナヤ広場の近くなのですが、少し細い路地に入っていくので、分かりにくいかもしれません。よろしければ、スマホのスクリーンショットで恐縮ですが、参考にしていただければと思います。

たい焼きカフェ

(府川)

変わるロシア…たばことお酒の事情…

サンクトペテルブルク

 2012年、2014年とペテルブルクに行った。そのころに比べて「ロシアが変わった」と言う方が多い。異論はない。

 ただ、皆様「ソ連的な不愛想さがなくなった」というトーンが多いので、今回は少し違ったテイストで書いてみたい。

(一)タバコについて

 厳しくなった。現在、屋内は完全に禁煙である。たとえばプルコヴォ空港には喫煙所はなかった。(明らかに喫煙所っぽかった場所が、子供の遊び部屋になっていた)。屋内禁煙はあきらめたほうがよろしい。

 ただし、ホテルによっては「空気清浄機などをきちんと導入した『喫煙所』を作ることは可能みたいである。私の宿泊したホテルは9階に喫煙所があった。喫煙者の方はホテルをとるときに確認しておくことをお勧めする。(なお、喫煙可能な部屋があるホテルもあるが、これは厳密にいうと違法のようである)。

 ただし、路上での喫煙に関しては相変わらずゆるいのでご安心を。

 また、キオスクでも煙草のケースを飾っておくことが禁止されたようだ。指さしで「エータ、パジャールスタ」はできなくなった。タバコのリストが書かれており、読み上げるしかない。ロシア語に自信がない人は、日本からタバコを持っていくことをお勧めする。

ビール (二)酒について

 これも厳しくなった。22時から11時までは、酒を売ってくれなくなった。11時までと言うのは、仕事前に飲むやつが多かったのだろうか。「24時間営業の食料品店」でビールを買おうとしても「11時まではダメです」と言われてしまった。

 ただし、裏技はあり、立ち飲み場所がついているような「酒屋+立ち飲みスペース」みたいなお店だと朝でもビールは買えるので、私のように、「まずは一杯」飲みたい人はチェックしておこう。この手の店ではビールを購入してホテルに持ち帰ることも可能だ。

立ち飲み場所  ただし、立ち飲みスペースで飲むのはOKだが、路上飲酒は基本禁止。レジにて「(細長い)袋に入れますか」と言われるので、袋に入れて「ビールと分からないように」隠して飲むことが要求される。

 ああ、ロシア、変わった…。

(府川)


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