今月の表紙

特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙「日本とユーラシア」

2020年8月号 No.706

行事予定

※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、行事は延期または中止される場合があります。ご了承ください。

現代ロシア映画鑑賞会 第2回納涼ロシアンホラー特集『黒人魚』

『黒人魚』  ロシアの伝説「ルサールカ」(水の霊)をベースに、「ゴースト・ブライド」(2016)のポドゲイエフスキー監督が贈るダーク・ファンタジー・ホラー!

とき:8月23日(日)17時~
ところ:横浜平和と労働会館5階教室
資料代:500円
※参加の方はマスクをご着用ください。
お申し込み・お問い合わせ:
神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
eurask2@hotmail.co.jp


戦争と平和を考えるDVD鑑賞会『ヒトラーへの285枚の葉書』

ヒトラーへの285枚の葉書  1940年、ナチスドイツがヨーロッパを席巻し、残るはイギリスだけというほどの勢いだったころ、ベルリンで実際にあった事件を映画化したものです。

 愛する息子が戦死した後、ヒトラー信奉者だった夫婦がヒトラー批判・ナチス批判を葉書に記し、ベルリン市街に置いていったのです。ナチス親衛隊やゲシュタポの目をかいくぐり、2年あまりも続きました。戦争は国家の暴力行為です。一人一人の国民は戦争など望んではいません。その思いを葉書に込めたのです。

 国民が望むのは、つつましくとも家族が無事で平和に暮らすことだということをこの映画は示しています。その夫婦がどうなったか……。それは映画を観てください。

日時:2020年8月23日(日)13:00~
会場:横浜平和と労働会館5階・当協会教室
参加費:500円
お申し込み・お問い合わせ:
神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax: 045-201-3714
E-mail: eurask2@hotmail.co.jp

ロシア語能力検定試験

試験日程:
● 4級 10月31日(土) 14:00~ 筆記、テクストの朗読
● 3級 11月1日(日)14:00~ 筆記、聴取、テクストの朗読
● 2級 10月31日(土) 10:00~ 筆記、聴取、会話
● 1級 11月1日(日)10:00~ 筆記、聴取、会話

横浜会場:横浜平和と労働会館4F
お申し込み期間:2020年8月15日(土)~9月15日(火)
お申し込み・お問い合わせ:
ロシア語能力検定委員会
http://www.tokyorus.ac.jp/kentei/
TEL:03-3425-4011

9月のシルバーウィーク(9/19~21)に行く 稚内の旅のご案内

稚内の旅  今年のサハリン旅行は残念ながら中止になりましたが、今年は日本で最もサハリンに近く、旧南樺太にゆかりがある町、北海道のてっぺん、稚内へ出かけてみませんか?

 今回の旅行は、神奈川県ユーラシア協会が企画し、ユーラスツアーズが行います。この旅行では、日本最北端の地の碑(写真参照)がある宗谷岬や、樺太記念資料館、稚内公園の氷雪の門、稚泊連絡船の発着地だった北防波堤ドーム、日本最北の無人駅で、TVや映画の舞台となった抜海駅などを訪ねます。

 詳しいことは、チラシ画像をクリックしてご覧ください。

(内藤)

稚内の旅 お申し込み・お問い合わせ:
北海道稚内の旅実行委員会
(神奈川県日本ユーラシア協会内)
Tel/Fax: 045-201-3714
E-mail: eurask2@hotmail.co.jp

活動報告

学習講演会『日本人の知らない日露戦争』

日本人の知らない日露戦争  7月26日(日)横浜平和と労働会館4階の会議室で、「日本人の知らない日露戦争」のタイトルで学習講演会が行われました。新型コロナ禍の中、定員20名を超える参加がありました。

 最初に関戸副理事長が「作家の目から見た日露戦争」と題して講演を行い、芥川龍之介の小説「将軍」の中での白襷隊、間諜の原文から、また徳永直の小説「戦争雑記」の原文から垣間見える、両作家の日露戦争に対する思いについて説明しました。

 続いて柴田顧問が「日本人の知らない日露戦争」と題して講演を行い、日露戦争が単に日露の利害対立ではなく、米英とロシアの利害対立から来る代理戦争であったことや、その後の太平洋戦争の遠因になったことなどが語られました。

 講演後の質疑応答では、満州事変以降の日本の侵略戦争についてはよく知っているが、日露戦争までには思いをはせなかったなどの感想が出されました。

 なお、この両講演についての録画が、後日ホームページで視聴できる予定です。

(田中)

元事務局長の一杉さんがタシケントから参加
神奈川・広島合同リモート読者会

神奈川・広島合同リモート読者会  お互い会報を交換している「日本とユーラシア」広島版と神奈川県版の合同リモート読者会を7月20日月曜の午後2時から開催しました。平日の昼間の午後になったためか、5名の方のみの参加となりました。

 呉支部からは藤井さん、神奈川からは内藤さんと木佐森、本部から浅野さん、ウズベク・タシケントから一杉さんが参加。一杉さんは、神奈川県協会の事務局長を務め、その後広島県呉市に移住し、現在、ご家族でタシケントにお住まいで、広島・神奈川とはなじみ深い人です。タシケントとは4時間の時差があり、午後2時から始まった読者会は、同地では朝の10時とのことで、昼間は、外気温は40℃になってしまうが、家の中は25℃ぐらいで、過ごしやすいとのこと。現在のウズベクでは、コロナ等の感染症に抵抗力をつけようと無農薬野菜が奨励されており、市場では野菜の残留農薬を検査しているそうです。また、ダーチャ生活を国として推進しているとの報告がありました。

 広島県連は、会報は手渡しで20部、郵送で20部と少ないが、メールで300人に送付しています。広島県連の繋がりの深さ、広さが分かります。また、毎月、タシケントの一杉さんを含めて「ユーラシアZOOMミーテング」を開催しており、今月26日には、福岡県連と「ZOOMうたごえ」を催し、タシケントから一杉さんもピアノ伴奏(ナボイ劇場のピアニスト)で参加予定とのことです。

 これからは本部を含めて参加者を増やして、定期的に合同読者会を開催することで話が盛り上がりました。

(木佐森)

教室案内

横浜ロシア語センター第132期夏期集中講座開講

 当センターの夏休み期間に、オンラインでの夏期集中講座が行われました。

 8月2日・3日に「日本人ロシア語講師のための教授法セミナー」(講師:マクシモヴァ・マリア先生)を、8月8日~10日に「ロシアの絵本」(講師:小林淳子先生)・ 「旅のロシア語会話」(講師:大山麻稀子先生)、8月14日・15日に「モスクワ名所巡り」(講師:野口福美先生)を開講しました。

 講座の詳細は次号に掲載予定です。

ロシア民族楽器「バラライカ」「ドムラ」教室

 レッスン内容は奏法の基本から音楽理論や高度な内容まで。毎月土曜日に開講、実質個人レッスンとなります。初心者の方も、以前習っていて中断された方も歓迎します。

 コロナ禍により様子見が続いている音楽教室ですが、7月は対面で行いました。8月も対面レッスンの予定です。
 講座の詳細はお問い合わせください。

時間:13:30~18:15の間、各45分
講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
レッスン料(1回、税10%込):一般11,000円、会員9,500円
※オンラインの場合は各1,000円引き


みなとみらいマトリョミン教室 アンサンブル/グループレッスン

 レッスンは個人&グループレッスンクラスのみオンラインで開講します。開講の日時はお問い合わせください。
 アンサンブルは遠隔でのレッスンが難しいため、今期は休講とさせていただきます。

レッスン予定日:8月22日、9月19日(変更の場合あり)
内容:個人演奏クラス
レッスン時間:Aクラス13:00~14:00

受講料(税10%込):グループレッスン A/Bクラス(1回60分・オンライン)
3,142円(税込)×6回=18,850円
個人レッスン(1名・1回60分・オンライン)
4,800円(税込)

講師:檜垣 紀子
会場:横浜平和と労働会館2階 神奈川音楽センターホール


組織・財政

組織状況

(2020年7月31日現在)

 ロシア語教室の学期途中ではありますが、土曜日の入門クラスに2名、同じく土曜初級2クラスに1名、計3名新受講生が入会されました。退会は、ロシア語講座非継続が確認された1名で、差し引き7月は2名増となり、会員数は226人です。

(木佐森)

財政状況

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2020/7/31
単位:円
摘 要本年度当該月収入前年度当該月収入対前年度増減
一般会計234,925108,874126,051
教育事業476,243230,502245,741
一般事業79,30079,2919
合 計790,468418,667371,801
摘 要本年度当該月支出前年度当該月支出対前年度増減
一般会計687,688374,165313,523
教育事業646,344506,074140,270
一般事業31,98838,138-6,150
支出合計1,366,020918,377447,643
当該月収支-575,552-499,710-75,842
累計収支計2,528,375978,9711,549,404

 ロシア語講座のリモート授業が安定して来たことなどにより、6月の会費請求による会費納入件数が増えています。合わせて、ロシア語授業が軌道に乗って動き出したことにより、ロシア語授業料も安定してきました。また、浅見玲子様から今年も夏季寄付1万円を送っていただきました。コロナ禍で揺れ動く2020年の事務所維持資金に使わせていただきます。お礼申し上げます。

 支出では、ロシア語講師の謝金の支払いが、リモート授業になった影響で、振り込み作業が7月に入ってしまったので、前年に比べると多くなってしまいました。また、一般会計支出では、バラライカ・ドムラ教室用に6階の事務室の一部を借り受けることになり、そのための4.5メートルのパーテーション(10万円)を購入したので、支出増となってしまいました。

(木佐森)

文化・芸能

芸 能

Русская Десятка ロシア・トップ10

ロシア・トップ10  9月の新学期に向け新型コロナウイルスワクチン準備中のロシアから、2020年7月第3週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。今月は10曲中5曲が新曲。

 10位にクライムブレリの≪Пряталась в ванной≫(お風呂に隠れていた)が入りました。

 ラミルの≪Сияй≫(輝け)が9位になりました。

 ヘネシーじゃありません、ヘンシーの≪Поболело и прошло≫(ちょっと病んで治った)が8位に。

 音楽ユニット・ダブロの≪Юность≫(青春時代)が5位に。

 今イケイケのエルジェイとモルゲンシュテルンの品の悪いデュエットを2位に落とし首位奪取したのは、クラーヴァとニレットのデュエット曲≪Краш≫(クラッシュ)でした。クラーヴァとニレットは別ソロ曲で7位6位にランクイン中ですがどちらも超人気で、コラボ曲も当然話題を呼びました。おさらいの為、クラーヴァはチマチー率いるBlackstarレーベル所属の注目Youtuberシンガー、ニレットは落選し続けたオーディション出場後に既存音楽プロデュース側の限界を悟り、セルフプロデュース&セルフリリースしスーパーデビューを果たしました。おめでとうございまーす!:-)

※全文やPV視聴はユーラシア芸能ブログでどうぞ。更新再開しました!

(Tophit.ru, Russia Airplay Chart、2020年7月17日~23日/MOPA)

映 画

「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」

(アグニェシュカ・ホランド監督作品、ポーランド・ウクライナ・イギリス、2019年)

「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」  1930年代前半にウクライナで起こった大飢饉。300万人以上もの人びとが餓死したとされる未曽有の事件は、昨今ホロコーストと同じ位置づけで「ホロドモール」として知られるようになった。だが、その第一報を報じたのは、英国・ウェールズ出身の記者だったということはあまり知られていないだろう。その記者とは、元英国首相ロイド・ジョージの若手外交顧問を務めるガレス・ジョーンズ。当時、ヨーロッパではナチス・ドイツが台頭、恐慌の嵐が吹き荒れる一方で、ソ連では五か年計画により経済が躍進していた。ヒトラーの野望をいち早く見抜き、それに対抗するにはソ連と組むこともやむなしと見なされていたなかで、ジョーンズは好調を続けるソ連経済に対して大きな疑問を持っていた。

「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」  予算ひっ迫のあおりで解雇されたジョーンズは、謎を解明すべくソ連行きを決意。スターリンへのインタビューを取り持ってもらうため、ニューヨークタイムズの記者ウォルター・デュランティ(ソ連報道でピューリッツァー賞も受賞)を頼った。しかし、デュランティの対応は冷たかった。その上、ジョーンズの同僚クレブが殺されたことを告げる。クレブの取材対象が障害となったことは明白だった。デュランティの秘書エイダの口走った「ウクライナ」という一言にヒントを得たジョーンズは、危険を顧みずウクライナへと向かう。何とかもぐりこんだウクライナでは、壮絶極まりない飢餓地獄が広がっていた。

 こうして、ソ連経済はウクライナでの過酷な穀物徴収によって支えられていることを暴露したジョーンズ。ソ連を擁護するデュランティから反撃され孤立する。その上、大飢饉を認めないソ連を敵に回してしまう。ジョーンズは満州取材中に、ソ連の息がかかったガイドによって殺害されたという。

 本作は「ホロモドール」を題材としているが、底流に流れるものは権力の横暴、マスコミの腐敗、そして人びとの無関心への糾弾である。コロナ禍で一味違う8月の平和月間だからこそ、多くの人に観てもらいたい作品である。

 8月14日から東京・新宿武蔵野館、YAESU GARDEN CINEMA、横浜ジャック&ベティで公開。

(文・滝沢 三佐子)

連載「ロシア童話の世界」
金のさかな(漁師と魚の話) Сказка о рыбаке и рыбке

A. S. プーシキン А. С. Пушкин (1799-1837)

金のさかな(漁師と魚の話)  “ロシアの詩聖”A. S. プーシキンの童話をご紹介します。

 老漁師が投げた網に偶然かかった金の魚が「海に返してくれたら何でも望みをかなえてあげる」と言いますが、老人は「何もいらない」と言って魚を海に返します。その話を聞いた妻は怒って「せめて壊れた桶の修理でも頼めばよかったのに」と言います。そこで老人が頼んでみると金の魚は新しい桶をくれますが、妻はさらに怒り「桶なんかより新しい木造の家を頼めばよかった」と言います。その願いもかなうと「貴族の奥様になってお屋敷に住みたい」「女王になって御殿に住みたい」と段々と願い事がエスカレートします。金の魚は次々に願いをかなえてくれますが、「地上の女王ではなく海の女王になり、金の魚をしたがえたい」という妻の最後の願いに対しては、無言で海に返ってしまいます。老人が海から戻ってみると御殿は消えて、もとの土小屋に妻が座り込んでおり、その前にはこわれた桶が転がっていたのでした。

 この物語では、老漁師の無欲さがいかにもスラブ民族らしい「素朴な善良さ」を象徴しているのに対し、妻には「強欲さと権力」を象徴させています。そして、最終的には金の魚に見放され、もとの貧しい漁師の妻へと逆戻りするという結末は、シンプルでわかりやすいストーリーとなっています。

 A. S.プーシキンが書いた多くの作品のうち、児童文学として広く知られているのは本作品のほか『死せる王女と七人の騎士の話』『司祭と下男バルダ』『サルタン王の話』『金のにわとりの話』の計5作品です。これらはA. S. プーシキンがミハイロフスコエ村へ追放されていた際、乳母のアリーナ・ロジオーノヴナから聞いた口承文芸から題材を得て、もともとは一般読者向けに書かれたもので「創作民話」と称されます。やがて子どもたちに広く読まれるようになりました。テンポよく話が進み、複雑なエピソードや風景描写がなく、A. S. プーシキンの他の作品に見られる詩情よりも、民話らしさや口承文芸の伝統的なスタイルが優先した作品群だと言えます。

(小林 淳子)

ユーラシア通信

書評:「石の辞典」

発行:雷鳥社/価格:1,500円+税/文:矢作ちはる/絵:内田有美

「石の辞典」  地球という星は、青い海と緑の大地、あまたの玉石混淆の岩石の球体の生成物である。時にはその岩石は光を帯び静かに自転を繰り返している。

 本書は、題名通り地球の岩石に思いを馳せるにはもってこいの一冊である。辞書でありつつ、歴史書であり、地質学を教示してくれるのだ。世界の広みを味わっていただければ幸いである。

 東欧とロシアは鉱物資源の豊かな土地である。ウラルで発見されたアレクサンドライトは、自然灯の下では赤や紫に輝き、白熱灯の下では深い緑に変わる透明度の高い石である。その余りの気高さに、当時のロシア皇帝アレクサンドロ2世に献上され、この石の名もアレクサンドライトと命名された。皇帝の死は「人民の意志派」による暗殺となったが、その折この石は何色に輝いたであろうか。

 ロシアやチェコのトパーズは気品があり有名である。又、ロシアの女性は琥珀を愛するが、数千万年前から現存するこの宝石は樹脂というよりは、地球の歴史そのものである。エカテリーナ宮殿には琥珀の間が輝きを放っている。漢方としても利用される美しい飴色である。

 本書は、グローバルな視座から東欧やロシアを考える書である。様々な歴史、そこに替玉物語、成分から地質学的な問題など豊かなロシアを今一度味わえる。

 追記)
 ロシアにおいては、1716年サンクトペテルブルクに設立された鉱物博物館が大規模な世界最大の博物館として、鉱物学(МИНЕРАЛОГИЯ)の事始めである。日本においては、秋田で盛んで、今でも秋田大学鉱山学部が有名である。

(中出)

布のえほん「あの夏の日を忘れない 長崎の原爆」ロシア語版、WEBで公開中

布のえほん「あの夏の日を忘れない  長崎の原爆」  昨年秋、布で絵本やおもちゃを作る長崎市の市民グループ「北部ゆりの会」が原爆をテーマにした布絵本を手掛け、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館に寄贈した。絵本は祈念館の交流ラウンジで公開されている。

 この作品を通訳・翻訳者で当協会横浜ロシア語センター講師の竪山洋子先生がロシア語に翻訳し、現在WEB上で視聴することができる。絵と文だけでなく、ロシア語の朗読音声や音楽もついた全11ページ。

 素晴らしい語学学習教材であり、素晴らしい平和教育教材でもある本書を、この夏の一日にぜひ読んで聴いてみてほしい。

布のえほん「長崎の原爆」ロシア語
https://rainbow-ehon.jpn.org/Russian/Nagasaki/
作:北部ゆりの会
ロシア語翻訳:竪山洋子(太陽の会)
ロシア語朗読:Kiriana Skryleva
企画:太陽の会
制作:多言語絵本の会RAINBOW

ベラルーシ伝統模様のシンボルとその意味

ベラルーシ伝統模様  数年前、当協会事務所にいただいたベラルーシ土産のゼフィール(ロシアや旧ソ連で作られているマシュマロのようなお菓子)の箱に入っていた薄紙に、ベラルーシの刺繍の模様とその象徴するものが印刷されていました。

 上段左から、生命の木(永遠の象徴)、子供の象徴・お守り、太陽の象徴、太陽と地球の統合・収穫の象徴、下段左から春と若さの象徴、強い家族の象徴、豊かさの象徴、母の象徴、とあります。

 世界各地の伝統模様にはその一つ一つに意味がありますが、ベラルーシの人々もまた様々な願いや思いを込めて衣装や小物に刺繍を施してきたのでしょう。

 模様の意味もわかるようになると、「きれいね」等で済ませがちな民族衣装の見方もまた変わってくるかもしれません。

投稿歓迎!

 「日本とユーラシア」神奈川県版は会員みんなで作る機関紙です。ユーラシア(旧ソ連地域)関連の投稿をお待ちしています。
 催し物の感想、旅行記、講評、写真、絵などさまざまなジャンルの投稿を歓迎します。
 作品は自分のオリジナルか著作権者の許可を得たものに限ります。
 デジタル画像はテキストファイルに貼りつけず、別ファイルでお送りください。
 また、ペンネームや注意事項があればお書き添えください。毎月末締切、翌月15日頃に発行見込み。

(機関紙編集部)

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