NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会
安達先生講演会

安達紀子先生講演会「ロシア演劇に魅せられて」12月22日(日)開催!

 12月22日(日)、当協会横浜ロシア語センターの主催により、早稲田大学講師・ロシア演劇研究家で同センターでも2022年からロシア演劇講座を担当されている安達紀子先生の講演会を開催することになりました。ロシア演劇について興味をお持ちの方は、チラシ画像をクリックして詳細をごらんの上、ぜひご参加ください!

【安達先生より】
「演劇はロシア人の生活に溶け込み、人びとに愛されています。長い歴史の中で培われてきた演劇の伝統、プロの俳優や演出家を養成する演劇大学、それぞれの劇団が自分の劇場を持ってレパートリー・システムで行なう演劇活動、演じるというより舞台で生きる俳優たちの演技、総合芸術の魅力がふんだんに盛り込まれた多彩な演出……本講演ではソビエト時代以降の演劇の変容と傾向、システマティックなロシアの演劇教育、国家と演劇の関係について話し、魅力あふれる演出の舞台を映像と共に紹介します。」

日時:12月22日(日)14:00~16:00
会場:横浜平和と労働会館4階会議室
参加費:一般1,500円 会員1,000円
定員:30名(会員・受講生優先/先着順)
主催:横浜ロシア語センター講師会

 
『戦場のアリア』

第一次世界大戦下、110年前の奇跡『戦場のアリア』DVD鑑賞会

 長い間この事実は知られませんでしたが、今からちょうど110年前、第一次世界大戦開戦の年1914年のクリスマスイブにフランス戦線で奇跡のような出来事がありました。

 交戦中だったドイツ軍とイギリス・フランス軍の兵士たちが銃を置き、塹壕から出てきて互いにクリスマスを祝ったのです。

 10年前の2014年にNHKでこのことがニュースになりました。戦争の真っ最中に敵同士がクリスマスを祝い、次の日にはサッカーを楽しんだのです。戦争さえなければ、友達同士になれたはずです。

 ドイツ・イギリス・フランスの兵士たちがどのような運命をたどるか……。

 鑑賞会で見てください。

(関戸)

日時:2024年12月22日(日)13:00~15:00
会場:横浜平和と労働会館5階 当協会教室
参加費:500円(黒パン・紅茶付)

 
望年会

行く年を忘れず、来る年に望みを「望年会」12月22日(日)開催

 ついこの間まで暑い日が続き、いつまでも夏のようだったのに、早くも年の瀬が近づいてまいりました。

 今年一年、会員や受講生や講師の皆様には大変お世話になりました。慰労も兼ねて、12月22日に「望年会」を開催いたします。一人一品ずつ持ち寄って、普段会うことの少ない方々とも交流しながら、楽しい会にしましょう。

 会場の都合上、お申し込み先着20名までとさせていただきます。お早目にご予約ください。

日時:12月22日(日)16:30~
会場:横浜平和と労働会館5階教室
参加費:無料(飲食物の一品持ち寄りをお願いします。特に飲み物歓迎!)
定員:20名(会員・教室受講生・講師限定/先着順、要予約)

 

企画旅行中止のお詫び

 本紙2024年9月号に「来年正月の稚内旅行を企画中」との記事を掲載しましたが、稚内旅行は諸般の事情により中止となりました。会員の皆様にお詫び申し上げます。

(旅行実行委員会)

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第84回ロシア語能力検定試験

検定試験がモチベーションアップに繋がる
第84回ロシア語能力検定試験

 第84回ロシア語能力検定試験が10月26日(土)、27日(日)に行われました。

 横浜平和と労働会館4階で実施された横浜会場の受検者は4級21名、3級15名、2級12名、1級7名の参加でした。

 4級は26名申し込みのところ当日5名の欠席で約80%の出席率、3級は21名申し込みのところ6名の欠席で71%、2級は15名申し込みのところ3名欠席で80%、1級は10名申し込みのところ3名欠席となり70%の出席率でした。

 今回のアンケートの「ロシア語を何処で学習していますか」では4級は「通学している」が57%「独学」が38%、ラジオ講座、個人レッスン5%がありました。3級は「通学している」40%「独学」60%と独学が増えていました。1,2級は変わらず「独学」が多い傾向でした。

 「横浜ロシア語センターを知っているか」については1級86%が「知っている」、逆に4級は76%が「知らない」の回答でした。記述欄には各級に共通して「受検回数を増やして欲しい」というコメントがありました。

●1級、2級受検者より
〇仕事、ビジネスに活かしたい、交流を目指したい
〇1級まで合格したい 

●3級、4級受検者より
〇ロシア語を話す国へ旅行したい
〇文法が難しいがやりがいがある
〇受験参考書の類が少なくて苦労した
〇通訳案内に向けて
〇ロシア語の情報を知りたい

 検定試験会場で一人の受験生から「ロシア語に未来はありますか」と尋ねられた際に、試験監督をされた織田先生は「ロシアという国はこれからもなくならないし、お付き合いしていかなければならない国。きちんと物申すためにもロシア語を学ぶ人々は必要」と答えたとのこと。

 コロナと戦争の影響でロシア語学習者が減っていますが、少しでも受講者数が上向いていくよう願います。

(文:坂本 ほか/写真:大山)

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横浜ロシア語センター 第141期 生徒募集中!

 2024年10月15日(月)より、第141期の授業が順次開講されました。

 今期は土曜昼のロシア語入門クラスが成立しました。全く初めて学ぶ方のためのクラスですが、今ならまだ間に合います。初歩を少し独習した方や、最初からやり直したい方も歓迎いたします。

 ロシア語初級~上級、会話、演劇、ウクライナ語初級クラスも開講中です。

 

Курсы японского языка

Всех желающих изучать японский язык мы приглашаем на индивидуальные курсы японского языка при обществе ≪Япония-Евразия≫ префектуры Канагава.

Наши курсы ориентированы в первую очередь на русскоговорящих, проживающих в Японии, поэтому большинство наших преподавателей владеют русским языком на высоком уровне. Возможны аудиторные и онлайн-уроки. Мы внимательно выслушаем Ваши пожелания и подберём оптимальную учебную программу.

За справкой обращайтесь по электронному адресу eurask2@hotmail.co.jp или в офис общества ≪Япония-Евразия≫ префектуры Канагава (просьба заранее сообщить о своём визите по электронной почте).

日本語教室のご案内

 当協会の日本語教室は、主にユーラシア(旧ソ連)諸国出身のロシア語を母語とする方を対象としています。

 日本での生活に必要な日常会話や日本語能力検定試験対策など、それぞれの目的やレベルに合わせて個人レッスンで丁寧にお教えします。

 ロシア語版ホームページもありますので、学習希望者にぜひご紹介ください。

 

ロシア民族楽器 バラライカ&ドムラ教室

 毎月原則2回、横浜平和と労働会館6階会議室で第2・第4土曜日に開講中。

 今月から4年半ぶりにバラライカの新しい受講生が入学されました。

 11月のレッスンは9日、30日の予定です。お問い合わせは神奈川県日本ユーラシア協会事務局まで。

時間:14:00~18:45の間、各45分
講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館6階会議室

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今月は休載いたします。

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ボルシチの素

ボルシチの素 210g/540円(税込)

温かいボルシチが美味しく感じられる季節になりました。
肉とキャベツとじゃがいもを用意すれば本格的なボルシチが手軽に作れる本品が再入荷!
製造元:「ルーツィク・フーズ」(ウクライナ・ルーツィク市)
賞味期限:2026年5月22日

 
ライ麦パン

ボロディンスキー・ライ麦パン 350g / 540円(税込)

本場の味で人気の定番商品が再入荷しました!
旧ソ連など東ヨーロッパで最もポピュラーなライ麦パン。
おだやかな酸味と甘み、表面に載ったコリアンダーの独特の爽やかな香りが特徴です。
あらかじめ約14枚にカットされていて長期保存も可能なので便利!
賞味期限:2025年3月1日
原産国名:ラトビア

※姉妹品の「サワーブレッド」(560円)も在庫があります。こちらもぜひお試しください。

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ロシア・トップ10

【芸能】Русская Десятка ロシア・トップ10

 相次ぐ軍施設・石油施設・酒造施設などの爆破、チェチェンvsダゲスタンの内戦、北朝鮮軍投入、病人&負傷者&高齢者を前線送り、政策金利21%まで引き上げで益々世紀末感が漂うようになったロシアから、2024年10月第3-4週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。新曲は10曲中3曲です。

 10位にカヤの≪Вот и лето прошло≫(ほら、夏が過ぎた)がランクインしました。露沿海州のナホトカ出身で、本名はクセニア・ルゴヴァヤ。因みに夫は23歳年上で露連邦下院議員のルゴヴォイ・アンドレイ氏ですが、2006年にリトビネンコ毒殺事件が起きた際、会合に同席していた元同僚です。

 9位にラコスタとセリャブキナのデュエット曲≪По улицам≫(通り沿いに)がランクイン。ウクライナのミコライウ州出身で、「サヨナラボーイ」の異名を持つラップアーティスト・エルジェイとのコラボが多いです。

 2019年に≪Любимка≫(好きな娘)がスーパーヒットした、暑い夏嫌いニレットの新曲≪Счастливым≫(しあわせに)が7位にランクインしました。9月21日にリリースされ、現在のYouTube再生回数は関連動画合わせて117万回です。ラッパーのジガンやデュオのアルティック・アスティら有名アーティストとコラボして10月中旬にリリースした≪Худи≫(パーカー)もヒット間違い無し、今後注目しましょう。

 クルトゥコワの首位返り咲きもひと月しか続かず、今月首位を奪取したのは、露の意識高い系女子のお手本、クライムブレリの≪Нравится жить≫(生きるのが好き)でした。音楽活動は2012年から始まりましたが、特に≪Океан≫(大洋)リリースの2020年以降の活躍が目覚しく、これまでに音楽祭典で数々の最優秀賞獲得またはノミネートをしてきました。その数、最優秀賞は22回、ノミネートは24回。今年も、ビランとのデュエット曲≪It's my life≫がゴールドディスク大賞受賞、≪Случилось очень≫(秋が起こった)が最優秀叙情動画賞を獲得しました。

 今月ランク入りしたMVは7月19日にリリースされ、現在のYouTube再生回数は634万回。おめでとうございまーす!:-)

(Tophit.ru, Russia Airplay Chart 2024年10月18日~24日/MOPA)
画像は https://vk.com より

※全文、チャート、PV視聴はユーラシア芸能ブログでどうぞ。

 
「ビルテ・マール一人芝居 氷の子どもたち」 「ビルテ・マール一人芝居 氷の子どもたち」

【演劇】「ビルテ・マール一人芝居 氷の子どもたち」

10月17日 於;東京・赤坂区民センター

 リトアニアのソロ・シアターの設立者ビルテ・マールの一人芝居公演。今回はリトアニア平和記念イベントとして、マール女史本人の脚本・演出による「氷の子どもたち」と「屋根裏の仏さま」の2本が2日間に分けて上演された。筆者は前者のみ鑑賞。

 「氷の子どもたち」は、1940年6月から始まったソ連によるリトアニア占領に始まるリトアニア人苦難の歴史を、マール女史の両親と祖父母の体験を基に、一人の少女の回想として描く。

 1941年6月14日未明、教師、公務員、知識人といった人たちが”危険分子“として捕らえられ、シベリアに移送された。主人公の少女も家族と共に貨車に詰め込まれた。貨車の中には突然の移送で、家族と引き離された人たちが多く乗っていた。

 到着したラプテフ海の半島は零下50度にもなる凍土だった。老人や2歳以下の幼子が次々と死に、少女の妹も壊血病で死ぬ。犬を食べることも辞さない飢えとの闘い。結婚指輪は食べ物に交換してもらい、少女が持ってきた古い熊のぬいぐるみも砂糖ひと匙に変わった。ロシア語を話すことを強要され、子どもたちはスターリンを賛美することを教えられた。父が”反社会主義の吹聴者“として別の強制収容所送りとなり、その間14歳の兄がヤクート人に漁を教わって一家は生き延びることになる。1953年スターリン死去。しかしシベリアへ追放されたリトアニア人たちが故郷へ帰還するのは、1963年になってからだった。

 一人芝居だが、舞台の端から端まで大きく使ってのアクションはとてもダイナミックだ。舞台装置は貨車と大きな鍵を映し出した寒々としたスクリーン、両親たちのモノクロ写真や当時のスローガンが映し出された舞台袖のモニター、と大きなトランクのみ。登場人物を表現するさまざまな小道具や衣類がトランク収められ、手品のように取り出される。暗鬱とした舞台に白い夏のワンピースの少女が浮かび上がると、それだけで迫害される民族の運命を感じさせる。

 一方、追放された少女がシベリアに到着して、フェルトのブーツに履き替える場面は、脚を頭の上まで振り上げてのアクションで、ダンスをしているかのように生き生きと見えた。また、凍土に足を取られながら荷物を押していくといった動作もリアルで、観客を一気に極寒のシベリアへと誘い込む。悲惨なストーリーゆえ、女優の躍動感あるアクションが引き立つ。

 劇の中で歌われる「愛しいリトアニア」では、会場のリトアニア人たちが声を合わせて大合唱、シベリア追放の記憶が決して遠い過去のものではないことが感じられた瞬間だった。

 実際、追放された約10万人のうち、70%は女性や子どもだったという。彼らの生への希求を表現した「氷の子どもたち」は、確かに「生きることは記憶することである」という台詞によって観客に記憶せよと呼びかけていた。

(文:滝沢 三佐子/撮影:D.Matvejevas)

 

【関連イベント情報】平和祈念交流展「シベリアからの生還 リトアニア人たちの流浪物語」

とき:10月16日(水)~2025年1月19日(日)
休館日:毎週月曜、祝日の場合はその翌日、12月28日~1月6日
ところ:帰還者たちの記憶ミュージアム(東京都新宿区西新宿2-6-2 新宿住友ビル33階)
入場料:無料
学芸員によるギャラリートークあり。
詳細は 帰還者たちの記憶ミュージアム公式サイトへ。

 
「草原の英雄ジャロロフ~東京への道~」
記者会見
「草原の英雄ジャロロフ~東京への道~」
アククロム・イサコフ監督
「草原の英雄ジャロロフ~東京への道~」
バホディル・ジャロロフ選手

【映画】「草原の英雄ジャロロフ~東京への道~」記者会見

 「草原の英雄ジャロロフ~東京への道~」劇場公開を前に、アククロム・イサコフ監督、映画のモデルとなったバホディル・ジャロロフ選手、出演者の加藤雅也氏、山本修夢氏による記者会見が行われた。

 本作はウズベキスタン=日本による初の合作映画であり、東京とパリのオリンピックでスーパーヘビー級二連覇と成し遂げた実在の人物をモデルにした作品ということで、ウズベキスタン国内でも注目を集めているとのこと。

 ロケはウズベキスタン各地のほか、アメリカ、ドバイ、日本で行われ、ジャロロフ選手の少年期から苦難を越えて東京で金メダルを獲得するまでの半生を描いている。会見中、監督は主人公を演じるキャストの交代などの苦労話を披露。また、ジャロロフ選手はこの映画を観て多くのスポーツを志す若者の励みになればと話した。

 共演した日本人俳優二人も、今回の合作をきっかけに、今後もウズベキスタンとの懸け橋になることを期待。アブドゥラフモノフ駐日ウズベキスタン特命大使も駆けつけ、両国の関係の発展と映画の成功を祝した。

 ※前売り券を事務局で販売しています。(1枚1300円)枚数に限りがあります。お早目にお求めください。

(文・写真:滝沢 三佐子)

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「ロシア極東・シベリアを知るための70章(エリア・スタディーズ)」

【本の紹介】「ロシア極東・シベリアを知るための70章(エリア・スタディーズ)」

服部倫卓 編著/吉田睦 編著/明石書店/2,200円(税込)

 私中垣内と内藤祐太さん(当協会副理事長)が大好きなロシア極東とシベリアの地域研究の本がついにでました。

 私はロシアに渡航歴が無いので、今回は内藤さんに監修を引き受けていただきました。

 その内容は1 シベリア・極東の地理と自然 2 シベリア・極東の歴史 3 シベリア・極東の民族と文化 4現代のシベリア・極東の諸問題 5 シベリア・極東の諸地域の5つのテーマから構成され全部で46章あります。

 私と内藤さんにはずっと大学時代にロシアの地理それもシベリア・極東の事を調べてきたという共通点があります。

 幸い私の母校である専修大学にソ連の地理の原書の本がある事は以前ご紹介しましたが、その本は1971年にモスクワで出版されたものです。また他にもロシア・シベリア・極東に特化したコーナーも小さいながらもあります。

 ちなみにこちらは日本語の本です。極東ロシアは日本に近い所にありながら殆どの日本人には知られてないのが現状です。せいぜい知られている事といえばサハリン1、2 関連のことぐらいでしょう。

 代表編著者は北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授の服部倫卓先生と千葉大学名誉教授の吉田睦先生です。その他の執筆者もそうそうたるメンバーとなっています。

 極東ロシア・シベリアについて知りたいのなら必携の1冊!

 横浜市立図書館に蔵書がありますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか?

(中垣内)

 

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※投稿記事は誹謗中傷や公序良俗に反するもの以外ほぼ原文のまま掲載していますが、必ずしも協会としての見解を反映するものではありません。

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