ロシア料理教室 Курс русской кухни

〜タチヤーナの台所で На кухне у Татьяны〜

日時:日時:2004年5月1日(土)、2日(日) 13:30〜16:30
場所:ふりーふらっと野毛山(旧・横浜市青少年交流センター=横浜市西区老松町25)

当日の写真・5月1日(土)5月2日(日)

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ピロシキ
Пирожки

日本では揚げパンとしてよく知られていますが、ロシアに昔からある伝統的なピロシキは、
ペチカ(ストーブ兼オーブン)で焼いたシンプルな味わいのものです。
ペチカでは焼く、煮る、蒸すなど様々な調理ができましたが、揚げ物だけはできなかったそうです。
(ただし、現在のロシアには揚げたピロシキもあります。)

今回は3種類の具を包んだピロシキを作りました。
1.挽肉と玉ねぎ…伝統的
2.キャベツ、ゆで卵、きのこ、万能ねぎ…さっぱり
3.ジャムを使ったもの…甘味

ご存じですか?―ロシア語で 「ピロシキ1個」は ありえない!
単数形は 「ピロジョーク」 пирожок
複数形が 「ピロシキー(ピロシキ)」 пирожкиなのです。
ちなみに、切り分けて食べる大きいパイのことは、
ロシア語では単数形を「ピローク」пирог、複数形を「ピロギー」пирогиといいますが、
「ピロジョーク」と「ピロシキー」は、これの小さいものを指すことばです。


グルジアワイン
Грузинское вино

5月1日はメーデー、国際労働者の日。特別なイベントです。
それを記念して、今回の食事会ではプロソムリエによるワインについての講義と、
有名なグルジアワイン、キンズマラウリ(赤)、ツィナンダリ(白)の試飲を楽しみました。

世界3大長寿国の一つ、グルジアはコーカサス地方に位置します。
そのワイン文化には8000年の歴史があり、世界最古のワイン生産地の一つです。
また、黒海とカスピ海にはさまれたコーカサス山脈南麓一帯は 「ぶどう発祥の地」と言われています。
グルジアは大陸性気候で水と空気が澄み、ワインに適した質の良い多品種のぶどうが栽培されています。
土着のサペラヴィ種からは赤ワインが、またムツヴァネ種からは辛口の白ワインが生まれます。

キンズマラウリ(赤・やや甘口)
アラザニ川中流の北岸に面したクヴァレリ地区で収穫される良質の葡萄サペラヴィ種を100%使用。
古いオーク材の樽の中で1年以上熟成。色は深い紫色。
黒ベリーや黒色系の小粒の種無し干しぶどうのような風味と成熟したベリーの香りが広がる。
ワイン愛飲家もこの甘口のワインの持つ独特の気品に満足。やや甘口の高級赤ワイン。
旧ソ連時代このワインはその品質と格調高い味で知られていた。
果実の中で十分に糖分が形成される一定の時期に収獲される良質の葡萄のみ使用が許される。
適度なアルコール含有量中に天然の糖分が十分に貯えられている。
国際コンクールで3つの金メダルと4つの銀メダル、そして1つの銅メダルを獲得している。
スターリン愛飲の銘柄として知られる。
クリミヤ半島で行われたヤルタ会談の席で当時のウィンストン・チャーチル英国首相も絶賛している
幻のワイン。

ツィナンダリ(白・辛口)
グルジア有数のぶどう栽培地域であるテラヴィ地区とクヴァレリ地区で収穫されたルカツィテリ種を85%、
ムツヴァネ種を15%使用。ムツヴァネを加えることでルカツィテリの豊かな風味がより一層引き立つ。
2〜3年間オーク材の樽の中で熟成。色は緑がかったやわらかな淡黄色。
グルジアを代表する本格辛口・高品質の白ワイン。
低温状態で発酵させた最適のヴィンテージワインがもとになっている。
ワインを2−3年間オーク材の樽の中で熟成させることにより、複雑な味覚が加わってくる。
カヘチ産ワインには白ワインでもポリフェノールが通常の数倍多く含まれているため、
この地方には高血圧の人がほとんどいない。昔からワインは健康食の一つとして愛飲されている。
国際コンクールで10の金メダルと9つの銀メダルを受賞している。


<5月1日の様子・その1>

 ピロシキの生地を1個分ずつ丸めて休ませます

 包み方を説明するターニャ先生

  ボートの底のような形に閉じて…

 掌で少し転がしてラグビーボール形に整えます

※この写真は参加者のOさんにご提供いただきました。ありがとうございます!


<5月1日の様子・その2>

 
一次発酵後、パン生地にバターと卵を入れてこねます

 
二次発酵を終えた生地を触って確認。その後ガス抜きをして、分割して丸めます

 
(写真左)イタリア料理の先生(中央)の手つきは流石、鮮やかです!
(写真右)成形したジャムのピロシキを持ってポーズ

 
ソムリエの田村先生によるグルジアワインの講釈。時間の都合で会食は後になりました


本日の作品。これはブルーベリーとこけもものジャム入りです

<5月2日の様子>

 
前日同様、1班につき1種類の具を作りました。こちらは野菜班の皆さん。

 
ジャムを煮詰めて水分を飛ばします。生地も良い具合。

 
生地に卵を割り入れます。生地作りにはパンの先生(写真右・中央)が大活躍。

 
生地を叩いてガス抜き。ストレス解消にもなります(笑)

 
(左)挽肉の具を包んでポーズ
(右)肉・野菜のピロシキは油で揚げ、ジャムのものはオーブンで焼きました。

 
(左)この日はピロシキ作りにも参加したソムリエの田村先生。
(右)参加者の皆さん


※ロシア料理の本はこちらへ!

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