中村平八会長・大山麻稀子理事 出版記念講演・祝賀会

この度、当協会会長、中村平八先生の著書
「ソ連邦からロシアへ ロシアはどこへ行くのか」
当協会理事・ロシア語講師、大山麻稀子先生の共著書
「ロシア革命と亡命思想家 1900−1946」が出版されました。
これを記念して、講演会と祝賀会を行います。
学びの秋、ロシアの歴史を今一度振り返り、新たに知る良い機会です。
皆さん奮ってご参加下さい。

※上記書籍は当協会事務所でも販売中。会員割引もあります。

日時:2006年11月26日(日)13:00〜
会場:横浜平和と労働会館3階
参加費:500円

<プログラム>

1.中村平八会長講演「ソ連邦からロシアへ」
2.大山麻稀子理事講演「ロシア革命の背後にあったもの―弾圧の陰にあったもう一つの知的遺産」
3.会食、懇談、著書サインセール 他


<著書・著者紹介>

「ソ連邦からロシアへ ロシアはどこに行くのか」
中村平八著 白桃書房 定価3500円+税(会員2800円)

「二つの産業革命(農業革命と工業革命)とロシア」
「ソヴェト社会主義共和国連邦の崩壊」
「発展途上(国型)社会主義の崩壊」「ソ連を殺したのは誰か」
「ロシア・社会主義研究の40年」の全5章から構成。
第1章は、既存の経済発展段階論を検討して、
世界史を画期する主要事件として農業革命と工業革命を指摘し、
それとの関連でロシア史の展開を明らかにした未完の論文である。
第2章は何が崩壊したかをソ連の国名から追求し、
第3章ではどのような体制が崩壊したかを社会経済学的に探り、
資本主義体制の崩壊説、マルクス社会主義体制の崩壊説を退け、
20世紀の新生事物である「発展途上社会主義」の崩壊説を提唱している。
第4章では、ソ連を崩壊させた団体や人物を究明し、
ソ連を葬ったのはソ連共産党であることを明らかにした。

中村 平八 (なかむら へいはち)

神奈川大学経済学部教授。
諏訪清陵高校、東京外国語大学ロシア語科を経て、
東京大学大学院社会科学研究科国際関係論博士課程修了。
国際学修士(東京大学)、経済学博士(立命館大学)。
専攻:国際関係論、社会主義論。
主要著書:
「発展途上社会主義の研究」白桃書房、1988年
「近代世界の歴史像」(共著)世界書院


「ロシア革命と亡命思想家 1900−1946」
御子柴道夫編 大山麻稀子共著・訳 成文社 定価4000円+税(会員3600円)

20世紀初頭、世界大戦の激しい奔流の中、ボリシェヴィキによる
社会主義革命(ロシア革命)に危機感を感じ、反対の声を上げて
亡命を余儀なくされた当時のロシア思想家の諸論文を紹介する。
その背後には、ソ連時代には否定され無視され続けた、
ロシアのもう一つの「顔」が見える。
各論文の丁寧な解題、時代を概観できる詳細な年表付。

<大山麻稀子理事 執筆項目>
III 第一次世界大戦そして帝国崩壊へ1914‐1916
「第一次世界大戦とエウゲニイ・トルベツコイ
―民族的対立、宗教的対立を超えて見つめたもの―」
IV 革命そしてボリシェヴィキ政権樹立へ1917‐1920
「ベルジャーエフによるロシア革命の検証―平等、そして自由―」

大山 麻稀子 (おおやま まきこ)

千葉大学大学院社会文化科学研究科博士後期課程在籍。
文学修士。
2002年より日本ユーラシア協会非常勤講師。
2004年度北海道大学スラブ研究センター鈴川基金奨励員。
ロシア文学会、ロシア思想史研究会会員。
専門:ナロードニキを中心とするロシア文学・思想史。
主要論文:
「ナロードニキ系文学批評に見るガルシン像――
N.K.ミハイロフスキーのガルシン論評を中心に」
『ロシア語ロシア文学研究』第36号、2004年。
Идейная позиция Г.Успенского в очерке "Власть земли"
Japanese Slavic and East European Studies.vol.26, 2005.


お問い合わせ・お申し込み先:
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会
〒231−0062 横浜市中区桜木町3−9 横浜平和と労働会館5階(JR桜木町駅徒歩5分)
Tel/Fax 045-201-3714  E-Mail eurask@yahoo.co.jp


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