ユーラシア地図 特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会 インターネット版機関紙「日本とユーラシア」 神奈川県地図

2006年6月号

1.行事予定

2.活動報告

3.教室案内

4.組織・財政

5.今月のお勧め商品

6.何でも掲示板

7.ロシア芸能

8.スポーツ

9.ハバロフスク旅行記

10.ロシア語で鑑賞する日本の詩歌

11.中世ロシア興亡史

12.最近のロシア&日ロ関係

13.露語で読む現代の世界
今月の表紙・1985年ソ連発行 国立エルミタージュ美術館スペイン絵画コレクション記念切手 ゴヤ「女優アントニア・サラテの肖像」

バックナンバー



行事予定

■大河アムール・大自然とふれあいの旅&
ダーチャ訪問の旅説明会&花火大会鑑賞

日程:2006年7月16日(日)
旅行説明会:15:00〜 横浜平和と労働会館3階
花火大会鑑賞:19:00〜 横浜平和と労働会館屋上または5階


■夏のハバロフスク旅行

▼第8回大河アムール・大自然とふれあいの旅
2006年8月14日(月)〜18日(金)
定員30名の所ところ残席5名(6月4日時点)

▼極東ハバロフスク ダーチャ訪問の旅4日間
2006年8月25日(金)〜28日(月)
定員20名のところ残席7名(6月4日時点)
例年より出足が早くなっておりますので定員オーバーになる可能性があります。
まだお申込み頂いていない方はお早めに正式申込み(50,000円の予約金をユーラスツアーズに振込み時点)をお願い致します。
なお、バリトン歌手・田所先生にもご参加頂くことになり、ハバロフスクのヤンキナ先生(ロシア共和国功労芸術家ドムリスト)の協力で例年にも増して楽しい音楽プログラムが実現できると思います。
(事務局 一杉)


■中村会長・大山理事出版記念講演と祝賀会

中村平八会長の著書「ソ連邦からロシアへ」(白桃書房)と大山麻稀子理事の著書「ロシア革命と亡命思想家 1900−1946」(成文社)の出版記念講演と祝賀会を行います。
日程:7月23日(日)午後
会場:横浜平和と労働会館3F又は2F
演題:大山麻稀子「帝政ロシア崩壊からボリシェヴィキ政権の樹立へ」(仮題)
中村平八「ソ連邦からロシアへ」
詳細は次号でお知らせします。


■ロシア語能力検定試験日程決まる

今年度は4級・2級の試験が10月7日(土)、3級・1級が10月8日(日)と決まりました。
会場は横浜平和と労働会館3Fの予定。
詳細は追ってお知らせします。


■ロシア人墓地慰霊祭・記念講演会

去る5月19日、柴田理事長は、ロシア文化フェスティバル2006の打合せにロシア連邦共和国大使館を訪問した本部長塚事務局長他2氏と同行、一等書記官、文化担当(ロシア国際文化科学協力センター駐日代表兼務)のレオニード・ガムザ氏に添付の要望書を手交、説明を行いました。同氏は大使と協議する旨回答しました。

なお、慰霊祭は横浜ハリストス教会の協力を得て、11月5日(日)、文化の日に本件に関連する記念講演会と共に行いたいと考えています。

* * *

横浜外国人墓地は日本最古、最大規模の外国人墓地であります。
横浜開港後の1859年,攘夷派の武士によって本町で殺害されたと見られるロシア使節ムラビヨフ艦隊乗り組み士官ロマン・モフェトとイワン・ソコロフの2人がここに埋葬されています。2人の墓は外国人墓地として諸外国に貸与された最初の墓区にあります。

2人の墓の全景 2人の墓の全景です。コンクリートの土台がかなりひび割れ、猫の遊び場になっています。これは2005年に日本人有志によって改修された現在の墓です。
ロシア正教を知らない人たちはローマン・カトリックの十字架を建てました。
改修前の十字架は木製で腐朽し、地震の時に倒壊してしまいました。それはロシア正教の十字架でした。頭頂部にはクーポルがついていました。

銘板 ロシア太平洋艦隊から贈られた銘板には埋葬者の名前も日付もありません。その上、日本語の翻訳文は間違っています。「に」が「味」になっており、「。」が下でなく中央にあります。
そのため、墓地の管理者はマスコミその他の写真撮影者にこの銘板を接写させないように気をつかっています。

墓の基礎部分 墓の基礎部分です。石もコンクリートもかなり傷んでおります。

横浜外国人墓地は横浜市の有名な観光スポットで、休日、祝祭日には内外の観光客も多数訪れます。再来年、2008年は横浜の開港150周年にあたり、この墓地でも盛大に各種行事がおこなわれます。
それまでに、この墓がきちんと改修されることを強く願っています。因みにこの墓地は明治以来諸外国公館(各国領事団)に貸与されたものです。

なお、当会では今秋、ロシア文化フェスティバル2006 IN JAPANの一環として墓前祭を行う予定です。詳細は追ってお知らせ致します。

以 上



活動報告

5月5日(金・祝) こどもの日コンサート ←詳細はこちらをクリック

横浜みなとみらいホール こどもの日コンサート
「おんがくはっけんの旅に さあ、でかけよう 2006年はロ・シ・ア!!」


6月4日(日) 初夏の緑あふれる樋口邸ダーチャ料理教室

野外カルムイキア料理教室 樋口邸での野外カルムイキア料理教室はコンサート付きで楽しく賑やかに行われました。
羊肉の大きなブロックをダイナミックに切り炭火を熾して大きな串でタマネギと焼きました。
ビール、ウオッカ、ワイン、黒糖焼酎、ウーロン茶と飲み物もたっぷり。
Tさん、Iさん、Wさん、Uさんなども熱唱。
屋内での2次会も盛大に行われました。



教室案内

第104期ロシア語教室 生徒募集中!

入門、初級、中級、会話 月曜〜土曜午前・夜間
中途入学可能、授業見学随時&無料、個人レッスンのご相談にも応じます。
詳細のお問い合わせは事務局まで。


「ユーラス・ロシア語教室」生徒募集中

※予定していた生徒がロシア語ではなく、ロシア音楽のクラスに入学予定に変更になったため、6/9(金)からの開催は困難な状況です。
希望者があれば2〜3人でも随時実施する予定です。
なお、(株)ユーラスツアーズの事務所が判りにくいのでKさん、Nさん、Tさんのご協力を得て柴田が看板を造りました。(こちらのページ下部写真参照)
今度は、都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」(JR浜松町から1駅)の赤羽橋口から、目の前にこの看板が見えるようになり場所をくどくど説明する必要が無くなりました。


ドムラ&バラライカ&マンドリン教室、民族楽器アンサンブル

講師の田所アイサ先生一時帰国中のため、新規生徒受付は休止させていただきます。
何卒ご了承下さい。


「ロシアの歌」6月新規開講!

サンクトペテルブルク音楽院で学んだ田所俊一氏を講師に迎え、民謡、歌曲、オペラアリアなどを歌います。
合唱・独唱いずれも可。詳細はリンク先をごらん下さい。


マトリョーシカ絵付け教室

ロシアの入れ子人形「マトリョーシカ」の絵付けを楽しく学ぶ講座です。
7月に改めて単発で開講することになりました。
皆さんお気軽にご参加下さい。

日時:7月9日(日)14:00〜17:00
会場:横浜平和と労働会館5階
講師:大杉 豪一(日本ユーラシア協会本部役員・マトリョーシカ絵付け講師)、
石原 アナスタシア(ウラジオストクの美術専門学校卒業)
参加費:2,100円  テキスト代:1,575円(「マトリョーシカ絵付け入門」を使用)
材料費:別途(マトリョーシカ用白木・100円〜2,000円位まで各種)


■サモワール・スポット

 5月27日(土)、ターニャ先生と生徒7人で開催しました。

 少し遅くなりましたが、белое, свежее, варёное な яицоで、飾り卵を作りました。筒状の模様つきセロハン(?)にゆで卵を通し、熱湯に沈めるだけ。食べてしまうにはもったいないきれいな飾り卵が7つ並びました。

 今日は、お昼を食べる会話文と、町中の建物の名前を教わりました。町、と言えば、近頃のロシアでは強盗などにあって助けを呼ぶとき、пожар!と叫ぶそうです。日本もそうなりつつあるような。

 今日のедаでは、баклажанная икра (なすキャビア)、 мясная запеканка с картофелем (羊飼いのパイ)、русский салат(ロシアサラダ)、卵に敬意を表して пасха。それと先生ご持参のчай из шиповника。ロシアではшиповник やрамашкаを庭先に植えて、健康や美容のためのお茶にするそうです。

 次回予定は6月17日(土)午後2時30分からです。当サークルは、開催は月1回。出欠・継続・単発参加など、自律・自由で、参加費はその都度参加した人数で割り勘にするという、とってもいい加減なサークル。平均年齢は60歳をたぶん越える、初心者中心です。参加希望やお問い合わせは協会まで。

(前田)



組織・財政

■組織状況

(1〜5月)
年初会員数: 300名、 入会者数: 15名、退会者数: 30名、 3月末会員数: 285名
5月の新入会員は5名。例年にない少なさです。ロシア語教室の新入生が減ったのが主要な原因です。
ポスター貼り、入会勧誘などに努力し、通年では昨年度を上回る新入生を迎えることが是非とも必要です。
また、夏のハバロフスク旅行には昨年を大幅に上回る参加者を組織し、会員を増やしましょう。旅の参加者は去年の約2倍70名を目指しています。


■財政状況

(1〜5月) 総収入 6,128,502円  前年同期 6,099,433円  前年比 100.5%
総支出 5,837,537円  前年同期 5,139,838円  前年比 113.6%
税引き前収支差額 290,965円
前年同期 889,595円  前年比 32.7%
当期未処分利益 719,366円
前年同期 939,434円  前年比 76.6%

概況
収入は前年度比で横ばい。104期ロシア語教室の生徒数が50名を割り込み43名に減少したのを反映している。
前号に記した理由で支出は昨年度を13.6%上回った。
今後7ヶ月間、ロシア語、日本語生徒、旅行参加者などを増やし、各種収入の増大を図るとともに、諸経費の合理的節減を図ることが大切である。



今月のお勧め商品

旧ソ連発行の秘蔵切手大放出!

1985年発行・エルミタージュ美術館スペイン絵画コレクション記念切手
◆ヴェラスケス「オリヴァレス伯の肖像」¥6,300 21枚(写真左)
◆プーガ「砥師」 ¥5,880 21枚
◆ゴヤ「女優アントニア・サラテの肖像」 ¥735 2枚(今月号表紙参照)

旧ソビエト連邦宇宙切手
◆宇宙船「ブラン」初飛行記念切手 特価 ¥210 1988年発行
◆「宇宙飛行学の日」記念切手・消印付き封筒 特価 ¥315 他2種

この他、児童基金記念切手、動物&植物切手セット、使用済み切手パックなど多数取り揃えております。
今、小さな美術品としての価値に再び注目が集まり、新たな流行が起こりつつある切手収集。
種類も図案もバラエティに富んだ旧ソビエト連邦の切手は、目にも楽しく、世界の歴史の一端を窺うこともできるお勧めの品です。


ムルマンスク商品 全品2割引!

ロシア民族衣装、サーミ族民芸小物、宝飾品、カレンダー等各種。
期間は6月1日〜30日。
よろしくm(__)m


商品の詳細は協会事務所、または協会オンラインショップ「うにべるま〜ぐ」でごらん下さい。
URLは次の通り。

SSLモード  https://www.torgovlya.org/
通常モード  http://www.torgovlya.org/



何でも掲示板

■四季の庭マンスリーライブ「ロシアの恋唄」

四季の庭ライブ 出演:歌・山之内重美
ピアノ&歌・田所俊一
バラライカ・北川翔
曲目:「黒い瞳」「百万本のバラ」「恋のバカンス」ほか
日時:6月25日(日) ディナー17:00、ステージ19:00
お問い合わせ:伊太利庵厨房 四季の庭
TEL:045−843−3632 (担当:太田)


■大山理事、青年海外派遣研修に推薦される

5月13日(土)、日本ユーラシア協会中央常任理事会が、神奈川県連ロシア語講師の大山麻稀子理事を青年海外研修派遣に推薦しました。
ロシア側の確認を待ち、9月ウズベキスタン行きの予定です。


■「本部役員懇親会<昼食をとりながら知恵を出し合う会>のご案内」から

本部から全国の役員にあてて発送された上記案内文の中に次のような一文がありました。

「前略、全国総会でお決め頂きました創立50周年記念大運動の第3次行動月間=入会呼びかけ月間は6月1日にスタートしました。 5月13日の組織広報委員会の論議でも、神奈川県連の300名達成の経験を全国に普及しようと前向きの発言が多く、 組織広報委員は2名以上会員を増やし記念品のアバンギャルド絵皿を頂きましょうと意志統一されました。・・・後略・・・」

肝心の神奈川県連では年初の300名会員が285名に減っています。みんなで16名増やして8枚の絵皿を記念に頂きましょう!

アバンギャルド絵皿 ▼貴方も会員2名を拡大して
アバンギャルド絵皿を!

6〜7月中に会員2名以上を増やした会員にはもれなくアバンギャルド絵皿が記念品として贈呈されます。
サンクト・ペテルブルグ国立美術館の証明書付き、マレーヴィッチ・カジミール(1878−1935)の作品を転写したもので タイトルは<白い背景に向き合う人物像>です。結構高価なものです。是非手に入れて下さい。


■当会のサモワール、京都府舞鶴市でも活躍

当会所蔵の電気式小型サモワールがキリンビバレッジのイベントのため京都府まではるばる出張し、 5月22日付読売新聞京丹後丹波版、毎日新聞京都丹波・丹後版に記事が掲載されました。
毎日新聞の記事を一部ご紹介します。

紅茶セミナーなど家族連れでにぎわう
舞鶴 キリンフェスティバル

 キリンビバレッジ舞鶴工場恒例のフェスティバルが21日、舞鶴市倉谷の同工場であった。 五月晴れの汗ばむような一日となり、大勢の家族連れなどでにぎわった。92年の工場完成以来、毎年この時期に開いている。

 主力製品の紅茶飲料にちなむ「紅茶セミナー」があり、計約90人が参加した。 紅茶研究家、磯淵猛さん(55)=神奈川県藤沢市=が、世界中に広まった紅茶のルーツや各国の風土・生活に根付いた飲まれ方などを紹介。 参加者らはジンジャー、黒コショウなど5種類のスパイスが入ったインディアンチャイと、ジャムと一緒に飲むロシアンティーを味わいながら聴き入った。 「初めて知った飲み方でおいしかった。家でも試したい」との感想も聞かれた。



■街で見かけたヘンテコナモノ

 週末になりまた「横ブラ」をしてのんびりしていましたら、横浜ルミネ内の本屋さんでこんなものをみつけてしまいました。アンドレイ・ベールイ著の「ペテルブルク 上・下(講談社文芸文庫、川端香男里訳)」。
 1880年に生まれたモスクビッチ・ベールイはモスクワ大学理学部に入学したものの、象徴主義や神秘主義に傾倒して世紀末から革命に至る時代をひたすら文学に没頭したらしい。
 1916年に刊行されたこの『ペテルブルグ』は、「幻影の都市ペテルブルグで繰り広げられる緊迫したテロを描いた、20世紀初期を代表する傑作」と絶讃されたようで。下巻の帯カバーをみると「いわしの缶詰に仕掛けられた時限爆弾による緊迫のテロ!」ただ事じゃないじゃないですかっ!

 ところで私事ですが、ロシアのムルマンスク州から帰国したときよく土産物に購入するのが、ノルドウェスト製のセリョートカ。とってもあっさりして美味しいんですよ。
 でも次回の旅行で手にしたときに、秒針の音が聞こえてきそうで、思わず手が震えちゃうかも・・・(>_<)。

(MOPA)

■Re:ロシア語の環境 100円CD&テキスト

 5月号の機関紙を拝見しました。ロシア語講座の激減を嘆いておられるので、ちょっとしたお知らせを(ロシア語学習環境衰退の大勢にまったく影響はありませんが)。

 100円ショップのダイソーというチェーン店をご存知でしょうか。100円の商品をたくさん売っています。 そこのCDコーナーに、アメリカや中国などほかの国のものといっしょに、「かんたんロシア語会話」という語学CDとテキスト、 以下言葉は入っていなくて音楽だけですが「日本人の心のメロディー4 わが青春のロシア民謡」 「ジャズアレンジで聴く世界の名曲 ジャズリラクゼーション ロシア民謡集T」「同U」というのがあります。 ロシア民謡は日本人は好きなのでさもありなんですけども、さすがにロシア語会話テキストがあったのには驚きました。 ただ、中身の日本語訳にちょっと不自然なところがほんの一部ある点(これはほかの会社のテキストもありがちですが)と、 テキストの印刷がゆがんでいるのが気になりはしますが・・・。

 私は店頭で発見して以来、ロシア語にちょっとだけ興味のある人へ勧めたり、プレゼントに使っています。 CDとテキストで200円ですから気楽に買えるので。ただ、ダイソーというお店は、売り切れ御免の方針なので、在庫がなくなってしまったらおしまいのようですが。

(前田)



ロシア芸能

■Русская десятка(ザ・ロシア・トップテン)

5月最終週のMTVトップテンです。
タトゥの「フレンド・オア・フォー」は復帰後のセカンドシングルで昨年にリリース(確か)したのに驚きの半年連続チャートイン。
ヴィアグラも負けてません!
3位には「東京」という名前のユニットがチャートイン。どんなバンドなのでしょうね?(^^)

1. Виа Гра / Обмани, но останься
  ヴィアグラ 「裏切って、けど残って」
2. Звери / До скорой встречи
  ズヴェーリ 「近いうちに会おう」
3. Tokio / Кто я без тебя
  トキオ 「君がいないと俺は・・・」
4. Город 312 / Вне зоны доступа
  ゴーラド312 「エントランスゾーンから離れて」
5. Дмитрий Билан / Never Let You Go
  ドミトリー・ビラン「Never Let You Go」
6. Серега&Макс Лоренc&Сацура /Возле дома твоего
  セリョーガ&マックス・ローレンス&サツーラ 「君の家の近くで」
7. Лигалайз / Будущие мамы
  リガライズ 「未来の母達」
8. Корни / Хочешь, я тебе спою
  コルニ 「僕に歌って欲しい?」
9. Тату / Friend or Foe
  タトゥ 「友か敵か」
10. Линда / Я украду
  リンダ 「盗むわ」

(MTV、5月23日付)


■t.A.T.u.情報

みんな大好き♪世界的に有名なロシアのスーパーアイドル「t.A.T.u.」関係の情報です。(^^)

(1)t.A.T.u.プロジェクトが、日本に向け嬉しい情報を発信中!4月末にサンクトペテルブルクで行われたコンサートがライブDVD(t.A.T.u.初!)として、8月21日に日本で発売されるらしい!

(2)それで、そのプロモ来日が決定しました!日程は2006年8月15日〜22日です。今回は東京だけではなく、名古屋、大阪にも行く予定です。ユーリャもレーナも日本に来ることをとても楽しみにしています。 詳しいスケジュールに関しては決定しだい順々に報告します。
t.A.T.u.が日本をまた熱い夏にしてくれそうですね!

(3)また6月1日からオンラインタトゥグッズショップ「ショップ・タトゥ・ル」が始動するらしい。入手困難なプレミアムタトゥ・ノベルティをいっぱいGETしましょうネ!(*^_^)bネッ!

ファンのみなさん、スタンバイしておいてね!
詳しくは t.A.T.u.オフィシャルファンサイトをご覧ください。
MOPAはムル滞在中のため最終日しか会えそうにない・・・・(T_T)

(MOPA)


■ウラジオストク青年劇場「かもめ」

 5月14日、東京・両国のシアターΧ(カイ)で、ウラジオストク青年劇場の「かもめ(原題:ほら、これがおまえの劇場だ)」を観た。

 ウラジオストク青年劇場は1954年創立、半世紀を越える歴史を持ち、彼らのレパートリーは300ほどあるという。 ただ、地方劇団という性格上、日本でお目にかかる機会はほとんどなく、モスクワでもめったに見ることはできない。 今回の公演はロシア文化フェスティバルの一環であるにせよ、本当に貴重なチャンスであった。 さらに当公演はロシア演劇の雰囲気を肌で感じるために、あえて日本語字幕やイヤホンを用意しない趣向だったが、演じる側もそのことにこだわらず、いつもどおりに演じていたようだ。

 ウラジオストク青年劇場版「かもめ」の特色を一言でいうと簡素でわかりやすいということだろう。 舞台は天井から白い布が円錐状に吊り下げられ、その周囲に椅子だけのシンプルなつくり。 舞台と客席を仕切る幕もなく、開演前の雰囲気はまさにロシアの小劇場といった感じだ。 舞台装置にとどまらず、登場人物も物語の核となる4人にしぼられ、日本語を介さなくてもキャラクターが理解できるという気の利いた演出が心憎い。 母であるアルカージナに認められたいダメ男コーリャ、恋人コーリャを捨て女優への道に飛び込んだニーナ、 ニーナを誘惑して捨てる中年プレイボーイのトリゴーリン、そして母であるよりも女優でありたいアルカージナ… といった人間関係の葛藤が「演技」ではなく「登場人物の個性」を軸に進行していく。

 ただし話の内容は主人公・コーリャの自殺で終わるため、どう見ても「悲劇」としか思えない。 「ほら、これがおまえの劇場だ」というこの演目の原題を考えると、コーリャの人生は茶番だったという「喜劇性」もあるかもしれない。 ともあれ「かもめ」をチェーホフ言うところの「喜劇」と理解するにはまだまだ人生を斜に見る努力が必要だろうか。

(滝沢)



スポーツ

第11回 FINA シンクロナイズドスイミングワールドカップ2006

9月14日(木)〜17日(日) 横浜国際プール(横浜市都筑区、最寄り駅・市営地下鉄センター北)
競技種目:ソロ、デュエット、チーム、フリーコンビネーション
強豪ロシアの他、ベラルーシ、ウズベキスタンも出場予定。
入場券は¥2,000〜¥7,000。チケットぴあ、ファミリーマート、サンクス、サークルK、ローソンにて発売中です。


■サッカーワールドカップ、いよいよ開幕!

ウクライナはグループHに入っており、全てBS1かBShiにてテレビ放送されます。(以下日本時間)
6月14日 22時〜 スペイン戦
6月20日 1時〜  サウジアラビア戦
6月23日 23時〜 チュニジア戦
シェフチェンコ中心に、独立して初めてのワールドカップ出場。
監督はソ連時代のエースだったブロヒン。
当初は圧倒的不利だと思われていたウクライナでしたが、無敗で予選通過、最も早くワールドカップ出場を決めました。世界ランキングは41位。

(森)

▼「W杯初戦は休みに」 ウクライナ政府、企業に勧告へ

 ウクライナ政府は31日、サッカーのW杯ドイツ大会で初出場の同国の初戦となる6月14日の対スペイン戦で全国民によるテレビ応援を可能にするため、この日を休みとするなどの措置を取るよう企業経営者らに勧告することを決めた。

 インタファクス通信によると、エハヌロフ首相はこの日の閣議の冒頭で、ウクライナ時間の夕方4時に試合が始まる14日について「原因不明の病気で多くの人が仕事を休むだろう」と指摘。「会社は早く始めて早く終えるか、休みにして他の日に働くか、試合の間休憩にして職場にテレビを持ち込むべきだ」と述べた。

 ウクライナは91年の独立後、W杯の欧州予選プレーオフで2度敗退、今回念願の出場を果たした。世界屈指のフォワード、シェフチェンコ(ACミラン)を擁する。

(5月31日付朝日新聞より)



第7回「大河アムール・大自然とふれあいの旅」 参加者の手記

■丘の街、大きな国

 ナジャ。おもてなし。本当に有難う。

 貴女のあたたかい心に応える言葉が浮かばぬまま日を送りました。 私が住んでおります所は首都圏から遠くはなれた「みちのおく」と云われた地方のはじっこ。 日本語を勉強なさる貴女にちゃんとした日本語をと気負ったせいでしょうか。うまく言葉になりませんでした。 でも今日は八月の終わりの日。読みにくくても我慢してね。地図帳を広げますと日本は本当に小さい。 そして海に囲まれた国。小型の漁船に乗って日本海へ出れば素人でもたまさかに鯛も釣れるという町に住んでいる私がアムール河を目前にした時の驚き。

 アムール河の船上から望んだハバロフスクの教会尖搭の光と街の輝き。 ずいぶん昔、一篇の子供向けのお話が忘れられません。 ストーリーはおぼろげで記せませんが、雪も積もるらしい自然の描写とあたたかい眼差しに大変しあわせな気持ちで一杯になりました。 以来トルストイは神様。それにしては信心が足りません。これでもう私の年代はおわかりね。 戦後六十年。心して平和につながることを語り継いでいかなくては。

 お国の民族衣装の眼のさめるような朱と緑ときらめく黄。 そして深い歌声はまだ私の胸で響いております。 広い大地のロシア語を貴女の静かな声で朗読させたい。

 貴女のサイン、大事にとってあります。
 Гужавина Надежда
 ありがとうございました。

(N.M.)

■【大河アムール・大自然とふれあいの旅】に参加して

 今日は8月20日。帰国してからの日常の中で1週間も経つと、あの旅もなつかしさの中に埋もれていくようです。思い出しながら記してみます。

 今回の旅行は、いままでにないワクワク感と「何かあるかもしれない」という期待を持たせてくれました。 ユーラシア協会の手作り旅行だということとロシアのシベリア地方ということが、そう感じさせたのでしょう。

 では、大きな3つの企画について感想を述べたいと思います。


(1)ロシアの一般家庭訪問

 私たち夫婦はエカチェリーナさんのお宅を訪ねました。この訪問はとても楽しく、感動的でした。 シャンパン、ワイン、ウォッカとテーブルいっぱいの手作り料理で歓迎していただきました。 しかしそれにもまして、ご家族で私たちを楽しませようとしてくださっている気持ちに感銘を受けました。 エカチェリーナさんが通訳をして楽しい会話がはずみ、初めてのウオッカを何杯も飲み、彼女のアコーディオン伴奏で歌いました。 6才から習っているというアコはとても上手でした。そのあとピアノを聴かせてくれました。 クラシックから「ゴッドファーザー」まで、うっとり聴きました。 また、自作の「アザラシに恋する歌」やおじいちゃん、おばあちゃんが来た時に家族で歌う歌も弾いてくれました。 生活の中に音楽があることが感じられました。

 陽気で誠実なご家族と交流できて本当によかったと思います。 このような一般家庭同士の交流が進めば、国と国ももっとわかりあえるのではないかと思います。


(2)ダーチャ訪問

 ダーチャ訪問を終えたとき、理事長の柴田さんの「(日本とロシアの)どちらが豊かか一概には言えない。」と飛行機で隣り合わせたときにおっしゃった言葉が頭をよぎりました。 一番印象深かったのは、畑仕事で日に焼けたダーチャの人たちの満足そうな顔でした。 振り返ってみて、自分は週末に何をしているだろう。昨年度まではほとんど出勤していました。 平日だって残業残業で、演劇鑑賞会の2ヶ月に一度の定例会でさえ、楽しみにしているにもかかわらず、 仕事が入ったり疲れていたりで見れないことがあったのです。昼食をいただきながら、 暑い日差しの中でアコやドムラに合わせて陽気に歌っていたダーチャの人たちの姿が印象的でした。


(3)子どもたちのキャンプ訪問

 子どもたちが、いきいきしていてしかも規律がある、というふうに見えました。それが感心したことの一つです。 私たちの「歓迎のつどい」を盛上げようという気持ちが感じられました。ファイヤーのときも私たちを送るときもそう思いました。 また、質問の時間がありましたが、小さい子から大きい子まで次から次とはきはきと質問してくるのに驚きました。 また、折り紙や習字や剣玉、火おこし体験などをやりましたが、興味深い目をして、生き生きと接触してくる様子になぜかホッとしました。 ただ、日本文化の紹介については、私たちの側にもう少し工夫の余地があると感じました。

 また、子どものための3週間くらいのキャンプが、たぶん何ヶ所かで実施しているのでしょう。 そこには、キャンプの校長先生や音楽の先生、指導してくれるお兄さんやお姉さんがいて安心して生活できそうでした。 親が週末に会いに来るというのもいい方法だと思いました。こういうキャンプが安い料金で子どもや保護者に提供されれば本当にいいことだと思いました。 日本にもあるといいですね。


 3つの企画についての感想は以上で終わりです。

 この旅行はロシアの素顔を知る、素顔に触れる、という点で主催者はご苦労されたと思います。 いろいろ計画していただいて、本当に勉強になりました。ありがとうございました。

(S.T.)



■ロシアの人々とのふれあい…心に残ったこと

 今年の旅は、世界遺産に接したり、美術品をながめたり、歴史を感じさせる教会に見いったりするこれまでと違って、大自然にふれロシアの人々との交流がメインだった。

 アムール河を前から見たいと思っていたので、わくわくしながら臨んだ。

 水量多く、ゆったりと流れる様子を目の当たりにして心がのびやかになった。 しかし、もう少し水が澄んでいるのではないかと想像していたから、土を含んでいるので茶色なのだと聞いてびっくりした。そういえば、黄河の水の色もこんな感じだった気がした。

 アムール河の雄大さもさることながら、ロシアの人々との交流もびっくりすることばかりだった。

 まず、19才のエカテリーナさん一家の心のこもったもてなしに驚いた。 お母さんの手作りのたくさんの料理が、テーブルの上にならべられていた。 お酒の好きな私にウォッカのすすめはなかったが、シャンパン、ワインのおいしいこと。勿論、料理もとても美味。

 料理以上に驚いたことは、彼女がロシア語の話せない私たちの話をご両親に通訳し、ご両親の話を日本語で話してくれた。 時折、辞書を使いながら熱心にやってくださって、なごやかな会食になった。 話の中でお父さんがロシア語での早口言葉を教えてくれた。どこの国にも「言葉遊び」があるんだなと思った。

   そのうえ彼女の奏でるアコーディオンにあわせてロシア語と日本語で歌い、それから彼女のピアノの演奏を心ゆくまで楽しんだ。 エカテリーナさんの話の中に「漢字もくり返し練習して覚えようとしているの。 それに、大学の勉強も多くあるから、ほとんど夜中の2時頃まで勉強しているの。」と言うではないか。 将来の目標に向って意欲的にとりくんでいることがわかった。

 次に、オケアンキャンプ場での子ども達との交流では、折り紙で楽しもうと用意していった私の周りに興味を持って集まり、 いっしょに「はばたく鶴」を折った。説明書の絵を見て子ども達は、「これを作って。」と次々に注文が殺到した。 一枚の紙が、様々な形になるのだから不思議なのかもしれない。その中の一人の男の子が、器用に一輪の花を作り私に差し出したのには感激した。

 日本の子ども達がやっている2、3日のあわただしい林間学校と違って、3週間も親元を離れてキャンプ場で生活するというのにも驚いた。 日本でも子どもの心が育っていく良い環境を整えていく大人の責任を感じた。

 三日目に、ドムラにさわったこともない私たち夫婦に手を取り教えてくださったヤンキナ先生の丁寧な指導に感激。 左手の指がしびれるほど頑張ったが、なかなか素敵な音が出ず、申し訳なく思った。ダーチャでの先生の見事な演奏にただただ聴き惚れていた。

 ダーチャ訪問では、「パンと塩」の歓迎にもびっくりした。ダーチャでとれる野菜の種類の多さにも驚いた。 香ばしい肉の味と大きななすを思い出す。おいしい料理を用意してくださった方々や歌やゲームで盛り上げて下さった方々の努力に心からお礼を言いたい。

 楽しいひとときを共有できたことは、とても嬉しかった。

 暑さとさされるととても痛いぶよ?の攻撃には、ちょっと閉口したが、ロシアの多くの人々の優しさにふれ、心に深く残る旅になった。 協会の関係者の皆様お世話になりました。

(S.S.)



ロシア語で鑑賞する日本の詩歌

夜もすがら
物思ふころは
明けやらで
閨の隙さえ
つれなかりけり

         (俊恵法師)


Всю ночь
О Вас думая
Долго ждал рассвет,
Но щели в дощатой двери спальни
Бессердечно не пропускали свет.

(перевод: Т-34-85 в 2006 г)



中世ロシア興亡史講義
〜歴代君主の素顔とその真実〜 862−1598

第2回 北からやって来たヴァイキング

 今のロシア人やウクライナ人、白ロシア人の共通の祖先である東スラヴ人は、8、9世紀にはすでにドニエプル河流域に住んでいた。 共通の言葉を話す東スラヴ人たちはいくつもの部族に分かれて暮らしており、主たる生業は農耕であって、森林地帯では狩猟や養蜂が行われていた。

 その当時、スカンディナヴィア半島には、ヴァイキング、またはヴァリャーグ、ルースと呼ばれた武装集団が住んでいた。 海賊として、ヨーロッパ各地を略奪して恐れられた北方ゲルマン諸部族であり、ノルマン人ともいわれる。

ヴァイキング船  『原初年代記』によれば、東スラヴ人は9世紀の半ば頃、このヴァリャーグ人のもとに使者を派遣して、こう述べさせたという。  「われらの地は豊かではあるが、秩序がない。われらのもとに来て君臨して支配せよ」  この求めに応じて三人の兄弟が一族を引き連れてルーシに渡った、という話がそれに続いている。

 この伝説には様々のヴァリアントがあるが、最も広まっている言い伝えによると、ヴァリャーグ人はリューリックがやって来る以前にすでに北方のスラヴ諸部族を統治していた。 彼らは穏やかに民衆を治め、土地の秩序を保ちつつ外敵の攻撃からその地を守り、見返りとして民衆から税を徴収していた。 いつ、どんな理由によってこの壮麗な統治が終わりを告げたのかは明らかになっていないが、しばらくしてスラヴ人の土地の大部分からヴァリャーグ人が追放された。 おそらく、スラヴ人は、慣らされた轍の跡を通りさえすれば、即座に自治を整えることができると考えたのだろう。 しかし、強力な自治体制は実現せずに、混乱と殺し合いが始まった。スラヴ人は以前にあった平和な生活を思い出し、ヴァリャーグ人を統治者として再び招致しようと決意した。

伝説  第二の伝説は、第一の伝説と多くの点で似通っている。 859年に、あるヴァリャーグ人の従士団が船でネヴァ川河口に着き、近辺に住むスラヴ人とフィン人らに貢税を課した。 スラヴ人とフィン人はしばらくして立ち上がり、新参者を「海の向うへ」追っ払ったが、今度は互いに争い始めるようになった。 他所から公を迎える必要があるという考えが、誰かの頭に浮んだ。 当時、バルト海沿岸海域すべてを支配するヴァリャーグ人以上に強い者は誰もおらず、スラヴ人と親しいヴァリャーグ人の公がそこで統治を要請され、招かれた。

ヴァリャーグからギリシアへの道  第三の伝説はそれほど有名ではなく、ルーシにおけるヴァリャーグ人の出現を、ゴストムィスリの名前と結びつけている。 ゴストムィスリは北スラヴの地を治めていたが、老いても後継者となる息子を持たなかった。 自らの死を予感したゴストムィスリは、支配下の地から族長らを呼び集め、占い師が次のように解釈した自身の夢について語った。 占い師が告げたところによれば、彼の後継者となるのは、隣接の地のヴァリャーグ人の公に嫁いでいる、彼の娘ウムィラの息子であった。 そこで、使者がヴァリャーグ人に差し向けられ、しばらくして従士団を伴った三人の兄弟、リューリック、シネウス、トルヴォルがルーシへやって来たという。

←ヴァリャーグからギリシアへの道(ヴァリャーグ人はこの道を通ってコンスタンティノープルまで行き着いた)

次回は「伝説の建国者リューリック(統治862−879)(1)」。乞うご期待!!

(大山・川西)



最近のロシア&日ロ関係

∇ロシアのTVニュースは7割が政府に好意的
 3月1日から4週間各局のニュース番組を調査した結果、政府が過半数の株式を持つ「第1チャンネル」が伝える政治ニュースの91%が政権関係で、うち7割が好意的な報道だったとロシアジャーナリスト同盟が伝えた。(5.3 Asahi)

∇大統領、米PR会社と巨額契約
 プーチン大統領は昨年外国のPR会社の支援を得る構想を承認し、このほど世界的に有名な米ケッチャム社との契約が成立。契約額は公表されていないが、報道では数百万に上る模様。(5.5 Yomiuri)

∇米副大統領発言にロシア激怒
 4日、米副大統領チェイニー氏は旧社会主義圏から親米路線に転じたウクライナ、バルト3国などで結成した「民主的選択共同体」首脳の前で演説し、ロシアの民主化の逆行やエネルギーを「脅迫の道具」に使う外交を批判した。ロシアはこれに激しく反発、ペシコフ報道官は「演説は主観に満ちており、全く理解できない」と述べた。(5.7 A)

∇大統領、ナチズムに懸念表明
 大統領は9日、赤の広場で行われた対独戦勝61周年の記念式典で演説し、「敗れたナチズムの軍旗を再び掲げ、人種間敵意を植え付ける勢力がいる」と述べ、国内での青年過激派組織による外国人襲撃事件の頻発や、外国人排斥感情の高まりに対し懸念を表明。(5.10)

∇年次教書演説で強硬外交戦略
 プーチン大統領は10日、年次教書演説で主要エネルギー供給国として世界政治での発言力を強化すると同時に、核戦力を柱とする軍備近代化を進め、その威嚇により民主化後退などを巡る外圧を封じるという強硬外交戦略の方針を明らかにした。(5.11 Y)

∇海にヘリ不時着、ロシア乗員死亡
 サハリン沖で行われていた日本・ロシア合同の油防除総合訓練に参加していたロシアのヘリコプター(13人乗り)が11日午前、訓練中に海に不時着、1人が死亡した。合同訓練は2回目だったが、事故で中止された。(5.12 A)

∇アレクサンドル・ジノビエフ氏死去
 氏は旧ソ連の反体制作家、哲学者でブレジネフソ連共産党書記長(当時)を批判する小説を書いたことから78年に国外追放処分を受け西ドイツ(当時)に移住。90年に市民権を回復し99年にロシアに戻った。(5.12 A)

∇東北電力、天然ガス購入
 東北電力は12日、サハリン沖の天然ガス開発事業「サハリン2」で産出される液化天然ガス(LNG)を2010年度以降20年間にわたりサハリン・エナジー・インベストメント社から購入する契約を結んだ。(5.13 Y)

∇ロシア治安機関、高官多数を更迭
 プーチン政権は12日、国内の治安維持と犯罪捜査を担当する連邦保安局(FSB)、検察庁などの幹部らを一斉に解任した。大統領が官僚の汚職一掃を訴えたのを受けて、大規模な摘発キャンペーンが始まった模様。(5.13 A)

∇大統領、退陣の意志を表明
 プーチン大統領は13日、2008年の2期目の任期切れを機に「後継候補」を推薦し、退陣する意思を表明した。しかし「大統領の座を明け渡して『後は勝手にやれ』という行動は取らない」とも述べ、院政を敷いて実権を握る続ける意図もくみ取れる発言となった。(5.15 Y)

∇北オセチア学校占拠事件犯人、終身刑に
 04年に起きた北オセチア学校占拠事件の犯人で唯一の生存者だったヌルパシ・クラエフ被告に対し、共和国最高裁は26日、終身刑を言い渡した。検察は死刑を求刑していたが、96年の欧州会議加盟を期にロシアは死刑執行を凍結しており、判決も欧州との関係を配慮したものとなった。(5.27 A)

∇ロシアパイプライン、バイカル湖大幅迂回
 ロシアのトランスネフチは26日、建設中の東シベリアと太平洋を結ぶ石油パイプラインを世界遺産のバイカル湖から400迂回させると発表した。大統領は40ずらすように指示していたが、山岳地さけるため今回の措置となった。(5.28 A)

(渡辺)



露語で読む現代の世界

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政治・経済コラム

都合により今月号は休載とさせていただきます。
次号は「少数民族となったロシア人2580万人の運命(2)」を掲載予定です。



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