特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙 「日本とユーラシア」
今月の表紙:ロシア・グム百貨店とスケートリンク

今月の表紙:ロシア・グム百貨店とスケートリンク
行事予定

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会
第7回定期総会

一九世紀ロシアと作家ガルシン 協会事務所でも好評販売中!東洋書店 630円(会員600円)

2011年2月27日(日)12:30~
横浜平和と労働会館3階

【内容】
12:30~14:00 定期総会

14:15~15:30 大山麻稀子講師・
ユーラシアブックレット出版記念講演会「一九世紀ロシアと作家ガルシン―暗殺とテロルのあとで」

15:30~ みなとみらいマトリョミン教室
アンサンブルクラス「MMM」の演奏

マトリョミン

参加費:全て無料

お問い合わせ・お申し込み: NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会事務局
Tel/Fax 045-201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

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活動報告

ロシアの新年&クリスマス ヨールカ祭 2011

 1月30日(日)午後1時にウォッカ(もちろん子どもはジュース)の乾杯で、2011年の神奈川県日本ユーラシア協会のヨールカ祭が始まりました。今年は、在日ロシア人の子どもロシア語教室「ラシンカ」の子ども(15名)とその保護者(5名)が新たに加わったので、70人を超える参加者となりました。

 3階パーティー会場の料理メニューは、外套を着たニシン、ボルシチ、スープペリメニ、そばのカーシャ、ニンジンサラダなどなど、後から後から出てきました。

外套を着たニシン  ペリメニ

 2階のホールでは、恒例のジェットマロースИスネグローチカと子どもたちのプログラムが始まりました。子どもたち(23人)はジェットマロースからプレゼントをもらって、みんなでダンスをして嬉しそうです。続く、初参加のラシンカ(子どもロシア語教室)は年少組が1つ、年長組が2つ会話劇を持ってきました。次は木曜会話クラス(平均年齢55才)のスカースカ「カラボーク」(民話「おだんごぱん」)です。そして、元神奈川日ユ協会の講師で声楽家の田所俊一さんが率いる人形劇団テアトロの「大きなカブ」です。音楽家が主催するにふさわしく歌声に溢れた物語になりました。続いて、樋口悟さん渡辺照子さんのバラライカとドムラのロシア民謡の歌と演奏です。最後は、神奈川協会が誇るマトリョミンアンサンブルの演奏で2階ホールのプログラムは終了しました。

 5階会場では、チェブラーシカのDVDの上映会と物産展が行われました。ヨールカ祭の最後は恒例のビンゴ大会です。賞品がもらえず、思わず悔し涙を流した子どもが出るほど、今年も大盛り上がりでした。

(木佐森)


ラシンカの劇  ロシア語会話クラスの劇「おだんごぱん」

観客たち  人形劇団テアトロ

人形劇「大きなかぶ」  マトリョミン演奏

協会スタッフとラシンカのOさん



国際平和は平労会館から!平友連新年交流会

 1月28日(金)、神奈川県平和国際友好団体連絡会の新年交流会が行われ、協会からは柴田会長、梅津理事、木佐森が参加しました。同連絡会は昨年5月に、県下の平和友好運動団体が情報交換の場や協力・共同行動の場を造ろうと、日ユ協会を始めとして、日中友好協会、日朝協会、A.A.LA連帯委員会(以上4団体の事務局は平労会館にある)日ベト協会、平和委員会、原水協などの8団体集まって設立しました。交流会では、東アジア地域の非核平和のためのシンポジュームなどを計画しようと言う話が盛り上がりました。

(木佐森)

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教室案内

第113期ロシア語教室 開講中!

第113期時間割

入門~上級、月曜~土曜。各クラス全15回。個人レッスンのご相談にも応じます。各クラス等の詳細は教室ホームページをごらん下さい。曜日・時間・講師は変更される可能性もありますので、見学・入学をご希望の方は事前に事務局までお問い合わせ下さい。

お申し込み・お問い合わせ:
TEL/FAX 045-201-3714
メール yokohama-rosiago@hotmail.co.jp

教室ホームページ   教室ブログ



日本語教室 Курсы японского языка 生徒募集中!!

月曜~金曜、10:00~17:00の間、1コマ90分。
基本的には個人レッスン、同レベルで同時期に始める場合はグループレッスンも可。
入学金5,250円(会員は無料)、受講料1回3,000円。
お問合せ先:045-201-3714 (事務局)



ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室 中途入学も歓迎!

毎月2回、土曜日開講 予定:(後半)2月5日、2月19日、3月12日、3月26日、4月(2回、日程未定)
時間帯:Bクラス 14:00~14:45 (バラライカ上級)/Cクラス 15:00~15:45 (ドムラ初級)/Dクラス 16:00~16:45 (バラライカ初級) 会場:横浜平和と労働会館5階
講師:北川 翔 (第7回国際ロシア民族楽器コンクール「ベロゴーリエ杯」バラライカ部門第1位)
受講ご希望の方はお問い合わせください。

お申し込み・お問い合わせ
balalaika_domra@yahoo.co.jp
Tel/Fax 045-201-3714



みなとみらいマトリョミン教室 4月新学期開講

日程:毎月1回、土曜日開講/4月16日、5月21日、6月18日、7月16日、8月20日
アンサンブルクラス(90分)13:00~14:30
グループレッスンクラス(120分)14:45~16:45
入学金:3,000円(継続の方、会員は免除)
受講料:
アンサンブル 3,500円×5回=17,500円
グループレッスン 3,000円×5回=15,000円
※来期からグループレッスンの時間が変わります。現行の2クラス(定員各5名)を1クラス(定員10名)にまとめ、時間を120分間に拡大します。受講料は変わりません。初めての方も歓迎。楽器をお持ちでない方は授業時間内のみ借りられます。
会場:横浜平和と労働会館2階 音楽センター
講師:平野 麻里 (マトリョミン演奏家、指導者 マトリョミングレード1級)

お申し込み・お問い合わせ
minatomirai_matoryomin@yahoo.co.jp
Tel/Fax 045-201-3714



マトリョミンアンサンブル、ヨールカ祭に出演!

マトリョミン

 本紙でも「マトリョミンファッションショー」として紹介していただきましたが、今回はスネグーラチカのように真っ白いモコモココートを着て登場しました。

 マトリョミンデュエット3組、体験コーナーなどの後、今までレッスンで練習してきた中から「小さな世界」「グリーンスリーブス」、アカペラで「ケンタッキーの我が家」、そして最後に天使の格好に着替えて「星の世界(賛美歌312番)」の4曲を披露。毎回初めて聞くお客様からは、見た目はかわいいが不思議な音と驚かれますが、何度も聴きに来てくださる方々には、回を重ねるごとに「うまくなったね!」と温かいお言葉をかけていただき、メンバー一同本当にうれしく思っております。

(檜垣)


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政治・経済

ロシアと日本の貿易総額2倍に増加

 財務省は2010年のロシアと日本の貿易総額が、2009年に比べておよそ2倍に増加したことを発表した。しかし、経済危機前のレベルまでにはいまだ回復していないことが明らかになった。

 財務省によれば、昨年の露日貿易総額は2兆1000億円(240億ドル超)を超え、2009年の1兆1000億円(120億ドル超)と比べ大幅な増加となった。 2010年のロシアへの輸出額は、2009年の6060億円から7000億円に増加した。ロシアからの輸入は、8255億円から1兆4092億円に伸びた。ロシアの黒色金属、石油製品、鉄鋼の輸入が好調だった。日本からの輸出品としては、今までどおり、自動車をはじめ、製造機械、鉄製品などが主流を占めた。

 2011/1/27財務省貿易統計速報(通関ベース)



前原外相のロシア訪問について

 ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センターのヴァレリー・キスタノフ・センター長は日本の前原外相によるロシア訪問について次のように語った。「今回の訪問はすでに長い間計画されていたものだ。それは、領土問題を含めて、いままで山積していた問題を議論する時期がきたことに関連している。領土問題が中心議題となることは、よいことではない。露日関係には、領土問題以外にも解決を必要としている問題が幅広く存在している。それは第一に経済関係と文化交流の進展だ。もし領土問題にのみ固執するならば、前原外相のモスクワ訪問の効果は薄いものとなるだろう。領土問題はもっと広い文脈の中で解決しなくてはならない。ロシアは日本に対して、クリルでの自由経済貿易ゾーンの創設を提案している。その計画はロシアの極東開発と結びついているものだ。日本側が自らの立場に固執しつづけるならば、中国や韓国による投資が成功を収めることだろう。」

(「ロシアの声」31.01.2011より)



メドベージェフ大統領

ロシアの子育て支援

 メドベージェフ大統領は2011年度に向け昨年末行った大統領年次教書演説でロシア経済の近代化について述べた後、経済発展はロシアの未来を担う子供達のためであるとし、内政問題に関する演説の大部分をこの問題に割き、「わが国に住む2600万人の子供たち、未成年者たちが十二分に成長し、健康かつ幸福に育ち、立派なわが国の市民にならなくてはならない」ということが内政の「第一の課題」であると強調した。

 ロシアでは昨年この15年で初めて人口増が記録されたと評価する一方で、今後15年間は90年代初頭の人口減の影響で出生可能年齢の女性人口が減少することを指摘、現在の子育て支援政策を下記の通り強化することを提起した。

1.母親及び子供の医療・社会支援、出産医療支援プログラムと低体重児のためのリハビリ医療システム、体外受精を含む不妊治療への国家支援等の強化。
2.小児科病院の技術近代化と医師の質的向上に2年で1,000億ルーブルを拠出。
3.若年家庭及び多子家庭の住宅購入を支援する措置を恒常的に実施。
4.第3子以降が生まれた家庭への住宅・ダーチャ用土地の無償提供を検討。
5.第3子以降1 人につき最大3,000ルーブルの税控除など、税の優遇措置を導入。
6.重病の子供や孤児などが支援団体から受ける支援への免税。
7.幼稚園不足解決のため、幼稚園の改修・新規建設、私立幼稚園・家庭幼稚園の設立支援、普通学校における就学前学級の創設;

この点に関し大統領は次の通り指示した。
A.矯正養護施設における子供の待遇を監督するオープンな管理評議会を設置。孤児院を出た子供の社会的適応・保護プログラムを作る。児童の夏季休暇施設における安全基準遵守を監視する「子供の権利全権委員」制度を全国に設置。
B.児童虐待の問題,特に孤児や貧困家庭の子供が麻薬中毒、売春、その他の犯罪に巻き込まれていることから、暴力犯罪の前科のある者や児童を犯罪に巻き込んだ者などが教育・養護施設に出入りすることを禁止するよう労働法典を改正。
C. 家庭内暴力を受けている子供たちのための救護センターを全国に設置。
D. 障害や重病の子供たちの生活支援のためのインフラが未整備なので、障害児童が積極的に生活できる環境の整備を、国家プログラムの優先課題とする。

教育制度の近代化のため教員に研修や技能向上の機会を与える。そのために20億ルーブル以上を拠出する。さらに具体化の為、次のような諸措置を列挙。
a. 教師・保護者が今後の学校の発展のビジョンを作るプロジェクトを各校で実施。
b. 才能ある子供を発見し支援する全国的システムを創設。
c. 新たな教育基準の制定に際し教育における先進的ソフトや機器の利用を考慮し、教師たちにその利用方法の習得を義務付け。
d. 子供向けの質の高い映画や本の制作などを通じて社会・文化領域の環境を整備。
e. 愛国主義教育の強化。第二次大戦の戦死兵の遺骨収集,戦争記念碑の改修など。
f. 未成年者の飲酒・喫煙問題対策。未成年にアルコールを販売した者への刑事罰を可能にする法案の早急な成立。

年次教書のテキストはロシア大統領公式サイトで入手できます。ご一読をお勧めします。
ロシア語版:http://www.kremlin.ru/news/9637
英語版:http://eng.news.kremlin.ru/transcripts/1384

(柴田)


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組織・財政

組織状況

(2010年1月31日現在)
年初会員数:220名、入会者数:0名、退会者数:1名、1月31日現在会員数:219名。前月比1名減、年初比1名減。前年同期比8名増。年初から会員を減らしたのは残念です。ヨールカ祭のような大きな行事を行う場合責任者を決め、入会勧誘の呼びかけや、入会申込書を配布するなどの手立てを講ずべきでした。今からでも遅くありません、喜んでくださった参加者に入会のお誘いをしましょう。



財政状況

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2011/1/31
単位:円
摘 要収 入支 出
一般会計160,513272,127
教育事業124,040235,160
一般事業270,018161,177
当期剰余金 ▲113,893
合 計554,571554,571
前年同期(単位:円)2010/1/31
摘 要収 入支 出
一般会計179,220266,636
教育事業69,435199,215
一般事業319,250149,506
当期剰余金 ▲47,452
合 計567,905567,905

ヨールカ祭の決算が未算入なので、収支の状況はほぼ昨年並みです。実際には赤字は数万円減少し、合計額は数万円増加する見込みです。

<資産・負債状況>(カッコ内は前年同期)
資産合計:6,725,028円(5,357,391円)。
負債合計:2,569,470円(3,033,706円)。
純資産合計:4,155,558円(2,323,685円)

(柴田)

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文化&スポーツ

ユーラシア芸能

ユーラシア音楽芸能情報

 2011年1月から、t.A.T.u.だけでなくロシアと近隣諸国の音楽を中心とした芸能情報を紹介するコーナー「ユーラシア音楽芸能情報」を発信しています。(^^)

■1999年結成、2000年代前半にかけて世界中を席巻し、2009年に解散したレズビアンデュオt.A.T.u.のメンバー、ユーリャ・ヴォルコーヴァ(25)。再起をかけ、芸能界にカムバック!

■1970年代から振付師、ダンサー、歌手として活躍し、芸術功労賞を受賞したボリス・モイセーエフ(56)が、発作に倒れ緊急入院!


ロシア・トップ10

以前厳しい冬が続くロシアから、1月最最終週のMTVTOP10をお送りします。10曲中6曲が初登場!先月既出曲がいくつか上位にしがみついてます!

今月第1位に輝いたのは、先月号でもご紹介しましたニューシャ。もう何週チャート1に輝きつづけるか、という勝負ですね。

(MOPA)

詳細は協会ブログ「ロシア芸能」カテゴリーで。動画もあります!



ユーラシアスポーツ

フィギュアスケート・2010年ロシア選手権

12月24日~28日 サランスク市 撮影・森 美和

アイスダンス

▲エレーナ・イリイヌィフ、ニキータ・カツァラポフ(アイスダンス3位 149.72点)

ペア

▲川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ(ペア2位 201.44点)

女子シングル

▲アデリーナ・ソトニコワ(女子シングル1位 197.44点)



映画・演劇

オペラ『イオランタ』を鑑賞して

 ロシア文化フェスティバル2010Xmas公演として行われた、オペラ『王女イオランタ』を観に行かせて頂きました。場所は青山の草月ホール。530席のさほど大きくはないホールで、オーケストラ伴奏ではなくピアノ伴奏でしたが、アットホームな雰囲気がとても居心地良く感じられました。

 チャイコフスキーが晩年に作曲したこの作品は、ロシアでは誰でも知っているようなファミリーオペラとの事ですが、残念ながら日本ではあまり知られていないようです。

 主催のヘラルド会で少しお手伝いをさせて頂いたこともあり、幾つかの歌は記憶にあったので懐かしい気持ちになり、しばし日常生活の慌ただしさを忘れ、ロシア芸術の世界に引き込まれてしまいました。

 ロシアで上演されるものと違って、日本語訳の字幕があったり、幕の合間には語り役が登場したり、日本公演ならではの演出もありましたが、日露コラボレーションの新しい形で、私を含め観客は満足して帰ったのではないかと思います。

 私が鑑賞したのは12/22の夜公演でしたが、翌日の昼公演は「日本の子供たちに本物の感動を味わってもらいたい」との趣旨で、小中高大生向けに1000円という安さでチケットが売られ、多くの親子連れがロシアの芸術に触れられる貴重な機会を得たようです。

(田邊)



The Story Series

メンタルホスピタルへの手紙(縮約版)

スレイマン・ジャブライロフ 作
ファンキージャネット 訳

 さて、映画館で今度こそ楽しい経験を得ようとしたが、またもや失敗に終わった。本編の前に上映される劇場内での禁止行為についてのビデオ(僕からすればこの警告ビデオ自体が恐怖で警戒せざるを得ない)が終わった直後、後ろに座っている観客がポップコーンをゆっくりパリパリと僕の耳元で噛み始め、その音に耐えられなかった。その男は、充分暗い館内でサングラスをかけており、ポップコーンの籠を抱えながら足首をもう片方の足の膝に乗せ、小さな赤い肘掛に体をもたせかけ体が半分見えなくなる程深く腰かけている。まるで有名な映画監督が、あたかも新人の為に自分の貴重な時間を割き、指導して下さっているかのようだ。ポップコーンは彼にとって、作品後半の質の低さにイライラした神経を落ち着かせるための鎮痛剤のようなものだった。それにしても彼のフル回転した下あごの動きにはどんな牛もびっくりすることだろう。映画を見る気が失せてしまった。自分の不満と憤りを叱責に変えることができず(その行動を起こせば前述のイントロビデオで厳しく禁止された行為の1つとなってしまう)、怒りに満ちて、暗い映画館を去った。

《10日目》

 どこかへ外出する力が湧かない。ひっきりなしに走る自動車の音にイライラする。空気が汚染されている。食事に味がない。チャンネルをいじくっていたらリモコンが壊れた。ホテルには壊したことを隠し、それでもばれたら白を切るつもりだ。最近、フルちゃんが頻繁に夢に登場する。とても彼女が恋しい。そのうち公園に出かけよう。

(つづく)



ユーラシア通信

モルドヴィア共和国 サランスク滞在記(後編)

森 美和

 ロシアではあまりはずれの料理に当たったことはないのだが、現地ではモルドヴィアの名物料理「熊の手」を勧められた。これは本物の「熊の手」を使うわけではなく、その形に似せたひき肉の料理でいわばハンバーグに近いそうだが、大昔は本当の熊の手を食していたらしい。残念ながら私は食べなかったが、同行者が試してみたところ、味はとても良かったとのこと。

会場内で売られていたパン

 今回滞在したホテルの朝食もかなり手の込んだもので、朝からコースのような料理を堪能させていただいた。但し本格的すぎて、夜に頼んだ「シャシリク」が調理に二時間かかると言われた時には、さすがにオーダーを取り消した。

 会場内でも様々な種類のパンが売られ、観戦しながら皆ぱくついていた。都市部開催のようなついでのパンではなく、パン屋が直接販売しているような、かなりバラエティに富んだもので、食に対する考え方にも豊かさのようなものも感じた。

 ちなみに、熊の手を始めとしたモルドヴィア豪華料理本を大会事務局から頂き、これは協会図書とするので興味のある方は是非ご覧ください。200P総フルカラーで、英語とロシア語の併記、写真も満載。ロシアの本はなかなか装丁が立派でカラーも多い。町中で見かけた民族衣装の本も見応えがあったが、重くて持ち帰れなかったのが残念だった。

レセプション

 滞在したホテルのレストランでは毎夜パーティが繰り広げられており、最初はクリスマスのせいかと考えていたが、あまりに連日なので単に新年に向けて盛り上がっている人が多いということで納得した。外の様子もよく見ると、至る所で「2011」の文字が躍っている。途中、何故か花火が上がった日もあり、町単位で新年に向けて準備が進んでいるようだった。

 サランスクの人たちは、とにかく素朴でフレンドリー。上記料理本以外にも色々とモルドヴィアみやげをいただいてしまい、彼らにはサランスクを離れる列車に乗るまでアテンドしていただいた。思えば到着したその日も、暗がりのホームで赤いバラを持って待っていてくれたのだ。

大会関係者

 現在、サランスクをはじめとしたモルドヴィア全体でちょっとした建築ラッシュになっているそうだ。スケートリンクも更に大きなものを建築予定だという。現実的な豊かさではまだまだ都市部には及ばないが、内面的な豊かさでは決して負けていない、それが何だか少しうらやましい気もする、そんな町だった。



ユーラシアスポーツも合わせてごらん下さい。

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何でも掲示板

『タイガ・インスタレーションby伊藤健二×タイガ・フォーラム』に参加して

1月26日 於:東京・世界銀行情報センター

 機関紙2010年1月号の表紙を飾ったアムールトラ。この写真を提供してくれた、FoE Japan タイガの森フォーラムのトークイベントに参加した。日比谷公園近くの官庁街ということもあり、20人余の来場者は企業人をはじめ動物園ボランティア、元日本語教師、WWFインターンなど多彩。多くはアムールトラや環境問題に興味がある人たちだった。

 イベントはトークと質疑応答ですすめられた。ロシア沿海地方ビキン川流域のタイガは、その植生の豊かなことで「北のジャングル」といわれる。またビキン川はアムール川を経てオホーツク海に至るが、その海は豊かな海産物あふれる巨大漁場。フォーラムのスタッフはビキン川を「北のアマゾン」と呼ぶ。その地に住む先住民族ウデヘの人びとは、何度となく訪れるタイガ伐採の危機からタイガを守ってきたが、木材需要の流れが日本から中国などにシフトし、新たな戦いを強いられている。タイガの森フォーラムは、こうしたウデヘの人びとと連帯し、タイガを守っていくことを目標とした組織で、現在現地で撮影した映像をもとに映画を製作中である。

 現在、フォーラムではサポーターを募集中。来年の映画完成の折に、上映会を開催してくれれば、監督自らが解説に駆けつけてくれると約束してくれた。
 http://taigaforum.jp/ 

(滝沢)



チェチェン連絡会議の活動にご協力ください!

 チェチェン連絡会議とは、チェチェン戦争の平和的解決のために活動しているNGOと個人が集まり、この問題への関心を日本の社会で喚起するために、2005年6月以来活動を続けている団体です。戦争と占領状態を少しでも早く終わらせるために、国内外でロシア軍の侵攻に反対する声を高め、また、日本に逃れてきたチェチェン難民の支援を広げていきたいと考えています。ぜひご協力、ご参加をお願いします。


難民支援カンパにご協力を!

 私たちがこの間支援を続けてきたチェチェン人難民申請者、S君が、ついに西日本入管センターから仮放免されることになりました。もちろん公的機関にも援助を要請しますが、弁護士や支援者の交通費や必要経費、当座の一時的な生活費、入管収容所からの仮放免の際の保証金などの諸費用がかかります。そのため、経済情勢厳しき折に大変恐縮ではありますが、皆さまのご支援をお願いしたいと存じます。 私たちは、日本においてチェチェン難民支援をすることが、ひいてはチェチェンの平和復興を支援することにつながると考えています。

 一口千円から、何口でも結構です。ぜひ、皆さまのご協力をお願いします。

問い合わせ先:メール:clc@chechennews.org
郵便振替口座: 00180-6-261048 口座名称:チェチェン連絡会議
銀行口座: ゆうちょ銀行 019店 当座
0261048 チェチェンレンラクカイギ



ユーラシア関連記事・写真の投稿、ご意見、ご感想、情報等 大歓迎!

字数は読み物なら400字程度(長ければ連載で)、案内なら1行~200字以内でお願いします。
また、この神奈川県版機関紙「日本とユーラシア」に関するご意見やご感想なども歓迎します。
締切は毎月第3または第4土曜日(月末土曜日に開かれる協会理事会の1週間前)です。
投稿は郵便・FAX・Eメールのいずれかで。宛先は下記の通り。

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 機関紙編集部
〒231-0062 横浜市中区桜木町3-9 横浜平和と労働会館5階
Fax 045‐201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp

(機関紙編集部)


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催し物情報

混民サウンド・ラボ・フォーラム

●ポスト・クリョーヒン・スタディーズ 第3弾 ~アレクセイ・アイギの周辺~

国際交流基金で来日するロシアのヴァイオリン奏者アレクセイ・アイギ氏を囲み、ロシア~ヨーロッパ音楽のいまを聞く。
とき:3月19日(土) 開演17:00
ところ:吉祥寺 サウンド・カフェ dzumi
料金:2000円(飲み物付)

●アレクセイ・アイギ/太田惠資/喜多直毅/ヴァイオリン・サミット

詩人ゲンナージ・アイギの息子であるヴァイオリン奏者、アレクセイ・アイギと日本を代表するヴァイオリン即興演奏者、太田・喜多によるトリオライヴ。 とき:3月20日(日) 19:00開演
ところ:吉祥寺 サウンド・カフェ dzumi
料金:3000円(飲み物付)
予約・お問合せ:音場舎 03-3731-8191 www.dzumi.jp/


パーヴェル・ネルセシアン ピアノリサイタル

2011年5月14日(土) 午後7時開演
東京文化会館小ホール(JR上野駅公園口前)
演目:チャイコフスキー「四季」全曲/ベートーヴェン ピアノソナタ第32番/スクリャービン ピア所ソナタ第10番 詩曲「炎に向かって」 他
一般3500円 会員3000円 学生2500円
当協会事務所でもチケット販売中!


ロシア文化フェスティバルin Japan 2011

●アレクサンドル・ラザレフ指揮 日本フィルハーモニー交響楽団=プロコフィエフ コンサート
6月11日 みなとみらいホール

●プーシキン美術館創立120周年記念 17~20世紀フランス近代絵画展
4月2日~6月26日 横浜美術館

●ピャトニツキイ記念国立アカデミー・ロシア民族合唱団全国コンサート
7月2日~10日 神奈川でも公演予定

●モスクワ少年合唱団公演
11月 横浜にて公演

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お勧め商品

グルジアの天然ミネラルウォーター「ボルジョミ」330ml 290円

黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方の欧州屈指の鉱泉地ボルジョミから採取され、旧ソ連では良く知られています。ミネラル豊富で爽やかな喉越しの天然炭酸水、是非一度お試し下さい。



ウクライナチョコレートあります

●ノンシュガーチョコレート「バトンチク」 220円
砂糖の代わりに果糖を使用したビターチョコバー。後からじわりと風味が広がる大人の味。

●懐かしの味「ガリバーチョコ」 125円
ウクライナやロシアの子供が昔から食べているウエハースサンドチョコ。手のひらサイズで満腹感が得られます。「カローリ・ヴェリカーン(巨人の王様)」ことガリバーの絵が目印です。



ロシア料理レシピシート 980円

縦:9cm 横:17cm 全24枚 オールカラー
料理の写真の裏側にレシピが書いてあります。料理の傍らロシア語の勉強もできて一石二鳥?



●取扱商品の詳細は協会事務所、または協会主催オンラインショップ「うにべるま~ぐ」でごらん下さい。

●2009年4月~協会事務所販売商品 会員は全品消費税分OFF!


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中世ロシア興亡史講義

第58回 大公ロスチスラフとノヴゴロド

協会サイト内 ロシア興亡史のページ をごらん下さい。

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特定非営利活動法人 神奈川県日本ユーラシア協会
НПО Канагавское общество "Япония-страны Евразии"

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