10月26日(日)横浜平和と労働会館5階
参加者は会員1名でしたが、上映会を開催しました。途中から柴田会長もお見えになり、3人での鑑賞となりました。
未見の方のために詳述はしませんが、映画の中のシーンです。軍事教練をしていた早稲田大学の学生が野球部が練習をしているところへ、手榴弾の投擲訓練を行いました。野球部はその手榴弾を投げ返します。野球選手と飛距離を競えば、一般学生がかなうわけはありません。軍事教練をしていた学生は悔し紛れに「お前ら、その恰好は何だ? ユニフォームもバットもグローブもスパイクも、みんな敵国アメリカから入ってきたものだろう」と言うのです。「アメリカ憎けりゃ野球まで 憎い」と いうことでしょうか。
上映会の日は、『日本』シリーズ第二戦の日です。日本中が観戦し、応援する野球がこれほど敵視されていたのです。もちろん、甲子園も神宮もありません。野球のみならず、公式戦を行えるスポーツは日本の国技相撲と日本古来の武道である柔道・剣道以外は認められませんでした。関戸は大学時代にラグビーをやり、社会人になってからは、教員チームでラグビーを続けました。余談ですが、横須賀市民大会では武山の陸上自衛隊に勝ちました。そのラグビーはイギリス発祥です。当然、鬼畜米英なのですから、花園も秩父宮もありません。相撲・柔道・剣道以外のスポーツに打ち込んでいた者はどうなるのでしょうか。平和だからこそ、思いっきりスポーツに打ち込めるのです 。
上映の後、茶話会となり、この会には新たに参加者が増えました。柴田さんはV9時代のジャイアンツのレギュラーであった赤手袋の柴田勲選手と親戚です。戦争中は、野球の道具をしまい込み、人の目に触れないようにしていたことを話してくださいました。戦争は子供たちのあこがれや夢までも壊してしまうのだということを感じた上映会でした。
(関戸)
10月18日(土)・19日(日)、大さん橋たもとの「象の鼻パーク」で、「よこはま国際フェスタ2014」が開催されました。
ボルシチ、黒パン、ペリメニ、シャシリクなど、様々な料理でユーラシア諸国の食文化を紹介してきた当協会ですが、今年は原点に立ち返り、日本人に最も馴染みの深いボルシチとピロシキの二大メニューを看板料理に据え、飲み物は人気のグルジアワイン、さらにベリーのジュース、モルスを提供しました。
フェスタ当日は、雲ひとつない青空が広がる最高の天気になりました。おかげでお客さんの入りも上々、開店時に用意したピロシキ80個はあっという間になくなり、お昼には売り切れで一時販売休止に。その後、新しく作ったピロシキを何度か追加するも、そのつど売り切れになり、初日は合計120個を販売しました。
2日目は最初から120個のピロシキを用意し万全の体制で臨みました。前日同様の好調な売れ行きで、お昼に追加した160個もどんどん出ていき、陽が傾く頃には売り切れに。
そんなわけで、2日間合計で400個を販売することができました。
ピロシキ以外のメニューの売れ行きも良く、大鍋いっぱいに作ったボルシチ、モルス、いずれもフェスタ終了時間を待たずして完売となりました。
ここ数年、フェスタ当日は気温が暑すぎたり寒すぎたりで売上も芳しくなく、協会事務所に戻って"残り物の宴"で労をねぎらうのが常となっていましたが、今年は残り物は一切なく、空っぽの鍋の中に達成感をいっぱいに詰めて会場をあとにしました。
また今年のフェスタはボランティアスタッフが多かったのも特徴で、フェスタ常連の協会理事だけでなく、横浜ロシア語教室の生徒さんや大学生の方々も応援に駆けつけてくれました。また、当協会のマトリョミン教室の平野先生と生徒さんたちもブース前で演奏してくださり、大いに注目を集めていました。
大成功をおさめた今年の国際フェスタ。スタッフ、ご来場者の皆様に改めて御礼申し上げます。
(桜井)
第64回ロシア語能力検定試験アンケート結果
今回の受験者数は、1級3人(学習歴平均11.3年)、2級18人(同3.4年)、3級24人(同2.1年)、4級20人(同1.4年)で、3級受験者がこれまで最多受験者数を記録した。アンケート提出率はほぼ100%。1級の母集団は小さいが、以下各質問項目における特徴を述べる。
1.学習手段について:入門段階では大学などの学校施設での学習が多く、レベルが上がるにつれ語学学校や独習など学習手段が多様化する。学校で教えるレベルが初級にとどまっていることがうかがえる。オンラインでの学習は皆無で、使い勝手などの問題があると思われる。
2.受験のきっかけについて:3-4級では学校からの勧めが多いが、たいていの受験者がホームページから検定の存在を知ったようである。
3.ロシア語学習の動機:どの級にも仕事と答えた人が一定割合で存在し、将来をみすえて学習に取り組んでいる受験生だと思われる。また、旅行や趣味と答えた割合も多く、生涯教育としてのロシア語の可能性をうかがわせる。
4.協会のロシア語教室について:受講中や教室の存在を知っている人が過半だが入門段階の受験生はまだ存在を知らない人が多く、入門者への教室アピールが重要である。
5.協会の活動について:検定受験者には協会の存在を知っている人が多いが、入門段階ではまだ知られていない状況で、今後教室と協会活動の両面でアピールしていく必要がある。
(滝沢)
徳永晴美先生ミニシンポジウム
「ロシア語を上手に教えるコツはあるのか?!!!」報告
10月4日(土)、徳永晴美先生による特別講義第2弾「ロシア語を上手に教えるコツはあるのか?!!!」が行われました。
当日はロシア語講師の方以外にもロシア語教育に携わる方や、この企画に関心のある方など多くの参加がありました。
日本で行われている読み書き中心の授業や教科書についての徳永先生ご自身の体験を交えた話は、参加した皆様への問題提起にもなったのではないでしょうか。
「生徒のための授業」「授業の主役は生徒」という印象を何度も受けました。特に授業の組み立て方―導入からまとめまでの時間配分―を考えるという部分で、それを強く感じました。「先生は話し過ぎない」「授業の中での生徒一人当たりの話す時間」など教えることの難しさも感じました。
ロシア人目線、日本人目線の質問や意見交換で予定時間を大幅に超過。しかし、時間はまだ足りなかったかもしれません。
(杉山)
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月曜~土曜、入門・初級・中級・上級・会話クラス開講予定。3クラス・各30分まで見学無料。時間割・内容・料金(会員割引有)等の詳細はホームページをごらんください。受講お申し込み・お問い合わせ先は教室事務局まで。
お申し込み・お問い合わせ:
TEL/FAX 045-201-3714
メール yokohama-rosiago@hotmail.co.jp
教室ホームページ
補習サークル「ロシア語寺子屋」今期より土曜日に実施中
第121期・2014年10月から寺子屋の補習授業は第2土曜日(13:00~14:30)、第4土曜日(15:00~16:30)に移りました。
横浜ロシア語教室在籍中の生徒限定で、今期から無料になりました。個別補習(1人30分まで)の予約は3日前まで受け付けます。
予約のない時間帯には、どなたでも簡単な質問・相談やロシア語会話が随時、自由にできます。
年内は11/22、12/13(土)です。皆様のご利用をお待ちしております。
第121期より横浜ロシア語教室に新しい先生が着任されました。
ロシア・ウラジオストクの極東連邦大学文学部で外国人対象のロシア語教授法を専門に学び、極東連邦大学ロシア語文化センターでロシア語講師を務め、今年4月からは日露バイリンガル児童のためのロシア語教室「ラシンカ東京」で教えるタチヤーナ・シプコーワ先生です。
須藤アレキサンドラ先生が産休に入られたため、その後を受けて木曜夜実践会話、土曜午後中級II・初級I・初級IIIクラスを担当、他に個人レッスンでも教えておられます。
とても感じの良い方で、まだ20代の若手ながらロシア語教育の専門家ですので、是非ご期待ください。
座右の銘:「すべての言語は何よりもまず人と人のコミュニケーションの手段である。」
受講生の皆さんに一言:「もしあなたがロシア語を読み書きできたとしても、話すことができなければ、それはロシア語を知らないということです。」
どうぞよろしくお願いいたします。
毎月2回、土曜日に開講します。来期の予定も決まりました。魅力的なロシアのメロディーを、ご自分の手で体感してみませんか?初めての方でも歓迎、楽器レンタルもご相談に応じます。
2014年度後期予定:10月4日、10月18日、11月8日、11月22日、12月6日、12月20日
生徒募集クラス
17:00~17:45 ドムラ初級
18:00~18:45 バラライカ初級
講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円
お申し込み・お問い合わせ:
eurask2@hotmail.co.jp
Tel/Fax 045-201-3714
マトリョミンは他のどんな楽器とも違う、触らないで弾くという不思議な奏法がとても面白い楽器です。
ワンフレーズ弾くぐらいなら触れたその日からでもOK。
可愛さ、不思議さ、ロシアっぽさなどもさることながら、楽器としてのポテンシャルも非常に高く、弾く人の内面を如実に映し出します。
会社や友人同士の集まりに持って行くと、話題性もパフォーマンス性も抜群で、注目の的です。
一度、教室に遊びにいらっしゃいませんか。見学、体験も大歓迎です。
日程:毎月1回、土曜日開講
2014年度後期日程:10月4日、11月15日、12月13日、1月17日、2月21日、3月14日
※レッスン日に見学随時可能です。発表会、協会行事等で演奏の機会もあります。是非お気軽にご参加ください!
◆アンサンブルクラス(90分)
13:00~14:30 (満席)
◆グループレッスン
Aクラス 14:45~15:45 (空席2)
Bクラス 15:55~16:55 (空席1)
入学金:3,000円(継続の方、休学1年以内の方、当協会会員は免除)
受講料:アンサンブル3,600円×6回=21,600円、グループレッスン3,085円×6回=18,510円
会場:横浜平和と労働会館2階 神奈川音楽センター 音楽ホール
講師:平野 麻里(マトリョミン演奏家、指導者)
お申し込み・お問い合わせ
minatomirai_matoryomin@yahoo.co.jp
Tel/Fax 045-201-3714
月曜~金曜、10:00~17:00の間で応相談。1コマ90分。
入学金5,400円、受講料(1回)3,200円(税込)。
個人レッスンのため、受講日時や学習内容は応相談。
お申し込み・お問い合わせは協会事務局まで。
お申し込み・お問い合わせ:
eurask2@hotmail.co.jp
Tel/Fax 045-201-3714
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ロシア幼児教育の現場から (3) 幼児期の言語教育の特徴
ロシアの幼稚園、детский сад(ジェツキーサッド)では、様々な授業が行われます。読み書き、算数、音楽、美術、ダンス、体育などの科目があり、それぞれ専門の先生が担当します。1年を通じて様々な行事が行われますが、主なものとして母の日などの祝日に行われる詩の朗読、ダンスなどのパフォーマンス、スポーツ大会、算数の大会などがあります。スポーツ選手を幼稚園に招いてお話を聞く会などもあります。
読み書きや芸術の時間があることは日本の幼稚園と同じですが、ロシアの教育で非常に特徴的なのは、言語教育です。子どもたちにとってロシア語を正しく発音するのが難しいため、ロシアの幼稚園では、ロシア語の発音の授業があるのです。логопед(日本語で言語聴覚士)と呼ばれる先生が子どもたちに発音を指導し、子どもたちは鏡を見ながら練習をします。特に、«л»と «р»や、«с»と«щ»の発音の区別が難しく、子どもたちの中には混ざってしまう子もいるとのこと。またターニャと発音しているつもりが、カーニャになってしまう子もいるようです。本屋でも、子どもの発音の本が売られていました。
以前私がモスクワ大学に留学していたとき、ロシア語の授業の中に、фонетика(音声学)という授業があり、発音とイントネーションを勉強しました。発音やイントネーションは、違うと肯定文か疑問文かの判別がつかなかったり意味が通じなかったりするため、言語教育の中で重要視されているようです。当時、日本語にない発音が多く苦労した記憶がありますが、ネイティブであるロシア人でさえも子どもの時に練習しなければならない言語だと思えば、どうりで難しいわけだと納得がいったような気がしました。
(髙橋)
2015 チェルノブイリ29周年救援カレンダー
《チェルノブイリ・福島 子どもたちの保養》
チェルノブイリ子ども基金は、設立者であるフォトジャーナリスト・広河隆一撮影の写真を中心とした救援カレンダーを1996年より制作してきました。
2015年カレンダーは、チェルノブイリと福島の子どもたちの保養の写真で構成されています。
また、各月の小窓には、ベラルーシのチェルノブイリ被害者家族の写真が掲載されています。
撮影:広河隆一
定価:1100円 送料別(2部まで200円)(10部以上:1部1000円/送料無料)
お申し込み方法:Fax 、E-mailまたは郵送でお申し込みください
お支払方法:お届けするカレンダーに同封の郵便振替用紙でお振り込みください
カラー、サイズ:縦42cm×30cm
見開きA3サイズ
デザイン:スタジオ・ギブ
☆カレンダーの収益は、チェルノブイリと福島の原発事故による被災児童のための救援金にあてられます。
<申込・問い合わせ先>
チェルノブイリ子ども基金
〒162-0816新宿区白銀町25
メゾンド原207号室
Tel/Fax : 03-5228-2680
E-Mail : cherno1986@tokyo.email.ne.jp
※神奈川県日本ユーラシア協会5階教室に見本と申し込み用チラシあります
Eurasia Gallery ~ロシア人空手関係者の鎌倉観光~
一昨日(10/20)鎌倉円覚寺に行きましたがロシアの親子が数十人観光に来ていました。
お聞きしたところ「空手」の大会が東京であった様です。
さながら「オケアン」の雰囲気でした。
(今泉)
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NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 機関紙編集部
〒231-0062 横浜市中区桜木町3-9 横浜平和と労働会館1階・5階
Fax 045‐201-3714
E-mail eurask2@hotmail.co.jp
(機関紙編集部)
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