今月の表紙

特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙「日本とユーラシア」

2015年2月号 No.640

行事予定

「ウクライナの夕べ」2015年2月22日開催!

「ウクライナの夕べ」  日頃知る機会の少ないウクライナの文化や言語に触れて、親しんでみませんか?

 第一部は在日ウクライナ大使館員夫人オクサーナ・スヴィスタークさんのウクライナ紹介(日本語通訳付)、第二部はウクライナの女優ナターリヤ・モローゾワさんのウクライナ語一人芝居「公爵の娘」上演(日本語通訳付)、第三部は茶話会。第一部・第二部で通訳を務める当協会講師のオクサーナ・ピスクノーワさんのお話、ウクライナのお菓子とお茶、民族衣装の解説や試着コーナー、ウクライナの歌や展示も予定しています。詳しくはチラシをごらんください。

※会場と準備の都合上、2月19日(木)までに必ずお申し込みください。
満席の場合、当日予約なしで来られた方の入場はお断りさせていただきます。

【日時】2月22日(日)16:00~18:00(15:30開場)
【会場】横浜平和と労働会館4階会議室
【参加費】会員1,500円、一般2,000円
【定員】40名(お申し込み先着順)

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会第11回定期総会

【日時・内容】
2015年3月22日(日)
13:00~14:30 定期総会
14:45~15:45 柴田順吉会長講演
16:00~16:30 マトリョミンアンサンブル「MMM」コンサート
【会場】横浜平和と労働会館4階会議室
***
※来月上旬に総会議案書をお送りしますので、ご一読の上、出欠席や委任について必ずご回答ください。
総会成立のため、皆様のご協力をお願い申し上げます。

猫好きにはたまらない映画「こねこ」~DVD上映会案内~

映画「こねこ」  動物をテーマにした映画はありますが、その中でも猫は少数です。家庭で飼われるペットの代表である犬と猫ですが、犬の映画は名犬ラッシー、忠犬ハチ公など内外にあります。猫はどうでしょうか?猫好きには何とも残念です。

 そんな猫好きが泣いて喜ぶ映画がロシア映画の「こねこ」です。何をかくそう、関戸は中学一年の時に野良猫を拾ってきて以来、20年近く猫を飼い続けていたのです。この映画を見て、拾ってきたときのことや飼っているときのことを懐かしく思い出しました。ペットショップで買ってこられた子猫が、ある音楽家の家で起こすドタバタ騒動。ある時、窓から落ちてトラックの屋根につかまり、遠くまで運ばれたその子猫が遭遇するあれこれ。さて、どうなることやら…。続きは見てのお楽しみ!

 登場する猫の可愛いことはこの文章では表せません。猫の目線で見たロシアの日常生活の描写も大変興味深いです。日曜の午後、明るく楽しい映画のひとときを過ごしましょう。

(関戸)

日時:2015年3月29日(日)14:00~
会場:横浜平和と労働会館5階 当協会教室
参加費:300円(黒パン・紅茶代)

【映画情報】
1996年/ロシア映画/84分/カラー
監督 イワン・ポポフ/脚本 イワン・ポポフ、アレクサンドル・マリヤモフ/撮影 ウラジミール・ファステンコ/美術 イリーナ・マルツ/出演 アンドレイ・クズネツォフ、リュドミラ・アリニナ他

第17回 大河アムール・ハバロフスク市民交流の旅

日程案:2015年8月5日(水)~10日(月) 5泊6日
ルート:アシアナ航空便にて羽田空港~仁川(韓国)経由~ハバロフスク空港
コース:ホームステイ(民家に1泊)、ダーチャ(ダーチャに2泊)
今年はサマーキャンプ・文化交流の他、ハバロフスク現地での原爆展参加、映画DVD「アンゼラスの鐘」上映会も予定。

活動報告

今年も大盛況!新年会「ヨールカ祭2015」

ヨールカ祭

 1月18日(日)、横浜市従会館4階ホールで、2015年ヨールカ祭が行われた。

ヨールカ祭  柴田会長の挨拶と今期から当協会ロシア語講師となったタチヤーナ・シプコーワ先生の乾杯で幕を開けると、まずは前日夜10時までかかってスタッフが用意した料理の会食。メニューはボルシチ、前菜「外套を着たニシン」、ロシア風コールスロー、じゃがいもの付け合わせ、そばのカーシャ、黒パン、肉団子「ハリネズミ」、ビーフストロガノフ。今年は量も十分で、遅く来た参加者が残念な思いをすることもなかったようだ。茶道やユーラシア物産・グルジアワインのコーナーも常時開かれ、珍しい味や品々を楽しむ姿が見られた。

ヨールカ祭  子供向けプログラムの冒頭には、このお祭りに欠かせないジェッドマロース(サンタクロース)と孫のスネグーロチカ(雪娘)が登場。「森で生まれたヨーロチカ」の歌が流れる中、ヨールカ(もみの木)を囲んで回り、その後子供たちにお菓子をプレゼント。余った包みを二人が後ろ向きで投げて大人たちがキャッチする即興ゲームも好評だった。

ヨールカ祭  続いて在日ロシア人児童ロシア語教室「ラシンカ」に通う姉妹のロシア民謡「野に立つ白樺」と、梶谷さん・小学生アシスタント末川さんの紙切り芸。巨大なチェブラーシカや今年の干支にちなんだ羊の切り絵を披露してくれた。

ヨールカ祭

 休憩時間にはロシアやキルギスの民族衣装の試着をしたり、子供たちは縦横無尽に走り回って遊んだり、来場者同士で談笑したり(ユーラシア諸国出身者には久しぶりに母語で存分に話せる良い機会)、思い思いに過ごしていた。出し物のない時間を設けたことで、余裕が生まれて良かったのではないだろうか。

ヨールカ祭 ヨールカ祭

 今年のロシア語劇は土曜日のイリーナ先生担当3クラス合同の民話「テレモーク(小さな御殿)」と、木曜日のタチヤーナ先生担当の会話クラスによる「チェブラーシカ」の2つ。双方演出にも凝って「主演俳優」を擁する気合の入った舞台で、合同練習は数回の授業だけとは思えない出来栄えだった。

ヨールカ祭

 再度休憩をはさんで、ヴィオラのナターリヤ・コンドラティエヴァさんとピアノのユーリ・イリンさんのプロ演奏家による二重奏。チャイコフスキー「白鳥の湖」からの抜粋「ロシアの踊り」など3曲の調べに場内が魅了された。締めはおなじみの当協会マトリョミン教室アンサンブル「MMM」のパフォーマンス。アイリッシュハープとの合奏や、マトリョーシカを開けたら電子回路が見える「楽器」の紹介などもあり、その珍しさに写真や動画を撮る人が相次いだ。

ヨールカ祭  来場者数は総勢149名にも上る大盛況だったが、うちユーラシア諸国出身者は18名、その子どもが12名と少なめで、宣伝期間・方法の改善が望まれる。また、演奏を聴くだけでなく、参加者がみんなで歌って盛り上がれると良かったという意見も寄せられた。来年に向けて是非検討したい。スタッフの増員も必須のため、協力のお申し出は今から大歓迎である。今回の来場者やスタッフの皆様には改めて心からの感謝を申し上げたい。

(写真・桜井)

12月のロシア料理教室「再現!モスクワ大学食堂」&望年会 参加者の声

「クルパ・マンナヤ」  12月のロシア料理教室と望年会にご参加くださった方々から感想文をいただきましたのでご紹介します。

「昨年12月23日の料理教室ではありがとうございました。
 初めての参加で不安でしたがあっという間に沢山の美味しい料理が完成して驚きました。
 講師の先生もポイントをうまく指導してくださり、人数が多かったのに全員参加で楽しかったです。また、代用品でも、目分量でも美味しく作る先生の技に感動しました。
 ロシア料理が身近になりました。」

「23日の望年会の感想ですが、私初めてロシアのお料理を食べることができて嬉しかったです。日本の味とはちょっと違う不思議な感じでした。
 また、ロシアの方とお話させて頂く機会があり(といっても自分がロシア語話せず握手させていただいただけでしたが…)もっと話せるようにロシア語を勉強したいと思いました。
 普段一緒に授業を受けている方たちともゆっくりお話することができて楽しい時間でした。
 ありがとうございました。」

 お楽しみいただけたようで何よりです。

写真は当日のメニュー・スビョークラ(ビーツ)のカツレツの衣に使ったロシア産「クルパ・マンナヤ」(セモリナ粉)のパッケージ。 現地では「マンナヤ・カーシャ」(お粥)にして食べることが多いようです。

教室案内

横浜ロシア語教室 第122期 4月開講

 第121期も全17回の授業を終えるクラスが出てきました。
 見学希望の方はお早目にお申し出ください。学期末休みをはさんで、来期は4月15日(水)に開講する予定です。
 現在のクラスは申込2名以上で存続し、原則として同じ曜日・時間帯・講師で持ち上がりとなります。授業回数は3名以上なら17回、2名なら15回です。
 また、平日夜と土曜昼に初めて学ぶ方のための「入門」クラスを新設します。

 3クラス・各30分まで見学無料。詳細はホームページをごらんください。
 第2土曜日(13:00 ~ 14:30)、第4土曜日(15:00 ~ 16:30)には「寺子屋」補習も行っています。
 受講お申し込み・お問い合わせ先は教室事務局まで。


ロシア語入門体験講座 3月28日(土)開講!

タチヤーナ・シプコーワ先生  4月より開講するロシア語入門クラスを体験!
 122期は平日夜にタチヤーナ・シプコーワ先生(現在土曜日中級II・初級I・初級III担当)、土曜昼に織田桂子先生(ロシア語通訳協会所属、当協会会員)が担当予定です。
 今回の入門体験講座では、外国人向けロシア語教授法を専攻した期待の若手・シプコーワ先生(写真)が、全く初めて学ぶ方を対象に公開授業を行います。
 3月28日(土)13:00~14:00開講。ぜひお申し込みください!

日本語教室

月曜~金曜、10:00~17:00の間で応相談。1コマ90分。
入学金5,400円、受講料(1回)3,200円(税込)。
個人レッスンのため、受講日時や学習内容は応相談。
お申し込み・お問い合わせは協会事務局まで。


ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室

 毎月2回、土曜日に開講します。魅力的なロシアのメロディーを、ご自分の手で体感してみませんか?初めての方でも歓迎、楽器レンタルもご相談に応じます。

2014年度後期(後半)残り日程:2/14, 2/21, 3/7, 3/14
2015年度前期(前半)予定:4/4, 4/18, 5/9, 5/23, 6/6, 6/20

生徒募集クラス
17:00~17:45 ドムラ初級
18:00~18:45 バラライカ初級

講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円


みなとみらいマトリョミン教室

 マトリョミンは他のどんな楽器とも違う、触らないで弾くという不思議な奏法がとても面白い楽器です。
 ワンフレーズ弾くぐらいなら触れたその日からでもOK。
 可愛さ、不思議さ、ロシアっぽさなどもさることながら、楽器としてのポテンシャルも非常に高く、弾く人の内面を如実に映し出します。
 会社や友人同士の集まりに持って行くと、話題性もパフォーマンス性も抜群で、注目の的です。
 一度、教室に遊びにいらっしゃいませんか。見学、体験も大歓迎です。

日程:毎月1回、土曜日開講

2014年度後期残り日程:2/21, 3/14
2015年度前期予定:4/11, 5/16, 6/20, 7/18, 8/22, 9/19

※レッスン日に見学随時可能です。発表会、協会行事等で演奏の機会もあります。是非お気軽にご参加ください!

◆アンサンブルクラス(90分)  13:00~14:30 (満席)
◆グループレッスン
 Aクラス 14:45~15:45 (空席1)
 Bクラス 15:55~16:55 (空席1)

入学金:3,000円(継続の方、休学1年以内の方、当協会会員は免除)
受講料:アンサンブル3,600円×6回=21,600円、グループレッスン3,085円×6回=18,510円
会場:横浜平和と労働会館2階 神奈川音楽センター 音楽ホール
講師:平野 麻里(マトリョミン演奏家、指導者)

組織・財政

組織状況

(2015年1月31日現在)

 今年度年初会員数219名、入会者累計2名、退会者累計2名、1月末会員数219名、年初比±0名。2014年度の会員数は残念ながら24名の減少に終わりましたが本年度は最低でも24名を上回る拡大をStaff全員が意識的に遂行しましょう。毎月2名の実増で達成できるのです。

(柴田)

財政状況

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2015/1/31
単位:円
摘 要本年度収入前年同期収入対前年同期増減
一般会計157,023146,31310,710
教育事業121,100133,406-12,306
一般事業413,338306,758106,580
合 計691,461586,477104,984
前年同期(単位:円)2014/1/31
摘 要本年度支出前年度支出対前年同期増減
一般会計547,794651,424-103,630
教育事業244,682229,51015,172
一般事業294,246178,273115,973
支出計1,086,7221,059,20727,515
当期剰余金-395,261-472,73077,469
合 計1,778,1831,645,684132,499

貸借対照表 (2015/1/31)
科 目本年1月末残高前年同期残高対前年同期増減
流動資産5,357,4445,106,133251,311
固定資産9,604,7759,604,7750
資産合計14,962,21914,710,908251,311
流動負債5,00080,000-75,000
固定負債000
負債合計5,00080,000-75,000
純資産14,957,21914,630,908326,311

 1月度の財政は前年度比で剰余金77,469円増と順調な滑り出しでした。

(柴田)

お勧め商品

ウクライナ産 桃ジャム 650円 (税込)

ウクライナ産桃ジャム 桃と砂糖のみを使用したウクライナの自然派ジャム。
大き目の果肉がたくさん入ったプレザーブスタイルです。
内容量:400g
賞味期限:2016年7月18日
原産国:ウクライナ
(チェルカースィ州)

コーカサス風アジカ 514円 (税込)

コーカサス風アジカ トマトと唐辛子と香辛料のスパイシーなソース。コーカサス地方の伝統的な調味料をウクライナ風にアレンジ。様々な料理に幅広く使えます。
内容量:212g/賞味期限:2017年9月9日
原産国:ウクライナ
(ルーツィク市)

グルジアワインあります

グルジアワイン 現在計4種類を協会事務所1階で販売中。
銘柄と価格は次の通りです。
● ツィナンダリ(白・辛口 1,400円)
● アラザニ(白・甘口 1,200円)
● アラヴェルジ(赤・やや辛口 1,200円)
● アラザニ(赤・甘口 1,200円)
※取り扱う銘柄は随時変更される場合があります。売り切れの際はご容赦ください。
※現在発送は承っておりません。当面は店頭販売のみとさせていただきます。

ユーラシア通信

動き出したダーチャプロジェクト

 2014年5月7日、山梨県北杜市白州町の五風十雨農場で第1回ダーチャ会議が開催されたのち3回の会議が開かれました。このプロジェクトの主要役員には理事長:高草俊和、副理事長:柴田順吉、向山邦史、理事:高田宏臣、監事:一杉次郎、協力:藤井孝志などが任命されました。

 その後、ダーチャプロジェクトは着々と実行されています。実施場所は◎千葉県千葉市(高津戸ダーチャ>高田)、◎山梨県北杜市(五風十雨農場>向山)、◎京都府南丹市(らぽーむ農園>高草)、◎岡山県赤磐市(赤磐ダーチャ>一杉)◎静岡県沼津市戸田(戸田ダーチャ>柴田)です。すべての場所で用地が確保されています。

 山梨、千葉、京都ではマザーハウスが設置、或は建設中です。

山梨の五風十雨農場 千葉の高津戸ダーチャ(マザーハウス)
(左)山梨の五風十雨農場 (右)千葉の高津戸ダーチャ(マザーハウス)

千葉のダーチャ2(住居兼物置) 京都のダーチャ(マザーハウス)
(左)千葉のダーチャ2(住居兼物置) (右)京都のダーチャ(マザーハウス)

 ダーチャ村の心臓部としてまずマザーハウスを設け、そこで村民集会、研究・討論会、共同作業、園芸作業の指導などを行います。それを核に個人のダーチャを配置します。

 個人ダーチャは現在各種工法(伝統工法、板倉工法など)の物を研究中です。

(柴田)

投稿歓迎!

 ユーラシア関連記事、写真、本紙に関するご意見・ご感想など歓迎します。記事は1記事800字以内を目安にお願いします。紙面の都合により若干編集する場合、分割して掲載する場合がありますがご了承ください。ペンネームでの掲載・肩書をご希望の場合はお書き添えください。特に記載のない場合はフルネーム(WEB版では苗字のみ)で掲載させていただきます。締切は毎月末になります。投稿はEメール・郵便・FAXのいずれかで。宛先は下記の通りです。

(機関紙編集部)

文化・芸能

ユーラシア音楽芸能情報

Русская Десятка ロシア・トップ10

ロシア・トップ10  国際関係危機と経済危機の冬がまだまだ続くロシアから、1月第4週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。10曲中3曲が新曲!

 10位にキルコーロフの«Он твоя иллюзия»。8位にビラーンの«Часы»。7位に昨年リリースしたコルドゥンの新曲«Почему»がチャートインしました。

 第1位に輝いたのは、ニューシャの«Цунами»。歌姫快挙、3ヶ月連続首位です!おめでとうございます!:-)

(チャート詳細と全文はこちらから)

(Tophit.ru, Russia Airplay Chart 2015年1月19~25日/MOPA)

「スター病 (Звёздная болезнь)」

スター病  人間誰しも上手くいくと上機嫌になるもの。それが社会に認められたり非常に大勢の人から人気を博したりするなど大きいものだとすると、その上機嫌はもっと大きなものになる。周囲からもチヤホヤされる。中には傍若無人な王様女王様にでもなった様に、自分勝手な言動で周囲に迷惑をかける者もいる。こんな人たちは「スター病」にかかっていると言われる。

 スター病とは正式な病気ではないが、何らかの活動で成功した影響が基で自身を過大評価し、現実関係が明らかにゆがんでいき社会的不適応を呈す心理だ。フィギュアスケートのリプニツカヤ選手が、表彰式をドタキャンしたことでこの病に罹っているのではないかという心配をВести.руが伝えた。

 ユーラシア芸能界にもこの病に罹っている人は、たくさんいる。よく話題にされる方々を紹介。

スター病 ● アッラ・プガチョワ
 スター病が世界を掌握した、コワ~イ例。言わずと知れた露芸能界の女帝。彼女の怒りに触れたら、この世界で生きていけない。中でも若手俳優・アーティスト漁りが有名。つい最近も某オーディション番組で彼女の寵愛を受けた若手出場者がいて即優勝したが…

● フィリップ・キルコーロフ
 キルコーロフに関する最近のスキャンダルは、2010年12月に起きた暴行事件。某音楽祭典のリハーサル中に、祭典の女性スタッフに張り手や足を蹴るなどの暴行を加え…

● ニコライ・バスコフ
 バスコフに関しては、彼のデビュー当時のプロデューサーであるダイラバエフ氏が「感謝の心が無い歌手」と激白した。プロデューサーと出会った頃はどこにでもいるごく普通の青年だったが…

● ナターシャ・カラリョーヴァ
 90年代後半にブレイクした幼声の歌手。彼女もスター病のせいでポップ界の歌姫、まさしく名字のとおり「女王様」だったそうだが…

● スタス・ミハイロフ
 ハスキーだが甘い声で中年女性から人気があるミハイロフ。彼はオーディション番組「ファーブリカ・ズビョーズド」で、自分がこのプロジェクトの中で最も重要なんだと勘違いし…

● ヴィタス
 5オクターブ半もの広音域の声を有するイケメン歌手として知られ、日本の某番組で「ドヤ顔」と弄られながらも好評を博し、FANも多い。道路交通に対するモラルが低いようだ…

● ヂーマ・ビラーン
 ユーロヴィジョン'08の優勝者であるが、彼も患っているらしい。デビュー曲「ナチノイ・フーリガン」の作曲者コヴァリスキィ氏によると、新作を提供したところ、ビラーンは顔を歪めて「要らない」と吐いたそうである…

● ユリア・ヴォルコーヴァ
 お騒がせデュオで知られるレズビアンユニット・タトゥの黒髪の方だが、全盛期の頃は破天荒な言動はプロデューサーの演出とか思春期によるものと見なされていた。しかしその後…

戦慄の(?)記事全文はブログでごらんください。

(MOPA)

追悼 日本で活躍された歌手・オリガさん (Ольга Витальевна Яковлева) 死去

オリガ  神奈川県連にも来られたことのあるオリガさんが、1月17日に心不全で神奈川県内の病院で死去、44歳でした。

 1994年日本でアルバム「ORIGA」をリリースしメジャーデビュー。浜田省吾とのコラボレーションやアニメや番組テーマソングのボーカリストとして活躍する一方、在日ロシア人子弟のためのロシア語教育にも尽力。近年はカナダに渡り活動していました。

 お通夜は1月26日、告別式は1月27日に横浜ハリストス正教会で行われました。告別式出席者によると、「日本人では、同教会関係者以外では音楽関係者が多いように感じました(生花の提供者の名前などで)。ロシア人は家族親族(4~5人)以外では5~6人のように見受けられました。記念品として、オリガさんの追悼CD(7曲)が配られました」とのことです。

 故人の安らかな眠りを心よりお祈り申し上げます。

(写真は2011年、当協会ヨールカ祭参加時)

エイコーン プロデュース作品「桜の園」

1月9日 於:東京・亀有 リリオホール

「桜の園」  女優・栗原小巻の弟、加来英治氏による演出。

 恋人と別れて5年ぶりにパリからロシアに帰国したラネーフスカヤは、愛する領地「桜の園」が莫大な借金の抵当になっていることを知る。事業に成功した農奴の息子ロバーヒンが、桜の園を別荘にして借金の返済を提案するが、ラネーフスカヤは聞く耳をもたない。それどころか、溺死した息子のことを思い出し日々鬱々とする。

 ラネーフスカヤはその後も危機感なく散財しつづける。一方、娘のアーニャは万年大学生のトロフィーモフに口説かれ、新しい生活を夢見るようになる。ついに桜の園が競売にかけられた。競り落としたのはロバーヒン。地主と農奴の逆転にラネーフスカヤたちはショックを受けながら桜の園を後にすることになった。

 「4幕の喜劇」なのだが完全なメランコリックドラマとして展開。栗原小巻が、亡くした息子のトラウマを克服できず、現実逃避を計る悲喜劇的キャラクターを丹念に演じている。どこまでも無邪気なアーニャや、ラネーフスカヤへの敬愛と反発を秘めたロバーヒンの複雑な役作りが面白い。栗原小巻デザインの衣装も優美なカラフルさで舞台に映える。

(文・滝沢/写真・ロシア文化フェスティバル日本組織委員会提供)

スポーツ

世界サンボ選手権2014

世界サンボ選手権

 昨年11月21日から3日間の熱戦が繰り広げられた世界サンボ選手権。参加81カ国434選手のうち、サンボ発祥国ロシアが圧倒的な強さを見せた。

世界サンボ選手権 世界サンボ選手権
 競技はスポーツサンボ(男子・女子=写真左)とコンバットサンボ(男子=写真右)の2種類。
 ヘルメットなどの防具をつけたコンバットサンボは、かなりダイナミックな打撃技が繰り出され見応えがある。
 ※詳細は近日発行の「ユーラシアスポーツVol.4」で紹介します。

(写真・滝沢)

歴史・社会

日露領土問題の歴史(21)

 前号までで太古から幕末に至る千島列島、樺太の領有を巡る歴史について述べた。23回からは明治以降、現在に至るまでの歴史について述べるが、それに先立って今回、次回は(1)~(20)までの要約をしておく。

 この地方で知られている最古の文化は紀元前 6~2世紀の南サハリンにおける鈴谷文化人と続縄文時代人の文化である。続縄文化と鈴谷文化は長期に亙って共存していた。

 鈴谷文化の時代の次に興ったのがオホーツク文化で、これは、3~13世紀までオホーツク海沿岸を中心とする北海道の北海岸、樺太、南千島の沿海部に栄えた古代文化である。

 日本書紀には、七世紀に阿倍比羅夫が遠征の途上、大河の河口で蝦夷(アイヌ)と粛慎(オホーツク文化人)の交戦を知り、幣賄弁島で粛慎と戦ったと記されている。

 国家が存在していなかった原始共同体の時代には領土、国境などは存在しなかったが大和という本格的国家が成立したこの頃からこの地方での領土をめぐる争いが始まった。

 13世紀の半ば頃、主として樺太南部に住むアイヌと北部のギリヤークは勢力圏をめぐって抗争を繰り返していた。1264~1308ギリヤークの要請に応え蒙古(元朝)は樺太に出兵した。

 このころロシアの極東地方は元朝の支配下にあった。

日露領土問題の歴史  鎌倉~室町時代には和人が函館~江差の海岸線付近地域まで侵出し、1457年、コシャマインの乱(和人に対するアイヌの武装蜂起)が起こった。

 これより約1世紀、アイヌの蜂起が相次ぎ、生き残った和人の多くは松前付近に集結し、その後の松前藩形成に至る。

 松前館主蠣崎慶廣は1591年南部地方で九戸政実の乱が起きると、豊臣秀吉の命により多数のアイヌ人を動員して討伐軍へ参加、戦勝後、朝鮮出兵前の秀吉に謁見し蝦夷での徴税などを認める朱印状を求め、これをアイヌ語に訳し、アイヌ人に「自分の命令に背くと秀吉が10万の兵で征伐に来るぞ」と威嚇し、全蝦夷地(樺太、北海道)の支配を確立した。クリル(千島)列島は日本領には入っていなかった。因みにクリルはアイヌ語で人(アイヌ人)という意味である。

 1759年 エトロフの乙名(集団の中での指導者を指す言葉、おとな)カッコロが松前藩に対し、ロシア人がクルムセに居住していることを明らかにした。この後、ロシア人とアイヌ、和人の三つ巴の紛争が長期間続いた。

 シャモ(和人)は1550年代には蝦夷が島南部の小部分、松前半島の和人地を占めるに過ぎなかったが、その後徐々に蝦夷地(アイヌ居住地)を侵略し勢力範囲を拡大して行った。

 松前藩は和人地と蝦夷地を分離して、シャモとアイヌの混住を禁止し、蝦夷地への移住を拒否したアイヌ人は強制的に和人とし、改氏改名させた。

~続く~

(柴田)