5月17日(日) 初夏の親睦会 参加歓迎!
会員の皆様、受講者の皆様!
新会員・新受講者の皆様を歓迎して初夏の夕べをロシア風に楽しみましょう。
第1部は「第3回 ナターリヤ先生のロマンスと民謡を歌う会」(13:30~15:30)。
第2部はロシア風クレープ「ブリヌイ」パーティー(16:00~19:00)。
詳しくはリンク先のページをごらんください。
お申し込みは5月16日(土)までに当協会事務局へ。
会員の皆様、受講者の皆様!
新会員・新受講者の皆様を歓迎して初夏の夕べをロシア風に楽しみましょう。
第1部は「第3回 ナターリヤ先生のロマンスと民謡を歌う会」(13:30~15:30)。
第2部はロシア風クレープ「ブリヌイ」パーティー(16:00~19:00)。
詳しくはリンク先のページをごらんください。
お申し込みは5月16日(土)までに当協会事務局へ。
5月24日(日)に予定していたイースターエッグ絵付け教室は、講師側のやむを得ぬ事情により、開催中止となりました。 参加予定の皆様に深くお詫び申し上げます。
京都府舞鶴にある海上自衛隊第4術科学校というのをご存知でしょうか? 旧日本海軍の海軍機関学校の校舎・跡地をそのまま利用した学校です。何を専門としているかというと、経理・補給、そして給養です。旧軍は補給を軽視し、補給戦の敗北が戦争の敗北につながったとの反省から、旧軍の主計を充実させた結果、生まれたのがこの第4術科学校です。そして、特異なのは「給養」です。どういう意味か、分かりますか。簡単に言えば、調理です。
海上自衛隊の勤務は狭い艦艇の中で何か月も続きます。食事はその艦内勤務での大きな楽しみです。食事の良しあしで戦争の勝利にかかわることになるのです。ですから艦内勤務の調理担当者は腕がよくなくてはなりません。そのために第4術科学校内に調理専門の「給養」科が設置されたのです。フランス料理まで作れるほどの腕前になれるそうです。その第4術科学校の入校式の後、この「戦艦ポチョムキン」を上映するということを聞いたことがあります。また、教程中にも「戦艦ポチョムキン」の逸話がしばしば語られるとのことです。いわく「ロシア革命は、たった一匙のスープが発端になった。わが海上自衛隊ではそんなことはあってはならない」と。
1905年6月14日の「戦艦ポチョムキン」の反乱は蛆の湧いたが入ったスープに不平を訴えたことから始まりました。日露戦争下、遠く離れたアジアでの戦争に行かねばならぬ困難、誰のために何のために戦うのかという疑問、それらが「一匙のスープ」から始まったのです。
戦争が起こる原因は無知と貧困ではないでしょうか。反乱から110年、今の日本も無知と貧困があふれています。学校やマスコミは真実を教え、報道することを躊躇しています。表面上、景気回復をうたいながら失業者は街にあふれています。このことをしっかりと見つめなければいけません。「戦艦ポチョムキン」で描写されている下級兵士や市民の姿は現在の日本に重なります。そのことを映画を鑑賞しながらしっかりと学びましょう。
日時:2015年6月14日(日)14:00~
会場:横浜平和と労働会館5階
参加費:300円(黒パン・紅茶代)
お申し込み・お問い合わせ:
Tel/Fax: 045-201-3714
E-mail: eurask2@hotmail.co.jp
【映画情報】
1925年/ソ連/74分/モノクロ/サイレント作品/監督: セルゲイ・エイゼンシュテイン/出演: アレクサンドル・アントーノフ、 グレゴリー・アレクサンドロフ、 ウラジーミル・バルスキー他/音楽:ニコライ・クリューコフ/撮影:エドゥアルド・ティッセ/製作会社:ゴスキノ第一工場
今年は戦後70周年、これを記念して第17回大河アムール・ハバロフスク市民交流の旅では、昨年来ハバロフスク友好協会、日ユ協会広島県連合会、同呉支部、広島市、虫プロダクションなどと協力し、「広島原爆写真展」及び「アニメーション映画『アンゼラスの鐘』上映会」をハバロフスク州で開催することとしました。ロシアは世界最多の核(兵器)保有国です。今回のウクライナ紛争でも、プーチン大統領は核兵器の使用を準備していたことを明らかにしました。広島、長崎に対する米国の原爆投下はそれが何十万人という市民に対する無差別、大量殺傷であることを生々しく示しました。それがたとえどの国であろうと核兵器の製造、使用、それによる威嚇は決して許されてはなりません。
戦時国際法・国際人道法は、原則として、非戦闘員や非軍事施設への攻撃を禁止しています。また、不必要な苦痛を与える兵器の使用をも禁止しています。原爆投下は、そのいずれにも違反する最悪の戦争犯罪です。
今回の原爆展は民間団体どうしによるロシアでの戦後初の画期的な原爆展です。同州行政当局からは「残虐な写真は展示しないように」との条件も付けられていますが、私達は被爆の現実をアニメや体験談を活用し、リアルに伝えます。其の為、広島支部からも会員が参加します。ハバロフスク友好協会のゾーヤ・ロイトマン理事長のお骨折りで、既に4月29日(水)から州立第3ギムナジウム(中・高一貫校)で最初の原爆展が開催されました。引き続き様々なところで原爆展が開かれる予定です。
私達の滞在中も州立郷土史博物館で原爆展が開かれます。これらの展覧会を成功させるため、是非あなたも今回の旅にご参加ください。
今回の旅行コースにはダーチャ体験、ホームステイの2コース、オプションにはハバロフスク州最古、最大のウオッカ・リキュール工場「ハバロフスク」の見学、アムール河遊覧、サーカス鑑賞など8種類が用意されています。地酒、ダーチャ、ロシア民謡などそれぞれの分野の愛好者をお誘いあわせください。
ボランティア世話役として柴田会長、田中理事長、関戸副理事長、野口事務局次長兼ロシア語講師という旅行経験豊かなメンバーが参加予定です。ロシア語が分からない方も安心してご参加頂けます。
4月末日現在の参加申し込み者数は7名です。航空券を確実に予約するため、早めのお申し込みをお願いします。
(会長 柴田 順吉)
日程案:2015年8月5日(水)~10日(月) 5泊6日
ホテル・ホームステイコース/ダーチャ生活体験コース 各コース総額230,000円(燃油サーチャージ込、オプション除く)
ルート:アシアナ航空便にて羽田空港~仁川(韓国)経由~ハバロフスク空港
コース:ホームステイ(民家に1泊)、ダーチャ(ダーチャに2泊)
詳しくはチラシ画像をクリックしてPDFファイルでごらんください。
※6月21日(日)14時より横浜平和と労働会館5階で説明会を開催。お申し込みをお待ちしています!
十字架にかけられて死んだキリストの復活を祝う「パスハ」。多くは土曜の夜中から行われますが、横浜ハリストス正教会では信者の年齢層や立地などにあわせ、日曜の朝に行います。
今年は4月12日の日曜日が復活の日にあたり、午前9時から儀式が行われました。
聖堂の鐘が鳴らされると司祭の祈祷や聖歌隊による合唱が始まり、信者の皆さんが蝋燭に火をともしていきます。
十字架の旗と聖像を掲げた司祭を先頭に、蝋燭をもった信者が続き、教会の周りを一周、聖堂に戻って蝋燭を各々祭壇に献じます。
その後は司祭と聖歌隊が交互に唱和し、いよいよ司祭が「ハリストス復活」と唱すると、信者は「実に復活」と呼応。これを三回繰り返して聖体儀礼へと進みます。
聖書の朗読や説教が行われ、キリストの肉であるパンとブドウ酒を「最後の晩餐」の再現さながらに司祭と信者が分かち合います。
パスハの儀式は立ったまま4時間続き、終了は午後1時。ところ狭しと並べられた卵やクリーチなどは成聖され、信者がそれぞれ家庭に持ち帰ります。
儀式はほぼ日本語で行われ内容もわかります。また、時間が経つごとに参加する人が増えていき、最終的には100人くらい集まりました。
日本でもようやく認知度が高まってきた「復活祭」ですが、イースターエッグなどのシンボルだけでなく、式典そのものを見学することで、人々の信仰や伝統文化を肌で理解することは有益だと感じました。
(滝沢)
第122期は4月15日(水)より順次開講しました。
火曜夜と土曜昼には初めて学ぶ方のための「入門」クラスを新設。火曜日は5名、土曜日は3名の方が入学しました。
どのクラスも学期途中からでも編入できます。空席状況などはホームページをごらんください。
見学は3クラス・各30分以内は無料です。検討中の方は参考にぜひご利用ください。
受講お申し込み・お問い合わせは教室事務局まで。
補習サークル「ロシア語寺子屋」はこれからも皆さんのロシア語学習を応援してまいります。
楽しくロシア語を学び続けるためにどうぞ気楽にご利用ください。
簡単なことから理解しにくい文法テーマまで、分かり難いところは早めにクリアするように致しましょう。
第122期(2015年)前半の予定
5月 9日13:30~15:00
5月23日15:00~16:30
6月13日13:30~15:00
6月27日15:00~16:30
月曜~金曜、10:00~17:00の間で応相談。1コマ90分。
入学金5,400円、受講料(1回)3,200円(税込)。
個人レッスンのため、受講日時や学習内容は応相談。
お申し込み・お問い合わせは協会事務局まで。
毎月2回、土曜日に開講します。魅力的なロシアのメロディーを、ご自分の手で体感してみませんか?初めての方でも歓迎、楽器レンタルもご相談に応じます。
2015年度前期(前半)予定:4/4, 4/18, 5/9, 5/23, 6/6, 6/20
生徒募集クラス
17:00~17:45 ドムラ初級
18:00~18:45 バラライカ初級
講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円
マトリョミンは他のどんな楽器とも違う、触らないで弾くという不思議な奏法がとても面白い楽器です。
ワンフレーズ弾くぐらいなら触れたその日からでもOK。
可愛さ、不思議さ、ロシアっぽさなどもさることながら、楽器としてのポテンシャルも非常に高く、弾く人の内面を如実に映し出します。
会社や友人同士の集まりに持って行くと、話題性もパフォーマンス性も抜群で、注目の的です。
一度、教室に遊びにいらっしゃいませんか。見学、体験も大歓迎です。
日程:毎月1回、土曜日開講
2015年度前期予定:4/11, 5/16, 6/20, 7/18, 8/22, 9/19
※レッスン日に見学随時可能です。発表会、協会行事等で演奏の機会もあります。是非お気軽にご参加ください!
◆アンサンブルクラス(90分)
13:00~14:30 (満席)
◆グループレッスン
Aクラス 14:45~15:45 (空席2)
Bクラス 15:55~16:55 (空席1)
入学金:3,000円(継続の方、休学1年以内の方、当協会会員は免除)
受講料:アンサンブル3,600円×6回=21,600円、グループレッスン3,085円×6回=18,510円
会場:横浜平和と労働会館2階 神奈川音楽センター 音楽ホール
講師:平野 麻里(マトリョミン演奏家、指導者)
(2015年4月30日現在)
今年度年初会員数219名、入会者累計12名、退会者累計20名。4月末会員数211名。
会員は4月は入会者数が退会者数を超えていますが、1月からの延べ数でみると退会者数が8名多くなります。
また昨年と比べると、同時期の延べ入会者数が10人少ない計算になります。
当面、色々な機会に入会を呼びかけ、年初会員数の回復に努めましょう。
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 | 2015/4/30 | ||
---|---|---|---|
単位:円 | |||
摘 要 | 本年度収入 | 前年同期収入 | 対前年同期増減 |
一般会計 | 659,129 | 711,854 | -52,725 |
教育事業 | 3,733,519 | 3,648,326 | 85,193 |
一般事業 | 955,988 | 1,252,206 | -296,218 |
合 計 | 5,348,636 | 5,612,386 | -263,750 |
前年同期(単位:円) | 2014/4/30 | ||
摘 要 | 本年度支出 | 前年度支出 | 対前年同期増減 |
一般会計 | 2,646,496 | 2,967,137 | -320,641 |
教育事業 | 987,958 | 1,104,336 | -116,378 |
一般事業 | 581,307 | 673,328 | -92,021 |
支出合計 | 4,215,761 | 4,744,801 | -529,040 |
当期剰余金 | 1,132,875 | 867,585 | 265,290 |
合 計 | 5,348,636 | 5,612,386 | -263,750 |
貸借対照表 (2015/4/30) | |||
---|---|---|---|
科 目 | 本年4月末残高 | 前年同期残高 | 対前年同期増減 |
流動資産 | 6,806,223 | 6,372,168 | 434,055 |
固定資産 | 9,604,775 | 9,604,775 | 0 |
資産合計 | 16,410,998 | 15,976,943 | 434,055 |
流動負債 | 122 | 5,720 | -5,598 |
固定負債 | 0 | 0 | 0 |
負債合計 | 122 | 5,720 | -5,598 |
純資産 | 16,410,876 | 15,971,223 | 439,653 |
4月25日の理事会にて、特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会2015年度予算が承認されました。
3月の定期総会では次の理事会まで2014年度予算を本年度予算とすることになりましたが、4月の理事会で予算案を討議・修正の上、2015年度予算を決定したものです。
詳細は同封の別紙掲載の表をごらんください。(会員のみ)
ベラルーシで出版されたロシア料理本。サラダ、前菜、スープ、メインディッシュ、パンや焼き菓子など、様々な料理を網羅した一冊。
全てロシア語で書かれているので、ロシア語を勉強しながら料理も作れて一石二鳥?
サイズ:55cm
リネン100%
ロシア製
アナトリー・フロペツキー 著
水野典子・織田桂子 共訳
四六判上製288頁 2,800円(税別)
出版:未知谷
キリシタン弾圧下の幕末に来日したロシア正教会の聖ニコライ
武士の柔術を「柔道」へと収斂させた講道館の嘉納治五郎
二人の教えを受けたワシリー・オシェプコフ
三人の求道者の人生が格闘技サンボへと結実する……
当協会講師の織田桂子先生と元講師の水野典子先生(両名共ロシア語通訳案内士)が共訳された最新刊です。ぜひご一読ください!
協会事務所でも取扱中。
現在計4種類を協会事務所1階で販売中。
銘柄と価格は次の通りです。
● ツィナンダリ(白・辛口 1,400円)
● アラザニ(白・甘口 1,200円)
● アラヴェルジ(赤・やや辛口 1,200円)
● アラザニ(赤・甘口 1,200円)
※取り扱う銘柄は随時変更される場合があります。売り切れの際はご容赦ください。
※現在発送は承っておりません。当面は店頭販売のみとさせていただきます。
ロシア雑貨・チェブラーシカ・マトリョーシカ・民族衣装・楽器・サモワール
当協会通販サイト ☆ 「うにべるま~ぐ」
http://u-mag.ocnk.net/
昨年夏まで当協会の横浜ロシア語教室で学び、現在ロシア極東ウラジオストクに留学中の小友さんは、ブログでウラジオストク生活のあれこれを綴っています。
今回は最近の投稿から«Пасха»(パスハ=復活大祭)«Зоопарк»(動物園)を一部抜粋してご紹介します。
土曜日の夜から日曜の朝にかけて、復活大祭の礼拝がありました。
寮は11時が門限なので、デジュールナヤさんにお願いして、2時までには帰るという約束のもとに許可を貰いました。参加するのは日本人4人、韓国人2人です。
復活祭は重要な礼拝なので、ちゃんとプラトークとスカートで、と友達に言われていたので、私はそうして行ったんですけどね、ちゃんと伝えていたんですけどね(以下略)
私は教会内の写真は撮っていないので外観だけ。
礼拝内容はさっぱり分かりませんでしたが、とにかく綺麗だった……!!
ちなみに、ウラジオストクのウェブカメラで礼拝も見られます。
教会は4ページ目の«Собор Покрова Пресвятой Богородицы»です。
便利な時代になりましたね。
«Христос воскресе!»
«Воистину воскресе!»
が聴けたのは貴重な経験だったと思います。今日は引き続き教会から中央広場まで行幸みたいなのがあります。ただ…МАЯКへ行く予定があるので見られるかどうか…。
あと今朝、友達から子供達が使っていた教科書を貰いました。
8歳用のテキストで、既に知らない単語がめっちゃあるんですけど…(´・ω・`)
友達が町はずれの動物園へ連れて行ってくれました。野毛山動物園の半分くらいのサイズでしょうかね。
道中、キジ(Фазан)とかリス(Белка)とかが飛び出してきたり。というかキジって初めてみました。
あんまり広くないので甘く見ていたら、いきなりホワイトタイガーが。寝てましたけど。
ヤマネコ (дальневосточный лесной кот)
トナカイ (Северный олень)
キツネ (Лиса)
小熊 (Медвежонок)
キツネザル (Макак)
イノシシ (Кабан)なのかオブタなのか分かりませんが、こっそり記念撮影。
野毛山動物園のようにふれあいコーナーがあります。うさぎとモルモットとひよこ(цыплёнок)。このцыплёнокが言い辛くて言い辛くて!おまけに普段使わないのですぐ忘れる。先生から聞いたところによるとこのコーナーには以前コブタがいたそうなんです。良く牛乳を飲んで、300キロくらいまで育ってたとか。
「先生からсвинья(ぶた)は見た?」と聞かれたんですが、あいにく見かけていないもので、そう答えたら
「あぁ・・・きっとколбаса(ソーセージ)になっちゃったのね」と笑ってました。
この後ちょっと海岸でお昼。まだちょっと肌寒かったけど。
ここは海水浴場なので夏はとても賑わうそうなんですけど、私は夏の初めには帰っちゃうからなぁ…。
砂の色が違うと思いませんか?横浜の海の公園の砂はもっと白っぽいので、「違う大陸なんだー!」と何だか感動してしていました。
ところで、今年はチャイコフスキー生誕175周年ということで、5月の終わりからフェスティバルが開かれます。正直、バレエとオペラには全く興味がないので、友達には「チャイ4かチャイ5が聴きたいなー、もしロミジュリやってくれたら最高だなー」とか言ってたんですよ。そしたら6/4にロミジュリチャイ4きたーー!チケットは友達が多分取ってくれると思うので(人任せ)、とりあえず今から楽しみです!
第26回世界エアロビック選手権大会に出場したロシア代表選手たち
(4月4~5日/東京・大田区総合体育館/撮影・森 美和)
目下、ユーラシアスポーツ第5号鋭意製作中!
ユーラシア関連記事、写真、本紙に関するご意見・ご感想など歓迎します。記事は1記事800字以内を目安にお願いします。紙面の都合により若干編集する場合、分割して掲載する場合がありますがご了承ください。ペンネームでの掲載・肩書をご希望の場合はお書き添えください。特に記載のない場合はフルネーム(WEB版では苗字のみ)で掲載させていただきます。締切は毎月末になります。投稿はEメール・郵便・FAXのいずれかで。宛先は下記の通りです。
5月のユーロヴィジョン出場に向け熱くなっているロシアから、4月第3週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。10曲中3曲が新曲!1曲が返り咲き!
10位にヨールカの新譜«Пара»が入りました。9位にオーディション番組「ファーヴリカ・ズヴョーズド4」出身のドゥブツォーヴァの新曲«Люби меня долго»。7位にブイノフの«Нам с тобой по пути»。第1位に輝いたのは、乗りのいいクリードの«Самая-самая»。ニューシャはクリードにもMBANDにも追い越され、6ヶ月連続首位ならずでした。ニューシャお疲れ様&クリードおめでとうございます!:-)
(Tophit.ru, Russia Airplay Chart 2015年4月13~19日/MOPA)
(リチャード・アイオディ監督作品 2014年イギリス)
原作はドストエフスキーの「二重人格(分身)」。立身出世を夢見る小役人ゴリャートキンを現代サラリーマンに置き換えたディストピア映画だ。
まじめだが要領が悪い男サイモン。老人ホームにいる母親からもバカにされる始末。コピー係のハナに恋しているが、言葉もうまくかけられない。ある日出社すると、自分と同じ容姿の男ジェームズが入社してきた。ところが、周囲は二人の外見が同じだということに気づかない。ジェームズの性格はサイモンと正反対で、要領もよく女にモテる。二人は欠点をカバーしあうことで合意するが、ジェームズはサイモンの業績を横取りし、ハナも誘惑し、自分の情事に使うためにサイモンのアパートさえ乗っ取る。とうとうサイモンは、会社から存在を否定され自殺の勧告を受けるのだが…。
とんでもなく大きなコピー機やすぐ壊れるエレベータなど、レトロな機械がどこかロシア的。一方、突然挿入される坂本九やブルーコメッツの昭和歌謡が、国や時代を限定しない妙な浮遊感を与える。「ソーシャル・ネットワーク」(2010)で、Facebook創始者のザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグが、サエないサイモンとイケてるジェームズの一人二役に挑戦し、対称的な役柄を巧妙に演じ分けている。
(文・滝沢三佐子/写真:(C) Channel Four Television Corporation, The British Film Institute, Alcove Double Limited 2013)
(キャロル・ランガー監督作品 1987年 アメリカ)
鎌仲ひとみ監督の「小さき声のカノン」が上映中の中、隠された真実をあぶりだす作品が公開されている(横浜は5月9日から)。1920年代、イリノイ州オタワ市で、時計の文字盤に夜光塗料を塗る女工として働いていた若い女性たちが原因不明の腫瘍や骨障害を起こした。実は、ラジウム塗料をつけた筆先をなめることで内部被ばくを起こしていたのだが、時計工場のラジアル・ダイアル社(RD社)は、塗料に含まれる放射性物質や危険性をまったく説明していなかった。驚くべきことに、RD社は閉鎖となっても名前を変えてラジウム製品を取り扱い、原子爆弾の原料となるポロニウム生産にも関与、工場跡地の廃棄物はずさんな扱いがなされ、オタワのあちこちに今もホットスポットが点在する。100年近くたっても放射線被害に苦しむ人々がいる一方、企業や当局の隠ぺいや引き上げられる安全基準など、まるで日本の某企業とそっくりではないか。
ロシアと直接関係あるドキュメンタリーではないが、ぜひ観ていただきたい1本である。
(渋谷アップリンクで上映中、横浜ジャック&ベティでは、5月12日に鎌仲ひとみ監督とブロードキャスターのピーター・バラカンさんのトークイベントも予定されています)
(文・滝沢三佐子/写真:“RADIUM CITY” DOCUMENTARY FEATURE FILM (C) 1986 BY CAROLE LANGER)
1875年にサンクトペテルブルクで樺太・千島交換条約(Петербургский договор、ペテルブルク条約とも呼ばれる)が結ばれ千島列島は全て日本領とされ、それまで両国民混住の地とされていたサハリンはロシア領と定められた。
日本とロシアとの国境は安政元年(1855年)の日露和親条約で千島列島(クリル列島)の択捉島(エトロフ島)と得撫島(ウルップ島)との間に定められたが、樺太については国境を定めることができず、日露混住の地とされた。1856年にクリミア戦争が終わると、ロシアの樺太開発が本格化し、日露の紛争が頻発し始めた。
箱館奉行小出秀実は、樺太での国境画定を急務と考え、北緯48度を国境とすること、あるいは、得撫島から温禰古丹島(オネコタン島)までの千島列島と交換に樺太をロシア領とすることを建言し、幕府はこれにより、ほぼ北緯48度にある久春内(現:イリンスキー)で国境を確定することとし、1867年石川利政・小出秀実をペテルブルクに派遣し、樺太国境確定交渉を行った(写真は箱館奉行所)。
しかし、交渉は不調に終り、樺太はこれまで通り日露間樺太島仮規則が適用され続けた。そのため、幕府とロシアは競うように樺太に大量の移民を送り込みはじめたので、現地は日本人、ロシア人、アイヌ人三者間の紛争が急増し治安は悪化した。
明治に入っても、日露両国の紛争は頻発した。日本政府内では、樺太全島の領有ないし樺太島を南北に区分し、両国民の住み分けを求める副島種臣外務卿の意見と、「遠隔地の樺太を早く放棄し、北海道の開拓に全力を注ぐべきだ」とする樺太放棄論を掲げる黒田清隆開拓次官の2つの意見が存在、対立していた。しかしその後、副島が征韓論で下野することに成った為、黒田らの樺太放棄論が明治政府内部で優勢となった。
1874年3月、樺太全島をロシア領とし、その代わりに得撫島以北の諸島を日本が領有することなど、樺太放棄論に基づく訓令を携えて、特命全権大使榎本武揚はサンクトペテルブルクに赴いた。榎本とスツレモーホフロシア外務省アジア局長、アレクサンドル・ゴルチャコフロシア外相との間で交渉が進められた結果、樺太での日本の権益を放棄する代わりに、得撫島以北の千島18島をロシアが日本に譲渡すること、および、両国現地資産の相互買取、漁業権承認などを取り決めた樺太・千島交換条約が締結された。
(柴田)
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