今月の表紙

特定非営利活動法人神奈川県日本ユーラシア協会機関紙「日本とユーラシア」

2017年11月号 No.673

行事予定

12月10日(日)国際平和友好フェスティバル
当協会ボランティアスタッフ募集!

山之内重美  横浜平和と労働会館建設30周年を記念して、会館入居団体による「会館まつり」と合同で「国際平和友好フェスティバル」を下記の通り行います。

 例年行っていた餅つき、木工教室、マジックショー、福引などのイベントに加えて、当協会からはロシア演劇・大衆歌謡研究家の山之内重美さん(写真)とロシア歌謡を歌う催しや、国際友好カフェでロシアンティーやピロシキなどを提供します。お誘い合わせの上、是非ご参加ください。

 調理や接客・販売のボランティアスタッフも募集中です。ピロシキの作り方も覚えられて一石二鳥?ご都合の付く方はスタッフとしてご協力いただければ大変助かります。どうぞよろしくお願い申し上げます。当協会ボランティアのお申し込み・お問い合わせは協会事務局まで。

ピロシキ

日時:12月10日(日)12:00~
場所:横浜平和と労働会館1階、2階、4階、5階
内容:
◆1階 各友好団体の展示販売ブース、オリジナルはがき制作、木工教室など ユーラシア協会は事務所前
◆2階 音楽ホール14:20、16:45福引抽選会(1等はディズニーランドペアチケット、2~4等まで景品多数)、14:40~15:20「山之内重美とロシア歌謡を歌おう」、マジックショー他(入場無料)
◆4階 職人の握る寿司、のっぺ汁など
◆5階 国際友好カフェ 各国の軽食と飲み物を提供。神奈川県日本ユーラシア協会からはロシアンティー、手作りピロシキ(写真はイメージです)、黒パンなど(予定)
*参加者は300円の抽選付参加券を購入する必要があります。

フェスティバル全体についてのお問い合わせ:
第30回会館まつり実行委員会(横浜地区労内、平労会館3階)
Tel 045-201-3684
Fax 045-201-9644

神奈川県日本ユーラシア協会の出店に関するお問い合わせ:
神奈川県日本ユーラシア協会事務局(平日・土曜12時~18時。日曜祝日休)
Tel/Fax 045-201-3714
eurask2@hotmail.co.jp

12月16日(土)「望年会」開催

 早いもので、今年も残すところ1ヶ月半となりました。12月16日(土)に来る年の良いことを望む「望年会」を行います。一品持ち寄りでどなたでもお気軽にご参加いただけます。ユーラシア関連の話を肴に、飲んで食べて、ゆるりと楽しく過ごしましょう。皆様のご参加をお待ちしております。

日時:2017年12月16日(土)18:30開始
参加費:1,000円+一品持ち寄り
お申し込み締切:12月14日(木)
※準備の都合上、事前にお申し込みください。

お申し込み・お問い合わせ:
神奈川県日本ユーラシア協会事務局(平日・土曜12時~18時。日曜祝日休)
Tel/Fax 045-201-3714
eurask2@hotmail.co.jp

映画「不毛地帯」DVD上映会

不毛地帯  「あなた方関東軍司令部は、何故軍関係家族を先に避難させて、我々在留一般邦人を後回しにしたんですか」
 上記の台詞は、映画「不毛地帯」の主人公仲代達矢演ずる壱岐正陸軍中佐に、収容所へ向かうシベリア鉄道の中で、叩きつけられた怒りの言葉です。この一言にシベリア抑留の悲劇が象徴的に表されています。また、いろいろな映画評論誌にも引用されている言葉です。
 「不毛地帯」 は山崎豊子原作で、1976年に映画化されました。そして、1979年・2009年とテレビドラマ化もされています。今回はその最初に映画化されたものの上映会です。
 このシーンに出演し、この台詞を主人公に詰問した河崎保さんを招き、映画の裏話なども語っていただく企画にしました。
 映画自体は1976年製作ですので、主人公仲代達矢以外の出演者はほとんどこの世を去っています。河崎保さんは本当に貴重な存命者です。その河崎さんの挨拶・講演の後に、映画を上映します。日本ユーラシア協会ならではの企画です。 是非、お誘い合わせの上ご参加下さい。

【映画情報】
 二次防の主力戦闘機買い付けに暗躍する商社とそれらと癒着する政財界の黒い断面を描く。
 原作は山崎豊子の同名小説。脚本は「雨のアムステルダム」の山田信夫、監督は「金環蝕」の山本薩夫、撮影は「わが道」の黒田清巳がそれぞれ担当。

日時:11月26日(日)14:00~
会場:横浜平和と労働会館5F教室
参加費:500円(黒パン・お茶代)

お申し込み・お問い合わせ:
神奈川県日本ユーラシア協会事務局(平日・土曜12時~18時。日曜祝日休)
Tel/Fax 045-201-3714
eurask2@hotmail.co.jp

活動報告

よこはま国際フェスタ2017報告

よこはま国際フェスタ  今年の国際フェスタは、10月7日~9日にグランモール公園で行われ、当協会は7日に参加しました。

 当初の予定では9日でした。というのは7日、8日にはロシア語検定が予定されていたからです。しかし抽選の結果、7日の参加になってしまいました。

よこはま国際フェスタ  当日7日の朝は前日からの雨が残るという悪い条件の中で、5人のスタッフで開店準備を行いました。ブースの位置は横浜美術館の前の通路方向に一列に並んだブースの北側の角で、位置的には好条件でした。

 食販メニューはボルシチとピロシキでした。ピロシキは中身が肉、野菜、リンゴジャムの3種類を提供しました。その他ワインのカップ販売、ボトル売り、さらに民芸品の展示販売も行いました。

 午前中は悪天候のせいか、人通りが少なく、ボルシチなどの売れ行きが芳しくありませんでしたが、お昼を過ぎたころから人通りが増え、売れ行きもよくなりました。今年のピロシキは予想に反して野菜入りが好評でした。ボルシチはそれほど売れ行きが良くなく、少し残る結果となりました。

 スタッフの数も午後から増え、キルギスの二人も参加してくれて、最盛期には10人近くになり、交代で他のブースを見に行くこともできました。参加したスタッフの大半は協会に何らかのつながりがある人でしたが、つながりがなく、ホームページのスタッフ募集をみて初めて参加した人もいました。ロシア人に関しては、例年に比べてブースを訪れた人が少なく、スタッフとしての参加が得られなかったのは残念です。

 全体としては、悪い条件が重なる中で、売り上げは去年より少なくなりましたが、協会の活動を知らせることができ、また新しいスタッフのつながりもでき、良かったと思います。

(文・写真上2枚:田中/写真下2枚:滝沢)

よこはま国際フェスタ よこはま国際フェスタ

ピロシキ作りおつかれさまでした

よこはま国際フェスタ  10月6日午後3時から次の日の国際フェスタで売るピロシキを作りました。

 この日は金曜日、ボランティアの集まりが心配されました。でも、心配には及びませんでした。確かに数は少ないけど、当日集まった方たちは、まさにロシア語の «Нас мало, но в тельняшках»(「私たちの数は少ないけど、マドロスシャツ着ているよ/水兵だから頼りになるよ)という表現がぴったり合う熟練主婦たちでした!

 簡単な説明で手順良く、手際よく作業が進み、予定より早めに、それも想定以上の220個のピロシキを作ることができました。最後は皆さんと料理台を囲み、失敗作のピロシキを食べながらお茶をすることもでき、これからもこんな余裕が持てるようにしたいと話したほどでした。

 ただ、心残りもありました。皆様にお土産にピロシキをお渡ししたいと思いながらも、明日の売り上げのために少しでも多く残しておきたくて、躊躇してしまったことです。フェスタ当日売れ残ったピロシキを見て、皆様にお渡ししなかったことが悔やまれました。これからは売り上げもさることながら、ボランティアの皆さんへの感謝を優先したいと反省しました。皆様、本当におつかれさまでした。ありがとうございました。

(文・野口/写真:田中)

第70回ロシア語能力検定試験

ロシア語能力検定試験  第70回全国ロシア語能力検定試験が10月7日(土=2級・4級)、8日(日)=1級・3級)に行われ、横浜会場では、1級4名、2級14名、3級15名、4級24名、計57名の人が受験されました。

 5月に行われた前回第69回試験は、4級より3級の受験者の方が多かったのですが、3級を目指す人の多くが3級に合格してしまったのでしょうか、今回は1級を頂点に末広がりの形になりました。

 また今回は、特別に徳永晴美先生に8日(日)午後の3級の試験監督を引き受けていただき、筆記試験の終了後、「今回の3級の露文和訳の文には、『おいしい』落ちがある」など、軽妙な試験問題の解説をしていただきました。

 毎回記載をお願いしているアンケートは、回収率9割を超え、3級は全員回答となりました。

 傾向として、「ロシア語を学習する場所」は、4級では「通学している学校」が61%で一番多いのですが、級が上がるにつれ「独習」が増え、2級では8割の人が「独習」です。

 横浜ロシア語教室の認知度は、4級では85%の人が「知らない」と回答していますが、3級では66%、2級では16%と減少し、1級では全員「知っていた」になりました。

 「ロシア語の活用」は、「個人的な趣味」が4級で61%と一番多く、3級では「仕事、ビジネス」と肩を並べていますが、1級でも1名の方が「個人的趣味」と答えています。

 記述欄では、今回から、「ロシア語学習」についても書いてもらうようにしたところ、次のような記述がありました。

 1級受験者「勉強を続ける良い機会を与えていただいて感謝しています」

 3級受験者「最近、はまっています。暗号解きみたいな感覚で」

 4級受験者「英語などに比べ、教材が少なく苦労しそうです。各詞の語尾変化を法則だけでなく、一覧で確認したいのですが、その様なテキストは無いように見受けられます」「きっかけは、とても小さいものだったのですが、今は、とてもロシア語に興味があります。まだ、始めて2年目ですが、これからも意欲的に学んで行きたいです」「面白いしやりがいがあるので、継続して勉強したい」

(木佐森)

祝25周年!ハバロフスクの日本愛好団体「すずらんの会」

すずらんの会25周年祝賀ビデオ  10月11日にハバロフスク対外友好協会のゾーヤさんから今月20日に「すずらんの会」の創立25周年祝賀会を開催するとのメールが届きました。

 25周年ということは、「すずらんの会」はソ連邦崩壊直後に発足し、あの混乱と苦難の時代を乗り越えながら今日まで活動を続けられたことになります。すごいことです。そして会員の多くは横浜とハバロフスクでお会いしたこともある友人の皆様。もちろんお祝いしなければ!

 急遽、顧問の柴田さんに来てもらい、木佐森会長や当日教室や事務所に来ておられた方たちと一緒にお祝いビデオをスマホで撮りました。

 ビデオを撮ったことをメールでゾーヤさんに知らせると、すぐにでも欲しいとのこと。どなたかに編集して貰って見栄えよくしてから送信しようと考えていましたが、それもかなわず、恥ずかしながら、私の初めての下手なビデオをそのままYouTubeの限定公開でアップロードしました。でも出演者の皆様は写真のようにとても素敵でした。

 奈良県在住会員の穂積輝子さんが以前に贈って下さったミニバラの花束も役に立ちました。

 皆様、ありがとうございました。

(文・野口/写真:田中)

教室案内

ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室

レッスン予定日:2017年度後期 (2017年10月~2018年3月)
前半:10月7日、10月21日、11月18日、12月2日、12月16日
後半:1月6日、1月20日、2月3日、2月10日、3月3日、3月17日

生徒募集クラス:
17:00~17:45ドムラ中級
18:00~18:45バラライカ初級

講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館5階
会員受講料(1回45分×6回分):3~5名クラス:24,000円、2名クラス:36,000円、1名クラス:54,000円


みなとみらいマトリョミン教室 アンサンブル/グループレッスン

日程:毎月1回、土曜日開講
2017年度後期日程:2017年10月21日、11月18日、12月16日、2018年1月20日、2月17日、3月17日
※2018年は暫定、変更の場合あり

◆グループレッスン:
Aクラス 13:00~14:00 ※10月~12月は休講
Bクラス 14:10~15:10
◆アンサンブルクラス(90分):15:20~16:50(空席についてはお問い合わせ下さい)

講師:檜垣 紀子
会場:横浜平和と労働会館2階
神奈川音楽センターホール


横浜ロシア語教室 第127期生徒募集中!

 入門・初級・中級・上級・会話・日本案内の各クラス生徒募集中。中途編入も可能です。見学は3クラス・各30分まで無料です。詳細は教室ホームページをごらんください。

 受講お申し込み・お問い合わせは教室事務局まで。


学習動画シリーズ「おもてなしのロシア語」No.7, No.8 近日公開

No.7 道を教える


おもてなしのロシア語No.7

 近日配信予定の第7課は、「道の案内」がテーマです。

 最近横浜の街を歩いても、「ロシア人かな」と思う人を見かけたり、「ロシア語かな」と思う外国語を耳にすることが、以前より多くなった気がします。ちょっとした簡単なフレーズを知っているだけでも、あとは身振り手振りを補助的に用いれば、通りすがりのロシア人に道を教えることができます。それは、異国の地を歩くロシア人にとっては大きな助けとなるでしょう。

 第7課では、スタジアム、お店、駅の場所を教える三つのシーンが登場しますが、いろいろな場面で応用できるフレーズを集めています。「真っ直ぐに行って、右に曲がってください」「ほら、あそこに見えるのが〇〇です」「道を案内しましょう」等々。

 そういったフレーズをぜひ自分のものとしてください。お見逃しなく!


No.8 駅で案内する


おもてなしのロシア語No.7

 第8課は「駅での案内」がテーマです。

 「どう切符を買ったらいいのか」、「何番線から乗車したらいいのか」、「改札機をどう通ったらいいのか」と、駅では外国人には難しいことばかりですね。助けてあげたいけど、どう話しかけたらいいのか分からない…そんなあなたが自信をもってロシア語圏からのお客様を助けて差し上げられるように、簡単で、そしてよく使われるフレーズを散りばめました。

 「どのように切符を買うか」「あなたが乗るのは〇〇番線です」「ここに切符をいれてください」など、これさえ知っていれば、ご案内はほぼ完璧ですね。また、会話の中で、同じフレーズや単語がイントネーションを変えて繰り返されています。それは、イントネーションがかわると普通の文章が問いかけになったり、その逆になったりするのを覚えて頂くためです。

 ロシア語話者は、世界に 約2億7千万人、母国語話者だけでも1億8千万人いるといわれています。オリンピックまでにたくさんのロシア語スピーカーが訪日されることでしょう。日本の駅でロシア語の案内が出ているのはごく稀です。

 さあ、皆さんの出番ですよ。駅でご案内をして喜んでいただきましょう。

脚本・出演:No.7 大山 麻稀子、須藤 アレキサンドラ/No.8 竪山 洋子、オリガ・タラルイキナ(横浜ロシア語教室講師)
撮影:田中 豊造
編集:No.7 大山 麻稀子、No.8 竪山 洋子
監修:徳永 晴美
制作:NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 横浜ロシア語教室

【視聴方法】 インターネットでYouTubeにアクセス
→「おもてなしのロシア語」または「神奈川県日本ユーラシア協会」で検索
※上の埋め込み画像をクリックすると直接見られます。また、横浜ロシア語教室HP、協会HP、Facebookからもリンクしています。

【シリーズ内容】
No.1 アルファベット
No.2 挨拶
No.3 出迎える
No.4 知り合いになる
No.5 許可を得る
No.6 店での買い物
No.7 道を教える
No.8 駅で案内する
No.9 レストランで

組織・財政

組織状況

(2017年10月30日現在)

 年初会員数221名、入会者累計34名、退会者数36名、10月末会員数219名。

 10月16日から第127期ロシア語講座が始まり、入門クラスを中心に、新たに6名の方が入会されました。退会者が一人も出なかったので、会員数は9月末の212名から6名増えて219名になりました。

 退会する人がいないと、会員数がスムーズに増えて行きます。退会者を少なくしたいですね…。

(木佐森)

財政状況

NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会2017/10/31
単位:円
摘 要本年度収入前年同期収入対前年同期増減
一般会計1,695,2281,667,54027,688
教育事業8,883,7938,240,154643,639
一般事業1,504,1791,975,415-471,236
合 計12,083,20011,883,109200,091
前年同期(単位:円)2016/10/31
摘 要本年度支出前年度支出対前年同期増減
一般会計5,330,5625,300,42630,136
教育事業3,209,7342,922,427287,307
一般事業1,181,7951,048,367133,428
支出合計9,722,0919,271,220450,871
当期剰余金2,361,1092,611,889-250,780
合 計12,083,20011,883,109200,091

 第127期ロシア語教室の授業料を9月に前納された方が多かったので、10月の教育事業収入が前年に比べ減少しました。会費収入の一般会計及び物販収入が中心の一般事業収入も前年よりも減少してしまいました。横浜国際フェスタの精算が、まだ済んでいないことが影響しているのかも…。

 支出では、事務局のパソコンを1台購入しましたので、一般会計支出が購入費11万円分増加しています。

 17年末に向け頑張っていきましょう!

(木佐森)

お勧め商品

ロシア産ひまわり油 400円(税込)

ロシア産ひまわり油、大豆油 遺伝子組み換え技術を使用しない、ロシアのバイカル湖周辺で育ったひまわりの種を原料にし、天然成分を生かすため、搾りと濾過を重視した製法により手間をかけて作られた、ピュアひまわり油です。アンチエイジングの基本となる抗酸化作用のビタミンE を多く含み、コレステロールはゼロ。ハイリノールタイプです。特に揚げ物に最適で、からっと揚がります。炒め物やドレッシング作りにも適し、軽い仕上がりです。

内容量:460グラム/0.5L
原産国:ロシア
賞味期限:12ヶ月
製造日:2017年4月26日
保存方法:開封後は冷蔵庫で保存して下さい。

使用者の声「先日購入して試しに野菜炒めに使用しました。昔のひまわり油は本当にくせがありましたが、これは全く独特の匂いが有りません。」(横浜ロシア語教室講師・竪山先生より)

同じメーカーのロシア産大豆油 400円(税込)(写真右)も販売中です。

そばの実 864円(税込)

ロシア産そばの実 タンパク質やビタミンB群、ミネラルのほかルチン(ビタミンP)を含む栄養価の高い穀物です。ルチンには抗酸化作用があり高血圧を予防します。茹でたそばの実はそのままでもちろん、サラダの具材にしたりハンバーグやコロッケのタネに混ぜたりしてもおいしく召し上がれます。いつものご飯にそばの実を少量混ぜて炊くのもおすすめです。

内容量:800g
原産地:ロシア
賞味期限:2018年10月

文化・芸能

芸 能

Русская Десятка ロシア・トップ10

Russia Airplay Chart TOP10  初雪が彼方此方で観測されたロシアから、10月第4週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りしま。今月は新曲の嵐。10曲中6曲が新曲、1曲がカムバック!

 9位にヨールカの新曲«Мир открывается»(世界は開かれている)が入りました。メラーゼの«Свобода или сладкий плен»(自由か甘い虜か)が8位に。7位にミヤギ&エンドシュピリ&レム・ヂッガのコラボレート«I Got Love»(愛を掴んだ)がランクイン。ユーロヴィジョン2015で2位獲得したロシア代表ガガーリナの新曲«Обезоружена»(武器を奪われた)が6位に。こちらもユーロヴィジョン2011のロシア代表、ヴォロビヨフの«Я тебя люблю»(君を愛してる)が5位に。3位にレニングラードの«Кандидат»(志す者)がランクイン。今人気のバルスキフを2位に落とし伸し上がってきた、エルジェイ&フェデュクの«Розовое вино»(ロゼワイン)が首位になりました。おめでとうございまーす!:-)

画像引用元
Ленинград→http://Severpost.ru
Алексей Воробьев→http://www.peoples.ru/
Полина Гагарина→http://www.peoples.ru/
Miyagi & Эндшпиль feat. Рем Дигга→http://crazos.usite.pro/
Валерий Меладзе→http://www.peoples.ru/
Ёлка→https://www.rusdialog.ru/

(Tophit.ru, Russia Airplay Chart 2017年10月16~22日/MOPA)

演劇・映画

guizillen 7 llen 「賭け」

10月22日 於:王子・花まる学習会王子小劇場

賭け

 原作はわずか数ページで終わる暗い小品、チェーホフの短編「賭け」である。しかしこの劇団主催者は休憩無し127分の大作にアレンジし、その内容は爆笑につぐ爆笑、ラストシーンは原作どおり狂乱の幕切れで大疾走した。

 銀行家ニコライは文化人や弁護士などをサロンに集めて、「死刑と終身刑はどちらが非人道的か」について議論していた。「5年間監獄生活に耐えられれば大金をやる」という銀行家の賭けに青年弁護士が受けてたったが、監視を意識して常に“かっこいい顔”をし続けることに疲れて逃亡。

 続いて金に目をくらませたのはスキンヘッドの盗人で、彼は「15年はやれる」と豪語し監獄へ。看守との会話さえも禁じられたが、ほしい物はメモに書くことで基本的にはほぼOK。さっそく盗人は極上のワインや高級タバコを要求する。嗜好品に飽きた彼は、あるとき思い立って本を取り寄せ勉強し始める。そして科学書や哲学書まで読みこなし、ついには語学書で6ヶ国語をマスター、手紙をしたためるにいたる。一つも間違いがなかったら銃を発砲して知らせてほしいと望み、なんとノーミスであったことが判明。15年近い監獄生活は、盗人の精神世界を押し広げ、学者の域をも超えようとしていた。

 一方、銀行家は盗人のただならぬ差し入れ量に資産をすり減らし破産寸前、秘書との不倫関係も暴露され、妻に捨てられた。明日で満15年、奴は賭けの大金を手に、高笑いしながら新しい生活にまい進するだろう。絶望に打ちひしがれた銀行家は、賭けを中断するには盗人を殺すしかないと思い監獄に忍び込む。そこで見たものは人と思えないほどやせこけた男と満15年の数時間前に脱獄を予告する手紙だった。果たして「賭け」の勝者はどちらなのか。

賭け  とにかく原作にはない人物が大勢登場する。看守、新聞記者、秘書、銀行家の三人の娘たち(“三人姉妹”)、カモメなどなど、彼らは盗人と禁じられた会話を交わしたり、盗人の様子をネタに本を書いたりして銀行家から追い払われる。彼らの去り際が爆笑のタネで、騎士ベルドルト・ラインハルト、火垂の墓の節子など、アニメや芸能人などのキャラクターに変化し、ダンスシーンも入って場面を盛り上げる。女優陣の体を張った演技も見ごたえ十分。15年の月日を象徴すべく、盗人の髪型がスキンヘッドからボブ・マーリーのような長髪に少しずつ変化していく演出も笑える。

 劇団名は「ギジレン」と読む。旗揚げ3年、手書きのリーフレットは80年代のインディーズカルチャーを髣髴とさせ懐かしい。観客は若者ばかりで筆者は少し浮いていたが、笑いのツボが筆者にも理解できるよう配慮されており助かった。

(滝沢 三佐子/撮影:藤居 幸一)

第30回東京国際映画祭報告
~ワールドプレミアコンペティション部門~

10月29日 於:EXシアター六本木

●「スヴェタ」

スヴェタ Sveta ジャンナ・イサバエヴァ監督作品、2017年 カザフスタン

 聾唖者が働く縫製工場で作業長として働く二児の母スヴェタ。彼女のもとにローン延滞の督促が届く。2週間後の期限までに滞納を支払わなければアパートは差し押さえられる。あせったスヴェタは同じく聾唖の夫ルスランに相談するが、彼は興味を示さない。

 折運悪く、スヴェタは工場のリストラ対象となってしまう。同僚のヴェーリャはシングルマザーだからリストラを免れた。当然彼女は納得できない。スヴェタはヴェーリャを襲い重傷を負わせる。ヴェーリャ襲撃の犯人は捕まらず、同情も寄せないスヴェタ。リストラは回避できたが返済期限が迫る。ある夜、彼女は「あなたの祖母さんを毒殺して、彼女のアパートを人に貸すのよ」という計画を夫に告げる。

 実際に聾唖の俳優が夫婦を演じている。日本の手話ドラマと違い、ロシア語手話の世界はエモーショナルで時に暴力的。二人の子どものために自分のアパートを死守すべく、手段を選ばない女性スヴェタの強烈な自意識とエキセントリックな発想に観客もドキドキだ。

スヴェタ  Q&Aコーナーでは、監督と主演の二人が登壇、スヴェタの衝撃的行動を中心に、聾唖者と映画を撮ることの苦労話や制作の意図について質疑応答がなされた。なお、このコーナーではロシア語・英語通訳のほか手話通訳が入り、さらに監督と出演者は筆談で会話するなど二重三重の通訳が飛び交うという非常に珍しいQ&Aとなった。

(文・滝沢 三佐子/写真 (c) Sun Production, Kazakhstan)

●「泉の少女ナーメ」

泉の少女ナーメ Namme ザザ・ハルヴァシ監督作品、2017 ジョージア/リトアニア

 病や怪我を癒す不思議な泉を代々守り次ぐアリー家。母親の死後、3人の息子たちは跡継ぎを嫌い、それぞれ無神論者の教師、正教会の神父、イスラム教徒となる。後を継ぐ者は末娘のナーメしかいない。彼女は父を補佐しながら泉を守っているが、本心はその暮らしに疑問を抱いている。

 自然豊かな村に水力発電所が作られることになり、泉が枯れていく。そしてナーメもメラブという青年に出会い恋に落ちる。泉と彼女の運命が、一匹の魚に象徴されていくさまは、「現代の寓話」というにふさわしい。静謐で圧倒的な映像美が展開。南ジョージアの霧深い山並みは水墨画のようだ。

泉の少女ナーメ  こちらもQ&Aが催され、監督と主演女優、プロデューサーが登場した。ジョージアに伝わる少女と魚と泉にまつわる神話をもとに、現代的な要素を取り入れて作られた。映像で伝えることを主眼としたため、セリフは必要最小限にとどめたこと、ロケ地の天候に振り回されたことなどが紹介された。

(文・滝沢 三佐子/写真 (c) 2017 BAFIS, UAB Tremora)

 11月3日にコンペティション部門の結果発表があったが、残念ながら2作品とも受賞には至らなかった。

【近日上映】第18回東京フィルメックス・コンペティション

『馬を放つ』
キルギス、フランス、ドイツ、オランダ、日本 / 2017 / 89分 / 監督:アクタン・アリム・クバト
とき:11月22日(水)18:50上映開始
ところ:有楽町朝日ホール

『時はどこへ?』
(ブラジル、ロシア、インド、南アフリカ、中国 / 2017 /111分 / 監督:ウォルター・サレス、アレクセイ・フェドルチェンコ、マドゥル・バンダールカル、ジャーミル・X・T・クベカ、ジャ・ジャンクー)
とき:11月22日(水)15:40、26日(日)16:40
ところ:有楽町朝日ホール

音 楽

パーヴェル・ネルセシアン ピアノリサイタルを聴いて

パーヴェル・ネルセシアン  台風一過、秋も深まる10月23日、久しぶりに上野・東京文化会館に出かけ、ネルセシアンのピアノを聴いた。

 前日の22日は総選挙の投票日で、腰の据わらない野党のごたごたで自民党が圧勝し、気分は天気と正反対であった。しかし、選挙はこれでお終いではない、次の選挙でりベンジを果たそうと気持ちを切り替えて席に着いた。

 鍵盤を叩くピアニストの指は見えないが、音は一番いいと思っている席に座ることが出来た。前半はC・P・E・バッハのロンドト長調、ソナタへ短調、メヌエットへ長調である。ハープシコードやクラビコード全盛ともいえる時期の作品なので今回彼が選んだピアノには合っているように感じた。

 次はベートーヴェンの中期のピアノソナタの傑作「熱情」。演奏者のテクニックが最も発揮できた曲といえる、当夜のハイライトである。最初から聴衆をぐいぐい引き込む才能は大したものだ、と感心しながら楽しんでいたが、ピアノに不満が残った。響きと躍動感が足りない、ブリリアントで包み込むような音が出ていない等々。日本でのコンサートだからヤマハを選んだのか?

 休憩をはさんで、後半の一曲目は現代の作曲家カプースチンの作品で、あまり心に残らなかった。血のなせる技、とでも言えようか、前半の「熱情」とは違った意味で彼の演奏に酔いしれた。

パーヴェル・ネルセシアン  今度来日した時は、プログラムにムソルグスキーの「展覧会の絵」を乗せてくれないだろうか。是非聴いてみたい。

 アンコールはプロコフィエフに敬意を表したわけではあるまいが、彼の師であるリヤードフの小品を二曲「プレリュード」と「音楽の玉手箱」を弾いてくれた。二曲とも素敵な作品だが、二曲目は、「音楽の宝石箱」と題してもよい佳品であった。

(文・金子/写真・日本ユーラシア協会本部)

音楽フェスティバル「アンドレーエフの日」に参加して

アンドレーエフの日  今回、10月12日~15日、ロシアへ遠征して、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ(以降北オケ)の一員として、バラライカの父と呼ばれる、アンドレーエフの名前を冠したフェスティバルに参加してきました。

 フェスティバルは2日間に亘り、第1日目10月13日の オープニングはアンドレーエフの生地、トヴェーリ州ヴェジェツクという町で。第2日目10月14日は、トヴェーリの中心部にあるフィラルモニアホールで行われました。

 私達北オケは、 アンドレーエフの曲、ロシアの曲、日本人の曲、北オケ指揮者である北川翔さんの編曲した曲などを演奏しました。トヴェーリの人々はどう感じたのか気になるところです。緊張しましたが、どの曲も良い思い出になりました。

アンドレーエフの日  私にとって、ロシアで演奏することは初めてでしたが、北オケの指揮者、北川 翔さん、オケの皆さんと演奏することが出来て、なにより嬉しかったです。

 またいつか5年後、10年後、再び日本代表として招待される日を期待して、日々練習に励みたいと、心を新にした今回の演奏旅行でした。

 また、トヴェーリ州はフランスの国土くらいの面積があるとのことで、中心部からヴェジェツクへのバスの移動も確かに時間が掛りました。しかし、トヴェーリの街は、ヴォルガ川が流れるとても美しい街でした。今回の旅では毎日雨模様で、かつ寒かったのですが、いつかまた訪れたいと思う街の一つになりました。

(富樫)

ユーラシア通信

シベリア追憶の旅(3)ハバロフスクからチタへ 車中泊

シベリア鉄道駅  今回のシベリア鉄道車内では何回もサービスについて考えさせられた。もちろん私が留学していたソビエト時代には、サービスについての意識はほとんどなかった。当時のソ連では売る側の立場が強かったし、サービス業でもそのサービスについては特に考えられてはいなかった。しかし、時には行列に並び、時には売り子の傲慢な態度に腹を立てながらも、サービスが悪いからと特に不自由を感じたことは無かった。逆に日本に帰国した時、どこでも過剰サービスに思えたほどだ。もちろん、鉄道の旅で不自由を感じたことはなかった。鉄道旅は周到に身の回り品を用意して行くものだ。だが、今回の車内では何でもホテル並みに揃っていた。私が自分の車両で見たことは、他の列車や車両すべてに共通するものではないだろう。まだ昔の車両が使われているはずだし、サービスは等級によってかなりの差があるはず。もっと他の車両や列車と見比べてみたいと思うが、さしあたりは自分の体験を書くしかない。

車内設備

 改装された車両なのだろうか。車内はきれいである。しかし、通路も窓も、コンパートメントのドアの配置も、トイレや湯沸機の位置も、その構造は何も変わっていない。トイレはきれいになり、柔らかいトイレットペーパーも、便器シートもペーパータオルもあり、なによりも停車中のトイレ使用ができるようになっていた。有料シャワー室もある。隣の車両で車椅子の旅客者が専用コンパートメントで旅をしているのを見た時は嬉しかった。以前は車椅子の人が列車で長旅するなど考えられなかった。かなり改良されている。

 コンパートメントの内部や車内サービスも以前とかなり違っている。最初に、寝台の間の足元が広くなっていることに気付いた。だが、相変わらず寝台の下のスペースには大きな荷物が入らない。スーツケースは足元に置くしかないから、使い勝手は以前と同じだ。そして、足元が広くなった分寝台が以前より細くなっていることに気づく。座っただけでその狭さが実感できた。日本人の私にとって狭いのだから、ロシア人は上向きに寝たら半身が寝台から出てしまうのではないか?横向きに寝るしかないのか?この寝台では睡眠も十分とれないのではないかと心配になってくる。使い捨てスリッパも洗面セットも、新聞雑誌もビニール袋に入れて備えられている。室内はきれいなブルー色でまとめられ、見たところ快適な雰囲気が作り出されている。ドアの上にはテレビもついている。テレビには大喜びしたが、リモコンは無く、スイッチを入れるのもチャンネルを切り替えるにも毎回寝台に上らなければ手が届かない。面倒くさい。映りも悪いし、音も聞き難い。これなら最初から無い方が良い。コンパートメント内のサービス改善は無駄も多く、中途半端に思えた。

 価格とサービスの適正さの難しさを考えさせられることもあった。団員の皆さんが楽しみにしている一日に一回のレストラン車での食事。聞けば、メイン料理に魚か肉か選べるという。皆さんにそれぞれ選んでいただいて注文をし、夕食を待つ。正直言って、私も期待していた。初めてのシベリア鉄道レストラン車で味わったあの満足感が思い出される。だがやはり今回は以前と大いに違っていた。出される食事の量が違うのだ。私が留学した頃のソ連では、パンは食べ放題で鉄道のレストラン車でも大学の食堂でも常にテーブルに山盛りに置いてあり、だれもが好きなだけ食べられた。ただ、この方法だとパンは乾き、ハエが集まってくるので、良いことではないと思っていた。このサービスはいつの間にか消えていたが、その後もパンは頼めば十分な量がテーブルに出てきた。だが、今回はそのパンは一人当たり薄い二切れ。前菜もメインディッシュも何グラムずつと決まっているとかで、いかにも少なめの盛り付けである。若い団員だけでなく、誰もが食べ終わっても満たされない。聞けば食事の内容はサービスランクで決まっていて、私たちのチケット代金ではこのサービスとのこと。我慢しろ、食べたいなら追加で注文しろと言わんばかりであった。不満を持たせるサービス内容でどうする!? パンを数枚増やすだけでお腹は膨らむし、仕入れを工夫して、何かを一盛り多くすれば料理の印象が違うのだ、と言いたくなる。

 快適なサービスとか、価格に適正なサービスとか、鉄道側は今模索中なのであろう。ただ、試行錯誤しながらも、利用者へのサービス向上と取り組んでいることは理解できた。これから何がどう改善されるか知りたくなり、次のシベリア鉄道の旅の機会は私にあるだろうかとふと思う。

車内販売

 出発してしばらくして、レストラン車のウェイトレスがサービスだと言って水とチョコレートを配りにくる。その後も何度か、ピロシキやアイスクリームが入った籠を抱えて車内販売にくる。ピロシキは魅力があったが買わなかった。実は、次の駅は停車時間が長いので外に出てピロシキを買うつもりでいたのだ。以前のように駅近辺のおばさんたちがバケツにトマトやキュウリを入れ、ひまわりの種や手作りのピロシキなどを売っていると思っていた。ロシアでは、このように駅頭でその土地の人たちと交流するのも鉄道旅の魅力だった。だが次の駅にこのミニ市場の風景はなかった。代わりに遠くにキオスクが立っている。何を売っているのか中は見えない。なんだかそこまで行くのが億劫になった。気が付いたのだ。これまで見てきたどの駅も外見が整備され、おばちゃん達のミニ市場はなかった。改築中の駅も多かった。きっと駅構内での自由な販売など、もうどこでも許されていないのであろう。キオスクではつまらない、車内販売と変わらない。

シベリア鉄道で購入したカップホルダー  車内販売には力を入れているようだ。湯沸かし器の手前には菓子類やカップ麺などが並べられていた。車内ではホルダー付きのコップを借りることができる。団員や自分用にそれをいくつか車掌に頼んだ。すぐに持って来てくれた。金属製のカップホルダーを懐かしそうに眺めている私を見て、車掌が旅行記念にシベリア鉄道のカップホルダーを買わないかと言う。その気になった私を見て品物を見せてくれる。双頭の鷲模様が入ったかなり見栄えの良いものである。1090ルーブルで買った。高い感じはしなかった。ただ、帰りの列車では、模様は違ったがロシア鉄道のロゴ付きのカップホルダーを売っていた。私の買ったのにはロゴが入っていないことに気が付いた。シベリア鉄道の旅の記念と言っていたのにと、何か騙された気分になる。だが、思い直す。気が付かなかった自分が間抜けなのだ。今のロシアでは誰もが売ることに一所懸命である。生きて行かねばならない。車掌さんを責める気にはなれなかった。

 このシベリア鉄道のカップホルダーは、古いものには付加価値が付いているようである。日本にもファンがいるかもしれない。思い出した。昔、ツアーグループのコンダクターとしてお供したある方の話を。その人は、金属製のホルダーを日本のアンティーク店で見つけたが、その使い方が長いこと分からないでいて、ロシアを旅してやっと分かったと喜ばれていた。あの頃は何に使うのか、どう使うのかは知られていなかった。今はどうだろう? 使い捨てカップ用のプラスチックホルダーが事務所など置いてあるので、少なくともその使い道は誰でも想像できるかもしれない。さて、日本に帰って毎日使おうと思っていた私であるが、コップは紅茶には合うが、コーヒーには向かないことに気付く。朝はコーヒー党の私には結局飾りだけになりそうである。いや、たまにゆっくりと休める日があったら、これで紅茶を飲みながらチェーホフでも読むとしよう。

(野口)

アスタナ万博に跡地に国際金融地域を建設
日本カザフスタン・ビジネスフォーラム

日本カザフスタン・ビジネスフォーラム  10月31日(火)、東京赤坂のホテルニューオータニで「日本カザフスタン・ビジネスフォーラム」(カザフスタンの投資政策と各地域における投資機会)がロシアNIS貿易会とカザフスタン大使館の共催で行われました。

 会場には日本側180名、カザフ側80名が出席する、いままでにない大型のフォーラムになりました。カザフからの出席者は、各州及び各企業の代表者、日本側は、カザフに進出している企業を中心に、商社、金融機関、大企業など。しかし、第1部の主催者(2者)からの報告が終わり、第2部の各州の報告が始まった時には、4分の1の出席者が消えていました。

 第1部で、同国発展省次官のハイロフ氏は、「日本の企業が同国内で工場を建設し、製品を生産し、中央アジア周辺国・中東・中国に輸出してほしい。とりわけ、農業加工工場が有望である」と投資を誘っていました。また、過日の外務省主催の「中央アジア+日本」でカザフ代表が言った「香港を手本に1国2制度、アスタナを金融都市にし、50年税、オフィス料無料」という話は出てきませんでした。同時通訳が間違っていなければ、アスタナ市の17年万博の跡地に国際金融地域を建設し、10年間の資産税無料、8年間の所得税、5年間の輸入関税を無料にするとだけでした。

 第2部は、カザフ9州及び2都市(アルマトイ市・アスタナ市)の代表者による、紹介と投資勧誘です。

 カザフの9州からの紹介・報告は、初めてで、それだけでもカザフ側の力の入れようが判ります。

 カザフ日本の経済交流は、まだ商社・大企業が中心で、交流の本流の中小企業が出て来ていません。まだまだ、これからです。

(木佐森)

「樺太史の栞」感想文

 僕の母校の専修大学生田キャンパス図書館には、ロシア極東やシベリア抑留、中国の満州等に関する本ばかりを集めたコーナーがあり、その中でまだ日本が樺太(現露領サハリン)を領有していた頃の本を見つけました。

 「樺太史の栞」というこの本は昭和16年8月25日印刷、樺太庁発行、西鶴定嘉著、樺太叢書6となっています。構成は一、樺太島名の史的考察。二、上古の樺太。三、中古の樺太。四、近古の樺太。五、近世の樺太。六、現代の樺太の全六章からなっており328ページあります。

 特に僕の気を引いたのは六章の現代の樺太です。六章では更に一、開拓時代 二、露領時代 三 日露戦争史 四 軍政時代 五 樺太庁時代 と言う風に展開していきます。「樺太史の栞」は最後に鉄道について触れており、鉄道マニアには有名な豊真線は1921年に着工して、1928年に竣工したとあります!この豊真線はループ線があり特にファン有名でしたが現在は途中区間は不通になっています。庶民レベルの知識ですが、サハリン樺太を知るのにとても良い本だと思います。

(中垣内)

2018 チェルノブイリ32周年救援カレンダー

子どもたちの保養 チェルノブイリと福島 撮影:広河隆一

チェルノブイリ32周年救援カレンダー  チェルノブイリ子ども基金は、チェルノブイリ原発事故後、甲状腺がんの手術を受けた子どもたちの医薬品の援助や、保養プロジェクトを行ってきました。当時子どもだった世代は、自らが親となっています。次世代の子どもたちにもさまざまな健康被害が続いているため、病気の子どもたちのための保養は現在も続いています。一方、福島の子どもたちの健康を守るための保養も行われています。

 2018年カレンダーは、ベラルーシと沖縄で保養をする親子の写真でつづられています。また各月の小窓には、ベラルーシの病気の子どもたちの写真(撮影は子ども基金スタッフ)が掲載されています。

定価1100円 送料別(6部まで200円)(10部以上:1部1000円/送料無料)
お申し込み方法:Fax 、E-mailまたは郵送でお申し込みください
お支払方法:お届けするカレンダーに同封の郵便振替用紙でお振り込みください。

チェルノブイリ32周年救援カレンダー カラー、サイズ:縦42cm×30cm
見開きA3サイズ
デザイン:川島進デザイン室

 カレンダーの収益は、チェルノブイリと福島の原発事故による被災児童のための救援金にあてられます。2017年版の収益は144万円でした。

【購入お申し込み先】
チェルノブイリ子ども基金
〒177-0035 東京都練馬区南田中2-7-7
TEL/FAX 03-6767-8808
E-mail cherno1986@jcom.zaq.ne.jp
HP http://ccfj.la.coocan.jp/
郵便振替 00160-4-98316

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