昨年5月12日に開催した「パスハ」(ロシア正教の復活祭)ですが、今年もウラジオストクから企画者のマリーナ・ルザエヴァさんが来日し、開催することになりました。
周知が遅れてしまい申し訳ありません。本当に急な話ですが、4月27日(日)に行います。
昨年同様、イースターエッグや円筒形の菓子パン「クリーチ」などパスハ独特の料理の他、ボルシチやサラダ、ブリヌイの料理を楽しみ、パスハがどのようなものか学びつつ、大いに交流しましょう。
日時:2025年4月27日(日)13:00~
会場:横浜平和と労働会館5階 当協会教室
参加費:1,500円
その他、持ち寄りも大歓迎
定員:15名(要事前予約)
※会場の都合上、定員に達し次第締め切らせていただきます。
※ロシア正教会の復活大祭は4月20日ですが、マリーナさんの都合により、当協会での開催は27日になります。
ゴールデンウィーク最終日をロシアアニメで楽しみましょう。作品は『蛙になったお姫さま』です。3人の王子が矢を射て、落ちたところに住む娘を花嫁にします。ところが、最後の王子の矢は沼の中に……。そこには魔王によって蛙に姿を変えられたお姫さまが……。
この後は作品をご覧ください。かつて旧ソ連はディズニーに勝るとも劣らないアニメ大国でした。「アニメは児童の情操教育に有益である」という国家的姿勢で多数のアニメが量産されたのです。今回はその一つを鑑賞します。大人もこの日だけは子どもに戻って観てください。
日時:5月6日(火・祝)14:00~
会場:横浜平和と労働会館5F教室
参加費:500円(黒パン・紅茶付)
2025年春の「ロシア語日本語交流会」は3月23日(日)日本時間18時に開催されました。今回のテーマは「私の好きな音楽」です。ロシアの若い人はどんな音楽が好きなのでしょうか?
お話はウリヤノフスクから始まります。最初はヂーナさんです。「私は音楽が大好きです。犬と散歩するときいつもイヤホンで聞いています」 アレクさんは「サンクトペテルブルグのグループサウンド“JACOO“が好きです」 リューバさんは「ソビエト時代のロック音楽は一般には販売されなかったのですが、カセットテープを1本大事に大事に聞いていました。“失望の日曜日”です」 オクサーナさんは「いろいろな音楽を聴くのが好きです。音楽学校を卒業してから、クラシックやオペラを聞いていました。パイプオルガンの演奏を聴くと魂が震えます」
続いてムルマンスクです。ソフィアさんは「私の好きな音楽はロックです。日本ロックで好きなのは“BUCK TICK”や”DIR EN GREY “です。日本のロックは哲学的だと思います」 ドミトリーさん「クラシックロック(80年代のアメリカやイギリスのロック)が好きです。グループサウンズで元気で力強いのが良いです」 福島さん「90年代から2000年代のロック、ポップスが好きです」
ボロネジのマルガリータさん「80年代や90年代の日本の音楽が好きです。例えば“郷ひろみ”“サザンオールスターズ”“八神純子”が好きです。日本の歌曲とのロシアの歌曲には共通点があると思います。それは、メロディの中に『心の悲しみ、悩み』が流れていることです」
横浜の最初は井村さんです。井村さん「日本の曲では、“いきものがかり”の“SAKURA”が好きです。ロシアでは、“t.A.T.u.(タトゥー)”が好きです。あと、ジョンレノンの“イマジン”です。高畑さん「一番好きなのは、高校生になったときにいろいろな文化を紹介するラジオ番組のテーマ曲だった“シャ・リオン”です。ぜひみなさんに聞いてもらいたかったのです」 田中さん「一番好きなのは“ベートーベンの交響曲第3番とメンデルスゾーンの”バイオリンソナタ“です。毎日、通勤の行き帰りにクラシックの曲を聴いています」 岩立さん「私はチャイコフスキー、ショスタコービチ、ムソルグスキーが好きです。また、ショスタコービチの交響曲第13番の歌曲を日本語に翻訳したことがあります」 柴田さん「メキシコに4年ほど住んでいましたが、のロス・パンチョスが歌う”ベサメ・ムーチョ“が好きです」
みなさん好きな音楽について、思いが深く、いろいろなお話が出て、楽しく会話が弾みました。
(木佐森)
4月5日(土)、横浜ロシア語センター第142期開講に先立ち、初めて学ぶ方のための入門体験講座を行いました。
13時からは土曜入門クラス担当予定の織田桂子先生によるロシア語体験1。参加者は対面のみ5名。アルファベットの発音を口の模型を使って説明、挨拶や簡単なフレーズを耳で聞いた通りに話してみるよう促し、参加者の皆さんも体験を楽しまれたようです。
14時からは木曜入門クラス担当予定の大山麻稀子先生によるロシア語体験2。参加者は対面のみ3名。ロシア語の概要や文法構造などをアカデミックかつ簡潔に説明されていました。講座の終わりには2名が早速新学期の入門クラスへの参加を表明されました。
16時半からは水曜入門クラス担当予定のジェルーリ・ラリーサ先生によるウクライナ語体験。参加者は対面とオンライン各1名ずつでしたが、アルファベットの発音や挨拶、易しいフレーズの発話や会話の練習をみっちりと体験し、シチュエーションによる言葉の使われ方の違いなどの説明などもありました。
いずれの講師も参加者に学んでみたいと思ったきっかけを問いかけ、現在の情勢の中でその言語を学ぶ意義についても触れておられました。ロシア語やウクライナ語の学習を始めることによって、世界がこれまでとはまた違った角度から見えるようになるかもしれません。
横浜ロシア語センターの新学期のクラスは4月14日(月)より順次開講となります。只今新規・継続受講のお申し込みを受付中です。見学も歓迎しますが、休講の場合もありますので、ご希望の方は事前にお問い合わせください。 詳細は教室ホームページにて。
Всех желающих изучать японский язык мы приглашаем на индивидуальные курсы японского языка при обществе ≪Япония-Евразия≫ префектуры Канагава.
Наши курсы ориентированы в первую очередь на русскоговорящих, проживающих в Японии, поэтому большинство наших преподавателей владеют русским языком на высоком уровне. Возможны аудиторные и онлайн-уроки. Мы внимательно выслушаем Ваши пожелания и подберём оптимальную учебную программу.
За справкой обращайтесь по электронному адресу eurask2@hotmail.co.jp или в офис общества ≪Япония-Евразия≫ префектуры Канагава (просьба заранее сообщить о своём визите по электронной почте).
当協会の日本語教室は、主にユーラシア(旧ソ連)諸国出身のロシア語を母語とする方を対象としています。
日本での生活に必要な日常会話や日本語能力検定試験対策など、それぞれの目的やレベルに合わせて個人レッスンで丁寧にお教えします。
ロシア語版ホームページもありますので、学習希望者にぜひご紹介ください。
毎月原則2回、横浜平和と労働会館6階会議室で第2・第4土曜日に開講中。
奏法の基本から音楽理論や高度な内容まで学べます。初心者から中・上級者まで歓迎!
4月のレッスンは12日、19日の予定です。お問い合わせは神奈川県日本ユーラシア協会事務局まで。
時間:14:00~18:45の間、各45分
講師:北川 翔(バラライカ奏者、北川記念ロシア民族楽器オーケストラ主宰)
会場:横浜平和と労働会館6階会議室
年度の切り替えで会費満期退会の人が2名、移転先不明のため会報返送で連絡が取れない人1名で3名の方が退会となりました。そして、まだ新学期が始まっていないので、新会員はありませんでした。そのため、2月より3名減の会員数は188名です。
(木佐森)
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 | 2025/3/1~3/31 | ||
---|---|---|---|
単位:円 | |||
摘 要 | 本年度当該月収入 | 前年度当該月収入 | 対前年度増減 |
一般会計 | 217,400 | 211,422 | 5,978 |
教育事業 | 2,480,750 | 1,852,850 | 627,900 |
一般事業 | 37,320 | 53,956 | -16,636 |
合 計 | 2,735,470 | 2,118,228 | 617,242 |
摘 要 | 本年度当該月支出 | 前年度当該月支出 | 対前年度増減 |
一般会計 | 650,897 | 838,964 | -188,067 |
教育事業 | 283,660 | 252,370 | 31,2906 |
一般事業 | 23,384 | 33,690 | -10,306 |
支出合計 | 957,941 | 1,125,024 | -167,083 |
当該月収支 | 1,777,529 | 993,204 | 784,325 |
累計収支計 | 206,152 | -84,324 | 290,476 |
教育事業収入は、昨年に比べ、4月新学期の142期の授業料を納めてくれる受講生が多かったので、昨年より62万円ほど多くなっています。そのため、1月からの収支合計は、マイナス158万円からプラス20万円になりました。4月からの新規受講生が増えて、教育事業収入が増加することが期待されます。
(木佐森)
復活祭のイースターエッグ用のセット。着色料をお湯に溶かしてゆで卵を浸けるもの、フィルムをゆで卵にかぶせて熱湯にくぐらせるもの等、それぞれやり方が違うため、パッケージの裏にある説明に従って彩色を施してください。
※協会事務所で取扱中。
※使い方の説明はロシア語のみです。
※ゆで卵は殻をむかずに彩色してください。
現在、諸事情により通販サイト「うにべるま~ぐ」に出品していない商品が多数ありますが、協会事務所では原則として平日・土曜の12時~18時に購入可能です。営業時間内に事務局員が外出する場合がありますので、来所の際に確実を期する場合は事前にご一報ください。
モスクワ市ルビャンカ駅傍にあるFSBに停車していた大統領専用車アウルスが突然爆発炎上したが、大統領の暗殺未遂に終わったロシアから、2025年3月第4-5週のRussia Airplay Chart TOP10をお送りします。10曲中、2曲が新曲、1曲がカムバック曲でした。
≪Движ≫(躍動)≪Мимо меня≫(私の傍を)などタイムリーでノリのよい様々な楽曲をスマッシュヒットさせたフィラトフ&カラスが、3月に新曲≪Одинокий пассажир≫(一人ぼっちの乗客)をリリースし9位にランクイン。2025年3月1日にリリースされ、現在のYouTube再生回数は19万4000回。
プーチン大統領に忠誠的な愛国シンガーソングライター、マイダーノフの新曲≪Я хотел бы≫(俺はやりたかったんだ)が8位に。新曲は政治プロパガンダではなく、愛する女性と共にいたいという切実なラブソングです。2025年2月5日にリリースされ、現在のYouTube再生回数は9400回。
アンナ・アスティの≪Топит≫(溺れる)とズィヴェルトの≪Эгоистка≫(エゴイスト女子)を7位と3位に転落させ首位を獲得したのは、先月3位だったアルティク・アスティの≪Быть счастливой≫(幸せであれ)でした。アルティク・アスティは、アンナが卒業してセヴィリになっても揺るぎない音楽性がリスナーの共感を生み、不動の人気。アルティクが2023年にドバイへ家族と共に移住したことを受けグループ卒業(グループ自体なくなっちゃう?!)の噂が立ちましたが、海外コンサートはせずに露でのアルティク・アスティとしての音楽活動は続けるそう。一方セヴィリは45分のピン出演で600万ルーブルの報酬を要求できるパフォーマーになりましたが、「足元の氷が割れるかもしれない」と謙虚さを持って活動しています。2025年1月24日にリリースされ、現在のYouTube再生回数は関連動画合わせて828万9000回。おめでとうございまーす!:-)
※画像は https://vk.com より
(Tophit.ru, Russia Airplay Chart, 2025年3月20日~26日/MOPA)
画像は https://vk.com より
※全文、チャート、PV視聴はユーラシア芸能ブログでどうぞ。
2001年から放送開始、日本のコアなユーラシアファンの中でも人気が高い露風刺アニメ「マシャーニャ(Масяня)」。3月1日に最新版となる第180話「モルコヴィヤ(Морковия)」が登場。
モルコヴィヤとは、欧州側によるロシアの地政的別称(Московия)とニンジン(Морковка)から来ている造語。
今回は、アニメ原作者クヴァエフ氏がこよなく愛する露風刺映画「不思議惑星キン・ザ・ザ(Кин-дза-дза)」をパロディ化し、ウクライナ侵攻を続ける露を揶揄する内容になっています。
クヴァエフ氏曰く「原作に最大限の敬意を払って制作しましたが、大国で権力を握った愚か者達には全く敬意を払っていません。」
● 第180話 モルコヴィヤ
● マシャーニャのYouTubeチャンネル
ウクライナ侵攻開始後、クヴァエフ氏は露政府から海外エージェント指定され、現在はイスラエルへ移住しています。継続発信は力なり。
彼の制作活動のためにスポンサーもこちらのサイトで募集中。
(MOPA)
好評を博している山田あかね監督のドキュメンタリー映画「犬と戦争」。被害を受けた土地に取り残された犬や猫などの動物たちを救助・保護する各団体の活動を支援するため、山田監督自身がクラウドファンディングを立ち上げました。
このたび、横浜のシネマ・ジャック&ベティで本作が公開され、山田監督が舞台挨拶をするにあたり、まだまだ続く戦禍に増え続ける物言わぬ命を救うための依頼がありました。
(滝沢)
アニメ「機動戦士ガンダム」の原作者、安彦良和氏による歴史漫画の雄「虹色のトロツキー」がついに舞台化。今回は全ストーリーの前半に焦点をあて、「建国大学篇」として上演された。劇団東京ミルクホールは2年前の「ウクライナの宇宙(そら)」以来、2度目の観劇である。
建国大学(以下、建大)とは、1938年満州国の首都新京(現・長春)に石原莞爾らによって設立された国立大学。日本人のほか各民族の優秀な若者が集まり自由闊達な学風を誇った。石原はスターリンのソ連に抗するため、亡命していたトロツキーを建大の講師に招く構想を持っていた。
主人公は日蒙混血の青年ウムボルト。彼は少年期に父母をトロツキーに似た人物に殺害され、ショックで記憶を喪失していた。その後抗日運動に身を投じ、奉天で特高の楠部金吉からひどい拷問を受けたが、石原に保護され建大に特別生として入学。そこで知り合った小島や高橋、セレズキンといった個性豊かな学友に心を開いていく。
しかしウムボルトの後ろ盾だった石原が療養帰国、石原を信奉する辻政信が後を継ぐと、辻はウムボルトを利用して功名を企てる。ウムボルトの前には甘粕正彦や抗日運動家のジャムツと麗花、両親の死の秘密を知るミリューコフなどが現れるが混迷は増す。
一方、「五族協和」を謳う満州国の矛盾を突くため、日本人学生たちが馬屋に立てこもる事件が勃発。特高の楠田が反動学生逮捕に乗り込みウムボルトと一騎打ち。楠田は殺される。ウムボルトはジャムツの誘いを受け、馬賊の頭目に迎えられるが…。
舞台は建大の入学式から卒業式までといった体裁を取り、建大教授の辻権作が訓話し観客全員に氏名を書かせ、劇終了後にそれを読み上げるという趣向。観客は間接的に劇に参加することになる。そのほかの演出も「チープ&ゴージャス」をモットーとする劇団の心意気が100%発揮され、殺陣あり寮歌や若山牧水の短歌あり、昭和歌謡やダンス、コントやダジャレ、戦闘シーンやワイヤーロープアクションまで登場し、そのてんこ盛り度はまるでインド映画のよう。ただし、コントには芸能を含む幅広い知識が問われる。どこにコントやダジャレが仕込まれているか、観客もボーっと観ていてはいけないのである。
そして、手放しに楽しめるのが酒場で出会った李香蘭(劇団主宰の佐野バビ市)がウムボルト(北之内直人)を「いじる」シーン。原作のウムボルトよりかなり肉付きのよい舞台のウムボルトには、原作の安彦氏から「?」が付けられたということをネタに、「千秋楽までにいかにウムボルトになりきるか」でバトルが始まった。いつのまにか出身大学の話となり大脱線して終了。この「いじり」パートは完全アドリブということで、毎回内容は異なる。実は「ウクライナの宇宙」でも主人公いじられコーナーは存在していたので、この劇団の十八番芸ともいえる。
そして、最大の魅力は登場人物のキャラ立ちのすごさと、一人の俳優がわずかな衣装替え時間で何役もこなすエネルギーには驚嘆の一言に尽きる。ちなみにこの舞台で出てきた有名人は川島芳子(男装の麗人)、植芝盛平(合気道創始者)、中山優(儒学・漢文学者)、作田荘一(建国大学副総長)、ガンダムのような白い人造機械(“ガンダム”といってはナムコとの権利関係からNGだそうだ)といった錚々たる顔ぶれ。2026年3月には、ついに「ノモンハン篇」が上演されるそうだ。
さらにさらに、筆者が鑑賞した日のアフタートークには、原作者の安彦先生が登壇。劇団が「虹色のトロツキー」を舞台化するにあたり、安彦先生の許可を得るまでのプロセスや、原作者から見た舞台「虹色のトロツキー」への印象や感想、劇中に歌われた若山牧水の歌や史実をどう漫画に取り込んでいったかの裏話などをたくさん話された。本当に多くの人への取材と協力によって「虹色のトロツキー」という作品が作られたということに場大きく頷く場内。同時に、劇団への協力も惜しまない安彦先生の侠気にはただただ脱帽であった。
※冠にあるJ.K.Goodmanは石原莞爾を演じた中核俳優。この作品をもって退団。
(文:滝沢 三佐子/撮影:小西ケイスケ)
「日本とユーラシア」神奈川県版は会員みんなで作る機関紙です。ユーラシア(旧ソ連地域)関連の投稿をお待ちしています。
催し物の感想、旅行記、講評、写真、絵などさまざまなジャンルの投稿を歓迎します。
作品は自分のオリジナルか著作権者の許可を得たものに限ります。
デジタル画像はテキストファイルに貼りつけず、別ファイルでお送りください。
また、ペンネームや注意事項があればお書き添えください。毎月末締切、翌月15日頃に発行見込み。
※投稿記事は誹謗中傷や公序良俗に反するもの以外ほぼ原文のまま掲載していますが、必ずしも協会としての見解を反映するものではありません。