2010年6月号(通算584号) バックナンバー |
今月の表紙 ウクライナ民芸花柄 |
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行事予定◆ 第12回大自然とハバロフスク市民交流の旅
ホームステイ&ダーチャステイ、市民文化交流、子供サマーキャンプ訪問…ロシア極東ハバロフスクで市民レベルのふれあいをしてみませんか? ◆ 会員無料!サモワール茶会
ロシア式湯沸かし器「サモワール」を囲んで、お茶とお菓子を楽しみながら、ロシア文化の話をしませんか?
日時:2010年6月20日(日)14:00〜 ◆ これからの行事
●クリミアの歴史と景色 ●ロシア連邦協力庁在日代表 アンドレイ・フェシュン氏講演会 日時・会場未定
●終戦記念講演会・映画鑑賞会「不毛地帯」
●マトリョミン教室2010前期修了記念発表会 詳細は次号以降でご案内します。今から予定を空けて是非ご参加下さい! 活動報告◆ チャイとウォッカでロシア人とロシアを語ろう!
2010年5月23日(日)14:00〜 「ウォッカ、何本空けたの?」5月23日は雨の日曜日。ところがそんな雨をものともせず、ロシア大好き(ウォッカ大好き?)人間が24人集まりました。 事務所の中は美味しい料理の匂いにあふれて、乾杯を今か今かと待ちわびるばかり。 昨年に続き、ウォッカ(チャイもありましたが)の会を主催した小野ダリアさんの乾杯の後は、味わいと語りの楽しい時間。スレイマン夫妻も来られて、本当にロシアの家庭での団欒という感じになりました。 語らいとともにウォッカも進み、参加者の一人が「ロシア人よりも飲むペースが速い。何本飲むのかしら?」とつぶやいたほどでした。料理もアンチョビーやカルバサのブテルブロード、ロシアサラダ(ビーツやジャガイモ)があふれんばかり。 会員外の参加もあり、日ロの草の根の交流の広がりを感じさせました。 夏にはまたこんな会を企画したいものです。 (関戸) ◆ ロシア大使館探訪2010年4月17日(土) 在日ロシア大使館今まで日本で訪問したことがあるのはイギリス大使館。10年以上前、中国の方々が香港へ立ち寄る際のビザ申請に行っていました。でももちろん窓口だけ。中を見せて頂いたのは今回ロシア大使館が初めてです。 一番印象的だったのは何と言ってもフェシュン一等書記官でした。優しい語り口、強い意志、知性溢れる受け答え・・・圧倒されました。 お忙しい中、丁寧に対応頂き、ロシアの好感度が数段ランクアップしました。
「インフラが整ってない今こそ行く価値がある」 力強く削られた鉄と黒線のみで描かれたモスクワも素敵でした。 魅力ある文化と未整備のインフラのギャップ。俄然ロシアに行きたくなりました。 プガチョーワのその後も分かり嬉しかったです。 どうもありがとうございました。 (長尾) 現在ではドストエフスキーはロシアでは読まれないということでしたが、私はドストエフスキーの文学は好きです。理解度はどの程度か別として。 良いものは良いものとして、互いの国の良いものを増やしていきたいですね。 以前、10年以上前ですが、モスクワとウラジオストクには足を運んだことがあります。 重厚な文化を感じた記憶があります。何時か、ペテルブルグを訪問したいと以前から考えています。 (前原) ◆ 今年は「少ない寂しい」戦争展
「2010平和のための戦争展inよこはま」 3年連続となる戦争展への参加でしたが、今年は全体的に来場者が「少ない」、会場は「寂しい」という感じでした。ユーラシア協会の展示コーナーに来た人には説明をしたのですが、その数は本当に少なくスタッフ以外はいないということもしばしば。確かに関戸が担当したのは雨の日曜日でしたが、それにしても少ない。隣の日中友好協会のコーナーの人も「こんなに少ないのは初めて」とこぼしていました。 今年は戦後65年。戦争体験者は国民の2割程度です。しかし、それだからこそ風化させてはいけません。戦争体験者は自らの体験を語り、若者はそのことを教訓として平和な社会をつくっていかなければなりません。そういうことを考えると残念な参加となりました。 今年は担当者が不在のことが響きましたが、来年は担当する体制を確立して、参加したいと思います。 (関戸) 教室案内◆ 第112期ロシア語教室 5月スタート入門・会話クラス生徒募集中!
入門、初級、中級、上級、会話 毎週月曜日〜土曜日、各コース全15回(一部全17回のクラスあり)。
お申し込み・お問い合わせ: ◆ 第55回ロシア語能力検定試験
2010年5月30日(日)、第55回ロシア語能力検定試験が横浜平和と労働会館3階で行われました。 ◆ 日本語教室 Курсы японского языка 生徒募集中!!
月曜〜金曜、10:00〜17:00の間、1コマ90分。 ◆ ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室 中途入学も歓迎!
ドムラクラスの生徒より ◆ みなとみらいマトリョミン教室 4月開講!組織・財政◆ 組織状況
(2009年5月31日現在)
年初会員数:211名、入会者数:21名、退会者数:18名、4月末会員数:214名。 ◆ 財政状況
概 況 前年同期と対比すると1〜5月の財政規模は2割弱の大きな増加となっている。また、剰余金は前年5月度マイナス472,550円であったものが、今年はプラス931,619円へと大幅に改善した。昨年は不況の影響を受け異例な事態であったが、5月に打ち出した改善策が実行され、予定どおり本年はほぼ正常な状態に復帰した。困難な状況下、立派な成果である。 本年度予算総額は13,955,600円、5月末の目標は5,814,833円となっている。 予算達成にはなお376,676円不足しているが、今後の活動で解消することは十分可能なので、6月以降の活動に期待したい。なお、手元資金も改善されたので、有効に利用することが大切である。 ユーラシア文化◆ NHK大河ドラマ「坂の上の雲」について(6)昭和の私にも、日露戦争のツケが!前号で書いたように日露戦争関連の軍事費合計19億8612万7000円のうち、78,3%が公債(うち34.7%外債)、国庫債券、一時借入金で、残り21.7%が税収などである。本号では外債について述べることとする。内国債及び税金による戦費調達については次号以下で検証してゆく。 「坂の上の雲」では、日本政府が日露戦争の公債を短時日に見事に返済したので、欧米人は驚いた、とされている。 これは司馬遼太郎の、戦争の経済的側面、したがってこの戦争の本質に対する認識の誤りを見事に表している。 夏目漱石が小説『それから』の中で下しているこの借金に対する評価とは雲泥の差と言える。漱石は無理な借金で戦争した日本が「牛と競争する蛙と同じ事で、もう君、腹が裂けるよ。」と爾後の日本の破局を予言したのである。 外債利率は、最初の2回が6%、後の2回が4.5%である。この最初の2回分を講和後、低利債に借り換え、償還するために、日本政府は明治38年に4%利付ポンド建公債5百万ポンドを発行、更に40年に5%利付きポンド建公債を発行して借り換えを行った。つまり日本は借金の返済をしたのではなく、低利の資金に借り換えたのである。 通常、国債は60年間で償還するよう運営されている。但し、法律上は何年以内に償還と言う規定は無い。債券には5年とか10年とかの償還年限があるが、債務そのものは、その表示期間で償還するとは全く予定されていないのである。 日露戦争のポンド建て国債は、当初30年償還を目指していたが、その後の困難な財政の為、借換債発行を繰り返しながら1986年(昭和61年)にようやく完済したのである。この資金源はもちろん税金である。15歳の時(1948年)から町工場で働き始めた私は38年間に亘って所得税を徴収され、その一部分で日露戦争のツケを払わされたのである。 (柴田 順吉) ◆ The Story Series単 純 な 物 事
スレイマン・ジャブライロフ 作 「自分が好まぬことを他人にすべからず」という、非常に分かりやすいルールを幼少時代より耳にしてきた。このルールは普遍的、且つ極めて簡単であり、ましてやこれに反論できる者は殆どいない。幼稚園、学校では先生が生徒に必ずこれを教育する。又、我々祖先の実例からも学び、教訓として残っている。このルールは、宗教における教義の中心とされていた。その昔、聖人や預言者らはこの教えを唱えていたのである。時代はこれよりも遡り、この教えを中国の思想家孔丘が説教していた。この教義中の教義について、個人がどのように受止めようとも、それは常に地球上、更には果てしなき宇宙空間で各人の現世、来世を左右しているようだ。 ある平日、私は電車の最後尾車両に乗り、都心へと向かっていた。正午前の清々しい天気だった。都心の駅までは十分な道則だった。今朝の夢から離脱できず夢うつつの状態にありながら、空席を見つけては即座に腰を落ち着けた。まもなく静かな揺れと車輪の単調な断続音、窓から差し込む太陽光が再び夢の世界へと私を導き始めたその時だった。停車駅から一人の中年女性が乗車し、釣り革に掴まりながら私の真正面に立った。 熱のこもった日差しが見知らぬ中年女性の背中を直撃し、その灰色の影が私を覆った。電車は既に満席。ごくわずかに立っている人の中で、彼女は最年長のようだった。しかも、当然席を譲られるべき年齢を超えかけていた。席は譲りたくなかったが、目の前の存在が威圧的で、これ以上快適な旅を少しでも期待するのは現実的ではなかった。他の誰かが率先して彼女に席を譲らないかと願ったが無駄だった。確かに、彼女が近くに立っていなければ、このように気を揉むことはないだろう。結局、目的地までの道のりは立つことで気持ちを改め、座席を立とうとした。しかし、夢うつつの状態から意識が回復し、新たな視点に立つことで、目の前で起きている状況に対する考えを改め、早まった行動を阻止した。中年女性は年齢に反し、自分の体と健康に気を使っているように思えた。隈なく塗られた化粧に正しい姿勢、引き締まった体型、その上、スポーツバッグから垣間見えるヨガ体操の教本は、私の推理をこの上なく現実に近いものとした。仮にも自分がこの年齢に達した時、莫大な経費と相当な意思を必要とする日々の肉体的、心理的、外見的改善を重ね、老化を必死に抑制する努力に打ち込んでいるのを想像すると、ここで私が席を譲ってしまうと、彼女のアンチエイジングへの挑戦だけでなく、若者と同じような感覚、つまり年齢とともに襲いかかる多くの肉体的、精神的不便さと更なる深刻な問題にまだ縁のない感覚を追い求める努力、意思が明らかに無意味なものと化してしまう、という結論に達した。 (つづく) ◆ ユーラシア芸能t.A.T.u.情報
みんな大好き♪ロシア発世界のスーパーアイドル「t.A.T.u.」関係の情報です。(^^) ロシア・トップテン
4月第4週のMTVTOP10をお送りします。新曲の嵐、10曲中6曲がチャートイン!
ウクライナから誕生した美人デュオ、Hollywoodの新譜「Кап-кап」が第9位。ユニット名、本家本元に訴えられないか心配ですが、グループによると「美人なのにエロチックなフォトセッションを未だかつて一度もしたことがない、ピュアなデュオ」らしいです。アレーシャとユーリャの歌声も柔らかく聴き心地いいですよ。彼女らの今後の動向にチェック。
(MOPA) 何でも掲示板◆ サモワールスポット5月15日(土)に第66回を開催しました。 今日は食事に関する言葉が多く登場しました。ペチカと関連するпеченье(クッキー)、ドイツ語のパンとバターから来たбутерброд(サンドイッチ)、вишня(小さくてすっぱいサクランボ)とчерешня(大きくて甘いサクランボ)、яблоко(りんごの実)とяблоня(りんごの木)などです。また、AそれともB? А или В ? の質問に、AもBも、と欲張りに答えたいときは、и А,и В とのことです。 軽食は、борщ(ボルシチ)と、бифштекс(ステーキ)、салад столичный(ジャガイモサラダ)、гречневая каша(そばのカーシャ)。ステーキにはメンバーの方がハバロフスクで入手した専用の合わせ調味料を使ってみました。 サモワールスポットは、ロシア語学習を基本に、ロシアを楽しむサークルです。詳しくお知りになりたい方は、協会事務局を通してご連絡ください。次回予定は6月19日(土)10時30分すぎからです。 (前田) ◆ Живое русское слово
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