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2011年1月号(通算591号) バックナンバー |
![]() 今月の表紙:謹賀新年 |
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明けましておめでとうございます会長 柴田 順吉 会員の皆様、関係者の皆様!協会を代表して新年のご挨拶を申し上げます。 昨年は木佐森新理事長の下、ロシア語始め5つの常設教室が順調に運営され、ヨールカ祭など年間17の行事も成功裏に行われました。 別項【組織・財政】の通り、新たに会員44名を迎え、9名の年間純増を達成、2006年以来の停滞・後退から前進に転じました。財政も協会史上最高の純資産を記録しました。新年度は「坂の上の暗雲」(隣接諸国に対する敵視政策)を打ち払い、「坂の上に青空と太陽」を実現すべく一層元気に大小の活動を繰り広げましょう。国際紛争を武力で解決する時代は終わりつつあります。私達は日本国憲法を守り、国家による無差別、大量殺人の無い、諸民族の友好と世界平和の大道を、確信を持って一日、一日みんなで手を携えて進みましょう。今年もよろしくお願いします。 |
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![]() ◆ ロシアの新年&クリスマス ヨールカ祭 2011ボランティアスタッフ・出演者も募集中!![]() 当協会恒例にして最大の行事「ヨールカ祭」。ロシア版サンタ「ジェッドマロース」と孫の「スネグーロチカ(雪娘)」が登場して子供たちにプレゼントを配り、一緒に遊びます。大人にはマトリョミンやドムラなど各種コンサートやロシア語教室生徒の劇、日露茶道コーナー、ロシア料理(ボルシチ、外套を着たニシン、ペリメニ、カーシャ、サラダ、ブリヌイ等)とグルジアワインの会食と歓談、日露茶道コーナー、ビンゴゲームなどのお楽しみがあります。普段顔を合わせる機会の少ない会員・教室生徒・在日ユーラシア諸国出身者の親睦を深めるため、是非ご参加下さい。 ※スタッフや出演者のボランティアも募集中です。26日(土)13:00から調理などの準備を手伝っていただける方、当日のアトラクションで歌や楽器、劇、伝統芸能などを披露してみたい方は是非事務局までご連絡ください。
日時:2011年1月30日(日)13:00~
お問い合わせ・お申し込み:
NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会事務局 ◆ NPO法人神奈川県日本ユーラシア協会 第7回定期総会
2011年2月27日(日)12:30~ |
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![]() ◆ 望年会12月25日(土)18時から、桜木町駅近くの台湾料理店「阿里山」で行われました。参加者は協会理事を中心に11名。 柴田会長の乾杯で、ビールに始まり、紹興酒、皮蛋、焼餃子、鶏と唐辛子の唐揚げ、牡蠣入り玉子焼、青梗菜とシラスのうま煮、豚の角煮、五目おこげ、台湾風干し大根の玉子焼、長芋と海老の炒め物、愛玉ゼリーなどをお腹一杯になるまで美味しく頂きながら、ロシア・ユーラシアにまつわる様々な話を和やかに楽しみました。 近隣のロシア料理店の情勢も軒並み厳しい中、福富町に新しく「カリンカ」というロシアレストラン&バーができたという話から、約半数の参加者はその後二次会を兼ねて探索に。(本紙今月号「何でも掲示板」欄もご覧下さい。) 世の中の景気は芳しくありませんが、来る年は少しでも良いニュースや面白い物事が増えるよう願いつつ、2010年の活動を締めくくりました。 ◆ 第12回大自然とハバロフスク市民交流の旅ハバロフスクを旅して今回のハバロフスクへの旅には、友人に誘われ、あまり深く考えずに申し込みました。もちろん、初めて訪れる国・街を訪れることは楽しみでしたし、学生時代から名前は知っていたアムール河を一度、この目で見たいという期待もありました。でも、実際にはロシア語やハバロフスクの文化などを勉強するでもなく、協会の事前の打ち合わせにも参加せず(ごめんなさい)、あわただしく旅立ちの日を迎えました。 ハバロフスクに着いて、まず感動したのがアムール河に沈む夕日でした。河に面したホテルの部屋から、夕焼けがとても美しく見えたのをはっきりと覚えています。こんなに小さな街からからこんなにも大きな河が眼前に広がるのは、衝撃でさえあります。 ![]() ハバロフスクは、思っていたよりは大きな市でしたが、緑の多い、素敵な街です。公園や市場などを散策するだけでも、観光の価値は十分あると思います。建物も趣があって、教会はもちろんですが、美術館や中心部のれんが造りの建物を歩いているだけで、とても心が休まります。セブンイレブンもマクドナルドもなく、町全体が静かで落ち着いています。そこから雄大なアムール河を目の当たりにすると、感動で言葉もありません。 しかも今回は、市内だけでなく、郊外の自然公園やシベリア鉄道にかかる橋なども訪れることができたのですから、本当に満足しています。びっくりするくらい日本語のうまいガイドのマリアさんを始めとして、出会う方々がみんな親切ですばらしい方々でした。これまで経験した他のツアーのように、店に連れて行かれて買い物を強制されるなんてことも全くなくありがたい限りです。 ホームステイやサマーキャンプの時には、ロシア語を全く知らない自分を本気でのろいました。と同時に、日本のことを自分はきちんとわかっていない、という事も痛感させられました。私は折り紙で、かぶとや紙ふうせんの正しい折り方も忘れていました。文化交流というのは、自国のこともよく知らなければ成り立たないのだ、としみじみ思った次第です。でも逆に、たいそうな事は何もできなくても、相手の文化に触れようとか、人々と接したいという気持ちがあるだけでも、文化交流に少し役立てるんだ、構えすぎなくてもいいのかもしれない、とも思いました。そのくらい、和気あいあいとした交流会でした。 参加を迷っている方は、難しく考えすぎずに、気軽に参加すれがそれでいいのではないでしょうか。私も(いつになるかわからないけれども)ロシア語を勉強し、ハバロフスクを再訪し、お世話になった方々に、また是非お会いしたいと思います。 (広川 由美子) ◆ キルギス民族舞踊団「シャティック」![]() キルギスの11才から15才までの少女による民族舞踊団「シャティック」と15才の少年歌手1名(少年とは言えないイケメン本格派歌手)の計13名がかわさき国際交流民間団体協議会の招きで、11月26日に来日しました。当協会には、本部理事の浜野さんを通じて、27日(土)のホームステイと30日(火)のディズニーランド同行の依頼がありました。 10月のニュースでボランティアをお願いしたところ、佐多さんと在日ロシア人の子どもロシア語塾「ラシンカ」の保護者会が引き受けてくれることになり、佐多宅2名、ラシンカグループ9名の計11名のホームステイが実現しました。30日のディズニーランドには、林さんと木佐森が自費で同行しました。シャティックは12月1日無事帰国。 (木佐森) はじめてのホームステイ受け入れ体験アセリさん(11歳)とマイヤさん(13歳)を我が家にお迎えして、11月27日の夕食は、とてもにぎやかになりました。揚げ物(海老フライ、ささみフライの盛り合わせ)とオニオンスープ、いなり寿司、野菜サラダ、ごはん、杏仁豆腐、果物(リンゴをカットして盛りつけたもの)が献立です。どの料理も好評でしたが、キルギスではリンゴの皮をむいて食べないと言っていました。また、杏仁豆腐はめずらしかったようです。材料についての質問に少し困ってしまいました。以前、身に付けたロシア語の単語がなかなか出てこなくなり、片手に和露辞典を持ちながら会話をしました。それでも、マイヤさんの英語が素晴らしかったので、楽しく話すことができました。 お二人からは、お土産として、キルギスに伝わる叙事詩の主人公である勇士マナスの額絵、男性用の民族帽と女性用のスカーフ、それからフェルトでできた子供用の指輪、キルギス国旗のマグネットを頂きました。勇士マナスのこと、キルギス人が太陽に対して畏敬の念を持っていること、キルギスの不凍湖のことを話題が話題になり、日本の英雄や紋章などについても質問を受けました。すぐにインターネットで調べて説明しましたが、普段から日本の文化に関心を持っていて説明できるようにしておこうと、ここで反省しました。 キルギスでは大家族が多いのでしょうか。我が家が3人家族で、娘が一人であることに少し驚いたようです。ご家族の写真も見せて頂き、お二人とも父親が医者だと言っていました。兄弟姉妹の仲が良さそうで、家族のことを話しているときとても幸せそうでした。マナーが良くて遠慮深くて礼儀正しいお二人を見ていて、キルギスで家族に大切にされて幸せに育ってきたのだろうなと思いました。 2日目の午前中は朝食を終えて、近所にある日本民家園と岡本太郎美術館に行きました。川崎市最大の緑地は、紅葉がすばらしい時期でしたので、お二人とも写真をたくさん撮り、特に、日本の古民家は珍しいようでした。マイヤさんが「川崎は美しいところですね。緑の匂いが気持ちいい」と英語で言ってくれました。お二人と別れる時には、カイロをお土産に買ってあげました。散歩の時にお渡しすると、とても不思議がって気にいったようでしたので。帰国して寒いときには、カイロを使ってくれているかなと、ときどき思い出しています。 (佐多 明美) |
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![]() ◆ 第113期ロシア語教室 開講中!入門~上級、月曜~土曜。各クラス全15回。個人レッスンのご相談にも応じます。各クラス等の詳細は教室ホームページをごらん下さい。曜日・時間・講師は変更される可能性もありますので、見学・入学をご希望の方は事前に事務局までお問い合わせ下さい。
お申し込み・お問い合わせ: ◆ 日本語教室 Курсы японского языка 生徒募集中!!
月曜~金曜、10:00~17:00の間、1コマ90分。 ◆ ロシア民族楽器 「バラライカ」「ドムラ」教室 中途入学も歓迎!
毎月2回、土曜日開講
予定:(前半残り)1月15日、1月29日 (後半)2月5日、2月19日、3月12日、3月26日、4月(2回、日程未定) ドムラ&バラライカ 受講生の声ドムラ教室が開講してから1年が経ちました。生徒は2名で変わっていません。 最初のころは、ピックで弦を弾いてもまともな音が出ず、指使いもままならないありさまでしたが、北川翔先生の適切な指導により、今では上達して単音ではそれなりの音が出るようになりました。これまでに練習した主な曲はカチューシャ、カリンカ、ともしび、ララのテーマなどですが、これらをミスもありながら、なんとか弾けるようにもなりました。またシュラージクという指使いの練習のための曲を、毎日弾くようにしています。 少し前からは、ドムラ本来の弾き方であるトレモロに挑戦しているところです。また、北川先生にバラライカで伴奏してもらうようにもなりました。 教室の雰囲気は、先生の指導は的確ですが厳しくなく、雑談もあって楽しいものとなっています。 (田中) 譜面もまともに読めない私が無謀にも楽器を始めちゃいました。その楽器はバラライカ!!! 元々ロシア民謡が大好きなのと北川翔さん(この教室の講師)の演奏会でバラライカの音の素晴らしさに魅せられて一曲でもいいから弾けるようになりたいと…。 まだ教室に通い始めて6回ですがバラライカに触れるのがホントに楽しいです。先生も優しくて音楽素人の私の愚問にもしっかり説明して下さいます。 ただ寂しいことにこのクラスはまだ生徒が私1人なのです。素晴らしい先生に習えるのでどうか皆さん一緒にバラライカ始めませんか~♪ (水野) ◆ みなとみらいマトリョミン教室![]()
毎月1回、土曜日開講 残り日程:1月15日、2月19日 「はたらく女性の中央集会」観客席から去る11月20日に行われた「はたらく女性の中央集会」の文化行事として出演したみなとみらいマトリョミン教室アンサンブル「MMM」について、主催者の方より、全国から集まった参加者の感想をいただきましたので一部をご紹介します。 ![]()
▼マトリョミン!これが聞きたくて京都から参加しました。もっと長く演奏してほしかったです。(40代・京都) |
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![]() ◆ 日露領土問題の具体的解決について昨年12月24日、メドベージェフ大統領はいわゆる「北方領土」について「これは我々の土地だ。しかし、自由貿易ゾーンなど共同経済開発の用意があり、菅直人首相にも伝えた。」と述べ、更に「日本とは協力するが、それが四島を手放すことを意味しない。」と強調しました。(Итоги года с Президентом России.より) ロシア(旧ソ連)の千島列島、歯舞色丹諸島占領は明らかに国際法に違反するものです。スターリンは、ヤルタ会談(1945年2月)でソ連の対日参戦の条件として千島列島の「引き渡し」を要求、米英もそれを認め、この不法な密約を根拠に、日本の歴史的領土である全千島列島を併合しました。これは「カイロ宣言」に明記され、自らも認めた「領土不拡大」という戦後処理の大原則を踏みにじったものです。しかもソ連は、千島列島には含まれない北海道の一部、歯舞群島と色丹島まで占領したのです。 日本国外務省とロシア連邦外務省との間で平成13年3月に作成された「日露間領土問題の歴史に関する共同作成資料集」ではロシア側も『1943年11月27日付けの米国、英国、中国のカイロ宣言~ソ連邦は1945年8月8日に参加~においては、「同盟国は自国のために何等の利得をも欲求するものにあらず、また、領土拡張の何等の念をも有するものにあらず」と述べられており、同時に、同宣言では、連合国の目的は、就中(なかんづく)「暴力及び貧欲により日本国が略取したる地域」から日本を駆逐することにある旨述べられている。』ことを確認しています。道理は日本の側にあります。しかし、日本の歴代政府はこのことを国際的にも、国内的にも主張してきませんでした。そして、非現実的で法的にも、理論的にも支離滅裂な「北方4島」の返還を叫んできたのです。 歯舞、色丹は北海道の一部であり、平和条約締結を待たずに早期に返還されるべきですが、ロシアはこれが返還された暁にはここに米軍・自衛隊の対ロシア軍事基地が作られる事、ロシア艦船の太平洋への自由な航行が阻止される事を恐れています。従って日本側としては国内外にここをロシアとの共同利用を含め、非武装地帯にすることを確約し、返還を要求する必要があります。 千島列島に関してはそれが既に1945年以来ロシアの支配下に在り、そこにロシア人が住んでいるという現実を認識せねばなりません。このままではロシアの不当な支配が時間と共に強化され、日本は新しいロシア人島民達に忘れ去られてゆくでしょう。返還に当たっては当然島民の意思が尊重されますから日本は現在領有権が無いことにはこだわらず千島列島の経営に積極的に関与してゆくべきです。メドベージェフ大統領の「自由貿易ゾーンなど共同経済開発」提案は「領土問題は存在しない」としたソ連時代に比べロシア側の一定の対日譲歩でもありますから、この提案を受け入れ日露の自由な経済、人事交流を確保する一方で、「全千島列島の返還と非武装化」という旗を内外に高く掲げ続けることです。両国民の真の友好親善という観点からは一刻も早い返還をかちとる事が望ましいですが、1849年~1999年の150年をかけてポルトガルから中国へ返還されたマカオ、1842年~1997年の155年をかけてイギリスから中国へ返還させた香港の例などにも学ばねばなりません。 両国間の平和で友好的関係が促進されれば、正しい主張は必ず実現できるのです。 (柴田) |
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![]() ◆ 組織状況
(2010年12月27日現在) ◆ 財政状況財政全体の規模は12月27日現在、本年度予算対比で遂行率96.14%です。総収入は前年比16.86%(目標22%)の増。総支出は5.45%増、予算対比92.07%、当期剰余金は前年比735.77%増、予算対比152.32%で県連史上最高となりました。役員、会員、関係者の皆様のご協力に心から感謝します。(なお、数字は決算処理前の数字ですので最終決算ではありません。) 1996年末には236万円の赤字を計上していましたが、1997年以降は毎年黒字を守り、これで連続14年の記録となりました。
(柴田) |
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![]() ◆ ユーラシア芸能ユーラシア音楽芸能情報2011年1月から、t.A.T.u.だけでなくロシアと近隣諸国の音楽を中心とした芸能情報を紹介するコーナー「ユーラシア音楽芸能情報」を開始します。(^^)
■アーラ・プガチョワ退院 新年は海外渡航禁止令 ※気になる内容は…?協会ブログ「ユーラシア芸能」でどうぞ。 ロシア・トップ10С Новым 2011 годом!! 新年明けましておめでとうございます!12月最後のMTVTOP10をお送りします。10曲中6曲が初登場! 今月第1位に輝いたのは、80年代に結成、現在も「伝説の音楽ユニット」としてひた走り続けている、ア・ストゥディオ。4代目ヴォーカルのケティのハスキーロックヴォイスが、新旧ファンの音感と心を掴んで離しません。 (MOPA)
詳細は協会ブログ「ロシアTOP10 in MTVRussia - '11年1月号」で。動画もあります! ◆ 映画・演劇ロシア語劇団「コンツェルト」第40回定期公演12月26日 於:早稲田大学学生会館
『ディカーニカ近郊夜話』(ゴーゴリ)より 早大、立教大、東京外大などでロシア語を学ぶ学生たちによる劇団「コンツェルト」の記念すべき創立40回目の公演はゴーゴリの2作品。1本目は、横溝正史ばりの呪われた家系を描いた物語。暗転による場面転換が多くやや疲れたが、悪魔のような父親を演じた早大1年の川上さんは、風貌もどことなくユーゴザーパド劇場の故アヴィーロフ氏を思わせ存在感たっぷり。2本目は、継母に苛められて身投げした娘がルサルカ(水精)となり、若者を引き寄せるという伝説をもとに、若者のイタズラぶりが楽しいコメディ的物語で、文句なく楽しめた。パンフレットによると、舞台演出は初めて、俳優たちも1年生、2年生がほとんどのオールルーキー公演とのこと。全ロシア語というセリフ回しだけでもたいへんなのに、演技も1年の特訓の成果が現れていて次年公演が楽しみである。ただし、今回3年生、4年生の参加がまったくなかったというのは、就活のせいであろうか。千秋楽のカーテンコールでは、顧問の伊藤一郎教授や演技指導のナターリア・イワーノヴァ女史の感動的な挨拶もあった。 (滝沢) ◆ The Story Seriesメンタルホスピタルへの手紙(縮約版)
スレイマン・ジャブライロフ 作 7日目昨日は1日中テレビを見ていた。地下鉄、カフェ、公園にいた人々に対して、何がそんなに影響を及ぼすのか探ろうとしていた。友人よ、結局回答への糸口となるものが全く見つからず、がっかりだ。全てのテレビ番組は驚くほどどれも似通っていた。ニュース番組の始まる時間はどの局も同じだ。ニュース番組はしばしば、この国の国民らしい生来の説教臭さと綿密性を持ち合わせ、瀕死に立たされた国、地域を例にとっては今自分達のおかれた状況は全く問題ないのだと視聴者に納得させようとしている傾向があると思う。報道された通り素直に信じることができれば、安心、満足だけをもたらしてくれるのだが。無数の娯楽番組で芸能人を見て、誰がどのようにそれを楽しむことができるのか理解に苦しむ。全チャンネルで、彼らは絶えず様々な美食で胃を満たし、常にそれらを誉めちぎっている。同時に「冗談」や「洒落」を涙が止まらなくなるまでずっと笑っている。しかし、その「冗談」「洒落」の大半は、賢い番組ディレクターによって予め録音された大量の笑い声テープを番組の背景に流すことで、そこまでして面白いと錯覚させられているだけだ。友人よ、この人工的な笑い声を取り去ったらこの番組は「主人公のいない小説」のメロドラマ的なジャンルになってもおかしくない。これらのレギュラー番組、特別番組を充分見た後、僕は悲しみを持ってこう思った。僕達の尊敬する病院スタッフ達が洗練された方法で患者を回復へ導こうとしている誠実な姿は、口一杯に無料の飯を詰めたタレント、芸能人のジョークとものまねに使う理想的なネタになってしまうのだと。 (つづく) ◆ ユーラシア通信モルドヴィア共和国 サランスク滞在記森 美和 ![]() モスクワから東南へ600キロほど行ったところに「サランスク」という都市がある。ロシア連邦を構成する民族自治共和国「モルドヴィア共和国」の首都であり、ここへ向かうにはモスクワから鉄道を利用するのが一般的で、所要時間は約10時間になる。何故この町に行くことになったのか、それはこの町がフィギュアスケートのロシア選手権の開催地になった為なのだが、この聞きなれない町の様子を少し紹介したいと思う。 ![]() この時期のロシアはいつもどんよりとしていて、モスクワからサランスクへ出発する日も小雪が舞っていた。21:30発-7:30着のサランスク行き二等寝台車に乗り込んだが、実はこの翌日からモスクワは大変なことになっていた。雪の影響で列車路線がストップ、空港でも欠航が相次ぎちょっとしたパニックになっていた。この時点ではそんなことになるとは露知らず、列車での旅程を楽しんでいた。車内は意外にもきれいであり、コンパートメントが狭いことは仕方ないとしても、洗面所もきれいだったことには少々驚かされた。また、比較的に短い路線の為か食堂車がなく、代わりに軽食とミネラルウォーターが配られたのだが、セットのティーパックやコーヒーは車両にある大きなサモワールからお湯を自由に注げ、車内の至るコンパートメントではロシア人同士が夜遅くまでワイワイと歓談していた。こちらはその日の内に就寝してしまい、同室のロシア人がいつ戻ってきたのかも定かではないのだが、気付くとロシア人は皆、ズボン下の状態で就寝していた。赤の他人の前でズボン下でいるのはOKなのだろうか、などと考えたが、明け方には若い女性も下はストッキングだけの状態で洗面所に現れ、さすが大陸なのかということで見て見ぬふり。 列車は定刻通りにサランスクへ到着、朝7:30というのに外はまだ暗かった。滞在中の気温は寒くとも-8℃程度で比較的暖かかったが、昨年は-35℃の日が数日続いたのだという。 大都市に比べれば大分田舎なのかと想像していたが、意外に商店も多く、クリスマス及び新年に向け大いににぎわっていた。広場ではソリなどで元気に遊ぶ子供たちの姿が見られ、気温がマイナスであろうともベビーカーで散歩する親子も多くいた。もちろん、そのベビーカーの車輪は日本のものより五倍くらいはありそうな、雪道対応の立派なものだった。 ![]() 試合の行われたリンクでも現地の小学生たちは熱心に声援を送っていたが、子供たちは皆素朴だ。カメラを向けると喜んで写真に納まり、また売店の売り子さんたちもカメラにはこぞってアピールする。屋外を撮影すれば「日本人!おれたちも撮ってくれ」とスタッフらしき人か寄ってくる。サランスクの人たちは、実に人懐こく純朴で、日本人が相当珍しいらしい。大会記者会見に出席した私達の様子を、現地テレビが何故か映像として流したらしく、「あんた達、昨日のテレビに出てた日本人でしょ」と見ず知らずの人から話しかけられる始末。なるほど、サランスクではあまりアジア人を見かけない。都市部のような外国人の出稼ぎもいないのかもしれないと思った。 (つづく) ユーラシアスポーツも合わせてごらん下さい。 |
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![]() ◆ ロシア料理店「カリンカ」開店!![]()
ロシアレストラン&バー ●オープンして3ヵ月。元アムールのスタッフも働いています。お店はテーブル席が3つとカウンター席のみで少し小さいですが、アットホームな雰囲気です。 (滝沢) ◆ 大山麻稀子著・ユーラシアブックレット
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![]() ◆ ニクーリン・サーカス 日本公演
日時:2月11日(金・祝)~3月21日(月・祝) |
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![]() ◆ グレベンニコフ工房製 バラライカ B 一般141,000円、会員134,285円
【当協会バラライカ、ドムラ教室講師 北川翔先生推薦!】 ◆ ロシア民族衣装女性用ルバーシカ・サラファンセット 一般18,900円、会員18,000円ロシア民謡にも登場する赤いサラファン(ジャンパースカート)とルバーシカ(ブラウス)のセット。これを着てロシアの音楽を奏でればムード満点。 ◆ ウクライナ製ミトン(カリーナ) 一般2,100円、会員2,000円カリーナは、白い花を咲かせた後、このような赤い実をつけるそうです。ウクライナ出身の歌手ソフィア・ロタルの『ひとつのカリーナ』など、歌の中にも出てきます。 ◆ 【限定特価品】黒すぐり(カシス)ジャム 通常630円のところ 200円!※賞味期限が2011年1月のため、大幅値下げしました。 ●取扱商品の詳細は協会事務所、または協会主催オンラインショップ「うにべるま~ぐ」でごらん下さい。 ●2009年4月~協会事務所販売商品 会員は全品消費税分OFF! |
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![]() ◆ 第57回 ロスチスラフ―スモレンスク公からキエフ大公へ(統治1158-1167)協会サイト内 ロシア興亡史のページ をごらん下さい。 |
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