第9回定期総会
2月24日(日)2013年度第9回定期総会が開催され、18名が出席(委任状102通)しました。総会では柴田順吉会長の挨拶のあと、2012年の活動報告と2013年の活動方針、ならびに決算・予算案が各担当者より報告され、拍手を以て承認されました。今年度の新しい活動方針として、ロシア語補習サークル、大使館見学などの提案が承認されました。
【役員人事】(新任)理事長・田中豊造=前事務局長、事務局長・吉原れい=前事務局次長、理事・野口福美、市井健、オクサーナ・ピスクノーワ。(退任)理事長・木佐森雅道=理事に留任、副理事長・棚田喜之、事務局次長・田邊由紀子=理事に留任、理事・大友美枝子。(敬称略)
徳永晴美先生の 軽妙洒脱、笑いの絶えない「講義」
総会の後はジョイント企画の講演会。講師は徳永晴美先生。参加者の集まり具合を見て、先生が「雑談から始めましょう」と、自らの体験を語ってくれました。
その話の面白いこと。いくつかを書き出すと……。
(1)名歌「百万本のバラ」秘話、その誕生(歌のメジャーデビュー)には徳永先生の紹介があったこと。
(2)日本語の省略度の高さ。「明日は学校がない」をロシア語に訳したらどうなる?ロシア人なら「火事で学校がなくなったのか!」と考えてしまう。曖昧にせず、「明日、学校では授業が行われない」と、論理的に組み立てて、通訳しなければいけない。寿司屋で「やっぱり日本人はマグロだね」日本人は魚か?どういう意味だ?
(3)日本語の混乱ぶり、「ホテルを『貸し』切って」、「求人を募集する」、「『近くで』見るとデカイ」などはその典型。有名大学を卒業し、難関を突破して採用されたマスコミのアナウンサーが話す言葉。
会場には、ロシア語通訳協会で同僚として仕事をなさっていた事務局の野口福美さんもおられて、当時のエピソードもまじえながらの楽しい話。時折の失敗談には大爆笑もありました。
楽しい中に、日ロ関係について精密な分析もされていて、領土問題については日本側とロシア側の認識のあまりの相違に改めて気づかされました。
司会をしていた関戸は、次のマトリョミンコンサートの時間があるので「先生、終了してください」と声をかけるのが申し訳なかったです。徳永先生は「これからがいいところなのになあ」と言い、会場の参加者も「もっと聞きたい」との声。次回を企画することを約束して、終了となりました。
いつもながらの楽しい音色-マトリョミンコンサート-
定期総会の恒例となったマトリョミンコンサート。楽しい音色が会場いっぱいに。オルガニートによる「バイカル湖のほとり」から始まり、オルガニートとマトリョミンによる「知床旅情」の合奏はほのぼのとしたメロディでした。
その後は平野講師のソロで「ルパン三世のテーマ」。それからアンサンブルとなり、メドレーが行われました。その中で興味を引いたのは「マシュケナダ」のラテン系の軽快なリズムをマトリョミンで奏でたことです。地元横浜を意識して「伊勢佐木町ブルース」も。最後は荘厳な「ロシア国歌」が響き渡りました。
(文・関戸/写真・桜井)