◆ ご使用方法 〜ロシアの伝統的なお茶の淹れ方〜
木炭式サモワール
中心部の小さな蓋を取り外し、2つのつまみの付いた大きい外蓋を開け、
まず円筒の外側に水をたっぷり入れます。急ぐ場合は予め沸かしたお湯を使って下さい。
次に、中央の円筒の中に着火材などの火種を入れて点火し、その上に木炭をのせ、
火をおこします。ガスコンロなどで良く着火した木炭を使用しても良いです。
最後に、大きい蓋を被せ、お湯を沸かします。小さい蓋は火を消すための物ですから
使用中は外しておきます。サモワールによっては底部に空気取り入れ量を変化させる
(火力調節用の)金具が付いている物もあります。
お湯が沸いたらティーポットに紅茶の葉を入れて蛇口から熱湯を注ぎ、非常に濃いお茶を作ります。
「茶葉はスプーンが立つほどたくさん使う」のがロシア式です。
ポットを載せてお茶を下からの蒸気と熱で蒸らして温め、いつでも飲めるようにしておきます。
ポットの形が合わず安定が悪い場合は、落ちる危険性がありますので無理に載せないで下さい。
お茶を飲むときには、この濃いお茶をティーカップまたはコップに1/10〜1/5ほど入れ、
サモワールの熱湯で好みに応じ薄めて飲みます。
ロシアは空気が乾燥しており、また生水が飲めないのでこうして日常生活の中で
体の水分を補給してきたのです。大量に飲むため、日本のように濃い紅茶は余り飲みません。
昔は一休みするとき、氷砂糖やジャムを舐めながらお茶を飲みました。
蛇口はつまみを手前に回すと開き、横に回すと閉まります。
蛇口の構造上、お湯が若干漏れる場合がありますので、蛇口の下に金属のトレー、お皿などを置き、
布巾で漏れた水を吸収することをお勧めします。
ティーポットを取り除き、小さい蓋をして火が消えたら終了です。火気には充分注意して下さい。
電気式サモワール
蓋を取り中に水を入れ、海外プラグ変換アダプター(別途ご用意下さい)とコードをサモワールに取り付け、
コンセントに差し込んで電源を入れ、お湯を沸かします。後は木炭式と同じです。
ロシア製サモワールの電圧は220Vなので、日本の家庭で使う場合は1KW程度の変圧器が必要です。
変圧器を使わない場合は100Vなので電力は1/4に減り、沸騰するまでにはかなり時間がかかります。
従って、変圧器を使わない場合はやかん等で別にお湯を沸かしてサモワールに入れ、
保温してお使い下さい。保温用には1/4の電力で充分です。
この機種にはフロートスイッチがついていません。このため、お湯を切らすと過熱して、
ヒーターが断線する場合があります。常にお湯を切らさないよう注意して下さい。
コードを抜いて電源を切ったら終了です。火気には充分注意して下さい。
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