
◆ プログラム
第1部
〜ヨーロッパとアジアの境目、ボルガ沿岸とウラル山脈に住む民族の歌と踊りの花束〜
1. 「ドゥブィル・ドゥバーヤ」
タタールの民舞
振付:タタールスタン功労芸術家 タギール・ラチフーリン
1曲目の後に舞台上で挨拶をする
チムール・ユスーポフ団長と
柴田順吉理事長
(挨拶の内容は欄外参照)
2. 「ふるさと」
タタール民謡
クライ演奏と歌:イリシャト・ワレーエフ
3. 「ボルガのカドリール」
ロシア民謡
ロシアの民舞でいちばん人気があるのはカドリール。
各ペアは独特なキャラクターやしぐさ、気持ちを示す。
4. 「ああ、いとしい人よ」
ロシア民謡
歌:イリシャト・ワレーエフ
5. 「おや、貂(てん)が遊んでいる」
マリーの民謡
歌:エリミーラ・カシャーポワ
隣の民族マリー人はフィン・ウゴール語族の代表。
独特な伝統と習慣を持つ古い民族である。
6. 「祭りの踊り」
マリーの民舞
7. 「宴会の歌」
チュバシの民謡
歌:エリミーラ・カシャーポワ
もう一つのボルガ沿岸の隣人はチュバシとウドムルト。
チュバシはチュルク語族に属し、ウドムルトはフィン・ウゴール語族である。
彼らはキリスト教を信仰しているが、伝統や習慣には古代の信仰の様子が残っている。
8. 「オイ・マロース、マロース(厳寒)」
ロシア民謡
歌:エリミーラ・カシャーポワ
9. 「村の踊り」
モルドビアの民舞
モルドビア人は古くからボルガ沿岸に住み、フィン・ウゴール語族に属する。
独特な動きと衣装に注目。
10. 「夏の草原で」
バシキールの民舞
クライ演奏と歌:イリシャト・ワレーエフ
バシキール人はウラルの山麓に住み、チュルク人でイスラム教を信仰する。
伝統、言語、文化はタタール人のものとよく似ている。
バシキールの土地は高い山と果てのない谷間―絵のような景色である。
11. ジプシー民謡
歌:エリミーラ・カシャーポワ
ボルガ地方にもジプシーがいる。
固有の文化を守り、その鮮やかな歌と踊りで人々を魅了する。
12. ジプシーの踊り
13. 「ああ夕暮れに(ステンカラージンの夢)」
コサック民謡
歌:エリミーラ・カシャーポワ
14. 「カチューシャ」
マトヴェイ・ブランテル作曲
エリミーラ・カシャーポワとイリシャト・ワレーエフのデュエット
15. 「マルーシャ」
コサックの民舞
ボルガ沿岸とウラルには独特の文化を持つ多くのコサック村がある。
自由気ままな歌とエネルギッシュな戦いの踊り。

第2部
〜タタール民族の文化を紹介〜
1. 「森の物語」
タタールの国民詩人G・トゥカヤの作品をモチーフにした舞踊コンポジション
おとぎの森。
干草のにおいを嗅ぎ、タタールの民族楽器クライのメロディーを聞き、
湖のおとぎの妖精とその黄金の櫛を見る。
この櫛が若者を奪います。密林の魔法つかいシュラレに会う。
シュラレはその姿と、長い指で死ぬほどくすぐって旅人を脅かす。
しかし村の若者はシュラレを恐れない…。
2. 「ウルマン(森)」
古いタタールの民謡
歌:イリシャト・ワレーエフ
3. 「草原の風」(カザンへの道)」
タタルスタンの首都カザン市は創立千年を迎えた。
ヨーロッパとアジアの間の門、カザンには世界各国からの道が集った。
カザンはタタール語で「鍋」。ヨーロッパとアジアの合金が沸騰する。
それがタタールの古い文化の源である。
4. 「エンケイ(ママ)」
タタールの民謡
歌:エリミーラ・カシャーポワ
5. 「マリケーエヴォの遊び」
タタール・クリャシェン(改宗タタール)の民舞
ロシア正教に改宗したタタール人の村、マリケーエヴォの遊びを
コミカルな舞踊で表現する。
6. 「ブィルブィルィム(ナイチンゲール)」
ザギール・イスマギノフ作曲
歌:イリシャト・ワレーエフ
7. 「コシュラル・ケベク(鳥のように)」
タタール民謡
イリシャト・ワレーエフとエリミーラ・カシャーポワのデュエット
8. 「陽光あふれる地」
クリミア・タタールの民舞
クリミアに住むタタール人もイスラム教徒で、チュルク語族であるが、
独特な民族で、言葉や文化はコーカサスの民族に似ている。
9. 「アヤ・ジャヌィム(愛する人)」
タタール民謡
歌:イリシャト・ワレーエフ
10. 「カリンカ」
ロシア民謡
歌:イリシャト・ワレーエフ
11. 「我らタタール人」
タタール民舞のコンポジション
イリシャトとエリミーラのデュエット。
日本の民謡や演歌にも通じる
アジア的な節回しが印象に残る。
ロシア民謡「カリンカ」もどこかタタール風。
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「サイダシュ」横浜公演
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チムール団長の挨拶
親愛なる皆さん、タタルスタン共和国と首都カザン市が心からご挨拶申し上げます。
私たちはヨーロッパとアジアの境目、ボルガ沿岸とウラル山脈に住む民族の歌と踊りの花束を持ってまいりました。
国民詩人ガブドゥラ・トゥカヤは「歌は私達の祖先の最も尊い価値ある遺産、純粋で永遠に生きる民族の心の曇ることのない鏡だ」と申しました。
本日は皆様にその心の曇ることのないタタルスタンの歌と踊りをお贈りしたいと思います。
柴田理事長の挨拶 (要旨)
タタルスタンのアンサンブルが横浜に来たのは開港150年近い横浜の歴史の中でも初めての記念すべき出来事であります。
今回の公演は私共、日本ユーラシア協会の創立50周年記念行事「ロシア文化フェスティバルin Japan」の一環としてタタルスタンの大統領および主都カザン市市長の物心両面のご協力を得て実現したものであります。
同国は日本同様、憲法で戦争放棄を明記した地球上ではまだ数少ない先進的理想を掲げる文化国家でもあります。
これを機会に同国との文化芸術交流が深まってゆくことを期待します。
以 上
■ 柴田理事長は今回のサイダシュ公演に物心両面からご協力を頂いたタタルスタン大統領、カザン市市長、その他関係者に丁重な礼状を記し、チムール団長に託しました。
このことはロシアのインターネット上でも報じられました。
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